どうも、緋村シュウです
昨日、俺は日和とイカロス、ニンフを連れて動物園に行きました。の後からなんだかイカロスとニンフの様子が少しおかしくなりました
イカロスはあの日以来よく分からないが時々歯切れの悪くなりよそよそしい態度を取るようになりニンフは感謝の言葉を述べたりすると顔を赤くなるようになった
「日和、俺は二人に何かしただろうか?」
学校に行く前にイカロスに食器の後片付けを頼みシュウは日和と共に畑仕事をしていた
「私に聞かれても・・・心当たりないんですか?」
「ないな。イカロスにしては感情の表現が出来ないから歯切れが悪くなったりしているのだと思うがニンフに関しては分からん。出掛けた日は日和だっていたから何か知っているかなと思って聞いたんだが駄目か・・・
日和、女の子同士の方が聞きやすい事もあると思うからそれとなく聞いておいてくれないか?」
「うん。分かった」
「じゃあそろそろ学校に行くか」
二人は仕事を終えて制服に着替える
「それじゃあ行ってくる」
「行ってきます」
「行ってらっしゃいませマスター」
二人を見送り居間に戻るとニンフはお菓子を食べながらテレビを見ていた
「ねぇ、シュウ達はどこに行っているの?」
「学校」
「学校?なにそれ」
「マスター達の年齢の子供は通う義務があるの」
「ふ~ん。面白そうだから私も行きましょう。アルファーもいかない?」
「私は留守番」
「でもマスターの私生活を覗きたいと思わない」
「・・・」
暫く考え込みイカロスは一枚のカードを取り出した
学校に着き二人は教室に入り朝のHRの時間になると先生がやってきて教卓の前に立つ
「え~突然ですが今日より転校生が二人来ています」
突然の転校生に教室が一時騒がしくなった。学校が小さいため転校生が来るとなればすぐに話題になるがそういった話題もなく突然の転校生でしかも二人となれば余計だ
「二人の転校生が同じクラスなんて珍しいね」
「あぁ、どんな奴でも驚きはしないがな」
「あはは・・・イカロスさん達が居るからある程度の事ならスルーできちゃうよね」
「それでは入りなさい」
教室の扉が開き入って来た二人を見てシュウと日和の思考が停止した
「
「
「・・・」
二人共制服を着ておりイカロスは制服の上にパーカーを羽織り羽を隠している
かくして未確認生物が二人も学校にやって来た
朝のHRが終わるとシュウは速攻で二人の手を引っ張り新大陸発見部の部室に二人を連れ込んだ
「イカロス、ニンフ。お前らどうして学校に来ているんだ?」
「面白そうだから♪」
「興味本位で来るな!ていうかどうやって転入手続したんだ」
「カードを使って先生の記憶を弄りました」
「犯罪だぞそれは!」
「うるさいわね。別にいいじゃない。シュウが自由にしていいって言ったんだから来てもいいじゃない」
「それにも限度があるだろう・・・はぁ、とりあえずイカロス、カードでお前達に羽があるのは当然だという風に記憶を弄っておけ。この町全体だ
そうすれば羽を隠さなくても良くなる。窮屈だろう羽を隠していたら」
「ありがとうございます」
カードを起動させ記憶を書き換えた
「あのマスター、怒ってますか?」
「まぁ、最初は怒ったがよく考えれば新しい刺激が合っていいんじゃないかと思った。それにお前が自分の考えを持って行動したんだからもう何も言わない。とりあえず今日一日過ごしてみろ」
こうして未確認生物との学校生活が幕を開けた