まだ艦娘は出ません。
どこかの浜辺「どこだここは?」
目の前に見えるのは大海原、左右は浜辺と後ろは森と小高い山
そして浜辺に倒れてる自分、何故か格好は迷彩服
「いやいや、戦闘服も迷彩服も先日返納したし、そもそも陸自辞めたし」
現実に追い付いてないのか混乱する男
「たしか実家に帰る途中で~、手足は異常無し」
記憶たどりながら手足のグリグリ動かす
「電車降りてからバス停でバス待っていて~、鉄帽良し装具良し」
頭から順に身に付けている物を触り状態確認していく
「バス停のベンチで座ってから記憶が無いな、小銃良し弾納、弾倉よし」
てきぱき確認していく
「そしていきなり浜辺に倒れてたと~、水筒、円匙《えんぴ》良し装具異常無し。」
一通り確認を終えたのか立ち尽くす
「なんで89持ってて実弾フル弾倉であるんだよー、誰か状況説明してくれー」
【これよりプレイヤーにインストールされた(国際派遣・ニューコンバットネイション)の説明をしていきます。】
「へ?」
どこからか声が聞こえてくる
【管理者よりプレイヤーの補助を任されましたので、初期説明を行います。】
「管理者?神さまとか創造主とかいうやから?それとも存在X?」
【現在プレイヤーは都市規模1600資金3000、収入300、工業力100、格納航空機1部隊、格納陸上部隊1部隊、格納船舶1部隊、資源0、資源収入100、生産国小国となっています。】
「返答ないってより初期説明終了まで待たないとダメなのかな?」
【初期支援として歩兵部隊装備、輸送車、補給車、搭載物資を普通科経験を反映して陸上自衛隊普通科連隊に設定しています。】
「よくやってたゲームだったなー。まあ有り難い、ゲーム通りなら装輪車両殆どないから高機動車が使えるのか、あと食料問題も解決かな?」
【プレイヤーが致命的損壊を迎えるたびに回復として都市規模1が減ります、回復には資源50を消費してください。】
「つまり16回残機の回復あり?というか司令都市扱いかよ。」
【プレイヤー最大収入は1600、最大工業力400、最大格納はそれぞれ4部隊です。また、生産した部隊を派遣部隊に収納した後の再派遣は資金消費1割工業力消費0経験値は継続となっています。部隊最大レベルは20です】
「ゲームと微妙に仕様が違うな、まあ派遣1割は安くなってるから有り難いけど」
【基本ターンを平時0時基点の24時間経過とするが戦闘時は1時間とし平時ターンと重複する、また補給は随時行える】
「平時は毎日収入と修理が出来て、戦闘時はそれが毎時収入と修理が出来るように加速すると、戦闘時間継続すると一気に資金貯まるのか」
【プレイヤー身体能力はレベル一般兵を基準に耐久、戦闘能力を附与されます各種行動により経験値を稼いでください。その他の能力は人間と変わりありません。】
「レベル20になったら小銃で戦車撃破できたり、無反動砲で返り討ち出きるようになるの⁉」
【以上を持ちまして初期説明を終了いたします。以後はインフォメーションを呼ぶかヘルプを参照してくだい。】
「結局能力の説明だけでここが何処か?どういう世界か?周辺地理も全く解説無いのかよ。」
【プレイヤーの世界とは似て異なる異世界です。剣と魔法ではなく、人類の味方と敵がいる鉄と硝煙か繰り広げる物理法則です。現在地、周辺地理は偵察を行い有効視界を確保してください、視界確報された土地は地形、資源、敵またはその他部隊がいるかわかります。
現在地は浜辺です。島、大陸等は不明】
「応答出来るようになったのはいいけど、むせそうな世界だな、おい。周辺地理分からない以外はゲームと一緒というかそっちはPCゲームのCi○みたいなものか。部隊生産どうやるの?」
【生産は発言か念じて下さい。】
「じゃあ生産!小国設定ってことはゲーム発売の2000年時英国旧式装備に米旧式や西側輸出兵器ちょっと足した感じだったな、陸で安い装甲車はー」
【軽戦闘車FV101スコーピオン金300工業力50、偵察戦闘車FV107シミター金400工業力50、兵員輸送車M113金300工業力50、対空機関砲M163金300工業力50】
「76ミリ砲と機銃のスコーピオンと、30ミリラーデン砲とミラン対戦車ミサイルのシミターに、TOW対戦車ミサイルと機銃に中が広いM113に、20バルカン砲積んだM163か~動物や盗賊くらいなら十分かね、ファンタジーじゃ無いみたいだけど。移動力ってどういう設定になってるの~」
【移動力は概ね現実世界の速度です。部隊の武器、燃料、行動力は概ねゲームに準じていますが部隊の兵器以外の設備は現実世界に準じて追加されてます。】
「えらくファジーだな、小国戦車って英国製チーフテンだけど紅茶用給湯器が着いてるわけね」
【主力戦車チーフテン金1000工業力50消費してを生産しますか?】
「120ミリライフル砲と重装甲は魅力的だけど高いからまだ止めておく、ここは視界広くて行動力と燃料が多めのシミターかね、偵察車両だし」
【偵察戦闘車シミター金400工業力50消費してを生産しますか?】
「お願いします。」
【資金400工業力50を消費して偵察戦闘車シミターを生産します。】
声の宣言とともに目の前が光って、割と小さい装甲車が出てきた。
「小さいなー、たしか昔の輸送機に載せるために小型になったってゲームの兵器解説にあったなー」
シミターに登り車長席から色々見る。
「あれで撃ったりするのかな?動かすのどうやるの?」
【言葉ないし念じれば行動、攻撃等行います。】
「便利だなー、なら海岸沿いに前進!」
と小柄な装甲車は進んで行くのであった。
艦これ二次小説を書き始めましたが艦娘の登場はもう暫しお待ちください。
もうひとつの戦闘国家のモデルとしたゲームの説明回となりました。
次回も説明回の予定ですので良ければお付き合いください。
2話にはなんとか艦娘を出せればいいなー