sunny place 〜彼女の隣が私の居場所〜   作:律乃

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遅くなってしまい、すいません!!(高速土下座)

急いで更新しようと思ったのですが…溜まっていた用事を済ませていたり、風邪を引いてしまって…身体が重く、気怠くて…なかなか筆が進まず、このような日での更新となりました(汗)

それでは、ケットシー三人娘が頑張る様子を見守っていただけると嬉しいです!

では、本編をどうぞ!!


【2019年・バレンタイン記念】NEKOMIMI奮闘記 ー後編ー

「シノンさーん、アリスさーん、お待たせしましたー」

 

トタトタとタイルを蹴る軽やかな足音の後を追うようにパタパタと小さな羽音が聞こえて、シノンとアリスはそちらへと視線を向ける。

 

二人が視線を向けた先に居たのは、茶色のツインテールから可愛らしい三角耳を生やして、大きめな赤い瞳を持ち、藍色と黒を基調とした戦闘着に身を包む少女・シリカだった。

トタトタ走るご主人様の周りを飛び回るのは水色の羽毛を生やしている小竜・ピナであって、シノンは肩で息をするシリカの肩にとまるピナへと話しかける。

 

「こんにちは、シリカ。ピナ」

「きゅるるるぅ」

「随分、遅かったですね。何かあったのですか?」

 

ベンチから立ち上がった二人は小走りが走ってくるシリカを出迎える。

肩で暫く息した後に、顔を上げたシリカはニッコリと出迎える二人へと笑いかける。

 

「お二人が来るまでに少しでもクエストの情報を集めてようと思っていたらこんな時間になってしまいました」

「そうなの。ありがとう、シリカ」

「シリカ。それで集めてきた情報で何か得られたものはありましたか?」

「はい!クエストの名前は《バンばんbanバレンタイン》でーー」

 

“《バンばんbanバレンタイン》ってなんとも”

“安易でファンシーな名前なのでしょうか…”

 

苦笑いを浮かべる二人に小首を傾げたシリカは首を戻すとクエストの説明を始める。

 

「ーーそのクエストが発注するにはケットシー領内のとある店にいるNPCに話しかける事が条件です。

そのクエストは時間制限はなくて、クエストクリアで貰える賞品は短時間クリアやクリア順位によっての変動はなく、全てのプレイヤーに同じものが配布されるそうです」

「ふーん、なるほど。それならゆっくりと攻略出来るわね」

 

シリカの説明をおとがいに親指と人差し指に当てていた聴いていたシノンのセリフをきったシリカは表情を少し歪める。

 

「そうなのですが…」

「そうなのですが?まだ何かあるのですか?シリカ」

「はい。既にクエストをクリアされた人から聞いた話ですと…なんだか呆気なさすぎて、限定クエストというよりも初心者クエストみたいだったって」

「と言いますと、それは正常なルートとは違い、隠しルートが設定されているという事ですか?」

「うーん、あたしもそればかりはなんとも…。ですが、クエストクリアでゲット出来るチョコは頬が落ちるほど美味しいかったですよ」

 

シリカの幸せそうな表情からどうやら彼女はその情報をくれた人からそのチョコを分けてもらったようであり、二人はシリカの表情を見て…ごくりと唾を飲み込む。

そして、三人は同時に癖っ毛の多い桃色の髪をしたプーカを思い浮かべていた。

きっと、そこまで美味しいチョコならば彼女も喜んでくれるのでは無いかと。

 

“そんなに美味しいの…?それならヒナタもーー”

“そんなに美味しいものならば、カナタもきっとーー”

“そんなに美味しいチョコなら、カナタさんもきっとーー”

 

「喜んでくれるかしら」

「喜んでくれるのでしょうか」

「喜んでくれるんですか」

 

重なる声にハッとした三人は顔を見合わせるとクエストを発注してくれるNPCの元へと向かうのだった。

 

「それではあたし達も行きましょうか」

「えぇ」

「はい、参りましょう」

 

 

τ

 

 

NPCからクエストを受けた三人は限定フィールドに来ていた。

辺り一面、砂糖菓子によってつくられた芝生や木の葉っぱは緑色のグミであり、木の茶色い幹はロールケーキで作られており、芝生に生えた色とりどりの花たちはどうやら飴菓子のようだった。

 

そんなメルヘンチックな風景に不似合いな真っ黒いで骨ばった体躯に同色の厳つい顔に先っぽが三つに割れた黒い槍。

某スプリガンに負けず劣らずの真っ黒なモンスターの名前は【Sugar devil】

恐らく、名前と外見から虫歯菌を運営側はイメージしたのだろうがーー

 

“ーーこれはあまりにもリアルすぎないかしら…”

三白眼は真っ赤に充血し、ギラつく口元からは八重歯が覗く。

 

「これは最初に対戦した時は子どもでも大人でも泣いちゃうじゃないでしょうか」

 

愛用するダガーを構えながら、表情を強張らせながら冷や汗を流すシリカのセリフにシノンはうなづく。

 

「同感だわ、シリカ…」

 

別に悪魔や幽霊に関してどうこうと思うことはないが、このリアリティは流石にないと思う。

こんなファンタジーなフィールドにしたならば、そこに登場するモンスターもファンタジーな外見に……いいや、ファンタジーだからこそこのリアルが必要なのか?

 

「ふん!」

 

sugar devil level:20の外見に困惑を隠せないシリカとシノンに対して、アリスは躊躇なく虫歯菌系モンスターを切り裂いていく。

 

「私は整合騎士としてダークテリトリーから人界に侵入してくるゴブリンなどと対峙したことがありますから」

 

涼しい顔をして、sugar devilの槍スキル《トリプル・スラスト》を交わして、無防備な黒い体躯へと片手直剣スキル《シャープネイル》を叩き込む。

 

「ぎゅるるる…」

 

不気味なうめき声をあげて、薄青いポリゴン片になったsugar devilをはねのけるように次から次へとsugar devilが押し寄せてくる。

 

「シリカ、合わせて」

「分かりました!ピナ、行こ!」

 

sugar devilが放ってくる《スピン・スラッシュ》を小柄な体躯を生かして、身をかがめることで交わしたシリカが骨ばった身体へと、短剣スキル《ラビット・バイト》を叩き込む。

 

「ピナ!ライトニング・ブレス!!」

 

ピナが放つ光のビームによってよろけたsugar devilへと《スターダスト・エクサ》によって降り注ぐ矢の雨でHPで削られて、ポリゴン片となって空へと舞っていくのを三人で見上げる。

 

そして、ウィンドウを開いて、NPCにとってきてほしいと言われた素材が揃っていることを確認したシノンは其々、愛剣をしまう二人へと話しかける。

 

「確かに呆気ないわね。これであのNPCに頼まれた素材は全ての揃ったのよね?」

「えぇ、シリカので最後ですね」

「後はこの素材を渡して、チョコを貰うだけですね」

「えぇ、そうね」

 

sugar devilの見た目には驚かされたけど、levelはどれも10〜40と熟練者にとっては味気ないものだった。

確かにこれが限定イベントだとすればかなり味気ない。

 

“もしかしたら、これはシリカの読みがあっているかもしれないわね…”

 

ぴこぴこと水色のショートヘアーから飛び出ている三角耳と黒い短パンから覗く尻尾をブンブンと振りながら、考え込むシノンが辺りを見渡しながら、シリカがいっていた隠しルートの手掛かりを探そうと辺りを見渡す。

 

“ん?思えば、なんでこのクエストはケットシー限定(・・・・・・)なのかしら?”

 

平坦なフィールドに出てくるモンスターはリアリティを求めすぎた虫歯菌系悪魔でレベルはどれも低めの設定。

 

“そのどこに私たちケットシーの特徴を生かせるものがあるのかしら?”

 

ん?ケットシーの特徴を生かす攻略ーー何故かこのワンフレーズが引っかかる。

 

“でも、なんでこんなにも引っかかるのかしら”

 

これ以上考え込んでいても自分だけでは答えが出ないと思ったシノンは自分の肩にとまり、じゃれつくように頬へと小さな顔を押し付けてくるピナの羽毛を優しく撫でているシリカへと問いかける。

 

「ねぇ、シリカ。このイベントってなんでケットシー限定(・・・・・・)なのかしら?」

「…へ?それはケットシー領でしか発注出来ないからじゃないですか?」

 

まん丸な赤い瞳を更にまん丸にしてキョトンとした様子で答えるシリカにシノンはブンと尻尾を振るうと引っかかっている所をいう。

 

「それはあるかもしれないけれども…この難易度と平坦なフィールドならどの種族でも攻略出来ると思わない?

わざわざケットシー限定って付ける運営側の意思が汲み取れないわ」

「確かに……シノンの言うことも一時ありますね」

 

凛とした美貌を備えた顔にはめ込まれたサファイアを溶かしたような澄んだ青い瞳を伏せながら、アリスはシノンと同じように辺りを見渡してヒントを得ろうとする。

 

「…ケットシーである私たちでしか出来ないこととは何なんでしょう?」

「うーん、目が良いってことでしょうか?」

 

ピナを撫でる手を止めて、眉を潜めて…ケットシーの特徴をいうシリカにシノンが首を横に振る。

 

「それはないんじゃないかしら。見た感じ、フィールドは真っ平らな様子だし…さっきフィールドの一番端まで来ちゃったもの」

「……ですよね。他にはーー」

「きゅるるるぅ」

「ーーこら!ピナ、くすぐったいからっ…やめっ…あははっ」

 

シノンとアリスとだけ話して、自分の事を構ってくれなくなったご主人様にピナが自分も構って欲しいとスリスリと自分の身体を擦り付ける。

頬を擦るピナの羽毛がくすぐったいのか、シリカが笑い声をあげながら、身をよじる。

 

可憐な少女が小竜とじゃれ合う姿は実に微笑ましい光景で、攻略中だというのについ張り詰めていた気持ちを緩めそうになってしまう…いいや、なってしまうというよりもなっているだろうか。

実際、アリスはシリカとピナがじゃれあっている様子を見て、険しい表情を柔らかく穏やかなものへと変えているのだから。

しかし、そんなアリスと違い、シノンはそんな二人を見つめたまま、固まっている。

そんなシノンに眉を潜めたアリスが心配そうに顔を覗き込みながら問いかける。

 

「シノン?」

「…ねぇ、アリス。ケットシーってモンスターをテイム出来るわよね?」

「? えぇ、私やシノンはしていませんが…ケットシーはモンスターを心を通わせることが出来ると唯一の種族ですね」

「よね…そうよね……やっぱり、そうだわ!私が今まで引っかかっていたのは…それなんだわ!!」

 

水色の三角耳と尻尾を嬉しそうにピコピコブンブンと振りながら、シノンは嬉しそうに微笑む。

 

「それと言いますと?」

 

嬉しそうなシノンに眉を潜めるアリスは金を溶かしたような三角耳と尻尾を力なく振るっている。

 

「テイムよ。きっとこのイベントではテイムモンスターが必要となる隠しルートがあるはずだわ」

「へ?テイムですか?しかし、その条件ならシリカが満たしてますよ?なのに、何も変化が起きない…テイムモンスター以外にも条件があるのでしょうか?」

「うーん、今のところは何とも言えないわね。もう一度フィールドの隅々まで行ってみる?」

「えぇ、地道に探していきましょう」

 

そう結論づける二人へと言いにくそうに歩み寄ってくるのはピナとじゃれあっていたシリカである。

 

「シノンさん、アリスさん。きっと二人が話している隠し通路ってあそこに現れた洞窟だと思います」

「へ?」

「え?」

 

シリカが指差す方には、確かに洞窟が出現しており…二人は顔を見合わせた後にシリカを同時に見つめる。

その視線にシリカは自分の周りを飛び回るピナを見ながら、困ったような表情をする。

 

「ピナがその木に生えている果物を食べちゃったら…その岩に大きな穴が空いちゃいまして…」

「ふふふ」

 

困ったような表情をするシリカのセリフを遮るのはシノンの笑い声である。

 

「シノンさん?」

「いえ、何でもないわ。あんなに悩んでいたのに…出現条件がこんなにも簡単なものだったなんて」

「えぇ、そうですね。あんなに悩んでいたのが可笑しいです」

 

シノンの笑い声につられるようにアリスもクスクスと笑い、そんな二人につられるようにシリカとピナも笑い声をフィールドに響かせるのだった。

 

 

τ

 

 

「ここがこのダンジョンの最深部なのでしょうか?」

 

黒光りするダンジョンの壁を伝いながら、小さなろうそくによって照らされて光るダンジョンの奥に光る通路を見ながら、アリスがシノンとシリカへと問いかける。

 

「えぇ、ここに来るまでに倒してきた敵はどんどんと強くなっていっているもの」

「そうですね。ダンジョンの作りからそろそろ終わりだと思います」

 

二人のセリフにうなづいたアリスは右手に持つ片手直剣を構えるとダンジョンの最深部へと足を踏み入れたのだった。

 

そして、そこに広がっていた……正しくいうと、恐らく最深部であろう大きな窪みにドデーンと佇んでいる焦げ茶色のつるっとした身長100メートルくらいのモンスター。

名前を【sweet sugar slime】

名前から分かる通り、俗にいうスライムから飛び出てきた触手によって…脚を絡みとられて、宙づりにされるシリカ。

 

「きゃあああ!?」

 

甲高い悲鳴を響かせながら、ブンブンと短剣を振るうシリカを助けようとスライムの周りを飛び回るピナ。

 

「ピナ!シリカから少し離れて!矢を放つわ!!」

 

シリカから離れたピナのちょっと隙に《スパークル・シュート》をシリカの足首を掴んでいる触手を貫いた矢によって解放されて、落ちてくるシリカを抱きとめたアリスはシリカを地面へと下ろす。

 

「シリカ、大丈夫ですか?」

「はい、ありがとうございます。アリスさん」

「きゅるるるぅ」

「ピナも心配してくれてありがとう」

 

肩にとまるピナを撫でるシリカが短剣を構えると共にアリスが片手直剣を構える。

そして、そんな二人へと飛んでくる触手を光る矢が貫き、矢の衝撃によって怯むスライムへと続けて、淡い光を放つ片手直剣と短剣が光を放ち、つるーんとした身体へと斬撃をくわえる。

 

「はぁあああ!!!!」

「やぁあああ!!!!」

 

そんな二人の衝撃に弾かれたスライムへと光る矢が突き刺さり、矢を放ったシノンへと伸びてきた触手をアリスが片手直剣を弾き、懐に走りこんだシリカの短剣を煌めき、スライムの身体を貫き、シノンの矢がスライムの頭上から降り注ぎ…目に見えて、HPが減る。

 

「一気に決めます!シノン、シリカ揃えてください」

「分かりました!」

「了解」

 

片手直剣が煌めき、スライムに向かって剣先を構えたアリスはスゥーと息を吸い込むと煌めく剣先をスライムを切り刻む。

激しい突きの末に強烈な一撃を放つスキル《ノヴァ・アセンション》

 

「参ります」

 

ラストの一撃によって削れるHPを見ながら、今度はシリカがスライムへと走り寄る。

パタパタと自分の周りを飛ぶ小さな竜とその主人へと抵抗とばかりに触手が飛んでくるの触手に乗ったり身を縮めながらしながら、避けたシリカの短剣が淡い光を放ち始める。

 

「行くよ、ピナ」

「きゅるるるぅ」

 

ピナが放つ小さな光の線がスライムを貫き、シリカの手に持った短剣がキラリと光を放つとスライムの身体を複数の角度から切り込むスキル《ライトニング・リッパー》

 

「シノンさん、今です」

「ありがとう、シリカ」

 

シノンがギュッと弓を引くと矢をつがえる。

鏃が光るのを見ながら、シノンがスライムへと狙いを定めると矢を放った。

放った矢が光の線のようになり、スライムの身体を貫く。

 

「これで……へ?」

「終わりましたね……はい?」

「きゃあああ!?なんかベタベタします、これ〜ぇ」

 

シノンが貫いた矢でどうやらスライムのHPを全損させる事が出来たようなのだが、この隠し路の主人は普通のモンスターと違い、弾け飛ぶという事で消滅を示した。

弾け飛んだスライムだったものは何故か焦げ茶色から真っ白へと変わっただけでなく、さらなるとろみをくわえて…ダンジョンの壁や自分を倒した者たちへと降りかかる。

 

顔や髪の毛、防具や戦闘着へと絡みつく真っ白くどろっとしたスライムだったものを気持ち悪そうに顔をしかめながら、取っていこうとするアリスが険しい顔をする。

 

「もうなんなのですか、これは…っ。外そうにも外れないじゃないですか」

「きゅるるるぅ……」

「ピナもかかっちゃったんだね」

 

自分の肩にとまり、気持ち悪そうに羽につく白く粘ったしたものを身震いで取り除こうとするピナだが、結果はアリスと同じようだった。

そんな二人+一匹と違い、顔にかかる白く粘ったしたスライムだったものを乱暴に吹いたシノンがスライムが居たところに山盛りにされたアイテムへと歩み寄ると二人へと振り返る。

 

「二人共、見て。どれも超がつくほどのレアアイテムが揃ってるわ」

「なんでシノンはそんなにも冷静なのですか。スライムが身体中に張り付いているのですよ」

「…風変わりなあの子と付き合ってるけどね、こういったクエストによく付き合わされて…びしょ濡れになったり、ベタベタになったり、燃やされたりとか日常茶飯事だから。きっと慣れちゃったのね、私」

 

そう言って、横顔へと影を落とすシノンから安易に普段から彼女が恋人であるプーカの刀使いに振り回させているのかが想像がつく。

 

「…その、大変ですね…シノン」

「…カナタさん、"レア""期間限定"の文字に弱いですもんね。あたしが持ってきたレアクエストの情報を伝えた瞬間、あたしの手を引っ張って、クエストが発注されるところまでダッシュでしたもの」

 

懐かしい思い出を思い浮かべるように、目を細めるシリカの肩へと勢いよく両手を置いたアリスはぐいとシリカへと顔を寄せる。

 

「それは本当ですか、シリカっ」

「へ?あ、はい…。殆ど、カナタさんが敵をバッサバッサと嬉々として倒していって、あたしとピナはその後をついて行くって感じでしたけど」

 

シリカに寄せてきた顔を引っ込め、顔を引っ込めたアリスが今度はボソボソと独り言を呟き出す。

 

「………なるほど。レアクエストを持っていけば、カナタと二人きりになれるのですね…。しかも合理的に手を繋げるなんて……盲点でした。……プーカ領に会いに行くときは、レアクエストを探してからいきましょう」

「…程々にしなさいよね、あの子も貴女も。今から二人が物凄いスピードでクエストをクリアしていって、運営が涙目になるのが安易に眼に浮かぶもの」

 

両手を握りしめ、もう既にカナタとクエストに行く気満々のアリスへと苦笑いで釘をさしながら、シノンは目の前の山になっているアイテムの山に浮かぶボタンを押す。

 

こうして、最後はスライムまみれとなってしまったが、充実したバレンタインクエストが終わりを迎えたのだった。




やばい…めっちゃ私のイメージでアリスちゃん書いちゃったけど…これで良かったのかな…?(汗)

しかし、シノンちゃん・アリスちゃん・シリカちゃんが力合わせて戦う姿っていいですね(微笑)
思えば、三人が選んだケットシーの隣にあるのはプーカ領ですからね(微笑)
そういう点では、キリトくんのスプリガンとアスナちゃんのウンディーネの領も隣り合ってますものよね(微笑)
これは偶然なのか…はたまた、必然なのか…?
上の例は必然ですね!
原作の4巻を眺めている時に『プーカってケットシーの隣なんだ』と驚いた事を覚えていますし…原作キャラ・ゲームオリジナルキャラにプーカプレイヤーがあまり居なかったですし…何よりも小さい子が自分の背丈くらいの日本刀を自在に操りながら、敵を滅するサムライ系女子っていうのが私の中で激アツでしてねっ!
是非、陽菜荼にもさせようと思っていたのですよ(笑)

また、今回のバレンタインの話は【ケットシー三人娘が頑張る姿がみたい】と又に…【三人へと何かかけたいな】という私の変態じみた考えから書いたものでした。
我ながら、その二つの考えからここまでの長編を書き上げるとは……びっくりしちゃいますね、本当(笑)
しかし、二つの目的はちゃんと達成出来たので…私はもう満足です…(達成感に浸る私)

最後に、陽菜荼は三人から貰ったレア装備に飛び上がるほど驚き、アリスちゃんが持ってきてくれたレアクエストを早速二人で攻略しにいったそうですよ(微笑)

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