sunny place 〜彼女の隣が私の居場所〜   作:律乃

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お久しぶりです!そして、今回の話はifルートとなっております。

直葉の命令であの事件が起きなければ…とイメージして書いています。本編では、結局 王女様ゲームの王女様にならなかった陽菜荼・詩乃・明日奈・ひよりの4人がどんな命令を出すのか…どうか、お楽しみに♪

今回は、明日奈さんが王女様となります!

では、本編をどうぞ!!


※少し読みにくいかもです…(汗)毎度のことながら、本当に申し訳ないです…(汗)

そして、今回は短いです


9/12〜誤字報告ありがとうございます!


001 現実での女子会ifif(明日奈編)

「あっ、王女様。わたしだ」

 

そう言って、割り箸が赤く塗られたものをみんなへと見せたのは…今の今まで、静かに事の顛末を傍観していた明日奈であった。そして、陽菜荼の手元にある割り箸には7と書かれていた。あからさまに、陽菜荼の表情が悪くなる。

だが、それで里香が待ってくれるわけもなく、運命の手元の札を見せる「せーの」というコールが響き、陽菜荼は渋々と割り箸の番号を見せる。

はしばみ色の瞳が自分を取り囲む割り箸を見つめ、渋い顔を浮かべる陽菜荼へと笑いかけるとその命令を口にする。

 

「んー、じゃあ、七番さんにお菓子を作るのを手伝ってもらおうかな」

「…アッスー…」

 

陽菜荼は泣きそうな顔で明日奈を見ると、差し出された明日奈の手を掴み立ち上がる。明日奈に手を引かれて歩く陽菜荼の目には、今の明日奈は女神に見えた。

 

“やっぱり、アッスーはあたしの親友だ”

 

そう、しみじみ思う陽菜荼であった。そう、今その時だけはーー

 

「陽菜ちゃん。こっち向いて」

「ん?何、アッスー」

 

ーー明日奈に名を呼ばれ、明日奈の方へと振り返った陽菜荼の口へと何かが差し込まれる。突然の出来事に目を丸くする陽菜荼は差し込まれた何かについた甘味を感じて、目の前にいる明日奈の顔を見つめる。

 

「!?」

「陽菜ちゃん、味付けはこれでいいかな?」

 

そう尋ねる明日奈はにこにこと女神のような笑みを浮かべており、その美しい笑顔から視線を逸らすと陽菜荼はそこで自分の口の中にあるものが分かった。

 

“へ?…これって…アッスーの…”

 

人さし指を陽菜荼へと差し出すように右手をあげる明日奈。そして、パクッと咥えている柔らかくも弾力のある感触から、どうやら陽菜荼は明日奈の人さし指を咥えているようだった。

そして、そんな二人をリビングから見ている女子会参加者メンバーからは悲鳴にも似た黄色い声が上がる。それと同時に、陽菜荼の背中を悪寒が雷のように走り抜ける。

 

“この視線は…詩乃…?”

 

背後から感じるドス黒いオーラに冷や汗をかきながら、陽菜荼は指を抜いた明日奈へと感想を述べる。

 

「…ん、いいと思うよ。流石、アッスーだね」

「そんなことないよ〜。陽菜ちゃんの方がわたしより、絶対上手だよ」

「いやいや。そんなことないよ」

 

首を横に振る陽菜荼。そんな陽菜荼を見て、明日奈はいいことを思いついたようにはしばみ色の瞳を輝かせる。明日奈の閃いた表情を見て、嫌な予感を感じる陽菜荼。そして、その嫌な予感は見事に的中することになるのであった。

 

「じゃあ、陽菜ちゃんのも味見させてよ」

「……」

「ねぇ?いいでしょう」

 

女神と見間違うほどの美しい笑顔を浮かべながら告げられたその言葉に、陽菜荼はこの後、同居者からどんなお仕置きを受けるか考えるだけで身体が震えてくる。

だが、今考えても、ここまでくるまでに色々やらかしている…。だから、何を恐れることがある!

 

“こんなこと考えたって…今更だよね…うんっ!”

 

陽菜荼は明日奈へと微笑みながら、手元にあるボウルの中にあるものを指ですくい、明日奈へと差し出す。

 

「はい、どうぞ。アッスー」

「…え…」

 

差し出された陽菜荼の人さし指を見て、明日奈が固まる。そんな明日奈に意地悪な笑みを浮かべながら、陽菜荼が声を低めて、明日奈へと問いかける。

 

「もしかして、あたしだけにあんな思いをさせて。自分は普通に味見させてもらえると思ってた?」

「…陽菜ちゃん、怒ってる?」

「ううん、全然。ただ、本当にアッスーに味見して欲しいだけ。ほら、あーん」

「…う、あーん」

 

可愛らしく口を開ける明日奈の口の中へと人さし指を入れて、陽菜荼が指を引き抜く。

 

「どうかな?」

 

と問いかける陽菜荼に、明日奈は少しだけ頬を赤く染めながら答える。

 

「うん、美味しかったよ…」

「そっか。良かった」

 

明日奈の意見を聞き、満足そうに笑った陽菜荼はその後、無事にデザートを作り終え、みんなの元へと戻っていった。その際、真正面から絶対零度のような極寒の視線を向けられ、心の中で涙を流す陽菜荼であった……




というわけで、陽菜荼の苦労はまだまだ続きます。本当に、ご苦労様です…陽菜荼。そして、みんなが帰った後に詩乃さんからどんなお仕置きを受けるのか…それも気になるところですね(笑)

次回はひよりさんと詩乃さん、出来れば 陽菜荼まで書ければと思ってます!(笑)
次回は恐らく、詩乃さんと陽菜荼のところで荒れる事でしょう…。

そして。続けて、これもお知らせなのですが…この【現実での女子会】ともう一つ、【エクスキャリバー篇】を書いたら、本編へと戻ろうと思ってます。
本当に転々として、申し訳ないです…(汗)




ここからは余談なのですが…
実を言うと…【エクスキャリバー篇】は書こうと決まってはいるものの、メンバーはまだ決まってないんですよ…。

アニメと原作のメンバーは【キリト・アスナ・リーファ・シリカ・リズベット・クライン・シノン、そして、ユイちゃん】という構成だったのですがーー

本編を見ていただけると分かる通り、原作よりもこっちはメンバーが多めとなってます。
みんなそれぞれ、強いですし…入れてあげたいんですが、トンキーに乗れる数が7名と決まっている以上、悩みますよね…(汗)

必然的に参加メンバーとなるのは…陽菜荼もとい【カナタ】は本編の主人公ですので、必ず入れるとして…。カナタがいるのに、詩乃もとい【シノン】が居ないのもおかしい気がしますし、私自身がシノンを絶対入れたいですから…入れるとして…
その他のメンバーで必須は【キリト・アスナ・リーファ】の三人ですよね。リーファが居ないとトンキーに乗れないですし、アスナは回復、キリトは戦闘で活躍してもらいたいですから…。そして、その五人をのけた他の2名は誰がいいのか…?悩むところです…

まぁ、まだ時間があるので、しっかり悩みたいと思います(笑)
では、まだ次回で会いましょう!ではでは〜(*´꒳`*)ノ

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