剣(つるぎ)の世界で   作:ネギ丸

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学校のテスト期間とテストが重なり、作者があるスマホゲームにハマってしまい、更新が遅れてしまいました。誠に申し訳ございません。これからはもう少し更新のペースを上げますので、今後とも剣の世界でをよろしくお願いします。今回の話は会話の回なので、ご了承下さい。
それでは剣の世界で第8話をどうぞ。


第8話 : 話し合いと魔法について

俺たちのパーティに新しい仲間が加わった翌日、俺たちはある店に集合し、話し合いをすることにした。

 

「ねえねえ、今日って何の話し合いをするの?」

 

エシリアは店のテーブルに座りながら俺に聞いた。

 

「一応今後の方針や予定について話し合うつもりだけど…、あとはそうだなー、セレスに魔法について詳しく聞いて見るか。」

 

そういえば俺は魔法について何も知らなかったな。まだ一つも覚えてないし。

 

「魔法については私も詳しく知らないんだよねー。スキルについては国の人から説明されたからわかったけどさー。」

 

そんなことをエシリアと話しているうちにセレスが店に到着した。

 

「ごめんなさい。少し遅れてしまいました。」

 

セレスは申し訳なさそうにそう言いながら俺の向かい側の席に座った。

 

「俺たちもさっき来たとこだし別に気にしなくていいよ。」

 

俺はそう言い、セレスに頭をあげるように言った。

 

「えー、それでは今後のパーティについて話し合いたいと思います。」

 

俺はそう言い、話を進めた。

 

「まずは、クエストクリアの報酬についてなんだけど、これは俺とセレスで分け合えばいいかな。エシリアのぶんは俺が負担するよ。色々と世話になってるし。」

 

セレスは「はい。」と頷き、話を続ける。

 

「次は、今後の活動方針についてなんだけど、今後はしばらくこの街でクエストをこなして資金を貯めてから、他の街に行こうと思うんだが、どうかな?」

 

魔王を倒さなければならないのならいつまでもこの街に滞在していてもいけないだろう。そうなると、いずれ魔王の城へ行かなければならないのだが…ってあれ?

 

「そういえば、魔王ってどこにいるんだ?完全に聞きそびれてたわ。」

 

「そういえば、話してなかったね。」

 

エシリアもすっかり話すのを忘れていたらしい。

 

「魔王はね、ここよりはるか北西にあるゼルビザッシュ大陸の北にある遺跡に封印されているんだよ。でも、多くの預言者が近いうちに魔王の封印は解かれ、この世界に大きな被害が出るって言ってるから、あんまりのんびりしてられないんだよ。」

 

エシリアはコップに入ったコーヒーを飲みながら説明した。

 

「それじゃあ、北西に向かって、道中にある村や街で下宿しようか。」

 

俺はセレスに言った。

 

「異論はありません。では、今後の方針としては、しばらくこの街で資金を蓄え、資金がたまって来たら北西の街は行くということでいいですね?」

 

セレスは俺にそう確認した。

 

「あ、あと、他の街でもパーティメンバーを募集するつもりだから、今のところは俺たちで頑張ろう。」

 

俺はそう付け足し、セレスも異論は無いようだ。

 

「それじゃあ、パーティについての話し合いはこれぐらいにして、セレス、俺に魔法について教えてくれないか?」

 

俺は気になっていた魔法についてセレスに聞くことにした。

 

「はい、構いませんけど、何から話しましょうか?」

 

「まずは魔法が何なのか知りたいかな。」

 

俺はそう言い、セレスは説明を始めた。

 

「魔法とは、主に相手に攻撃をしたり、仲間の援助をするものなのですが、魔法の種類は大きく分けて『詠唱魔法』と『速攻魔法』の二種類に分かれます。」

 

俺は頷きながらセレスの話を聞く。

 

「まず、詠唱魔法についてですが、詠唱魔法を発動するときには、詠唱を唱えなければなりません。発動するまでに時間はかかりますが、そのぶん、大きな効果が期待されます。」

 

なるほど、つまり、発動するには前衛メンバーによるモンスターの足止めが必要だな。俺はそう思いながら話の続きを聞く。

 

「次に、速攻魔法です。速攻魔法は詠唱を唱えずに、魔法名を唱えるだけで発動できます。しかし、そのぶん詠唱魔法より威力や効果は劣ります。」

 

つまり、速攻魔法は魔道士の基本攻撃となるわけか。

 

「とまあ、こんな感じですが、他に質問はございませんか?」

 

セレスは一通り説明を終え、俺にそう聞いてきた。

 

「魔法を覚えるのにはどうすればいいんだ?」

 

俺はセレスに質問した。

 

「攻撃の基本となる速攻魔法はスキルと同様に経験値を積んでいけば覚えられます。また、魔道書を読むことによっても覚えることが可能です。」

 

なるほど、つまり俺も経験を積んでいけば魔法を使えるようになるということか。少し楽しみだな。

セレスは話を続ける。

 

「続いて、詠唱魔法ですが、この魔法は習得するのにかなり困難で、まず、詠唱魔法の魔道書を読み、その魔法の魔法式を理解する必要があります。そして、魔法の詠唱を覚えなければなりません。」

 

なるほど、威力が強力なぶん、習得も困難というわけか…。

 

「セレス、説明ありがとな。魔法がどんなものなのか大体わかったよ。」

 

「あ、すみません。もう一つ特殊な魔法があるのですが、その説明もさせてください。」

 

セレスは少し慌てて俺に言った。

 

「最後に、独式魔法というものがあります。これは大変特殊で、複数の魔法式を組み合わせて自分だけの新たな魔法を作れるのです。」

 

なんだそれ、面白そうだな。

 

「しかし、この魔法は習得するのが大変困難であるため、私みたいな魔法マニアしか習得しようとしないんですよね。」

 

セレスが魔法マニアなのは初耳である。

 

「色々な魔法を組み合わせることで、強力な魔法を作り出すことができるんですよ。これこそ魔法の醍醐味ですよ!」

 

セレスは目を光らせながら少し興奮気味で言った。セレスが魔法マニアを自称するのもわかる気がしてきた。

 

「これで大体の説明が終わりましたが、なにか質問はありますか?」

 

「今の話でわからないところは無いんだが、一つ聞いていいか?セレスはどれだけの魔法を習得してるんだ?」

 

「はい。そうですねー、私が今使える魔法は速攻魔法が20、詠唱魔法が17、独式魔法が3つといったところですかねー。」

 

多いな。さすが魔法マニアを自称するだけはある。

 

「なるほど、それは心強いな。これで討伐クエストもかなり効率よく進められるな。期待してるぜ、セレス。」

 

「はい。任せてください。」

 

セレスはニコッと笑い、自信満々にそう言った。

こうして俺たちの話し合いは終わり、俺たちは明日に向けてモンスターの討伐クエストを探しにギルドへと足を運んだ。


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