剣(つるぎ)の世界で   作:ネギ丸

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さて、前回の引き続きでキングボア討伐の話です。その後に少しだけ職業紹介をさせていただきます。少しでも読者の皆様に剣の世界での世界観の一部を理解してもらえるとありがたいです。
それでは、剣の世界で第6話をお楽しみください。


第6話 : 難易度E・キングボアを討伐せよ(後半)+職業紹介

キングボアと戦っている俺は今、岩の後ろに隠れ、キングボアを倒す策を考えていた。辺りは広い草原で少し小さめの木が一本立っているだけだ。しかもあの木にはエシリアが避難している。利用することは困難であろう。そして、俺が使えるスキルは『剣製Lv1』……。

待てよ?俺はポケットから個人登録カードを取り出し、スキルの詳細を確認する。俺の予想は当たっており、さっきのワイルドボアを倒したおかげで『剣制』のスキルがLv2に上昇していた。追加内容は、「両手剣生成可能」であった。一か八かの賭けであったが、これは使えそうだ。しかし、両手剣は思うに重くて攻撃が遅くなる。キングボアの突進はかなり速く、攻撃の途中で直撃してしまうだろう。そこで俺は閃いた。俺は自分が身を隠している大岩によじ登った。キングボアは俺に気づき、突進の構えを取る。俺は岩を蹴り、岩から飛び降りた。そして、両手を頭の上で構え、スキルを発動した。

 

「『剣製』!」

 

すると、俺の両手から大剣が生成され、俺はそれを握った。

両手剣は振り上げるのには苦労するが、振り下ろすのは簡単だ。

俺は力一杯剣を振り下ろした。キングボアは突進してきたが、大剣の重みに押し負け、そのまま真っ二つになった。俺は着地に少し失敗したが、すぐに立ち上がりキングボアの方へ視線を向ける。真っ二つになったキングボアはピクリとも動かない。俺は自分の勝利を実感し、グッと小さくガッツポーズをした。するとエシリアが飛んできた。

 

「マスターすごーい!キングボアを倒しちゃったよー!それにしても、よくあの状況で自分のカードを確認しようと思ったねー。」

 

エシリアは興奮した様子で腕を上下に振っている。

 

「いや、あいつを倒す策を考えてたら、お前の言葉をふと思い出したんだよね。『スキルは使えばレベルが上がる』ってな。いやーしかし、追加効果が両手剣生成で助かった。あれが無かったらもっと苦戦してたな。」

 

俺はふうー、と深く息をした後にキングボアの死体に近づき、牙を切り取った。そしてそれを採取用の袋に入れ、カバンにしまった。

 

「さあ、条件をクリアしたことだし、ギルドに戻ってクリア報告するかー。」

 

俺はそう言い、草原を後にバルトリア街へと向かった。

 

ギルドに到着し、俺たちは早速クエストクリアの報告をした。

 

「『キングボアの牙』、確かに確認いたしました。これはこちらで買い取らせていただきますね。」

 

受付嬢のカリータさんはそう言い、キングボアの牙を受け取った。

 

「それでは、こちらがクエストの報酬とキングボアの牙の買取価格を合わせまして、32500エギルとなります。クエストお疲れ様でした。」

 

彼女はそう言い、俺にお金の入った袋を手渡した。俺はお礼を言いながらそれを受け取り、カバンにしまった。

 

無事報告を終え、建物を出た俺たちは昼食をとるべく、街をぶらついていた。時刻はちょうどお昼時、激戦の疲れもあり、俺の腹はペコペコだ。俺たちはどこかいい店がないかぶらりと街を歩くのだった。

 

 

 

ー職業紹介ー

 

・剣士

おすすめ装備 : 片手剣、両手剣、短剣、レイピア、槍

特徴 : 攻守のバランスが良く、多彩なスキルや魔法を覚えることができ、パーティの攻撃の要となる職業。

主な上級職 : パラディン、クルセイダー、ソードマスターなど

 

・魔道士

おすすめ武器 : 片手杖、両手杖

特徴 : 多彩で強力な魔法を覚え、時にチームのサポートをし、時に攻撃の主力となる職業。

主な上級職 : 大魔道士、賢者、魔法剣士など

 

・プリースト

おすすめ武器 : 両手杖、片手杖、片手棍

特徴の: あらゆる回復魔法を駆使し、パーティをサポートし、パーティの体制を整える職業。

主な上級職 : アークプリースト、賢者など

 

他にも職業は有るが、基本職はこの3つなので紹介は遠慮させていただきます。


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