実はここで人物紹介を入れたのは本文の文字数が不足してたからなんですよ。そして、人物紹介を入れてみたら、余裕で超えました笑
剣の世界で番外編、少し短いですが、楽しんでください。
森を抜け、街についた俺とエシリアは早速食事できる店を探した。手持ちの金貨がどれくらいの値打ちなのかはわからないが、二人分の食事はできるだろう。そう考えながら街を歩いていると、良さそうな店を見つけたので俺たちはそこで食事をすることにした。ちなみに店の名前は『飯処 キョーヤ』である。名前の意味はよくわからない。
中は少し古びた木造だが、いい味を出している。俺は2人用のテーブルのところに座り、エシリアはテーブルの上に座った。すぐに店員さんが来て注文を聞いてきた。俺はこの世界のことがまだわからないので金貨1枚で収まる値段でおすすめのものを頼んだ。もちろんエシリアにもわけるつもりだ。
「この店の雰囲気、落ち着くなー。ね、マスター。」
ああ、そうだな。と俺は返事をした。そしてエシリアに質問をした。
「なぁ。お前はどうして案内役なんてやってるんだ?」
エシリアは窓から外の様子を楽しそうに見ていたが、俺の質問を聞いて、こっちを向いて答えてくれた。
「異世界から人を送る時にね、私たちピクシー族の一部には異世界からの勇者様を魔王討伐まで導くっていう命令が下されたの。危険なこととはわかっていたけど、私は見てみたかったんだ、外の世界ってやつを。ピクシー族は1人で外に出れば他のモンスターに襲われちゃうしね、強い人たちと一緒なら大丈夫と思って私は案内役を自ら立候補したわけよ。」
エシリアは得意げにそう話した。
しばらく話していると、店員が料理を持ってきてくれた。
「『バルトリア鳥の照り焼き定食』おまちどうさまでーす。」
と言いながら、テーブルに料理とフォークとナイフ、そして気を利かせてくれたのかエシリアの分の小皿まで用意されていた。
「それではごゆっくりどうぞ。」
店員はそう言い、厨房へと戻っていった。俺が頼んだ料理には、パン、鳥の照り焼き、サラダ、スープがついていて、美味しそうだ。俺はエシリアの分を分けて小皿に移した。そして、「いただきます。」と言い、鶏肉の照り焼きを一口口に運んだ。その時、俺は感動した。鶏肉の焼き加減、脂の乗り、引き締まった鶏肉、なんと言おうと、めちゃくちゃ美味かった。今まで食べた中で一番美味しい料理といっても過言ではない。エシリアも幸せそうな顔をしながら鶏肉を頬張っている。
俺はこの料理を食べながら誓った。必ず魔王を倒し、この味を救ってみせると。
ー人物紹介ー
東野 剣馬(ケンマ ヒガシノ)
種族:人間(異世界人)
出身地:日本(東京)
見た目:髪は茶髪で少し短め、寝ている時に転送されたので赤と黒のジャージを着ている
性格:いたって冷静、割と面倒見がいい
好きなもの:漫画、スポーツ(陸上)、年上の若い女性
嫌いなもの:勉強(成績は普通)、ナス、ナメクジ
前の世界での将来の夢
陸上の選手
エシリア
種族:妖精(ピクシー族)
出身地:ピクシー族の村(詳細は???)
見た目:髪は金髪でポニーテール、服装は冒険家のような服装
性格:天真爛漫、少しマイペース
好きなもの:睡眠、リンゴ、新しい発見
嫌いなもの:ピーマン、1人でいること、鳥モンスター
将来の夢
世界中を旅すること
エシリアの故郷については後々書く予定です。