艦CORE −海原を統べる者は戦わない− 【本編完結】 作:miketango
18/05/17:一部修正
今日のグナーは珍しく屋上で昼寝をせずに、柱島泊地の鎮守府の執務室にやって来て提督である藤崎秀樹と相対していた。
彼の年はかなり若めの二十代後半であり、階級は大佐となっている。
「提督殿、何かありましたかな?」
「とりあえずその変な喋り方はやめなさい。
っと、そうではなくて、大本営から君をどうするのかについての指示が来た。」
「うっわー......
ついに来ちゃったのかー。」
提督から話を聞いた途端に嫌そうな顔をするグナー。
「そんなに嫌そうな顔をしても何も変わらないから。
読み上げるぞ。
って言っても内容を要約したものだけどな。
《所属は現在のまま柱島泊地。
棲地攻略用特務艦として国のために尽くせ。》
だってさ。」
「......それで、普段は何すれば良いのかな?」
「今まで通りだね。
普段は待機、いやさすがに遠征には行ってもらうかもしれない。」
「遠征だと......」
「うん。」
崩れ落ち、orz状態になるグナーを眺めながらニコニコする提督。
グナーはぐんにゃりとしつつも立ち上がる。
「弾薬の消費はありえないレベルだけど燃料は一切消費しないと聞いてね。」
「遠征先で戦闘になった場合はどうすんの?」
「君は基本的に味方の盾になってもらうかな。
装甲は大抵のことじゃ破損しそうにないって明石からの報告があるし。」
「ふざけんなよ明石ーーーー!!」
グナーは反射的に
「まあ緊急時の発砲については許可するから安心していいよ。」
「......ああ、私の夢のニートライフががががが。」
「それはなによりだ。
でも君も気がついてはいるだろう?
働いていない君に対する
「......まあ、さすがにね。
行ったことないけど食堂に行けばよく分かるんじゃないかな。」
するとグナーのこの発言に提督は首を傾げる。
「あれ?
じゃあ食事はどうしているのかな?」
「
「......何故だい?
君も一応はこの泊地所属なんだから食堂に行けばいいじゃないか。」
「んー......
たかちゃんにも言われたけどやっぱりちょっとね......」
提督の言葉に苦笑いするグナーを見て、さらに提督は首を傾げる。
「何か理由でもあるのかい?」
「まあ、たかちゃんのにも言ってないけど提督には言っておいた方がいいかな。
私ってどうやら味覚がないみたいなんだよね。」
「何?」
グナーの発言にピクリと眉を動かす提督。
「だから食べ物の匂いを嗅いでも美味しそうって思えなくってね。
だからそれなのに食堂で作ってもらったご飯を食べるのが申し訳なくって。
とまあ食堂に行ってない理由はこれだけかな。
あ、でも一応不用意に艦娘と接触したくないってのもあるんだよ?」
面倒事になっても困るし、と続けるグナーをじっと見つめる提督。
「君はそれで良いのかい?」
「うん。
私は別に気にしてないよ。
だから提督も気にしなくていいんだよ。」
「......そうか。
すまないな、根掘り葉掘り聞いてしまって。」
「別にいいけど?
(すげー小さいけど)仕事だし。」
「まあそう言ってくれると助かるね。」
「そうそうそれでいいの。
でも不必要なことは聞かないでね。
私のことについて知らなくていいことは知らなくていい、何一つ。」
突然目を鋭くして提督を見つめ、普段とは全く違う雰囲気を纏うグナー。
グナーの雰囲気の変化に合わせて提督も真面目な顔をする。
「......もしかして今のが素なのかな?」
「さあ、正直私にもどっちが素の状態なのかよく分からないね。
もしかしたらまた別の面もあるかもしれないし。」
「......ちなみにだけど、私のことはどう思っているのかな?」
「......まあ、今のところの評価は甘々だけどそこそこ優秀な提督、かな。」
突然提督から自分のことをどう思っているのか聞かれたグナーは苦笑しつつもいつも通りの雰囲気に戻り、今のところの評価を答えたのであった。
こんな感じで基本戦闘はやりません。
(暇つぶしなので頭使わずに書けることしか書いてないだけです。文才もないし。)