博麗になれなかった少女   作:超鯣烏賊(すーぱーするめいか)

31 / 36
序盤に妖夢の刀に関してのお話がありますが、かなり独自解釈を織り込んでます。
その辺りをご了承の上お読みくださると幸いでございます。


第三十一話 つかの間の回春

 

 地上に降りた四人は、吹き荒れる飄風を少しばかり凌げる森の中に居た。

 

 魔理沙の熱の魔法で雪が溶かされた草地、その地べたに正座しているレティはあからさまに気だるそうな表情を浮かべて三人の人間を見上げていた。

 ふてぶてしい態度のレティに目を細めながら、霊夢が尋問を開始する。

 

「……で? アンタは何を知っているわけ?」

「私も、よく知ってるわけじゃないんだけど……ひと月前くらいからかな、風上の方から花びらみたいなものが飛んでくるようになったの」

 

 ひと月前から。風上から花びら。

 レティの言葉を頭に入れながら、水蛭子が問いかける。

 

「花びら、ですか」

「そう、桜の花びら」

「……桜なんてこの雪の中咲いているんですか?」

「咲いてないわよ。常緑樹以外は葉っぱすらつけてないんだから」

 

 鼻を鳴らしたレティに頷きながら、再び水蛭子が問う。

 

「ですよね……。じゃあなんでそんな物が?」

「花びらって言っても、あれは本物の桜じゃない。もっと概念的というか、春そのものというか……」

「何それ。いい加減な事言ってると退治するわよ」

「ちょっと霊夢」

 

 概念的。春そのもの。

 曖昧な言葉を並べるレティに、霊夢が乱暴な言葉を投げかける。

 そんな彼女を、眉を寄せた水蛭子が諫めた。

 

 二人のやり取りに構う事なく、早く話を終わらせたいと言わんばかりに雪女は話を進める。

 

「とにかく、その春が最近空を舞っていて、それを集めてる半人半霊の女の子が居るわ。多分その子が、この春雪に関係してるんじゃないかしらね」

「半人半霊……もしかして、妖夢の事か?」

「今幻想郷に居て現世をうろついてる半人半霊の一族はアイツくらいだから、そうなんでしょうね」

 

 半人半霊という特徴的な種族名を聞き、呟くようにいった魔理沙に、霊夢が頷いた。

 半人半霊の一族が少ないというのは冬眠に入る前の紫に聞いた話だったので、レティの言う少女というのは冥界に住まう半人半霊、魂魄妖夢で間違いないだろうと霊夢は小さく確信を持つ。

 

 水蛭子は唇に人差し指を当て、不思議そうに言う。

 

「でも妖夢は花弁を集めてどうするつもりなのかしら。……あっ、もしかして花びらを集めたら春が戻ってくるとか?」

「散った春を再構築しようとしてるってことか。でもそれなら私達を頼ってくれれば良いのにな」

 

 水蛭子の推測になるほどと魔理沙が頷く。

 魂魄妖夢というある程度の良心を持った少女は、この凍てつく春を終わらせようとしているのだと。

 

 しかし、そんな二人の言葉を否定するように、霊夢が平坦な口調で言った。

 

 

「……案外、春を奪ってるのは妖夢の方かもしれないわよ」

「え?」

 

 

 自分が考えもしなかった事を言う霊夢に、水蛭子は弾ける様に視線を移した。

 小さな動揺を瞳に浮かべた少女に、霊夢は続ける。

 

「アイツが住んでいる冥界は現世と隔離された亡者達の世界。紫の能力無しじゃ現世との行き来は不可能に近いわ」

「じゃあ紫さんの力でこっちに来てるんじゃないの?」

「いや、紫は寒くなると冬眠するわ。その間、家から出ることは絶対無い。にも関わらず妖夢がこの辺りで活動してるって事は、何か他の手段を使ってこっちに来てるって事。……もしかしたら、あの世とこの世の境界に穴が空いているって可能性があるわ」

「境界に、穴? もし仮にそうだとしたら、結界の専門家である博麗の巫女に知らせに来ないのは可笑しい……わよね」

 

 霊夢の説明を聞いて、妖夢の存在に不可解な点を見出した水蛭子が目を細める。

 

「ええ、もしかしたら妖夢自身が境界を『斬った』のかもしれない」

「境界を、斬る?」

 

 随分と突拍子の無いことを聞いて、水蛭子が細めていた目を今度は丸くした。

 境界を切るなどという芸当が八雲紫以外に出来るとは考えづらかったからだ。

 加えて言うと、水蛭子には妖夢がそんなことを出来る存在には見えなかった。

 

「妖夢が背中に背負ってるあの馬鹿長い刀。紫曰く、あれは幻想郷に存在している刀の中でも三本の指に入る程の大業物で、普通の刀じゃ考え付かないような力が秘めているらしいわ。込められている妖力も霊力も、鞘に隠れて分かりづらかったけど常軌を逸するものだった。あれなら境界を断ち切ることも可能かもしれないわ」

「はー、あの刀そんな凄いものだったのか」

「(ぜ、全然分からなかった……)」

 

 感心したように頷く魔理沙の横で、水蛭子が小さく俯く。

 

 自分が全く気付けなかった事に、ことも無さげに気付いていた霊夢。

 やはり自分と霊夢では、戦う力も考える力にも埋めることが出来ない程の差がある。

 先程ものの数分でレティを打倒した霊夢。それを見て思い知った己の未熟さを再確認してしまった水蛭子は、また一つ気分を落ち込ませていた。

 

 そんな水蛭子の胸の内に気付けないまま、霊夢は言葉を紡いでいく。

 

「件の『春』ってのは風上から飛んで来てるって言ったわね」

「ええ」

「なら取り敢えずその春とやらを私達も集めながら、風上に向かいましょう」

「分かったぜ!」

 

 元気に返事をした魔理沙を見て小さく頷きながら、霊夢が地を蹴り空を飛ぶ。

 踝ほどに生えていた枯れ草が雪解けの露を散らして揺れるのを、水蛭子はぼやっとした目で見ていた。

 

 霊夢に続いて箒に跨った魔理沙が、そんな虚ろな様子の水蛭子に声をかける。

 

「水蛭子? どうしたんだ、行くぜ?」

「……」

「……水蛭子。おーい!」

「えっ? ……あ、ごめんなさい。考え事、してて……」

「おいおい大丈夫か? 寒さで風邪引き始めたりしてないよな」

 

 魔理沙の呼び掛けに気が付いた水蛭子が曖昧な笑顔を浮かべると、魔理沙は心配そうな顔をしながら彼女に近付いた。

 霊夢も様子の可笑しい水蛭子に気付き、再び彼女の近くに降り立つ。

 

 そんな二人に焦りと戸惑いを感じた水蛭子は、両手を振りながらいつも通りの笑顔をふりまいた。

 

「だ、大丈夫大丈夫! ホントに、ちょっとした考えごとしてただけだよ。心配しないで!」

「そうか? なら、良いんだけど」

「水蛭子、何かあるんだったら遠慮せずに言って。さっきはああ言ったけど、戦闘以外のことは私からっきしだから、意見があるならなるべく沢山欲しいのよ」

 

 戦闘以外のことはからっきし?面白い冗談だ。

 霊夢は戦いも、着眼点の広さも自分よりある。

 

 それ、嫌味?

 

「……ッ!」

 

 ほろりと脳内に浮かんだ言葉を、ぶんぶんと頭を振ることで霧散させる。

 何を考えてるんだ自分は。

 彼女が嫌味など言うはず無いじゃないか。

 

 また一つ自己嫌悪が増えた水蛭子は、変わらない笑顔で口を開く。

 

「ううん。本当に、大丈夫だから」

「……そう」

 

 琥珀色の眼を見ながら少し考えて、霊夢が頷いた。

 

 きっと、嘘なのだろう。

 本当は何か思うことがあって、それを言えずにいるのが、霊夢には手に取るように分かった。

 

 だって、彼女の今の笑みには陰があるから。

 

 霊夢は、彼女がたまに浮かべる偽りの笑顔の存在を知っていた。

 自分以外の人や妖怪ならまず気付けないだろうと思える程に、完璧なペルソナ。

 

 それが偽物だということは分かりきった上で、しかし霊夢は頷いた。

 何ゆえの嘘なのかは、そのうち分かる。

 

 博麗霊夢が八十禍津水蛭子の偽りの笑顔に騙されたことなんて、一度も無いのだから。

 

 

 

 ◆ ◆ ◆

 

 

 

 今日も魔法の森には雪が降る。

 あからさまにファンタジーな縮尺の可笑しい植物群や、色とりどりなキノコ達はすっかり雪による厚化粧が施されており、パッと見たくらいではそれが何なのか判断できない程だった。

 本来皐月になれば大方雪は溶け、朧げな春が姿を現す筈であるが、その兆しは一向に感じさせない降雪量。

 

 暖かな室内とは明らかに対象的な窓の外の景色を眺めながら、魔法使いのアリス・マーガトロイドは憂鬱げなため息を一つ吐いた。

 

 

「……はぁ、これじゃあ人形の素材も、魔法の媒体も調達しに行けないわね」

 

 

 家に置く物をなるべく少なくする事を心がけているアリスは、それが裏目に出たことを嘆いていた。

 彼女が作る人形の素材も、魔法使いとして魔法の研究に用いらなければならない媒体となる素材も、長過ぎる冬故に底が尽きかけていた。

 例年ならば既に冬は終わっていて、それらの調達は容易に出来ていたのだ。

 

 しかし何とも遺憾な事に、人形の素材を森の近くに売りに来る行商人はこの雪で来ず、魔法の媒体となるあれこれは分厚い雪の下。

 少しの間なら在庫ももっただろうが、そろそろ限界だ。

 

「仕方ない、せめて布や綿は里まで行って買わないと。じゃなきゃ虚無過ぎるわ」

 

 椅子から立ち上がり、いそいそと外出の準備を進める彼女の元に、櫛や鏡を持った小さな人形たちがふわふわと飛んで近付いてきた。

 アリスは人形から櫛を受け取ると、持たせたままの鏡を見ながらふわりとした金色の髪を融く。

 それからフリルの付いたカチューシャを髪に通して、久方振りに玄関の扉を開いた。

 

 そして。

 

 

「うわさっっっっむ!!」

 

 

 一瞬で扉を閉じた。

 

 すたたと暖炉に駆け寄り、まだ燻っている小さな火に手を翳す。

 

「寒過ぎる……なんなら先月より寒いんじゃないの……?」

 

 ぶつくさと言いながら二体の人形を操り、本棚から一冊の本を持ってこさせる。

 

「えっと、冷気遮断の魔法はと……」

 

 それを開いてぱららとページを捲って行き、目当ての頁で指を止めた。

 文字列を流すように読んでから、よしと頷いた彼女が何かを手繰り寄せるように手を動かす。

 すると、何処からともなく七体の人形がふよふよと飛んできた。

 

「上海と蓬莱はお留守番しててね」

 

 先程本を持ってこさせた二体の人形をソファに座らせて、新しく現れた七体の人形に順番に手を置いていく。

 すると手が置かれた人形達から小さく発光し始めた。

 魔法付与の反応である。

 

「フランス、オルレアン、オランダ、ロシア、ロンドン、チベット、京。……全員動作に問題は無し」

 

 満足そうに頷いたアリスが立ち上がると、七体の人形たちが彼女の周りを囲むように浮かんだ。

 アリスは再び玄関まで歩みを進めると、人形たちも彼女を追従する形で飛行する。

 

 扉のノブを捻り、外へ出る。

 

「……冷気遮断シールドの付与も完璧ね」

 

 ニコリと微笑んだアリスが雪の積もった地面を軽く蹴り、その体を宙に浮かせる。

 飛行を開始した彼女は、「人里って大体こっちの方角だっけ」と呟きながら空を飛んでいき、吹雪に向かって風上に消えた。

 

 ……ちなみに彼女はかなりの方向音痴である。

 

 

 

 ◆ ◆ ◆ 

 

 

 

 風上に向かって暫く空を飛んでいた三人の目の前に、ひらりはらりと一葉の桜の花びらが舞った。

 花びらは僅かに光っており、普通の桜ではないと一目で分かる。

 宙を踊るように舞う花びらを、魔理沙が二度三度と手を伸ばして掴み取った。

 

「っと、よし。……これがあの雪女が言ってた『春』ってやつか?」

「暖かい光……綺麗ね。確かに普通の花びらじゃなそう」

 

 魔理沙の手の中にあるほわりと光る花弁を、水蛭子が物珍しそうな目で見つめる一方、その横で霊夢が目を細めて睨みつけるような視線を花びらに送っていた。

 

「……妖力とも霊力とも言えないけど、何かしらの力が溢れてる。なるほど、確かに『春』そのものって訳ね。……ん?」

 

 花弁の観察を終えて顔を上げた霊夢の視界に、何かが写った。

 白いカーテンで覆われたようだった真っ白の風景の中に、何か、小さな人影らしき物が浮かんでいたのだ。

 

 先程の雪女に続き、また悪徳妖怪が出たかと霊夢がお祓い棒を構えた。

 

 が、次の瞬間にはその先端が降ろされる。

 近付いてきたシルエットに、見覚えがあったからだ。

 

 

「……橙?」

「えっ」

 

 

 武器を構えた霊夢を見て自身も長棍を抜いた水蛭子だったが、珍しく困惑した顔の霊夢が呟くように言った言葉を聞いて、目を見開かせた。

 

 吹雪の向こう、よたよたと近付いてくる小柄な影。

 冬の間あまり姿を見なかった、その幼子の様な姿をした妖怪の少女を、この場の三人は皆知っていた。

 

 何故こんな吹雪の中、外に出ているのかは定かでは無いが、眼前に漂う少女は確かに橙だ。

 

「橙ちゃん!」

「!!」

 

 心配から必要以上に大きくなってしまった水蛭子の呼び掛けに、へたり込んでいた橙の耳がピンと立ち上がっる。

 

「どどど、どうしたのこんな吹雪の中! 危ないじゃない!!」

 

 わたわたと不安定な飛行で橙の元まですっ飛んで行った水蛭子が、橙の両肩に手を置いた。

 

「……!」

 

 吹雪の向こうから現れた水蛭子に、橙の目が輝く。

 それから直ぐ、彼女は何かを伝えようとして宙で手を動かした。

 

 しかし水蛭子にはそれが何を伝えようとしているのか分からず、戸惑いの顔で首を傾げることになる。

 それでもなんとか彼女の意図を理解しようとして、質問する。

 

「一人? 紫さんと藍さんは居ないの?」

 

 肯定。

 頷く橙を見て次の質問をする。

 

「もしかして迷子になったの?」

 

 肯定。

 その小さな身体の焦燥具合から、かなりの時間さ迷っていたのが見て取れる。

 小刻みに震える体を撫でる橙は見ていてとても可哀想だ。

 水蛭子は彼女が少しでも暖をとれるようにその体を抱きしめた。

 

 同じように橙の体を温めようと、魔理沙が手に持ったタクトから小さな太陽のような物を作り出した。

 かなりの光量のそれに薄目を開けながら、抱き合う二人の傍にそれを寄せる。

 小さいが確かに暖かな陽気を放つ太陽は、魔理沙の熱魔法によって構築されており、これまでの道中三人が休憩を挟んだ際にも活躍したものである。

 そんなありがたい魔法の太陽に温められて、橙の震えていた体も段々と落ち着きを取り戻してきた。

 

 そして四人は、前の休憩からそれなりに時間が経っていた為、橙から事情を確認するのを兼ねて再度の休憩に入るために地上に降り立つ。

 

 丁度降りた所にあった岩に霊夢と水蛭子と橙が腰を掛け、魔理沙は魔力太陽を掃除機の要領で使って周辺の雪を溶かしていく。

 魔理沙に感謝の言葉をかけてから水蛭子は質問を再開した。

 

「迷子って、紫さんか藍さんと逸れちゃったって事?」

 

 否定。

 どうやら彼女は初めから一人で外に出たらしい。

 

「なんで? まさかまた紫に変なこと言われて、今度はあんたの方が家出しちゃったとか?」

 

 霊夢の問いかけに、再び首を横に振って否定する。

 自発的に一人で外に出てきたようだ。

 

「理由は……なんなんだろう」

「ここ最近雪が積もり通しだし、家に引き籠るのに飽きたんじゃないのか? やっぱ子どもは外で遊びたくなるもんだろ」

 

 考え込む水蛭子の横から、魔力の太陽を引っ込めた魔理沙が言った。

 なるほどと思い橙に視線を向けるが、これも首を横に振る。

 それを見て橙以外の三人は各々視線を落とし、橙が一人で外出をした理由を考え込み始めた。

 

 そんな彼女たちを見て、迷惑をかけてしまっているなと少しだけ落ち込んだ表情をした橙。

 彼女のぺたりと折りたたんでいた耳が、ふと遠くから聞こえた声を拾い、ピンと立ち上がった。

 

「ん、どうした……」

 

 顔を上げた橙を見て視線をそちらに向けた魔理沙だったが、その言葉を言い終える前に口が閉じられた。

 

 何故ならば。

 

 

 

「ちぇえええええええん!!!!!!」

 

 

 

 空の向こうから勢いよく飛来してきた何者かが、怒号にも似た呼び声を上げながらこちらに突っ込んで来たからだ。

 あまりに唐突な登場に、三人は一瞬彼女が誰なのかの認識が遅れる。

 

 しかし見覚えがあるというにはあまりに交流のある女性に、水蛭子が声を漏らした。

 

「あ、藍さん……?」

 

 地面と衝突するように着地した八雲藍は、そのままの勢いで岩に座っていた橙を抱きしめた。

 蒼い衣から伸びた金色の九本の尻尾は、重力など関係ないと言わんばかりに真っ直ぐと伸びている。

 

 

「橙……橙……! 心配したんだぞ……!」

「……えっと」

 

 

 今までに見たことが無いほど感情的な様子の藍に、水蛭子が戸惑いの表情を浮かべながら頬をかいた。

 保護者が来てくれたのは良かったが、いきなりすっ飛んできていきなり泣き出されても、事情を良く知らない水蛭子には何が何だか分からなかったのだ。

 

 他の二人も水蛭子と同様の顔をしながら、一度離れた橙と藍の方へ近づく。

 

「どうやら、親には無断の外出だったみたいね」

 

 神妙な顔で言った霊夢に頷きながら、魔理沙が顎に手を添える。

 

「橙のヤツも満更でもなさそうだし、嫌気がさしての家出では無いみたいだな。……うーむ、余計にどういう事なのか分からなくなってきたぜ……」

「何にせよ安心したけど、暫くは声をかけない方が良さそうね」

 

 微笑んで言った水蛭子に、霊夢と魔理沙は苦笑を零しながら頷いた。

 

 目の前の親子さながらの二人が抱き合う光景は、この凍てついた春を気持ち程度暖かく感じさせる程には落ち着く光景だった。

 

 




 この物語の藍さんはマジでオカンです。

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。