ネタがねぇ…サスケェ…
~八幡side~
「呼吸困難!急いで緊急治療室に!……八幡様?」
「お前らじゃあ治療室まで持つか分からんからな…少し静かにしてろ」
担架の上に今にも死にそうなヒナタ。俺は両手にチャクラを込め、ゆっくりと首、それからどんどん降下していく。
特に最後に打ち込まれた心臓付近は、どんどん心脈が落ちているな。
「…それは……掌仙術!?」
「うるさい…集中が乱れるから静かにしろよ…」
俺の細密なチャクラコントロールが簡単に乱れる事はないが…やはりブランクがあるな。
「……ふぅ………運んでくれ」
時間にすれば三分足らずのことだが、こう言う時間は永遠にも感じるな。あまり好きになれない。
「ヒッキー!…ヒナタちゃんは大丈夫なの?」
「ああ、取り敢えずは応急処置程度だけどな。さぁさぁ、次がつっかえてるんだ…上に行くぞ」
その後、何やらナルトとネジが揉めていたようだが、無事に次の試合が発表される。…来たか、砂の我愛羅…塔に居たときにビデオで見たが、あれは絶対並みの下忍じゃないな。
「ロック・リー…あのガイに似てる奴か」
試合は序盤からリーが体術で攻め続けたが、砂の防御で攻撃は一切届かない。
「ん?何かする気だな」
リーは砂の攻撃を避けて、指の像の上に立つ。ガイがリーに何か言い、足の重りをはずす。
「何つぅベタな修業を…」
重りを落とすと、石床が砕け散る…どんだけ重いんだよ。
「うわー!あの子下忍なのに速いよ!」
「本当ね。あれほどの速度は中忍でも中々居ないわよね」
雪ノ下が誉めるだけあって、我愛羅の砂の盾が間に合わない。
試合は我愛羅が本性を現してから、一方的になった。
表蓮華を失敗したリーは、技のリスクで苦しみながら必死に回避する。………ん?
「……ねぇねぇ、リーくんの身体がどんどん治ってるように見えるんだけど…」
「あら、奇遇ね…私もそう見えるわ」
「…あれはもしや"休門"か?…だとしたらあのガキは…」
恐らく八門遁甲。いくつまで開けるか知らないが、流石に"死門"は無理だろう。
「第三"生門"開っ!」
「入ったか…ガイの奴、何て技を教えてるんだか」
「ヒッキー、知ってるの?」
「ん?ああ…」
「じゃあ教えてくれるかしら?」
「流石のユキペディアさんも、体術方面のことはあまり知らないか…あれは八門遁甲と言う、ようはリミッター解除だ」
先程の速度も中々だったが、現在の速度を眼で追えてる奴はこの会場に殆んど居ないな。由比ヶ浜はともかく、雪ノ下ですら見えてないし。
「裏蓮華!!」