比企谷は木の葉にて最強   作:星の王子(笑)。

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第一部~八幡が担当上忍に~
プロのぼっちが火影候補なのは間違っている


~八幡side~

 

「じいさん、本当(マジ)で言ってんのか?」

 

「無論じゃ。それくらいはしてもらうぞ」

 

火影室にて、三代目火影(じいさん)と対峙する俺。顔には暗部特有の狐の面を付けている。

 

「そう言われても、俺が火影なんて納得しないやつがいっぱい居るだろ」

 

「じゃから、次の担当上忍をせいと言うんじゃ」

 

そう、机の上には沢山の書類が並べられていて、それは今年忍者学校(アカデミー)を卒業した生徒たちの書類だ。

 

「はぁ……まぁ、火影をやるよりはマシか」

 

「…お主は本当に分からん奴じゃのう。火影はなりたくてもなれんものが多いというのに」

 

「自来也さんはその例に含まれない、だろ?」

 

幾つか技を教わった身としては、女湯を覗くのはやめてもらいたいが。

 

「…お主は奴に似たんかの?」

 

「失敬な!俺はアンタや自来也さん(エロ仙人)みたいなエロじじいじゃない!」

 

「なんじゃと!儂はエロ爺じゃない!」

 

「うそつけ!ミナト先生の子息の術に鼻血ブ―したこと、知ってるぞ!」

 

「誰じゃ!こやつに喋ったのは!」

 

「アンタの孫だ!」

 

「木ノ葉丸め!後で仕置きじゃあっ!」

 

 

 

閑話休題

 

 

「はぁはぁ……まぁつまり、俺は担当上忍をやればいいんだな?」

 

「はぁはぁ…うむ、それでじゃ。お主には血継限界を持つ班を担当してもらいたい」

 

書類を見る限り、今年は名家出身や血継限界持ちが沢山いるが、おそらく三大瞳術持ちのどちらかだろう。

 

「…今年はうずまきナルト、うちはサスケ、はるのサクラの第七班にははたけカカシが。奈良シカマル、山中いの、秋道チョウジの第十班には雪ノ下雪乃が。犬塚キバ、油女シノ、日向ヒナタの第八班には比企谷八幡、サポートとして由比ヶ浜結衣が配属される予定じゃ」

 

「…は?」

 

「何じゃ、何かおかしなところでもあったか?」

 

「いやおかしいだろ。何で第八班に上忍が二人いるんだ?」

 

それに雪ノ下に由比ヶ浜か…面倒だな。

 

「今回は特例じゃ。何せお主は火影直轄の暗部の中でも一番の実力者じゃ。完全に暗部を抜けると言う訳ではなく、兼任と言う形になるのじゃから、必然的に下忍の面倒を見る時間はなかろう」

 

「…じゃあ、ずっとついていなくていいんだな?」

 

「勿論じゃ。それに、お主が火影になるかもしれないしのぉ」

 

「ふざけるな。…まぁ理解した。もう帰っていい?」

 

「うむ。要件はそれだけじゃ」

 

 

 

 

 

当日、

 

 

 

 

「えっ、ヒッキー!?」

 

「あら、比企谷君じゃない。なぜここへ?」

 

担当上忍の顔合わせをさっさと済ませようとしたら、やはり絡まれた。

まぁ、元同じ班のメンバーだし当然なのか。

 

「俺は第八班の担当上忍になった。由比ヶ浜の上司ということだ」

 

「ええっ!アタシの上司になるエリートってヒッキーだったの!?」

 

エリートって…俺はそんなガラじゃないけどな。

昔は俺たちの担当上忍だった平塚静先生を笑えない、三十路に突入した俺たちだが、雪ノ下は昔よりも少し胸が出て美しいという言葉が似合う女性に、由比ヶ浜は見た目も中身も殆ど変わっていない。まぁ俺も他人のことは言えないが。

 

「それは置いといて…由比ヶ浜、何時上忍になったんだ?」

 

雪ノ下は大分前にじいさんから聞いたが、そもそもコイツが上忍になった話は聞かない。

 

「えっとねー、つい最近だよー」

 

「貴方は知らないでしょうけど、同期のみんなでお祝いもしたのよ」

 

「そりゃ知らねーよ。誘われてねーし」

 

おかしいな?同期の、しかも同班なのに誘われもしないなんて。まぁ別に行きたかったわけじゃないけど。

 

「えー、だってヒッキーのこと誰も知らないって言ってたし」

 

「私も色々聞きまわったけど、貴方の今を知ってる人がいなかったから、てっきり死んじゃったのかと思ってたわ」

 

「……まぁ、俺も色々あるんだよ」

 

「…そう、なら無理に聞かないわ。それよりもそろそろ時間よ」

 

「ん?…てことはカカシはまぁた遅刻か」

 

呟きながら、生徒のいる教室に歩き出す。


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