この素晴らしい世界にハジケリストを!   作:ジャギィ

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ダブルクロス絶賛プレイ中です。でもバルファルクの機動全然よめねえ……絶対出てくる作品間違えてると思ってるジャギィです


奥義9 未来は毛水一色

カズマはビュティとヘッポコ丸を1つの席に案内した。そこでは上級魔法使い職のアークウィザードであるロリッ娘めぐみんが何枚も皿を重ねてご飯を平らげていた

 

「おーいめぐみん」

「むぐっ…ずいぶん遅かったですねカズマ」

 

口元のソースをぬぐいながらめぐみんは言う

 

「さっき助けてくれた人がいただろ?その人たちが仲間になってくれるってよ!」

「もぐ…ひょっとして後ろの2人がそうですか?」

「うん。よろしくね、めぐみんちゃん」

「ちゃんはやめてください」

 

笑うビュティにめぐみんはムッと口を閉じる。ビュティはジャイアントトード討伐の時にめぐみんと軽く情報交換をしていたので、すでに互いに名前は知っていたのである

 

「この人は私たちの仲間のへっくん」

「へっくん、ですか。まあ悪くない名前ですね」

「いや、オレの名前はヘッポコ丸なんだが…」

「訂正します。もぐもぐ…かなり変な名前なんですね」ムシャムシャ

「誰が変な名前だ」

「あと食うかしゃべるかどっちかにしろよ」

 

めぐみんの名前判定は超絶音痴だった。紅魔族らしいズレ加減である

 

「むぐもぐ」ムシャムシャ

(食べるほうを優先した…)

 

カズマの指摘を受けためぐみんは食べることにした。そして食べ終わっためぐみんが尋ねる

 

「ところで、アクアとあの変な頭の人とオレンジとぷるぷるしたモンスターたちは?」

「え?ボーボボたちなら向こうにいるけど」

 

そう言って喧騒の聞こえる方へ振り向く。すると首領パッチをボール、天の助をピンに見立てたボウリングでアクアがストライクを決めていた。周りが拍手をする

 

「仲よくボウリングやってるーーー!!!!」

「イェーイ!!」

「イェーイ!!」

「イェーイ!!」

「イェーッウブ!!!」

 

ボーボボとアクアがハイタッチする。首領パッチも楽しそうに返す。天の助も手をあげるがハイキックをもらっていた。そして4人仲良くテーブルまで歩いてきて、ドカッとヤクザみたいな座り方をする

 

カズマはアクアに対して思った

 

「お前馴染むの早すぎるだろ……」

「ふふん♪女神の私にしてみれば、こんなことお茶の子さいさいってもんよ。まあコミュ症でヒキニートなカズマさんには不可能でしょうけど」

「だだだ、誰がコミュ症でヒキニートだ!?つーか、特典として連れてきたにもかかわらず未だこの世界の説明くらいでしか役立ってない残念女神よかはるかにマシだろ!!!」

「ちょっと!!今言った残念女神って私のこと!!?バチあたりにも程があるんですけど!!!」

 

売り言葉に買い言葉、取っ組み合いながらカズマとアクアのくだらないケンカがまた始まった。いつものことである

 

「「…………」」

 

それを残念そうに見るビュティとヘッポコ丸

 

「あの2人はほっといて、お互いに自己紹介でもしましょうか」

 

そう言って仕切ると、めぐみんは立ち上がって目だけが見えるように顔を手で隠し、ポーズを決めて名乗り上げた

 

「我が名はめぐみん!!紅魔族一のアークウィザードにして、爆裂魔法をこよなく愛す者!!」

 

バーン!!!と効果音が出そうな名乗りと片目を隠す眼帯を見て、首領パッチと天の助が震える

 

「「か、かっこいい!!」」

「そーか!?」

 

ビュティは変なものを見慣れていたため、ヘッポコ丸がツッコんだ

 

「アークウィザード?」

「端的に言えば強力な魔法使いですね」

「魔法!?めぐみんちゃん魔法使いなの!どんな魔法を使うの」

 

ビュティが言うと、めぐみんは目をキラリを光らせ説明を始め

 

「よくぞ聞いてくれました!!私が使うは史上最強にして至高の爆ーー」

「その話は後ででいいだろ!!今はボーボボたちの自己紹介からだ!」

 

ーーたところをカズマがストップをかけた。確実に説明が長くなることを察したからだ

 

「えー」

「空気が読めませんねカズマ。見てください、ビュティの残念そうな表情と声を」

「残念なのはお前の魔法と頭のほうだろうが」

「おい、私の頭と爆裂魔法に文句があるなら聞こうじゃないか」

 

脳内がスパーキングしてる爆裂娘は杖を構えて威嚇する

 

「オレは七代目鼻毛真拳伝承者にしてキング・オブ・ハジケリスト、ボボボーボ・ボーボボだ!!」

「「鼻毛真拳?キング・オブ・ハジケリスト?」」

「おお…なかなか悪くないです。70点」

 

聞いたことのないワードにカズマパーティ2人は疑問符を浮かべる。めぐみんはボーボボの名乗り口上の採点をしていた

 

「鼻毛真拳は神聖にして最強の力。その力、今ここで見せてやろう!!」

 

ボーボボがパワーを体に込めると、凄まじい力が周囲を揺るがす

 

「鼻毛真拳奥義ー!!!」

 

そしてチカラを解放したボーボボは鼻毛を伸ばして頭上から体を覆うようにくるくる回転させて……

 

首領パッチと天の助に向かってバズーカをぶっ放した

 

「「ボーボボ・バズーカ」ーー!!!」

「「ぎゃああああああああー!!!!」」

「鼻毛全然関係ねー!!!!」

 

鼻毛でもファンタジー系統な技なのだと考えてたカズマの前で繰り出された奥義は世界観を無視した近代兵器攻撃だった。アクアは大爆笑中

 

「ねえねえカズマさん、見てるだけで飽きないくらいチョー面白いんですけど!!強そうだし前衛っぽいし、ここは仲間にしときましょ!!」

「いや、こんなやつ仲間にしたらただでさえヤバイ俺の精神が確実に死ぬぞ!!!」

「ただでさえってどういう意味よ!別に仲間にしても大きなデメリットなんてないんだから仲間にしときなさいよ!」

(こいつの頭の中では、分け前っつーデメリットもすでに高難易度クエストで荒稼ぎすることで帳消しにする未来まで見えてるのか)

 

アクアの他のデメリットの考えなさにカズマは心でため息をつく

 

「まあ、確かに他にデメリットがあるとすれば、お前が定期的にボーボボにいじられるかもしれないくらいだろうし…」

「え"っ」

 

そこまで考えてなかったアクアが硬直する

 

「よし!ここは仲間にしておくか」

「待って!!待ってってばカズマさーーん!!!毎回鼻毛で叩かれるなんて嫌よ!!ものすごく痛いのはカズマさんも知ってるでしょ!!?ねえお願い!仲間にするの待ってってばぁ!!!」

「あらためてよろしく頼むぜボーボボ!!」

「鼻毛の未来に幸あらんことを!!」

 

親指を立てるカズマと鶴の舞をするボーボボ。今ここにボーボボ組とカズマチームが繋がった

 

「わあーーーーーーん!!!!」

「「うわぁ……」」

 

そして泣き叫ぶアクアを無視していい笑顔をするクズマさんの姿に、ビュティとヘッポコ丸はドン引きした

 

本当にいい笑顔で笑うクズマさんであった




最近、未来について真面目に考えてます。仕事をしながらゲームプログラマーを目指すべきか、仕事をしながら親からも勧められた小説家となるべきか…

友達に相談したら解決してるじゃんと言われました。解せぬ

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