この素晴らしい世界にハジケリストを!   作:ジャギィ

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今回のタイトルは結構ケッサクだと思います。1番ボーボボらしいタイトルが書けた


奥義69 あの日の私を跳び越えて

走り鷹鳶の軍団(in首領パッチ)が馬車に迫る中、ボーボボは大声で宣言する!

 

「走り鷹鳶!!!お前たちにアルカンレティアへの旅のジャマはさせねーぜ!!」

「そうだぜ!!分かったらさっさと引けやザコどもがー!!!」

 

ボーボボに続いて天の助も啖呵を切ってみせた………ボーボボの後ろに隠れながら

 

ガシッ

 

「じゃあやっちゃってください!!」ブン

「オレェェーーーー!!!?」

 

そんな天の助をボーボボは敵めがけて投げつける。涙を流しながらズザザザと滑るように敵に直進する天の助

 

「おのれー!!ならばプルプル真拳奥義……!」

 

オーラを全身から迸らせると高くジャンプ

 

そして荒野のど真ん中に置かれてる巨大な皿の上に丸まって着地

 

『「極上料理」!!!!』

 

シーン…

 

周りの空気が冷たくなった

 

(このオレに食いつかないヤツはいないのさ。さあ来い!)

 

ドカ!

 

「ぎゃあ!!!」

 

興味ナシな走り鷹鳶によって跳ね飛ばされた

 

「これで邪魔者は片付いた」

(邪魔者!!?)

 

ボーボボの発言に田楽マンと一緒にソフトン号から降りてきたゆんゆんが驚く

 

「ものすごい数だ!俺たちだけで相手にできるのか!?」

 

応戦態勢に入る護衛冒険者の1人が苦々しい顔をする

 

「心配するな!!向こうの数が多いというならばこちらも数を増やせばいい!」

「なるほど、さすがボーボボさん!!」

「でもどうやって?」

 

ボーボボの提案にヘッポコ丸は納得するが、その方法が分からないビュティは首をかしげる

 

「今こそ鼻毛真拳の秘技を使う時!鼻毛真拳最大奥義ーーー!!!」

 

鼻から伸びた2本の鼻毛が天を貫き、そこから溢れた光が地に落ちる

 

『鼻毛大精霊召喚の儀ー!!!!』

「すごいパワーだ!」

「鼻毛大精霊!いったいどんなのが出てくるんだ!?」

 

そして収まった光の先にいたのは

 

「アンタたち!さっさと宿題やっちゃいなさい!!!」

「ただのオバサンだーーー!!!!」

 

パンチパーマのガタイのいいオバサンだった

 

「師匠!!!」

「師匠!!!?」

 

そのオバサンに向かってボーボボが師匠というのだから、そりゃもうカズマは大混乱

 

「お久しぶりです!!!」

「誰よアンタ!!?」

(違う…絶対師匠じゃねえ…)

 

疑いは確信に変わった

 

「よし!!師匠が来たならばもう安心だ!!!」

「あんなオバサンに何ができるっていうんだよ!!」

「…………」スゥ…

 

カズマが抗議する中、オバサンは人差し指と中指を立てた左手と右拳を体の前で構えて

 

「鼻毛真拳奥義「鼻毛分身」!!!」ブォン

(鼻毛真拳使ってるー!!!!)

 

2人に分身したオバサンを見てカズマは心中絶叫した

 

「おばちゃんが3人」ブォン

「おばちゃんが4人」ブォン

「おばちゃんが5人」ブォン

「じいちゃんも1人」ブォン

「おばちゃんが6人」ブォン

「「「ハッハッハ!!この技を破れるかな!!!」」」

 

やがて分身し切ったオバサンたち7人?は走り鷹鳶の群れの一角に突撃し、次々と倒していく

 

「何者なんだあのオバサン?鼻毛真拳を使ってやがる…」

「師匠じゃねえのかよ!!?」

 

さっきと180度違うことを言ってるボーボボにカズマが指摘する

 

「でもモンスターの数も減ってるよ!!」

「この数ならめぐみんの爆裂魔法で一網打尽にできるが、どうやってまとめれば……そうだ!」

 

何かを思いついたカズマは乗っていた馬車に戻って御者のおっちゃんに聞く

 

「おっちゃん!!この辺に誰もいない谷とか洞窟とかないか!?」

「洞窟なら向こうに冒険者が雨宿りの時に使っているのがありますよ!でもなんで急にそんなことを?」

「そこまで俺たちを運んでくれ!」

 

そう言うと今度はヘッポコ丸とダクネスとゆんゆんに話しかける

 

「ヘッポコ丸、ゆんゆん!2人とも遠距離攻撃ってできるよな!!!」

「ああ!!」

「ひ、ひゃい!大丈夫れす!!」

 

ゆんゆんは緊張のあまり噛んだ

 

最後に簀巻き状態で転がってるダクネスのロープを解こうと近づく

 

「よし、最後はダクネスを縛るロープを解いて…これ縛りキツいぞ!!」

 

《バインド》の拘束は非常にキツく、1本1本ナイフで切っていく必要があるがそんな時間はなかった

 

そんな時ダクネスがカズマに言う

 

「カズマ!このままでは時間がない!!こうなったらロープを馬車につなげ!そして馬車で私を引きずっていけ!!」

「分かった!!!!」

 

即答だった

 

「カ、カズマ!?提案したのは私だが、少しくらい躊躇ってもいいんじゃないか!!?」

「クソ!お前重過ぎだろ!ヘッポコ丸、運ぶの手伝え!!」

「オイ、私だってこれでも乙女の端くれだぞ!?重いのは鎧の方だ!!」

 

ロープを引っ張るカズマにダクネスは顔を赤くして怒鳴った

 

「おっちゃん頼む!!」

「わ、分かりました!」

 

ピシャン!

 

準備が終わった馬車は、荒野の洞窟へ走り出した

 

ダクネスを引きずり回しながら

 

「ぐわああああああああ!!!」ズザザザザザ!

「きゃあああああ!!!!」

 

あまりに惨い光景に思わずゆんゆんは悲鳴をあげる

 

馬車内のこのすばメンバーがカズマをドン引きした目で見る

 

「待て待て!ダクネスがやれって言ったんだぞ!?俺だって仕方なくだな!!」

「即答してただろお前」

 

ヘッポコ丸の言葉にぐうの音もでないカズマであった

 

「そ、それより走り鷹鳶がこっちを追ってきた!アクア、俺に支援魔法をかけてくれ!それとダクネスの回復を!」

「はいはい……せい!」

 

アクアの掌が光るとカズマのステータスが一時的に上昇する

 

「しっかり働きなさいよー!『ヒール』!『ヒール』!」

「ヘッポコ丸は俺と一緒に馬車の上で迎撃するぞ!!ゆんゆんは下の方を頼む!」

「わかった!!」

「は、はい!!」

 

《ヒール》をダクネスにかけまくるアクアをよそ目に、筋力と俊敏性が上がったカズマは馬車の上でヘッポコ丸と一緒に、ゆんゆんは出入り口で杖を構えながら攻撃を始める

 

「うおおおー!!!狙撃狙撃狙撃ー!!!」

「オナラ真拳奥義「神無月」!!」

「『エナジー・イグニッション』!!」

 

しかしあまりにも数が多く、2割ほど減っても残りは加速しながら突撃してくる

 

「ヤベェ!!数が多すぎる!おっちゃん、洞窟はまだなのか!!?」

「もう少しでつきますけどこのままじゃ追いつかれますよ!」

 

御者の言葉通り、先頭の走り鷹鳶はもう目と鼻の先まで近づいてきて

 

「『ボトムレス・スワンプ』!」

「ウィズ!!!」

 

その時、ウィズが強力な沼魔法で支援する。モンスターの進路に沼が現れ、沼の底に沈めていく

 

(甘いな。この程度の悪路…オレなら簡単にショートカットできる!!!)ブロロロッ

「ここで変なのが来た!!!!」

 

デカいキノコ片手にカートに乗ってきたサングラスをかけた首領パッチの姿にヘッポコ丸は目を剥く

 

「1番はオレだー!!!」

 

ドカ!

 

「あ」

 

ドポンッ

 

走り鷹鳶のタックルを受けた首領パッチはスリップしてそのまま沼に落ちた

 

「わあああ助けてー!!溺れるー!!」

 

ドッスン!

 

「ぎゃあああドッスン降ってきたーーーーー!!!!」

 

雲に乗ってやってきたボゲムによって首領パッチはトドメを刺された

 

「お客さん、洞窟前です!」

「よっこら、せっとーーー!!!」

 

洞窟の前に着いた馬車はドラフトしながら急停車。そしてカズマはその勢いを利用して、ダクネスをハンマー投げのように洞窟前に放り投げた

 

「ああっ、散々引きずり回した挙句モンスターのエサとして放り投げるとは…!さすがだカズぶっ!!!」

「顔から落ちた!!!」

 

騒ぎ立てるクルセイダーの興奮は顔から落ちたことで静かになった。それを見ていたヘッポコ丸はやり過ぎだと思った

 

「「「ピィーヒョロロロローッ!!!」」」

 

走り鷹鳶の群れはダクネスの上をピョンピョン跳びながら洞窟の中に入っていき

 

「めぐみん、やれ!!!」

「『エクスプロージョン』!!!!」

 

ドグォォォーン!!!!

 

めぐみんの爆裂魔法によって洞窟ごと一掃された




アルカンレティア編、実は内容あまり思いついてないんですよねー

今ある候補はアルカンレティアを遊園地にするか、もしくは上から降ってきた遊園地に踏み潰されるかの2択です

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