この素晴らしい世界にハジケリストを!   作:ジャギィ

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お待たせ。裁判編のネタがいくら捻っても出てこないジャギィです


奥義41 決着!!デストロイヤーの最期

外で待機していたダクネスはデストロイヤーから出てきたビュティたちに気づいた

 

「みんな、カズマたちはどこにいるのだ?」

「あれ、さっきまで一緒にいたはずなのに」

 

その時、デストロイヤーの窓から何かが飛び出しビュティたちの近くに落下する!

 

「勝祝じゃーーーーー!!!!」ドゴン!

「きゃああああああ!!!!」

 

それは首領パッチにライダーキックしているボーボボだった

 

さらに上から別の影!そこには天の助を下にして拘束するカズマがいた

 

「今だ!!!カナブン!!!」

「そしてクワガタ!!!!」

 

そしてボーボボも首領パッチを上に向けて固定

 

「「いくぞ必殺!」」

 

そのままカズマは天の助と一緒にボーボボ(IN首領パッチ)の上から落下し

 

「ボーボボ採集!!!!」ドゴーン

「狙いはオレかーーー!!!!」

 

地獄のコンビネーションを完成させるハズがカズマの行動によって3人はダメージを受けて血を吐く。復讐を遂げたカズマは大変ご満悦な顔であった

 

それを冷たい目で見ているビュティとヘッポコ丸。ダクネスは少しだけほっぺを紅潮させてた

 

「そうだダクネスさん!爆発の原因は取り除いたよ!」

 

思い出した嬉しそうにビュティは伝える

 

しかし、ダクネスは毅然とした表情を崩さない

 

「……?ダクネスさん?」

「おいおい、どうしたんだダクネス」

「…カズマ、ビュティ。私の強敵を嗅ぎつける嗅覚がまだ香ばしい危険のニオイを感じ取っている!」

 

ゴゴゴゴゴ……

 

直後、コロナタイトを取り除いたはずのデストロイヤーが震えながら蒸気を噴き出した

 

「え!?なに?」

「デストロイヤーの中にまだ大量の熱が残っているせいだ!このままアクセルの街を巻き込んで爆発するのか!?」

「そんな!」

「なんとかしないと女神の私もヤバイんですけどー!!」

 

ボーボボの説明を聞いて周囲がパニックになる

 

「取り乱すな!!」

「こんな時こそ今するべきことを考えろ!!!」

 

首領パッチ、天の助の言葉にボーボボが気づく

 

「桃鉄?」

「正解♪」

「あ、そこ左ね」

「ちょっ、またボンビーなすりつけたわね!」

「どういう思考でそうなる!?」

 

楽しそうにゲームをする4人にカズマは叫んだ

 

「ふざけすぎ!!!」ドゴーン!

「「「「ミサイルボンビーーーー!!!!」」」」

 

魚雷の制裁でボーボボ、首領パッチ、天の助、アクアは致命的なダメージを負った

 

ブシュー!

 

「うわっ!!」

 

デストロイヤーから噴出された蒸気が周囲の大地をえぐるほど勢いが増してきた

 

「は、早くなんとかするぞ!爆裂魔法で破壊するのが1番手っ取り早い!」

「でも私、爆裂魔法が撃てるほど魔力が残ってませんよ!」

 

いかにリッチーといえど、魔力が無限にあるわけではなかった

 

「アクア!お前の魔力を俺の《ドレインタッチ》でウィズに移すぞ!!!」

「私の神聖な女神の魔力をアンデッドのウィズに移したらそのまま昇天しちゃうけどいいの?」

「じゃ、じゃあボーボボの魔力を!!」

「ボーボボも神聖な力を持ってるから私と同じ結果になるんじゃないかしら?」

「チクショー!!!」

 

どうすればいいんだ!?と頭を抱えながらカズマは考える

 

「真打ち登場」

「めぐみん!」

「これでデストロイヤーを破壊できます!」

 

そんな中、ガタイのいいモヒカンの冒険者に背負われた状態でめぐみんが現れた。さらにソフトンも出てくる

 

「だが、ただ爆裂魔法を撃ち込んだだけでは周りの被害を抑えきれない」

「じゃあどうするんだよ?」

「オレのクリエイターの能力を使い、巨大ゴーレムを生み出しデストロイヤーを抑え込む。そこに爆裂魔法を撃てば」

「解決するってことか!!」

 

ソフトンの作戦をカズマたちは乗った。見れば後ろでは冒険者のみんなが道具なり魔法なり使って大量の土をかき集めていた

 

「私も手伝います!『クリエイト・アース』!!!」

 

さらにウィズが残り少ない魔力をほとんど使って、軽く2メートルは超える土の山を生み出した。残り少ないといってもそれはリッチーとしての基準であり、人間から見れば十分すぎる魔力だった

 

「今からゴーレムを作り出す!!!オマエたちは離れていろ!!!」

「わ、わかった!!よし!俺たちも準備をするぞ!」

「ねえカズマさん。吸いすぎないでね?絶対に吸いすぎないでね?」

 

不安そうなアクアにカズマはしっかり頷き

 

「分かったアーーーー!!!」ズキュゥゥゥン

「うっきゃあああああああああああ!!!!」

「やり過ぎだよ!!!!」

 

アクアが悲鳴をあげるほど一気に魔力を吸い取った

 

「そして注入!!!」

「「ひでぶっ!!」」ドバッ

「なんで!!!?」

 

そして首領パッチと天の助にアクアの魔力を移して破裂させた。緊急事態での暴挙にビュティが突っ込む

 

「時間ないんだよ!!遊んでないで早くしなよ!」

「分かってるって」

 

そうビュティに言われたカズマは、ちょっとふて腐れながらも今度はゆっくりアクアからめぐみんに爆裂魔法を撃てるだけの魔力を《ドレインタッチ》で移した

 

「ヤバいです、これはヤバいですよ!これは過去最大級の爆裂魔法が放てそうです!!もういつでもいけます!!」

 

めぐみんは魔力をみなぎらせながらそう宣言した!

 

「ハアアアアアアアアア…!!!」

 

そんな中、ソフトンは力を溜めて《クリエイト・ゴーレム》でその力を解き放つ!すると土の山が大きく盛り上がって、見上げるほどの巨大な土の塊を生み出した

 

「彷徨いし光と影の(はざま)より降臨せよ!!!」

 

そしてソフトンのバビロンの力がゴーレムの形を細かく変えて、いくつもの武器や道具を持った千手観音のような見た目になった

 

『バビロン真拳奥義「クリエイト・バビロン」!!!!』

「スゲーーーーー!!!!」

 

まさかのバビロン神降臨にカズマを含めた冒険者全員が目を飛び出させる勢いで驚いた。きっと1番驚いてるのは盗賊の銀髪少女であろう

 

「出たーーー!!僕たちのアイドルバビロン神ーーー!!!」

「アイドル!!?」

 

アイドル扱いの神様とはこれいかに

 

『バビロンの裁き!!!!』ズガガガガガガ

 

ソフトンの合図に合わせてバビロン神は凄まじい数の武器と道具を叩きつける。全方位からの攻撃にデストロイヤーはベコベコに凹み、元々の2/3ほど小さくなっていく

 

「デストロイヤーがだんだん小さくなってく!」

「さすがソフトンさんだ!」

「チャンスだ!!いっけーめぐみん!!」

 

カズマは声をあげてめぐみんに指示を出し

 

「ソフトン様ステキすぎーー!!!」ドゴーン!

「魚雷がいったーーーーーーー!!!!」

 

魚雷ガールがデストロイヤーに向かって突進していった。その一撃は圧縮されたデストロイヤーの機体に風穴を開ける程の威力

 

「あの穴に撃ち込めーーーーー!!!!」

「任せてください!他はともかく爆裂魔法のことに関しては、私は誰にも負けたくないのです!!いけます!我が究極の破壊魔法!!!」

 

紅い瞳を輝かせ、張り裂けんばかりの声でめぐみんは魔法を唱えた

 

「『エクスプロージョン』ーーーッ!!!!!」

 

爆裂魔法がデストロイヤーの体内で炸裂した

 

そして、戦いが終わって数日後…

 

冒険者たちが多く集まるギルドにボーボボ、カズマたちはいた

 

「すごい熱気だね」

「今回倒したデストロイヤーは各街や国々を脅かしていた脅威だったからな」

 

それだけ特別な集まりだということをビュティは理解した

 

そんな中、突然ギルド内のざわめきがピタリと止んだ。カズマはある方向を見ると、そこにはなぜかどことなく暗い顔のギルド職員の隣に、2人の騎士を従えたメガネをかけた黒髪の女性、セナが立っていた

 

「おっしゃー!行ってこいカズマ!!」

「しっかり報酬を受け取ってきな!」

 

首領パッチと天の助に背中を押されて、カズマはセナの前に立った

 

そしてセナはカズマを……親の仇でも見るかのような目つきで言う

 

「冒険者サトウカズマ!キサマには現在、国家転覆罪の容疑がかけられている!自分とともに来てもらおうか!!」

 

この日、カズマはテロリストとして捕まった




ようやく2巻目も終了!!次回から3巻目に突入じゃーーー!!!!

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