カイトさんはゴンの知り合いでジンさんの弟子、ゴンにジンさん生存を教えてくれた相手だとか。
カイトさんと新種の生物の調査中キメラ=アントという物を知った。
キメラ=アントとは捕食した相手の遺伝子を次代に繋げる摂食交配の能力を持っている。
そして人間サイズのキメラアントの女王が居る事を知り、ゴンとキルア、カイトさんと共にNGLに向かう事になった。
NGLは自然保護に力を入れている国で、文明の利器、機械は持ち込めない。
NGLに入国できたのはゴンとキルア、カイト(呼び捨てにするように言われた)とカイトの仲間、私の六人だった。
NGLに着くと少し空気が変わった。より重く暗くなった気がする。
勘だけど、此処に女王は居る!
どうやらカイトも同じように感じているらしい。
馬に乗って海岸線上を目指して移動して行く。
そんな移動をしていると蜂が手紙を持って来た。
『助けて! キメラアントの巣 岩石地帯』と書かれていた。
カイトの仲間二人は国境に戻りハンター協会に知らせに戻った。
進んだ先には死体があり拳銃の薬莢が落ちていた。
機械の持ち込めぬNGLに機械を持ち込めるのは、NGLの陰の支配者のみ。
影の支配者は既にキメラアントに襲われている。そして拳銃はキメラアントに持ち去られた。
そう結論付けたカイトは私達に現状を語ってくれる。『最悪の組み合わせ』になっている恐れがあると。
既にNGLはキメラアントに襲われている。女王が王を産むまで猶予はいったいどれほどあるのか。
私達は人のいない村を発見しゴンの何か臭うという言葉に、ゴンを先頭に進んでいくと声をかけられた。
何処か兎っぽいキメラ=アントだ。
そのキメラ=アントを見てカイトはゴンとキルア、私に戦闘するように言った。
三人でキメラ=アントの兵隊に殴りかかって行く。
するとキルアが
キルアの念の雷で動きを封じられゴンに殴り飛ばされたキメラ=アントは、仲間のキメラ=アントに連れられて行った。
更に進んで行くと腐臭が道標になっている程の死体の山があった。
私達は不自然に穴の空いた岩山に着いた。
キメラ=アントの巣ではなさそうだが、何かありそう。
中に入って行くとカイトがNGLの裏の中核をなすアジトだと教えてくれた。
穴倉にキメラ=アントがいた。
人を虐殺しているキメラ=アントをゴンは止めようとしたがカイトに止められる。
向かって来るキメラ=アントは三人、一人は奥で待ち構えている。
ムカデの様に手がいっぱいある者、蚊の様な格好の者、カブトムシの様な者が襲いかかって来る。
奥に居る馬の様な者はカイトが相手をすると言っていた。
私はカブトムシの様な奴の元に向かった。
〝
氷の刀を作り出しカブトムシの様なキメラ=アントを細切れにして凍りつかせる。
周りを見るとキルアも倒し終わっていた。
ゴンは必殺技の構えだ。
カイトは此方の様子を伺いつつライフルを撃っていた。
ゴンが〝じゃんけんチー〟でキメラ=アントを切ったが、キメラアントはまだ死んでおらずゴンに襲いかかった。
カイトがライフルでゴンに襲いかかったキメラアントの頭を潰した。
カイトの〝
カイトは私達の念能力について考察を述べる、使い勝手の良い能力だと。
そう思うなら何でそんな能力にしたのか……。
その後私達はキメラ=アントの巣を目指して進んでいく。
「囲まれているね」
「そのようだ、かなりの数だな」
私の意見とカイトの意見が重なった。
その時山の上から蛙の様なキメラ=アントが降って来た。
キメラ=アントの兵隊長とのタイマンになった。
最初はゴンが出た。
出て来たのはダンゴ虫の様なキメラ=アント。
キメラ=アントが団子状になって襲いかかって来るのをゴンは避けて行くが、キメラアントは転がるコースを変えてゴンに襲いかかる。
キメラアントの言葉に怒ったゴンがキメラアントを潰し、倒した。
次はキルアの番で相手のキメラ=アントはサイの様な奴だった。
肌の硬い相手で、キルアは何度も左胸を突いて行く。
硬い肌も何度も攻撃される事で砕け、心臓を潰される。
次は私かと思ったらカイトが〝
え? 私の番は?
何となく嫌な予感がするし急いだ方が良いかな。
カイトがまだ完全に死んでいないので気を着けて進めと助言してくれる。
「つけられているな」
「そうだね」
「「!?」」
ゴンとキルアが後ろを振り返った。
カイトがそっちじゃないと上を見た。
「トンボ」
私の言葉にカイトが頷くと左右からトンボが襲いかかって来た。
トンボの相手をしながら森を抜けて行くと、追い立てられているのに気付いた。
カイトもそれを感じたのか〝
しかし、キメラ=アント達は襲いかからず引いて行った。
カイトが円で獅子のキメラ=アント達を追い、それを着けて行く。
「「な!?」」
カイトと私の声が重なる。
「ゴン、キルア、マドカこの場から逃げろ!」
「カイトもう遅い! 〝
私に振り下ろされる凶刃、否、凶爪。
ガキン!
何このオーラ、ヒソカ以上のおぞましいオーラだ。
「カイト、ゴンとキルア連れて行って」
「マドカ……。分かった、ゴン、キルア行くぞ」
「嫌だ! 俺も戦う!」
ガッ!
一緒に戦おうとするゴンにキルアが手刀を叩きつける。
「良くやったキルア、行くぞ!」
そう行ってカイトはゴンとキルアを連れて去って行った。
「帰しちゃって良かったの?」
「うん」
「そう、じゃあやろうか」
私達の元にやって来た禍々しいオーラを纏ったキメラ=アントは猫と人間が混ざり合った様な姿をしていた。
円を五メートルにして戦闘態勢を取る。
重なる爪と刀。
幾重にも重なり互いに浅い傷を着けて行く。
速さと力はあちらが上、でも経験なら私が上か。
それにしても〝
「ふははは、きみ凄いね。どんどん強くなって来る」
キメラアントって戦闘狂が多いな……。
「巣に帰ってくれて良いのだけど……はっ(〝
「何!? 身体が急に重く、グハっ」
避けられたか、でも右腕は切り落とした。
私が斬った右腕と斬られた肩の部分が燃えだす。
「このままだと燃え広がるね、じゃあ切り落とすだけだ」
そう言って猫のキメラ=アントは残っていた肩の部分まで切り落とした。
「ははは、きみ強いね。僕はネフェルピトー、君は?」
「マドカ」
「マドカ、マドカ。うん、覚えたよ」
ネフェルピトーは残った左手の爪を煌めかせて襲いかかって来る。
ガキン、カキン、ガガキン!
「ぐふっ」
手負いの獣程厄介なのは居ないと言われるはずだ。
ネフェルピトーの爪は私のお腹に突き刺さった。
右腕を失ってからネフェルピトーは更にスピードが増した。
それにしても凄い吸収力。私との戦闘でどんどん動きが良くなっている。
「マドカ、君はこんなものではないだろう。もっともっと僕に教えてくれよ!」
はー、コレだから戦闘狂は……。でも、負ける気はない! でも〝
痛いけど此処が踏ん張りどころ!
〝
私のオーラが高まり肉体を強化して行く、手に持った刀の炎が燃え盛り白色に変わる、私の重さが軽くなりネフェルピトーの重さが増す。
「「ッグハ」」
私がネフェルピトーの右足を切り落とした時、ネフェルピトーは私の刀を持っている右手に爪を振るう。斬られそうな右手を左手でガードしたら左手の掌にネフェルピトーの爪が刺さった。
ネフェルピトーは右足を腿の部分で切り裂いた。
「これじゃあマトモに戦えないね。そうだ何か発を考えよう」
「そんな時間あげると思う? はあっ!」
ネフェルピトーは片足で避けようとするが、避けきれず身体に刀がかする。
かすった部分を剥ぎ取るネフェルピトー、その僅かな隙を逃さず刀を心臓に打ち込んだ。
そう思った。
「僕も死ぬ訳にはいかないからね」
私の刀がネフェルピトーに刺さる瞬間、大きく後ろに飛んでいた。
「今回は引かせてもらうよ、でも……次は殺す!」
「!?」
ネフェルピトーから今までにないほど禍々しいオーラが迸り私に当たる。
オーラがまるで物体かの様に身体に叩きつけられた。
此方の怯んだ隙にネフェルピトーは巣に向かって去って行った。
「くそっ!」
仕留め損ねた! ネフェルピトーは強い、放っておいたら間違えなく被害は増す。
ネフェルピトーを追おうにも既に巣の近くだ。
此処は引くしかない。
今回起こったこと。
カイトの生存、ゴンさんフラグの折り。
最終話まで毎日投稿できそうです。