転生したハイスペック彼女   作:綾南

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プロローグ3

「ですがですが、ただ転生するのでは無く俺様の時限の輪廻の輪には乗せずオマエラには自己を持ったまま生まれ変わってもらいますぅ。何故なら〜俺様はオマエラに大人の記憶と経験を持ち、前世(まえ)とはまったく違う剣と魔法の蔓延る世界でのオモシロオカシイ第二の人生を期待しているのです!前からやってみたかったんですけど時限の管理,運営にも支障が出ますしぃ、色々と不都合だったので諦めてたんですよぉ、でもちょーっどよくオマエラの魂を手に入れた訳です〜。他所からの魂なら何をしようが問題無いですしぃ」

 

さっきからおとなしく聞いているが、アイツの言っていることはふざけてやがる。

あのままα時限にいたら魂ごと消滅していたらしいがもっと回収の方法あっただろう!

経験を持ったまま転生も剣と魔法の世界じゃ常識のギャップが凄すぎてやっていけなそうだし!!

何より私たちを連れてきた理由が自分が楽しむ為とか巫山戯んな!!!

こうやって心の中で文句を垂れても声に出せないし、もし出ても言わないが思考がまとまらない

だけど、私の考えている間にもアレは話を進める

 

「それでは、あらかたの説明も終わりましたしぃ転生イっちゃいましょ〜。オマエラ50人を時代も場所もバラバラに送りますね、もちろん俺様はオマエラが必死に足掻く様を見たいので特典なんて御都合主義はありません。せいぜい早死にしないよう頑張って下さいねぇ」

 

アレがそう言い終わるといきなり足元に穴が開く。私も含め全員そこからなす術なく落ちていった

 

 

 

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誰かに抱き抱えられている。やっぱり転生だし赤ん坊スタートなんだけど、これからの母親の世話を想像するだけで羞恥心で恥ずか死ぬ

 

「シルバー、この子がとっても可愛い私たちの子どもよ」

 

なるほど、この超絶美人のナイスバディでボンキュボンな優しげな笑顔がよく似合うお姉さんが今世のお母さんか・・・何だあれは⁉︎日本どころか外国でも稀なサイズじゃないか⁉︎落ち着け私、深呼吸だ

 

「ああ、ミカに似て美人な女の子だ」

 

「何言ってるの、まだ赤ちゃんよ」

 

お母さんの名前がミカさん、横の男の人がお父さんでシルバーさん

お父さんを見てみる。美人なお母さんの横に並んでもつり合う様な整った顔の若い男、私はこいつを知っている。人としてでは無くテレビとか本とかで見た様な、気のせいであって欲しい勘

 

「名前はもう考えているんだ。俺とミカの一人娘、ベル,ベル・フルバスター」

 

気のせいじゃなかった。此処はフェアリーテイルの世界で、私はその主要キャラの姉ポジになってるじゃないですか

 


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