奇跡のなくパーティーに   作:ゆるポメラ

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ゆるポメラです。
前回の続きになります。

それではどうぞ。


宴4 ゲームの力って凄いよね 後編

ベルンと歩いていると、

戦人の部屋でベアトとロノウェを発見。

気配を消しながら中を覗くと戦人がラムダと羅奈の3人で

テレビゲームをしていた。

 

「ベアト、何してるの?」

「あひゃんっっ!?」

「ロノウェ、おはよう。」

「おはようございます、穹様」

 

そう言いながらベアトの腰回りをくすぐりながら

問いかけるベルン。

ロノウェも朝から大変だね。

 

「きゅ…急に現れるならまだしも…体をつついたりくすぐるのは止めてくだされ」

「フッ…ごめんなさい、つい癖で」

「そうですとも!、首筋なんかは特に弱いのでお気をつけください!」

「余計な事を…って何故お前がそんな事を知っておる!?」

 

ふーん、ベアトって首筋をくすぐられるのが弱いんだぁ……

ベルンも僕と同じ考えだったのか……

 

「「…へぇー……」」

「お主らアレか!?、3人して妾を虐めようって魂胆か!?」

「…気のせいだよ」

「そうよ。失礼しちゃうわね」

「えぇ、滅相もありませんよ?、ぷっくっく……」

 

そんな事を僕達がするわけないじゃない……(ニヤリ)

 

「して原因を御二方は知っておるのだな?」

「僕は知らないけど…ベルンは?」

「ええ知ってるわ。あれは少し前…」

 

話を聞くと何でも数日前に戦人がそこら辺をブラブラしてたから

ベルンが終わったゲームを貸してあげたとの事。

その後も色んなゲームを貸してあげてたとの事……

 

「まさか引き籠もるほどハマっちゃうとはね……」

「ゲームの力って侮れないからね…戦人の時代だとファ〇コンだっけ?」

「そうね…あとは●橋名人くらいでしょ」

「知ってるも何も原因そのものではないか…?」

 

ま……ベアト言う通り原因はそうなるね。

するとベルンが溜息を吐きながら……

 

「私も戦人がああで困っているのよ」

「ベルンカステル卿が?」

「やはり戦人様側に付いておられるからですか?」

「今は暗い中、部屋でゲームしてるしね。勝負以前の問題だと僕は思うけど?」

「そうね。穹の言う通りあのままじゃ勝負にはならないわね」

 

ちなみに僕は誰の味方でもない。

なので戦人とベアトのゲームを邪魔するつもりは毛頭ない……

 

「でもそれ以上に戦人があの調子だと私のブログのアクセスが激減するのよ…」

「ベルンのその様子だとまた最近アクセスが減ったんでしょ?」

 

最近の彼女の趣味はブログ更新らしい。

どんな内容を更新してるかは僕も分からないけど……

 

「魔女界きってのブロガーとしては由々しき問題だわ…ッ!」

「それは確かに問題だね」

「穹もそう思うでしょ!?」

「いや大事か?、それは妾とのゲームより大事なのか……?」

「…そう思うならベアト。早急に戦人を戻そうね」

「わ、妾がかよぉ~?」

 

エ"ーと言いながら嫌そうな顔をするベアト。

いやだって戻したいんでしょ?

 

「しかし、あの調子じゃすぐには元に……」

 

戻らないぞ?とベアトが言いかけた瞬間……

 

「そうよ無理無理!、私は戦人の邪魔しに来てるんだからそう簡単に元に戻させるもんですか!」

「私はラムちゃんの付き添いだけど、どうしてもって言うなら条件があるわよ」

 

ラムダと羅奈が話に割り込んできた。

…ん?、携帯ゲーム機を持ってるって事は羅奈が言ってた条件って……

 

「ゲームで私と羅奈に勝ったら協力してあげてもいいけどね!」

「私とラムちゃんに勝ったらね!!、さぁ穹、勝負よ!」

「「ちっ…めんどくさい……」」

 

2人がこんな条件を出したのは、

この前ゲームで僕とベルンがボッコボコにしたのを根に持ってるからだ。

状況を打破する為、念話をベルンに送ってみる……

 

『ベルン、勝ったら余計めんどくなりそうだから今回は負けていいよね?』

『ええ。負けるのがよさそうね』

 

さてと……どの手持ちで戦おうかな……

 

「フフーンだ。この前はちょっーと油断したけどねっ」

「今日は完膚なきまでに穹達を負かしてやるわ!」

 

気にしない、気にしない……

 

「ま、前回は運だけで勝てたようなモノでしょー?そもそも私と羅奈の方が強いし」

「穹の場合なんてマイナー系しか使わないじゃない、運ゲ乙ってやつね!!」

 

ラムダと羅奈も随分言いたい事を言ってくれるよねぇ……?

ベルンも今の言葉を聞いて黙ってないと思う。

 

「「お望み通りフルボッコにしてあげる……」」

「穹殿もベルンカステル卿も負けるのだぞ!?、分かっておいでか!?」

 

 

 

 

で結果は……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

僕とベルンの圧勝でした。

 

「な……何をボコボコにしておる!」

「ハッ、僕とした事がつい……」

「ごめんなさい。私もラムダと羅奈には負けたくない体質で……」

「気持ちは分かるがな!?」

 

するとラムダと羅奈も諦めたのか……

 

「そういえばなんでベアトが戦人の事を元に戻そうとしてんのよ?」

「一応、2人共。敵同士なんでしょ?」

「そんなの決まっておろう。あのままじゃゲームどころではなかろう?、それではつまらんでは……」

 

素直じゃないねベアトも……

 

「というのが建て前でして最近、戦人様が引き籠もられて寂しいのですよ」

「「あ~……」」

「し、しつこいぞ!!、違うというのに!!!」

 

そんなこんなで……

 

「そういう事なら協力してあげてもいいわ」

「私もベアトの恋路を邪魔するのはねぇ…」

「ぐ…羅奈殿まで……なんだこの不本意過ぎる流れは……」

 

戦人の方を見ると布団をかぶりながらテレビ画面に

夢中な状態だった。

 

「でもあれは相当キてるわよね」

「完全に現実逃避状態ねー」

「…ストレスでも溜まってたんじゃないかな?、ベアトとのゲームで」

「妾だけのせいか…?」

 

とりあえず戦人をゲームに夢中になってる状態から

引っぺがせばいいわけだから……

すると1つの案が浮かんだ僕は隣にいたベルンに提案をしてみる。

 

「ベルン、あれ以上に戦人が興味を示すものっていえばやっぱり……」

「ええ、そうね」

 

ラムダと羅奈も僕が言った意味が分かったのか、

僕達4人はベアトに視線を向け……

 

()()だよね……」

「まぁあれよね……」

「あれね……」

「うん、あれね……」

「何故こっちを見るのだ……」

 

僕達4人が言った()()とは……

 

「自称、おっぱいソムリエの戦人だし……現物見せれば案外正気に戻ったり……」

 

つまり僕が提案した事とは引き籠もり状態の戦人に

ベアトの胸を見せれば元に戻ると判断したのだ。

 

「穹殿も妾を虐めてそんなに楽しいか!?」

「…だってこれ以上の案なんてないし。羅奈お願い」

「ベアト観念しなさい……」

「自分からはいいが人に強制されるのは敵わん…!!」

「…あっ、よそ見してると……」

 

僕がそう言ったのも束の間、

ベアトはコンセントに足を躓き床に転んでしまった。

それと同時に電源のコンセントがブチッと外れてしまう。

そうなると当然テレビの画面も消える。

それを見た戦人はベアトを殴った。

 

「殴られた!?、何故だ!?」

 

急に殴られた理由が分からないと嘆くベアト。

ゲーム経験者だったら一度はあるだろう……

ベルン達に目を合わせると僕と同じ考えだったようだ……

 

((((今のは絶対に殴った……))))

 

で、結局ベアトは僕の案に乗る事になった。

流石に全裸はマズいのでスクール水着を着させた。

ちなみにベルンが選んだ水着である。

 

「さ、頑張ってね~☆」

「むぅ…こうなればヤケだ!!、ば……戦人アァアア!」

「…あっ、ベアトの方を向いたね」

 

さぁ何て言葉をかけるんだか……

 

「そんなにゲームばかりしてるとバカになるぞ…?」

 

胸を強調しながら言ってるけど

男の僕からしたら目に毒なんだけど……

 

「…なぁベアト」

「おお、元に戻っ……」

「気でも触れたか?、その格好はねぇだろ……」

「殺す!!!」

「ギャアアアアア!?、俺が何をしたッッ!?」

 

うわぁ……これ以上はグロ過ぎて

説明するのも大変だよ……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ーー戦人を修復後……ーー

 

 

 

 

 

 

 

 

「ハッ!、俺は一体何を……!」

「おお、正気に戻ったか!」

 

戦人が戻ったのはいいけど……

 

「ああ…確かに悪い夢でも見ていたようだ…」

「それは多分、別の意味でだと僕は思うよ?」

「それにしても効いたぜぇ、お前の一撃!。おかげで目も覚めたぜぇ」

「戦人、まずは血を止めなよ。頭から出てるから……」

「そうであろ?、妾にかかればこれくらい容易い事だ!」

 

そういう問題じゃない。

近くにいた羅奈に思った事を聞く……

 

「…羅奈、あの2人を見てどう思う?」

「私も同じ。ラムちゃんはどう思う?」

「…色気じゃなくてドツいて正気にって……」

 

ラムダも同じ事を思っていたようだ。

戦人ってまさか……ドM?

 

「穹、環境が戦人を変えたのよ……」

 

ベルンが上手く纏めてくれました。

うん、きっとそうだよ。多分……

 

「しかし、このテレビゲームというのはそんなに面白いのか?妾は、こういうのはイマイチ分からん……」

「なんだ。お前も興味あんのか?」

 

まぁベアトはテレビゲームとかはあんまり興味なさそうだしね。

戦人の言いたい事は分かる。

 

「じゃ。やってみたらどうだ?、俺はもうこりごりだぜ……」

「ふむ……」

 

そう言いながらベアトに渡したゲーム機は、

P〇3。ちなみに薄型タイプではなく初期に出たバージョン。

ちなみに買うんだったら、ある程度の時期に買った方がオススメである。

何故なら初期版→薄型版→カラーバリエーション増加→値段が安くなってる…の謎の発売法則があるからなんだ。

…あくまでも僕の纏めた感じだけどね?

 

「ま、お前の事だから3秒で飽きそうだけどな!」

「そもそもどう使うのだ?」

 

そうは言うけどさ……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ーー1週間後ーー

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「お嬢様ー、出てきてくださーい!」

 

ロノウェがドアを叩く。

 

「ラムちゃん。ベアト返事もないし出てこないね……」

「まさか今度はベアトまで……」

 

そう。羅奈とラムダが言った通り、

今度はベアトが部屋に引き籠もってしまった。

 

「戦人のせいね」

「そうよね」

「俺かよ!?」

 

そしてまぁ……お察しの方もいるかもしれませんが、

ベアトと同じ目に遭う戦人でした。

やっぱりゲームの力って凄いんだね……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




読んでいただきありがとうございます。
戦人が今回、あんまり喋ってない……
この調子で執筆していきますので
次回もよろしくお願いします。

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