奇跡のなくパーティーに   作:ゆるポメラ

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ゆるポメラです。
前回の続きになります。
うみねこの新規エピソードと新しい"なく頃に"凄く楽しみです。
新しい情報早く来ないかなぁ……?

それではどうぞ。


※前回のあらすじ

現実世界で戦人達は死にそうになっているのであった……

果たしてどうなってしまうのか?


宴27 夢の中で学園生活? 中編

「そう…これは夢の中……。そんな中、俺達は学園生活を送る夢を見ている訳だが……」

 

現在、僕達は1時間目が終わり5分休み中。

そして今の状況を戦人が説明してくれてる……

 

「夢って事はあれだよな。普段できない事ができたりする反面、できる事ができなかったりするってよくあるよな?」

「…まぁ、よく聞くね。それがどうかした?」

 

すると戦人は1時間目に行った小テストを取り出し……

 

「つまりこのテストの点数も俺の本当の実力ではなくて……」

「闘いなさいよ、現実と」

 

現実逃避する戦人にラムダがツッコんだ。

戦人の点数結果は、なんと3点である……。ちなみに僕、ベルン、羅奈、ラムダ、ヱリカは100点である。正直に言うと、あのテスト15分も要らなかった……

 

 

ーー2時間目 体育ーー

 

 

2時間目の授業は体育か。

気が進まないけけど、しょうがない……。体操着もといジャージに着替えて、教室から出ると隣の空き教室からベルンが出てきた。

 

「あれ? ラムダ達は?」

「先に着替えて体育館に行ったわ。羅奈と一緒に」

「…ヱリカは?」

「そこで寝てるわ」

 

ベルンが教室のドアを開けると、確かにヱリカが寝ていた。

簀巻きされた状態だったが……

なんでそうなったのかは察しがついた。ヱリカがベルンを怒らせるような事をしたんだろう……

 

「安心して着替えができなかった……と」

「平たく言うとそうね。授業前なのに疲れたわ……」

「…大変だね、ベルンも。話変わるけど、髪結んだだね? 似合ってるよ」

「へっ!? あ、ありがと……/// 体育で動くし、結んだ方がいいなと思って……」

 

少し上ずった声を上げながら頬をかくベルン。

今の彼女の髪型はポニーテール。普段は髪を結んだりはしないので、ある意味この髪型はレアだ。いつもとは違った魅力を感じる……

 

「あ、あんまりジッと見ないで……」

「…ゴメン。髪を結んでるベルンが可愛かったから、つい……」

「~~~ッ!?///」

 

謝りながらもそう言うとベルンは顔を赤くした。別に嘘は言ってない。

 

「……穹は」

「え?」

「穹は…その……私が髪を結んでいた方と結んでいない方……どっちが……好き?」

「僕は両方好きだよ。もし、どっちかって言うなら……偶に結んで欲しいって感じかな」

「そ、そう……。なら今日はずっとこの髪型でいようかしら……

 

そして体育館に着くと全員揃っていた。

ちなみにヱリカもである。あれ? さっき簀巻きにされてなかった?

 

「あ・る・じ~~~♡ 超似合う♡ まじ●REC!!」

 

ヱリカはベルンの姿を見て大興奮。しかも手にはビデオカメラを持っていた……

当の彼女はヱリカに言われても無視。

するとそれを見ていた戦人が……

 

「それにしても、お前……今回はやけにおとなしいな……」

「だって夢の中なんだから、写真も録画も意味ないでしょう?」

「「確かに……」」

 

そうだ。これが夢である事を忘れてたよ……

 

「じゃあチーム分けをするわよ~」

 

授業内容が何故かバレーボールだったので、割り箸を使ってチームを決めた。

ちなみに結果は、僕と戦人、ヱリカのチーム。ベルンと羅奈、ラムダという公平なチームになった。

さて、いざ始めようと思った時……

 

「……ヱリカ。お前そろそろ瞬きしたらどうだ?」

「そうだよ。怖いよ……」

「いえ、主の姿をこの目に焼きつける為には、瞬き等不要です……」

「「あ……そう……」」

 

という、ヱリカの謎のプレッシャーがあった。

 

「いっくわよ~。ラムダちゃん必殺殺人……サーブっっ♪」

「ラムちゃん、いっけ~♪」

 

ラムダがサーブを放つと、ボールは何故かヱリカの方に飛んでいき……

 

「「案の定!!」」

 

顔面に直撃した……。

そしてそこからバウンドし、ネットの下を通り抜け、ベルンの顔面に当たってしまった……。うわっ……痛そう、大丈夫かな……?

 

 

ーー3・4時間目 家庭科ーー

 

 

「お菓子作れて食べられるなんて最高じゃないっ♪」

「ラムちゃん、それが家庭科の良いところだよ♪」

 

今からやる家庭科は、調理実習。

超パァな2人は大はしゃぎ。特に羅奈はやる気満々である……

 

「…戦人は何作るの? お菓子……」

「そうだなぁ……料理のお題がお菓子だろ? 何作るかね……」

「ていうかこれは前回のチョコを私がリベンジしろって事よね?」

「「また収集がつかなくなるから止めなさい」」

 

ラムダがとんでも発言をしたのですぐさま止める。

 

「まあ私は作りましたけどねっ」

「は!? この短時間で!?」

 

いつの間にか、ヱリカはベルンの等身大チョコを作り終えていた。

 

「さあ我が主♡」

「それじゃいただくわ」

 

そう言うとベルンは、等身大チョコの首をへし折った。しかも無言で。バキョッ!!という音が調理室内に響いた……

 

「あの……主……」

 

ヱリカが何か言いたそうだが、ベルンはお構いなしに等身大チョコを次々と折っていく……

 

「主……その……もうちょっと優しく……」

「こうしないと食べにくいでしょ」

「「「「…………」」」」

 

いや、ベルン? 等身大チョコを無言で折ってる光景を

見せつけられるのも、僕らからしたらけっこう辛いんだけど……

 

 

ーーお昼休みーー

 

 

「「おっひるっ♪ おっひるっ♪」」

 

時間はお昼休み。いわゆる昼食の時間だ。

 

「お前ら2人、弁当か? いいな────」

「フフン! 全部スイーツ尽くしのスペシャルラムダちゃん弁当よ」

「やっぱ要らね……」

「ラムちゃん、私のストロベリーチョコと何か交換しよ~?」

「それ美味しそうね♪ 羅奈は何がいい?」

 

…出たよ。伝説の"絶対の魔女弁当"……。

僕はその弁当の味がどういうのかは知っている。具体的に言うなら、この世の物とは思えない甘さなのだ……

それを再現できるのは、羅奈くらいだが、羅奈本人もラムダが作った味の完全再現は難しいらしい……

 

「私は主のためにっ! 主のためにお弁当を作ってまいりましたっ! さあ召し上がれっっ!」

「購買でコロッケパンと焼きそばパンと梅こぶ茶を買ってきたら食べるわ」

「はいっ♡」

「つか……お前、食ってやる気まったくねェな……」

 

ベルンはベルンで上手い断り方を実行していた。

しかもヱリカをさり気なくパシリに使っている……

 

「ねぇベルン。夢の中だし、ちょっとくらい食べてあげてもいいんじゃない?」

「しょうがないわね……」

 

流石にヱリカが可哀想に見えたので、僕が軽くフォロー。

そう言うとベルンは、ヱリカのお弁当の卵焼きを1つ手に取って食べた。

 

「まぁ、美味しいんじゃない」

「あぁるじぃぃぃ♡」

「私が食べたからって調子に乗らない」

「はい……」

 

ヱリカをフォローして良かった……のかな?

 

「ところで妙に体の調子が悪いというか、意識が朦朧とするんだが……。しかもやたらと眠いし……」

「…どしたの戦人? 夢の中で貧血?」

 

すると、その様子を見たラムダが口を開き……

 

「あ! そういえばアンタ、ヱリカに鈍器で殴られてたでしょ!? その血が流れ過ぎて血が足りてないのよ!」

「ラムちゃん、それってつまり?」

「つまり今の戦人は死にそうって事よ! 私冴えてる~☆」

「ラムちゃん、すっごーい♪」

「バカ野郎。全然冴えてねェし、早く元に戻せ!!」

 

うん。戦人の言う通り、全然冴えてない。

 

「おい! どうしたら起きれるんだよ!?」

「え~、めんどくさいヤツぅ……」

「どっちが!!」

「…ベルンは、大丈夫? 僕はちょっとだけど……」

「…実は私もさっきから」

「そういえば私も息苦しいような……」

「それはお前がベルンにハァハァ言ってるからじゃねーのか?」

「人をなんだと思ってるんですか!!?」

「「「「「変態」」」」」

「主まで!?」

「あれ? でも私達ってどこで倒れたんだっけ?」

 

そして羅奈の言葉で僕達は、ある事に気付く。

ま、まさか……

 

 

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

 

 

「「「「「「ぶはぁっ」」」」」」

「あ、あら。生きてたんですか?」

「「「「「「いや、殺す気かっ!?」」」」」」

 

案の定、僕達は、ワルギリアに墓場で生き埋めにされてる最中だった。




読んでいただきありがとうございます。
次回は後編になります。
本日はありがとうございました。

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