今回は原作通りのタイトルになります。
…なんですが、タイトル詐欺っぽくなってるかもしれません。
ぶっちゃけ言うとベルンとイチャコラさせたかっただけ……
「絶対の魔女である私の出番を増やしなさいよ!」
うわっ何をするヤメ……そ、それではどうぞ……(ガクッ…)
「ちょっとどういう事なの!?」
「なんだよいきなり……」
「暇潰しに
ラムダが意味不明な事を言い出した。
戦人も聞いてウザそうな表情になっている……
「毎日毎日、戦人いじり…別に悪くないけど戦人のリアクションがマンネリしてるのがちょっとねぇ……羅奈は出かけてていないし……」
「おいやめろ、俺がつまんねぇみたいに言うな!」
ソファーにごろんと横たわりながら愚痴るラムダ。
ちなみに羅奈はラムダが説明した通り、ここにはいない……
僕達2人が住んでた
「最近の楽しみといったら毎夜毎夜、寝てる戦人の髪の毛を毟ってるくらいよ……」
「おい!」
「はぁ~……いつ気づくかワクワクしてたのに全然気づかないんだもん……」
「おい!!」
なんかとんでもない事をラムダが言ってた気が……
「なぁ穹、俺の髪の毛大丈夫か!?」
「あ~……これはちょっと……」
それ以上僕は何も言わずに、
育毛剤を戦人に渡した……
どうなってたって?、察してあげてください……
「七姉妹!」
「お呼びでしょうかラムダデルタ卿」
ラムダの呼びかけに煉獄の七姉妹が現れる。
「暇で死んじゃうからどうにかして~」
「ちょうどみんなで人生ゲームをしていたのですがいかがですか?」
そう答えるルシファーの後ろでは、
人生ゲームで遊んでる他の七姉妹達の姿が……
というかまた人生ゲームで遊んでたんだ……
しかも今回は『激辛』なんだね……
「人の人生なんて、いつでも好きにし放題だしー」
「お前サラッとひでー事を……ていうかそれ俺も入ってるか?」
「じゃあ、かくれんぼなんてどうですかー?」
そうラムダに提案したのは煉獄の七姉妹の末っ子、色欲のアスモデウス。
「小さい頃、姉妹でよくやってたんですよっ。意外と燃えますし」
「コラッ!、そんなモノでラムダデルタ卿の退屈しのぎには……」
子供っぽいと思ったのかアスモデウスの案を却下するルシファー。
…かくれんぼねぇ。ラムダの事だし案外……
「いいじゃない!、かくれんぼ!」
乗ってきたよ……
僕の隣に座っていたベルンも意外そうな表情をしていた。
「へー、そんなにテンション上がるもんかねぇ?」
「たまにはこういう遊びもいいものよ?、100数える間に隠れる場所を見つけなければいけない緊張感……そしていつ鬼に見つかるやもしれないドキドキ感……!」
なんか意外かも。
ラムダがこんなにかくれんぼが好きだったなんて……
「何より追い詰める側って楽しいじゃない?」
ギヒヒヒヒヒヒと邪悪な笑みを浮かべながら言うラムダ。
隠れる役じゃなくて鬼役なんだね……
「罰ゲームを設けたらもっとドキドキするんじゃないですか?」
「オイ!、煽るな!?」
罰ゲームねぇ……
なんか前の
まぁ……ただやるよりはいいんじゃないかな?
「例えば好きな人に告白とか……最下位2名は熱いキスをするとか…っ」
「生爪剥ぐとか、全裸で六軒島を練り歩くとか……」
上からアスモデウス、ベルンが罰ゲーム内容を言う。
普通の人だったらどっちも嫌だって言いそうだな……
「とりあえず始めましょ!、見つかった人は私の実験台になってもらいまーす♪」
ラムダがそう言った瞬間、
戦人と煉獄の七姉妹はもの凄い速さで隠れる場所を
探しに行ってしまった。
僕は応援しかしないけど頑張れ……
「穹はやらないの……?」
「そんな気分じゃないからね……ベルンもでしょ?」
「そうね。あんまり動きたくないし……」
何とも彼女らしい理由だ。
「ひゃーくっ、じゃあ私探してくるわねー♪、ベルンもせいぜい頑張りなさいよ♪」
「よ、余計なお世話よ!!、早く探しにどっか行きなさいよ!!!」
「はいはーい。じゃあ穹、ベルンの事頼んだわよー」
「…ん。行ってらっしゃい」
そう言うとラムダは屋敷内を散策しに行った。
すると開始10秒でベルゼブブが確保のアナウンスが……
1人目が捕まるの早いね?
「ねぇ穹……羅奈は帰ってこないの?」
「少なくとも今日1日はいないよ……所用で出かけるって今朝言ってたし」
「じゃ、じゃあ……ふ、ふたり……///」
「2人きりだね。今もだけど」
「み、みぃ……///」
そう言うとベルンは顔を真っ赤にしながら、
僕の右腕に自分の腕に絡ませてきた。
色々と当たってるけど……本人が満更でもない表情をしていたので
敢えて何も言わない事にする。
「…ベルンは僕と一緒で退屈しないの?」
「そんな事ないわよ……前も言ったじゃない。私は穹がいてくれるだけで辛い事も忘れられるから……」
退屈は魔女にとって唯一殺す毒。
それはベルンやラムダも例外じゃない……
僕と羅奈は影響を受けない為、別に不安等はない。
ただ、あるとすれば……
「んぅ……」
「…寝ちゃったか。ベルン疲れてたのかな……?」
これはベルンとラムダも知らない事だが、
僕と羅奈にも弱点がある。
それは彼女達の死だ。
もしそうなってしまったら僕と羅奈も壊れてしまうだろう……
「…ベルン。君は自分の事を世界で一番残酷な魔女って言うけど僕はそう思ってないからね?、僕が今まで頑張れてこれたのはベルンの事が……」
"大切だから"……なんて恥ずかしくて言えないや。
…もし僕が死んだらどんな顔をするんだろうね?
「んぅ……穹……」
「どんな夢を見てるんだか……」
今は彼女を休ませてあげよう。
とりあえず起きたら梅干し紅茶を作ってあげようかな?
気のせいか隣で彼女が笑ってるように見えた……
読んでいただきありがとうございます。
次回は変態探偵が登場します。
それではまた次回。