超次元GAME Neptune with EX-AID 〜What is your name? 〜   作:星ノ瀬 竜牙

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今回はエムが壊れます。

そしてあのメーカーキャラも登場ですぞ。


情報収集-それはRPGのBasic!

「さて、そんな訳で……プラネタワーに行くための情報集めに

プラネテューヌの町に出たんだが、本当に此処に情報があるか?」

 

「甘いね、エム君!私のこの十字キーの髪留めが、

此処でストーリーを進める為のイベントがあると言っているのだよ!!」

 

「お前の髪留めは妖怪レーダーかなんかか……」

 

思わずそうツッコミを入れてしまう。

何故だろう……ボケられると無条件でツッコミを入れてしまっている気がする。

 

「すっかりツッコミ役が定着してきてるわね」

 

「定着したくはなかったよ……ちくせう……」

 

苦笑いをするアイエフのそんな感想に思わず頭を抱えてそう言った。

 

「お!第一村人発見!」

 

そう言ってネプテューヌが指を指した場所には、

二足歩行の猫が居た。

 

 

「待て待て待て待て!?なんで二足歩行の猫が居るんだ!?

おかしいだろ!?常識的に有り得ないだろ!?

てか、どういう進化したら立つ!?人類と同じ進化したってのか!?」

 

「まぁ、ゲームだしね!」

 

「その一言で纏めて欲しくはなかった……!」

 

俺のツッコミに一言で返すネプテューヌ。

思わずorzと手と膝を地面についてしまう。

 

知りたくなかった……知りたくなかった現実……!

 

「見つけて早々失礼だニャ」

 

「あ、ハイ。なんか……スイマセン……」

 

猫に言い負かされるとは……

なんだか悔しいです(まる)

 

「それで、情報が欲しいのかニャ?」

 

「んー。まあそんなとこかな?」

 

「なら、ちょっとだけ良い物をくれてやるニャ」

 

凄い上から目線……なんだろう……ちょっとイラってした。

いや、落ち着け……殴ったらとある愛護団体から法廷に連絡させられる……

そしたら……名前 エム(仮称) 年齢不明 住所不明 職業不明=有罪判決。

 

……あれ?……敗訴確定じゃね?

 

……既に俺の人生か詰んでいる件。

 

ようし、この話はやめようか!

俺の人生お先真っ暗な事しか分かんないし!

 

「ダンジョン内で取れるアイテムを変化させる仕様書だニャ。

何が取れるようになるかは、取ってからのお楽しみだけどニャ」

 

「ほう……そんなアイテムがあるのか……

あれ、それって地味に凄くね?」

 

俺はネプテューヌが受け取った

その仕様書を見つめながらそう呟く。が……

 

「まぁこれは小説だから仕様書は

殆ど意味を成さないんだけどニャ」

 

 

ブチッ っと嫌な音が鳴った。

 

「だったら……」

 

「「「あ……」」」

 

「ニャ?」

 

「最初から……渡すんじゃねえええええ!!」

 

KNOCK OUT CRITICAL SMASH!!

そんな幻聴と共に俺はネコに見事なアッパーカットを決めた。

 

「ニャアアアアアアア!?」

 

ネコは見事に吹っ飛んでいった。

空高くに。

 

「おー、見事に吹っ飛んだねー!K.Oだよ!」

 

「まぁ……アレはキレても仕方ないわね……

メタい話になるとは私も正直思わなかったわよ……」

 

ネプテューヌはネコが打ち上げられた空を見つめ

アイエフは頭を抱えていた。

 

うん、俺は悪くねぇ!

 

「えむえむ!動物さんをイジメちゃメッです!」

 

「いや……あれって動物なのk────」

 

「メッですよ!」

 

「あっはい、ごめんなさい……」

 

ツッコミも天使には勝てなかったよ……

コンパ様が天使過ぎて俺のハートが辛い。

 

 

──エム「リアルで格ゲー技を決める事になるとは……」──

 

 

「さて、気を取り直して、真面目に探そうか……」

 

「既に哀愁漂ってるわね……」

 

アイエフは俺を見て少し口を引き攣らせながらそう呟く。

……ほっとけ。

 

「んー、あの娘とか情報持ってそうじゃない?」

 

ネプテューヌがそう言い指を指した場所には

幼女が居た。いやいや……さすがに子供に情報聞くのは……

 

「今日もぽかぽかあったかいにゅ……

 

こんな日は渋いお茶が飲みたくなるにゅ」

 

…… にゅ ってなんだ にゅ って

そして渋いお茶好きなのかよ……

 

見た目だけ子供だとか言わないよな……?

 

「こんにちはー。ねね、ちょっとお話いいかな?」

 

「なんだにゅ?ブロッコリーに用かにゅ?」

 

ブロッコリー……?

『なんなんだぁ……今のは……』

……いやいや、連想するのが違うだろ俺。

アレの何処が子供だよ。悪魔じゃねぇか……。

 

「へぇ、ブロッコリーっていう名前なんだ。

思わず、ぷちこ、って呼びたくなるね」

 

出会い頭に失礼じゃね?

いや、俺も他人のこと言えないけども。

 

「ぷちこじゃないにゅ、ブロッコリーにゅ」

 

ほら、お相手さんも少し機嫌悪そうに……。

 

「そんな細かいこと気にしない気にしなーい!」

 

「細かくないにゅ」

 

せやな。

全然細かくはないな。うん。

 

「エム君!」

 

「なんだよ?」

 

「ツッコミを入れるなら、しっかり声に出さないと!」

 

「だあああああ!それを言うのはこの口か!?

この口なのか!?あ゛ぁ゛!?」

 

ネプテューヌのその言葉に思わず、キレて

ネプテューヌの服の襟を掴んで身体をグラグラ揺らす。

 

「エム君!?それは色々と中身でちゃうからダメぇ〜!?」

 

「うるせえええええ!」

 

ガルルルルルルル……

 

「ひえええ!?エム君が狼になった!?

獣だよ〜!?食べられちゃうよ〜!?」

 

 

「はいはい、二人共ストップストップ。

周りが追い付いてないから、一回冷静になりなさい」

 

「ガルルルルゥ……ル……

コホン……そうだな。さすがに冷静さに欠けたか……」

 

アイエフに言われ、俺は冷静になり、

ネプテューヌの服の襟を離す。

 

「ねぷぅ〜死ぬかと思ったよ〜……」

 

誰のせいだと思って……全く……はぁ……

 

「い……いったいなんなんだにゅ……?」

 

「悪い困惑させたな。……それで聞きたい事なんだが

ここからプラネタワーに行くにはどうすれば良い?」

 

「それなら、この道をまーっすぐ行くにゅ。

そうすると看板が出ているはずにゅ」

 

「親切にありがとな!よし、それじゃあ行くか!」

 

「「「おー!」」」

 

ブロッコリーに教えて貰い、

俺達はプラネタワーに向かうことにする。

 

 

 

 

 

「……そういえば、

今の人達どこかで会ったような気がするにゅ……

 

誰だったか考えるにゅ……

 

……………

 

…………そうだにゅ!

ネプ子達にゅ!!……でもあのお兄さんは誰にゅ?」

 

 

 

 

 

-WHAT'S THE NEXT STAGE?-




[仕様書]
超次次元ゲイムネプテューヌRe;birth1より登場したアイテム。
通称 「リメイクシステム」
容量があり、その容量内でキャラクターの強化や
戦闘、ダンジョン探索に便利な機能の追加、
装備、アイテムなどのショップで販売されるものを増やす事が可能
システムの全ては仕様書を入手時に集める素材が記入されているので
その数のアイテムを用意できている、そして容量に余裕があれば直ぐに反映が可能。

また、容量(システムの上限値)を増やすには
ストーリーを進めるorダンジョンを探索するといった方法がある。
1周だけでは全てのリメイクシステムを導入する事は不可能なので
何回もゲームを周回する事が前提の機能でもある。


[ゲイムギョウ界]
プラネテューヌ、ラステイション、リーンボックス、ルウィーの
四大浮遊大陸から成る世界であり、本作の舞台でもある。
元々は一つの大陸であったとされるが、
守護女神同士の争いが激化するにつれて、
それぞれに対応した部分同士が分離して現在の形となった。
大陸同士は時期によって近づいたり離れたりしており、
大陸間を移動するためには最接近状態時に跳ね橋を下ろして渡らなければならない。


[プラネテューヌ]
通称 「革新する紫の大地」
守護女神パープルハートによって守護される大陸。
四大大陸の中では技術的水準が最も高いが、モンスターによる被害も大きい。

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