超次元GAME Neptune with EX-AID 〜What is your name? 〜   作:星ノ瀬 竜牙

16 / 16
タイトル通り彼女が登場です。


早くRe;birth2編に行きたい……頑張らねば……


Crazy Magician 登場!

「そういえばさ、今日のお仕事ってどんなモンスターを倒せばいいんだっけ?」

 

「大型のモンスターみたいよ」

 

目的のモンスターは探していたネプテューヌ一行だが、

ネプテューヌはふと、疑問に思ったのかアイエフに聞き、

アイエフはガナッシュから受け取っていた資料に目を通しつつ答える。どうやら大型らしい。

具体的な大きさとかは書いていないのだろうか。

 

「他に特徴は?」

 

「ないわ。さっきもらった書類にはそれしか書いてなかったわ」

 

「あなたを責めるつもりはないのだけど、この情報だけじゃわからないわね……」

 

たしかにその通りだ。

もうちょっと特徴を書いてくれても良かったと思う。

大型という情報だけではわからないものである……

 

だから、こういう時は────

 

「そんな時は誰かに聞いてみるです」

 

コンパの言う通り、誰かに聞くのが一番良いということになる。

 

「さすがに、そんな都合よく誰かいるわけ……」

 

「ノワール、それフラグだ」

 

ノワールはコンパの案にまさか。と肩を竦め、

エムはさらりとツッコミをいれる。

そういう事を言うと大概────

 

「ほぅ、まさかこんなところで見知った顔に出会うとはな」

 

ほら、こういう風に来てしまうのだ。

多分ネプテューヌの主人公補正(仮)とかが原因なのだろうが。

 

「……あなた、誰?」

 

「私の名か?……そうだな、ここでもMAGES.(メージス)

とでも名乗っておくとするか」

 

ノワールの最もな質問に答え、自己紹介をするMAGES.と名乗った如何にも魔術師ですって格好をした

青髪に左目の目元に泣きホクロがある少女。

名乗っておくとするか。ってそれは偽名なのか?と考えるが、

────いや、俺自身偽名だし。他人のことを言えなかった。とエムは思うのだった。

 

「MAGES?」

 

「MAGES.だ。それでは最後の.(ピリオド)が抜けている」

 

.は要らないと思う。

いや、無くなったら会社名じゃなくなるとは思うが……

とメタな事を考えているエムなのであった。

 

「うー……ん、あまり発音上関係ない気がするんだけど……。

MAGES.だね、おっけーい!」

 

「ふっ、お前はあの時もそう言っていたな」

 

MAGES.はネプテューヌを見て笑う。

あの時、つまりネプテューヌと会った事があるということだろうか……

 

「ねぷ?あれ?もしかして、わたしを知ってる人?」

 

ネプテューヌも同じ疑問を持ったのかMAGES.に問いかけている

 

「よかったですね。ねぷねぷ。やっと知り合いに会えたですよ!」

 

「……その言い方だと、まるでネプテューヌが記憶喪失のようだな」

 

コンパの嬉しそうな様子を見て、一つの仮説に至ったのか……

MAGES.はそんな風に聞いてくる。

 

実際その通りでなんとも言えないが

────いや、本当に俺が一番ビックリしてる。

プラネテューヌの女神が記憶喪失とか本当に大丈夫なんだろうか。

 

とエムは考えていた。

実際不安なのである。いろんな意味で。

 

「そのとーり!けど、よくわかったね」

 

「私くらいになれば、言葉の断片から真実を導き出すなど容易いことだ」

 

まぁ、MAGES.のこの言葉から察せれると思うが、間違いなく……あれである。

お年頃の少年少女によくあるアレである。

黒歴史確定なヤツである。ちなみに本人はほぼ自覚なしだったりする。

 

閑話休題(まぁ、そんな事は置いといて)

 

「しかし、残念だが、私はお前たちの力になれそうにはない」

 

「……どういうことです?」

 

MAGES.の言葉にコンパは疑問を浮かべる。

 

「話せば長くなるが、私はここではない世界から次元を超えてきたのだ

故に、私の知っているネプテューヌは、そこのネプテューヌではない」

 

「どういうことです?何を言っているかわからないですぅ」

 

MAGES.の説明に尚更困惑するコンパ。

たしかに理解できるような内容の説明ではないだろう。

 

次元を超えるなど可能なのか。そんな疑問も浮かんでくるだろう。

 

「……つまり、MAGES.はここではない別世界から来たってことよ。そうでしょ?」

 

「ほぅ……。さすがはアイエフだ。理解が早くて助かる」

 

アイエフの説明に感心するMAGES.

だいたい合っていたようだ。

 

「いや……それなんて世界の破壊者だよ……」

 

DESTROYER! SEKAI NO HAKAISYA!》

BARCODEWARRIOR!

 

「………ッ!!」

 

エムはMAGES.にツッコミを入れた時に、

自分の変身するエグゼイドと似たカラーリングで

顔がバーコードに見える戦士の姿が脳内に現れたらしく、

頭の上で手を動かしてそのイメージを揉み消した。

 

「エム君、どったのー?」

 

「いや……マジで世界の破壊者が見えた気がして……」

 

 

「……あなたがネプ子の知り合いじゃないのは仕方がないとして、

教えてほしいことがあるの」

 

ネプテューヌが心配そうにエムの顔を覗きこみ

エムは何やら難しそうな表情を浮かべて、ネプテューヌに答えていた。

 

そんなやり取りを尻目にアイエフはMAGES.に聞きたい事を聞くことにしたようだ。

 

「この付近に大型のモンスターが

棲みついているらしいんだけど、何か知らないかしら?」

 

「いいだろう。だが、ある情報が欲しいのでな。情報交換だ」

 

どうやらMAGES.には心当たりがあったようだ。

だが、ただで情報を与えるほどMAGES.も甘くはない。

何やら情報が欲しいようで、情報交換を望んできた。

 

「いいわよ。で、そっちが欲しい情報って何?言っておくけど、

世界の秘密だとか元の世界への帰り方とかそんなだいそれたことは知らないわよ?」

 

「なに、簡単な事だ。

ドュクプェの売っている場所を知りたい、ただそれだけだ」

 

「ど、ドュクプェ?……コンパ知ってる?」

 

MAGES.の聞いたことのない言葉にアイエフは困惑した様子で

コンパに知っているか聞く。

だが、どうやらコンパも知らないらしく首を横に振り、ネプテューヌに回す。

 

「初めて聞く名前です。ねぷねぷは知ってますか?」

 

「全然知らないよ。ノワールは?」

 

「私も初耳ね。……その、ドュクプェってのは一体何なの?」

 

「………もしやあれか?」

 

が、ネプテューヌも知らないようで、ノワールに回すが

ノワールも知らない様子だった。

ただ、エムは心当たりがあるのかブツブツと呟いていた。

 

「ドュクプェを知らないだと!?

選ばれし者の知的飲料ことデュクテュアープエッパーを知らないというのか!?」

 

「あ、やっぱそれなのな……」

 

「うん!……ってあれ?エム君知ってるの?」

 

MAGES.は信じられない。と目を丸くするが

エムを除いた全員が知らないらしく、ネプテューヌの言葉に合わせて頷いていた。

 

ただ、エムは一人合点していた。

どうやら予想通りだったようだ。

 

「ああ、一応な」

 

「何!?エム、お前は知っているのか!?」

 

「うおぅ!?近い、近いってば!?いや知ってるけどね!

てかなんで俺の名前知ってるの!?別次元に俺いるの!?」

 

何処か嬉しそうに食い気味で顔を近付けてくるMAGES.にエムは少し後ずさりしながら答える。

そして、何故教えていない自分の名前を知っているのかちゃっかり聞いているエムだった。

 

「……すまない、私としたことが冷静さを失ってしまった。

それと……一応居るぞ」

 

「いや、別に気にしてないし大丈夫だけども……

それに、居るのね……なんか変な気分だな」

 

少し顔を赤くして、MAGES.は謝罪するが

エムはあまり気にしてない様子で大丈夫だ。と答える。

そして、どうやらMAGES.の居た次元に、エムは存在しているらしい。

 

「まぁ……ただこの辺じゃアレは見かけねぇな

というか、昔はあったっぽいが……今じゃ存在した痕跡すらないみたいだぜ」

 

「なん……だと……!?

もしもし、私だ。どうやらこちらの世界のドュクプェも機関によって存在を抹消されたらしい。

……いや、しかしここで諦める訳にはいかない。

きっとどこかにドュクプェが存在した痕跡があるはずだ。

幸いにもドュクプェを知っている人物に出会えたからな……

引き続き、そちらも調査を続けてくれ。それでは幸運を祈る。

ルクス・トュネーヴェ・イメィグ・ノイタミナ・シスゥム」

 

言い難そうな顔を浮かべ、エムはMAGES.に知っている事を教えたが、

MAGES.はそれを聞き、一瞬驚いた様子を見せた後、

悔しげな表情で、何処かと連絡をしていた。

 

「……っく!

まさか、あの世界同様、こちらの世界にもドュクプェが存在しないとは」

 

「いや、そんな切羽詰まるようなもんでもないだろうに……」

 

悔しげな表情をしたMAGES.を見てエムは思わず苦笑いをする。

そんな二人のやり取りを見て少々呆れながら、ノワールが本題に戻す。

 

「……誰との電話か知らないけど、次はこっちの質問に答えてくれるかしら?」

 

「……あぁ、そうだったな。それで、お前たちが知りたいこととは何だ?」

 

ノワールの言葉で多少頭が冷えたのか、冷静な表情に戻って

MAGES.は何が知りたいのか。と聞いてくる。

 

「この辺りに棲んでる大型のモンスターはいないかしら?」

 

「なんだ、そんなことか。

そいつならちょうどこの前で見かけたぞ」

 

「本当です!?」

 

どうやらMAGES.は依頼にあった大型モンスターらしき存在を見かけていたらしい。

コンパはそれを聞いて驚いた様子で本当なのか。とMAGES.に言う

 

「ああ、この辺りにいるモンスターとは明らかに見た目が違うからすぐわかるはずだ」

 

「ありがとう、助かったわ」

 

「どうせお前たちのことだ、そのモンスターを倒しに行くのだろう?

手伝ってあげたいが、私も急ぐ身でな。すまない」

 

「気にしないで。情報がもらえただけで十分よ」

 

MAGES.の謝罪に気にするな。とノワールはフォローを入れる。

無論、戦ってくれると心強いのだろうが、

情報がもらえただけでも十分な収穫なのである。

 

「では、私はここで失礼する」

 

「おう、気をつけてな。MAGES.」

 

「おっと、忘れるところだった。エム」

 

去ろうとしたところでMAGES.は思い出したのか

エムの方を振り返り、名前を呼ぶ。

 

「ん?なんだMAGES.?まだ何か────」

 

「ドュクプェの情報が分かったらすぐに教えてくれ。いいな?」

 

「お、おう……なんか分かったら連絡するわ……後、MAGES.。近い」

 

エムのどうかしたのか?という言葉を遮り、

グイッと顔をエムに近付けて、真剣な眼差しでMAGES.は見つめてくる。

さすがにエムも女性がここまで近付いてくるのはあまり慣れていないのか

笑みを引き攣らせて、返事をする。

 

「では、今度こそ失礼させてもらおう」

 

そして、今度こそ、MAGES.はネプテューヌ達の前から去って行ったのだった。

 

「「むぅ……」」

 

「なんでお前らちょっと不機嫌そうなの?」

 

「「別に……」」

 

「えぇ……」

 

ネプテューヌとノワールが不機嫌そうに睨んできた事に気付いたエムは理由を聞こうとするが……

適当にはぐらかされてしまい、少々困惑するのだった。

 

「……コホン、どうやら獲物はこの先にいるみたいね

モタモタして何処かに行かれるのも面倒だし、急ぎましょ!」

 

アイエフはそのやり取りを見て咳払いをし、

本題に戻し、そのモンスターを探しに行くことにするのだった。

 

 

「あ、そうだ。ねーねー、エム君、

結局そのドュクプェってのはいったいなんなのさー?」

 

「あー、分かったから揺さぶるなっての。酔って吐くぞ。俺が」

 

ネプテューヌはふと、思い出したのかエムの身体を揺さぶって聞いてくる。

 

「ま、そう難しい話でもないんだが、

モンスターを探してるし……歩きながら説明させてもらうかね」

 

「わーい!」

 

「拍手どうも。ぶっちゃけるならドュクプェ……言い難いな……

普通にド〇ペって言わせてもらうが……〇クペは所謂炭酸飲料の一種だよ」

 

「炭酸飲料……です?」

 

「そ、三〇矢サイダーだったりコカ〇コーラだったり。あんな感じの」

 

エムの説明に四人はそれぞれ、違った表情を浮かべる。

感心しているか。不思議に思っているか。など四者四様だった。

 

「んで、ドク〇は……まぁぶっちゃけ甘い」

 

「甘いって……炭酸飲料じゃおかしくないわよ?」

 

「あー……そうじゃなくてな。糖分が高いんだよ。他の炭酸飲料に比べてな」

 

エムの言葉に何を今更といった様子でノワールは答える。

が、それを聞いて例え方が悪かったかな。と頭を掻き

どういう事が説明する。

 

「ちなみにどのくらい甘いの?」

 

「甘さでか?……うーんそうだな。MAX缶コーヒー、マッ缶って知ってるか?」

 

「ええ、知ってるわ、胸焼けしそうなぐらい甘いコーヒーでしょ?」

 

エムの例えに、アイエフは飲んだことがあるのか

少々嫌そうな顔で答える。

 

「飲んだことあるのな……

まぁ、ざっくり言うと……炭酸飲料版マッ缶って感じだな。ド〇ペは」

 

「あー……そういうことね……よく飲めるわね。MAGES.」

 

「アレが病みつきになる変わり者も居るんだよ……世の中にはな」

 

アイエフは合点がいったらしく苦笑する。

エムは、マッドでサイエンティストそうな

高らかに笑う男の姿を思い浮かべて、苦笑しながら答えるのだった。

 

「……なんだかそれを聞いたら知ってる気がしてきたわ」

 

ノワールは何やら電波を受信したのか、頭が痛そうだった。

きっと何処ぞの中の人を受信したのだろう。

 

「そういえばエム君」

 

「なんだ?」

 

「さっきから〇クペとかが伏字なのはなんでなの?」

 

「……著作権的な意味だ。それぐらい察しろ」

 

ネプテューヌの疑問に呆れながら

エムは気怠そうに答えるのであった。

 

-WHAT'S THE NEXT STAGE?-




[ドュクプェ]
選ばれし者の知的飲料らしい。
何処かで岡部って苗字なのに鳳凰院とか名乗ってそうな男が飲んでたりするヤツ。

[マッ缶]
千葉に行けば自動販売機によくある。
砂糖が多く、コーヒーとは呼べないぐらいに甘い。
何処かの死んだ魚のような目をしたシスコンボッチが好んで飲んでいたりする。

[伏字]
著作権的な意味ではお世話になりまくるやつ
ただしTOKI〇のように伏せれない時もしばしば。

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。

評価する
一言
0文字 一言(任意:500文字まで)
※目安 0:10の真逆 5:普通 10:(このサイトで)これ以上素晴らしい作品とは出会えない。
※評価値0,10は一言の入力が必須です。また、それぞれ11個以上は投票できません。
評価する前に 評価する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。