アカメが斬る!第三勢力   作:マスターM

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イェーガーズ結成と武芸試合

タツミとブラートが竜船から帰って来て数日。現在タツミはブラートと鍛錬をしていた

 

「行くぜ兄貴!うおおお!」

 

「甘いぜタツミ!」

ブラートはタツミの剣を受け止め、蹴りを放った。タツミは避けれなくもろに蹴りが決まった。2人が鍛錬をしているとナジェンダが革命軍本部まで遠出だと言い現れた

 

「本部に行く目的はメンバーの補充も兼ねている。即戦力の人材は期待は薄いがな」

と言いナジェンダは革命軍本部に向かった

 

 

 

帝都メインストリート

 

俺の名はウェイブ。帝国海軍からこの度帝具使いの部隊に招集された者だ

 

ウェイブは自覚していないが周りの者達はウェイブが田舎者だとわかっていた

 

会議室の前に付いたウェイブは勢いよく扉を開けた

 

「こんにちは!帝国海軍からきましーーーた・・・・・・失礼しました」

ウェイブが扉を開け挨拶をしながら入ろうとしたが、中にいた人物をみて扉を閉めた

 

中にいた人物は上半身裸に覆面をつけた巨漢だった

 

ウェイブは拷問官の部屋と間違えたと思い紙をみると合っていた

 

(ってことはアレが同僚かよ!!)と思いながら再び部屋に入った

 

じーーーーっ

覆面の男はずっとウェイブのことを凝視している

 

「失礼します!」

と勢いよく扉が開かれ2人?が入って来た

 

「帝都警備隊所属、セリュー・ユビキタス!アンドコロです!」

と言いセリューとコロは敬礼をした

 

(おお、まともそうなのが来た)と思ったウェイブだったがこの後違ったと思った

 

セリューは左手に持っていたバラの花束を散らして左右に避けた

 

「Drスタイリッシュ準備が出来ました!!」

 

「第一印象に気を遣う・・・それこそがスタイリッシュな男のタシナミ」

 

(今度はオカマかよ!!!)

 

「アラ、アナタ見るからに田舎者だけどなかなかイケメンじゃない!アタシが磨いてあげるわ、ヨロシクね!」パチっ

と言いながらウェイブにウインクを飛ばした

 

(俺・・・気に入られた・・・)

 

「こんにちは。どうやら私が最後のようですね」と金髪のイケメンが入って来た

 

「よぉ、よろしくなウェイブだ・・・」

 

「ランです。こちらこそよろしくお願いします」

 

(ようやく最後にまともな奴が来た!!!)

ウェイブは嬉しさでランの手を握った

 

全員揃ったことによって覆面の男がお茶を出しながら自己紹介を始めた

 

「私人見知りだけど帝具使い同士仲良くやっていきましょ。焼却部隊から来たボルスです」

 

「集まったな」と言いエスデスが入って来た

 

 

 

 

 

 

 

 

 

エスデスを含めた6人は黒いスーツに着替え宮殿を歩いていた

 

「よし、では陛下と謁見後パーティーだ」

 

「い・・・いきなり陛下と!?」

 

「初日から随分飛ばしているスケジュールですね」

 

エスデスの言葉にウェイブとランは驚きの声をあげた

 

「そういえばエスデス様、アタシ達のチーム名とか決まっているのでしょうか?」

とドクターが質問した

 

「我々は独自の機動力をもち凶悪な賊の群れを容赦無く狩る組織・・・ゆえに、特殊警察『イェーガーズ』だ」

 

 

 

 

現在ウェイブとボルスは、ウェイブが持ってきた海の幸で料理をしていた、他のメンバーと言えば・・・

ランは何故かウエイターの恰好をして控えており、ドクターはランの横にいた

セリューとエスデスは話していた

 

「隊長はご自分の時間をどう過ごされているんですか?」

 

「狩りや拷問、またはその研究だな。たた今は・・・恋を・・・してみたいと思っている。そう言えば帝具が一つ余っているという報告があったが?」

 

「あ・・・は、はい。悪から回収したハサミ型が詰所にあります。適格者がまだ見つからない状態で・・・」

セリューはエスデスが恋と言った事で少し動揺した

 

「このままでは大臣に回収されてしまう・・・余興でもするか」

 

翌日タツミはラバックが経営している貸本屋に来ていた。そこにはタツミ、ラバックそしてレオーネがいた

ラバックがタツミにエスデス主催の都民武芸試合のチラシを見せタツミは参加することになった

 

 

そのころ皇帝と大臣は食事をしながらエスデスに渡された好みの相手の要望の紙を見て頭を悩ましていた

紙には・・・

1、何よりも将来の可能性を重視します。将軍級の器を自分で鍛えたい

 

2、肝が据わっており、現状でもともに危険種の狩りが出来るもの

 

3、自分と同じく、帝都ではなく辺境で育った者

 

4、私が支配したいので年下を望みます

 

5、無垢な笑顔が出来る者がいいです

 

と書かれていた。そしてこれに当てはまる人物が武芸試合に出ている

 

武芸試合はトーナメント式で今から準決勝が始まろうとしていた

 

「いかがですか隊長、残りの4人は?」

 

「1人は完全にダメだ1人はもう少しで後の2人はいいな」

ランが残っている者の評価をエスデスに聞くとその答えを言った

 

「東方!傭兵イエヤス!!西方!鍛冶屋タツミ!!」

司会のウェイブが紹介すると2人が現れ話始めた

 

「タツミお前鍛冶屋ってどう言う事だよ!!」

 

「イエヤスこそなんで傭兵なんかしているんだよ!!」

 

「俺とサヨはスザクさんに拾われて今は傭兵としてやっているんだ。それよりお前は鍛冶屋かよ!村で一番の剣使いなのに!!」

 

「色々あったんだよ腕は鈍っていない」

 

「本当かどうか確かめてやるよ!」

 

「始めっ!」

 

「「うおおおお!!」」

タツミとイエヤスは同時に走り摸擬剣で切りかかった

 

ガッキン!

鉄と鉄のぶつかりあいで火花が散ったそれも何度も

 

「強くなっているなイエヤス!」

 

「今日こそお前に勝つぞタツミ!」

 

数合撃ち合ったがイエヤスの大振りの攻撃をギリギリで躱しカウンターを決めタツミの勝利となった

 

「勝者タツミ!」

ウェイブがタツミの勝利を宣言した

 

「負けたぜタツミ、やっぱりお前は強いな」

 

「そう言うイエヤスだって強くなってるじゃないか」

 

「だがタツミお前は優勝出来ない」

 

「なんでだよ?」

 

「お前の決勝の相手はうちの団長だからな」と言い競技場をみるイエヤス。タツミも見てみると驚愕した

 

そのころランとエスデスは・・・

 

「あの少年達特に勝った方の彼逸材ですね」

 

「ああ、でもアイツの方が逸材だな」

 

「はい?」

 

エスデスの視界の先にはに地に伏している大男と、優雅に佇んでいる黒髪の男がいた

 

「しょ、勝者傭兵団長スザク!」

 

「タツミあれが俺達の団長だ強いだろ?」

 

「ああ、一瞬だった」

 

「これより決勝戦を行います!東方傭兵団長スザク!西方鍛冶屋タツミ!」

 

「ほれタツミ行ってこい。勝てとは言わね、一発入れてこい」

 

「ああ」

 

と言いタツミは闘技場に登った

 

「お前がタツミかイエヤスとサヨから聞いていたが、かなりの強さだな」

 

「そう言うアンタこそ強いな、今の俺じゃ勝てないかもしれないが、一発入れてやる」

 

「ふっ、なら掛ってこい」

 

「始め!!」

 

「いくぜ!」

 

タツミは勢いよく右拳を振るうが

 

「ふっ」

 

スザクに受け止められてしまった

 

「中々早いが重さが足りないな」

と言い受け止めた反対の右手でタツミの腹を殴った

 

「ぐっ!(なんて重いんだ!兄貴以上だ)」

 

タツミは素手では敵わないと思い剣を持った

 

「はぁああああ!」

 

剣に力をいれ振り下ろした。スザクは避け剣を踏み顎を蹴り上げグラついたところに止めの回し蹴りを決めた

 

「勝者スザク!」

 

ウェイブがスザクの勝利をつげた

 

「イテテテテ・・・」

 

「大丈夫か?一応死なないように手加減したんだが」

 

「あれで手加減って本気だったらどうなっていたんだよ?」

 

「危険種で言えば土竜の頭が吹き飛んだぞ」

 

「怖ぇよ!」

 

「お前も修行すれば出来るかもしれないな。これからも精進しろよ」

 

「ああ、ありがとうな!」無垢な笑顔

 

トクン

この時エスデスは胸が高鳴った

 

「・・・見つけたぞ」

 

「帝具使いの候補ですね」

 

「それもあるが別の方もだ」

と言いエスデスは闘技場に降りって行った

 

「タツミ、スザクと言ったな、いい名前だ」

 

「ど、どうも」

 

「ありがとうよ」

 

「お前達の戦い見事だった褒美をやろう」

 

「ありがとうございます!(敵の施しとはいえ金は金だ!有難くもらっておくぜ)」

 

カチャリとエスデスはタツミに首輪をつけた

 

「今から・・・私のものにしてやろう」

 

「・・・え?え?え?」

 

「ここは邪魔が多い宮殿に来い」

 

「ちょっ待っ!!」

 

「駄目だ待たん」と言いタツミの首に手刀を落とし意識を落とした

 

「お前も来い、拒否権はないぞ」

 

「ああ分かった、分かった」

 

 

こうしてスザクとタツミはエスデスに拉致された


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