アカメが斬る!第三勢力   作:マスターM

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アカメ達

「チェルシーさん。タエコさん、コルネリアさんの次は誰ですか?」

 

「次はアカメ達残り全員だ」

 

「え?アカメさん達纏めて仲間になったんですか?」

イエヤスが次に誰が仲間になったか聞くと、アカメ達残り帝国暗殺部隊と言い、サヨが驚いたように聞いた。

 

「ああ。アカメ達を仲間に引き入れたのはタエコとコルネリアを仲間にして2週間後だ」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

アカメ達選抜組はコルネリアの未帰還から、コルネリアはオールベルグの刺客に殺されたと判断され、皆落ち込んだがなんとか立ち直り、次の任務につくことになった。

「いよいよお前等に新しい任務だ」

2週間後ゴズキからアカメ達に任務を言い渡された。

 

「国外まで出向いてもらう事になる。‶プトラの地〟だ」

プトラ・古代より長旅をする商隊の中継基地として機能していた。帝国北西に位置する渓谷地帯である。自然の要害であるプトラは帝国・北の異民族・西の異民族どの勢力にも支配される事なく今も独自の文化を築き上げている。

 

今回アカメ達は強化組からのSOSでプトラに出向く事になった。

アカメ達がついた時には、クロメ、ナタラ、ギンは囚われており、アカメ、グリーンが墓守を捕らえ、ビルが自白剤で墓内部を吐かせて地図が出来た。ガイは別行動で地中から引っ掻き回す事になった。

アカメ達が墓内部に突入すると得ている情報以上の罠が襲い掛かった。保護色タイプの墓守も撃破するが、特大鉄球から逃げる為バラバラになってしまった。

 

 

 

「バラバラに分断されたようだな」

スザクは墓の上空にエアマンタにタエコとコルネリアと共に乗っていた。

見聞色の覇気でアカメ達が分断されたことを把握した。

 

「コルネリアは俺と一緒に、タエコはワイバーンを創るから、別ルートでコルネリアの仲間と接触を。ただゴズキには会うなよ」

 

「了解した」

 

「タエコ、私の仲間と会った時は私の名前を言えばついて来てくれるわ」

 

「わかった」

スザクはワイバーンを創りタエコと別れ、コルネリアと墓内部に入った。

 

 

 

 

 

一方その頃墓内部はアカメ、ポニィやナハシュ達が幹部の墓守達と戦闘していた。アカメは逃げたジャモを追いかけ、ポニィはカショックを倒すがキマツにボロボロにされたが、ナハシュによって助けられた。

ガイは捕らえられた、クロメ、ナタラ、ギン、ツクシの部屋に突入して、墓守の長・ウェネグと対峙していた。

 

「引き裂き甲斐があるけぇ!」

ウェネグは代々長のみ使える禁忌の力の一つである神獣・ヌビスに変化した。

ウェネグがガイを殴るより先に、ウェネグとガイ達の間に壁が出来、ウェネグの攻撃を防いだ。

 

「なんじゃ急に壁が出来たけぇ」

 

「時間稼ぎだ。あいつ等の脱出時間を稼ぐ為にな」

ウェネグの後ろにはスザクが立っいた。

 

「貴様の仕業か?帝具使いかぇ」

 

「ああそうだ。お前が長だな?」

 

「如何にも我が長じゃ。お前は捕虜の奴等の仲間と言った所かぇ」

 

「仲間予定だ。俺は帝国・革命軍とは違う第三勢力を立ち上げる途中だ。今回は仲間にした、仲間を誘う為にここに来たわけだ。序に交渉も兼ねてな」

 

「交渉じゃと?」

ウェネグは眉をひそめた。

 

「単刀直入に言う。俺の勢力に入らないか?」

スザクは秘術が使えるプトラは戦力と言う点では魅力的だったので勧誘した。

 

「お断りじゃけぇ。墓を荒らした者達がいる所など我等はつかん」

 

「交渉決裂か・・・」

 

「その割には落胆がなさそうじゃな」

 

「まぁ、断れると思っていたからな」

そう言うと構えた。

 

「我とやるきかぇ」

 

「墓に入ったんだ。逃がしてはくれないんだろ?」

 

「当たり前じゃ。墓に侵入した事を後悔して、死んでいけ」

ウェネグはヌビスの速さでスザクを殴ろうとしたが、見聞色の覇気で先読みしたスザクにカウンターで殴り飛ばされた。

 

「ぬう、我の動きを呼んだのか。それに中々の殴りじゃけぇ。ん?変化が解けちょる!貴様何をした!?」

 

「言う訳ないだろ。これで終わりだ」

スザクは剃でウェネグの前に移動して両手で握りこぶしを作り手の平側を合わせ前に構えた。

 

「六王銃!!」

六王銃がウェネグの体内に直接衝撃を与え、ウェネグは吹っ飛ばされた。

 

「ゲホッ!な、何故じゃ何故王家の呪いが発動せんのじゃ・・・」

 

「簡単だ俺の帝具思考創造 アイキャップでお前の術を阻害する腕輪を付けた。付けたのは殴る前だ」

 

「・・・成程な。変化が解けたのはコレが原因か」

ウェネグは右腕につけられた腕輪を見て呟いた。

 

「お前が死ねば墓は崩壊するんだろ?俺は脱出させてもらう。あいつ等は脱出したみたいだし、他の墓守はエスデスに壊滅させられたみたいだしな」

 

「・・・お前は何を見ているけぇ」

 

「未来。天下泰平の世の中。俺は俺の全てをかけてそれを実現して見せる。例え仲間が、俺が犠牲になろうとも」

 

「大した覚悟じゃけ。出会いが違えば協力してやったけぇの・・・」

 

「そうなれば良かったけどな。全てが終われば墓参りに来てやるよ」

そう言いスザクは離脱しコルネリアとタエコに指定した地点に向かった。

 

「あやつなら、天下泰平の世もそう遠くはないじゃろ。見、てみた、かったけぇ・・・」

ウェネグは永遠の眠りについた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

少し時間は戻り突然の壁が出来た事にガイ達は驚いたが、ガイとツクシがもっと驚く事があった。それは死んだと思ったコルネリアが目の前にいる事だ。

 

「コル姉?」

 

「コルネリア?」

 

「どうしたの2人共?幽霊を見るような目で見て?」

コルネリアの声を聞き2人は泣き出した。

泣き出した2人を宥めてクロメ達の拘束を解いてコルネリアは言う。

 

「皆ついて来て。脱出するわよ。あ、その前にこれ飲んどいてね」

コルネリアはスザクに渡されたクレイジーダイヤモンドの効果がある水を飲ませた。するとクロメ達強化組が荒い息が徐々に治まっていた。

 

(リーダーの効果は薬物にも効くのね。これでガイ達も仲間になってくれるとうれしいのだけど・・・)

コルネリアはそう思いながら指定された地点にガイ達を連れて向かった。

 

 

 

 

 

 

 

コルネリア達が脱出地点に向かい、スザクが離脱している時、ナハシュはポニィを背負い墓の中を駆けていた。しかし途中道が崩れており落ちれば一巻の終わりだ。ナハシュは水竜の剣の効果で勢いをつけて跳んだ。

 

 

しかし届かないと悟りポニィを投げ飛ばそうとした瞬間、何かに掴まれそのまま向こう岸まで進んだ。

 

「な、何で墓の中に特級危険種のワイバーンがいるのよ!?」

ポニィは驚きナハシュは警戒している中、ワイバーンから降りたタエコは口を開いた。

 

「貴方達はコルネリアの仲間?」

コルネリアの名前を聞き更に警戒したが、ポニィがおずおずと聞いた。

 

「コル姉の事知ってるの?」

 

「今私とコルネリアはある人についてってるの。コルネリアに会いたかったらついて来て。信用できないかもしれないと思うけど、今は一刻を争ってる場合じゃない。早く脱出しないと生き埋めになる」

 

「・・・分かった。だが嘘だった場合即刻斬り殺す」

ナハシュは渋々タエコについて行く事を決めた。

 

 

 

 

 

 

 

全員がスザクの指定した地点に行くと、アカメとグリーン以外が揃っていた。

その時にナハシュとポニィは本当にコルネリアに会えたことに喜んだ。

再会を喜んでいる所にスザクは口を開いた。

 

「感動の再会中悪いが俺の話を聞いてくれ」

コルネリア、タエコ以外はスザクを警戒しながら話を聞く。

 

「まず俺の名はスザク。帝国・革命軍に属さない第三の勢力を作ろうとしている。単刀直入に言う、お前達俺の下に来ないか?」

ナハシュ達は帝国を裏切れないと思ったが、コルネリアと同じで帝国のしている事に疑問に思った事を、疑問に思った。

 

「皆は帝国に洗脳されてたの。リーダーのおかげで洗脳が解けたみたいね。今民達が不幸なのは帝国の仕業なの。お願い真に民の事を思うならリーダーについて」

コルネリアはこの2週間スザクとタエコで各地を回り、今の帝国の腐敗を知った。そのコルネリアの想いの言葉にナハシュ達は考え、結論が出たのか全員が頷きナハシュが代表で口を開いた。

 

「貴様は何をするつもりだ」

 

「俺は帝国を内外と変えていくつもりだ。内側からは良識派を影から護り大臣と内政で争ってもらう。外側は革命軍の野心家を始末しつつ、帝国の戦力を崩す。そして天下泰平の世を実現するつもりだ。その為なら俺は自分自身をかける」

スザクの言葉に覚悟を感じたのかナハシュ達の心は決まった。

 

「俺はいや、俺達は貴方の下につく。失望させないでくれよ」

こうしてナハシュ達はスザクの下についた。

その後アカメ、グリーンもスザクについた。


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