何もかも〇ルクラが面白いのが悪い!
補足ですが、デバイスたちのセリフで簡単な所は英語で、長い部分は日本語で書いてます。
あと、本作は映画版とTV版を混ぜたうえで改変したストーリーとなっております。
今更ながらですがご了承ください。
ジュエルシードは原作では21個ですがちょっと数が増えております。
それとお気に入りが100件超えました!ありがとうございます。
では、どうぞ
今俺は普通に授業を受けている。俺の席はバニングスの横で窓際の席だ。
「…」
ふいに横を見るとバニングスが授業を聞かずに何かを見ている。不思議に思って視線を追ってみると、その先にいたのは高町だった。多分イメージトレーニングをしながら授業を聞いているんだろうがはたから見ると上の空に見える。バニングスと廊下側の席から高町を見ている月村には心ここにあらずみたいな感じに見られているのだろう。
そして授業が終わり、放課後になった。
「八幡、ちょっと来なさい。」
そそくさと家に帰ろうとしていた俺を高町たちといたバニングスが呼ぶ。
「なんだよ、家に帰ってのんび「いいから!」…はい。」
有無を言わさずとはよく言ったものだ、何にも言わせてくれない(泣)
俺が近寄るとバニングスが、
「あんた、明日明後日空いてる?」
と聞いてきたので、俺は空いてないと答えた。
「じゃあ、オッケーね。明日は翠屋JFCの応援で、明後日はすずかの家でお茶会だからね。忘れずに来なさいよ。」
…あれ?おかしいなー
「おい、バニングス俺土日は無理だといったはずだが?」
「どうせ家でゴロゴロしてるだけでしょ!なら来なさい。」
…どうやらバニングスは俺の休日の過ごし方を知っているようだ。正確にはトレーニングなんだが、それを言えるわけでもない。高町も月村も呆れながら笑っている。
「明日はすまんが無理だ。灯里と一緒に午前中留守番するんだ。明後日は行けたら行くってことでいいか?」
明日は父さんと母さんが午前中、町内会とかで家を空けるため俺が灯里とお留守番であり、明後日は少しゆっくりしたいためにそういった。
「まぁ、それならしょうがないわね…。でも、日曜日のお茶会は行けたらじゃなくて遅れてもいいから必ず来なさい!」
「まあ、わかった。でも俺がいてもつまんないと思うぞ?面白い話なんてできないしな。」
女子同士で話したいこともあるだろう…とやんわりというと。
「そういうのはいいから来なさい。」
とバニングス。
「私は八幡君にも来てほしいなぁ。」
と月村。
「は、八幡君と一緒に居たいの!」
と高町。
まぁ、バニングスはともかく、月村と高町は勘違いされるからそーゆー言い方はやめた方がいいと思う。…心臓に悪い。
「わかったよ。じゃあ遅れていくわ。」
そういうことで話がついた。
「じゃあ、私とすずかはお稽古があるからここで。」
「うん、アリサちゃんすずかちゃんまた明日ね。」
「じゃあな。」
「「ばいばーい」」
二人は手を振りながら帰っていった。
「じゃあ、八幡君私たちも帰ろうか。」
二人で帰り道を歩く。隣を歩く高町を見る。
――この少女は数日前に魔法少女になったというのに一人で既にあの後2つのジュエルシードを封印している。…俺は近くで見ているだけで手は出していない。
白として高町にあったのは高町が初めて魔法少女になった日だけだ。それ以外は姿を消している。
なぜかって?
―――――――――恥ずかしいからだよ!口調も変わるし名前で呼ばなきゃいけなくなるだろうしな。
「どしたの?」
高町が俺の視線に気づきこちらを向く。
「いや、何でもない。MAXコーヒー飲みたいなと思ってただけだ。」
「それって私を見る必要ないよね!」
高町はツッコミのセンスがありそうだ。…と
「じゃあ、俺はこっちだから。」
「うん、じゃあ八幡君はまた明後日だね。ばいばーい。」
そして別れ家に着く。
(そういえば、高町の家って道場あるって言ってたな。今度行ってもいいか聞いてみよう。)
「ただいまー。」
「お帰りはっちゃん。」
「お帰り。はーおにいちゃん。」
家に帰って出迎えられて、ご飯を食べて、イメトレをして寝る。
こうして俺の平和な時の一日は過ぎていく。
――――はーおにいちゃんと呼ばれたときに顔がだらしなくなってしまうのは兄として当然だと思っている。
そして、土曜日の午後…というか夕方。
俺は今金髪の女子と一緒にベンチに腰かけている。
―――――――――なぜこうなったかと説明すると…。
まず、灯里とのお留守番が終了しゴロゴロしようとしたところ父さんからお使いを頼まれてしまったのだ。普段の俺だったらもちろん断ったのだが、MAXコーヒーを箱で注文していいと頼まれたのでは断ることはできなかった。
そして道を歩いていたところで、なんか挙動不審にしている金髪の少女を発見、
「おいあんた、落とし物でもしたのか?」
…つい声をかけてしまったのである。少女は驚いたように目を見開きしかしすぐに表情をもどす、驚いた顔の幼さと真顔に戻った時の少し寂しそうな顔がなんだか放っておいたらいけない気がしてしまった。
「…何でもないです。気にしないでください。」
彼女はそう言うが、どうしてもほっておくことが出来ない。
「そうはいってもな…、で何を落としたんだ?」
「…なんで?君は手伝おうとしてくれるの?」
「わからん、あんたがなんだか寂しそうにしていたから…だと思う。」
「っ⁉」
また、彼女は目を見開いた。俺はなんか変なことを言っただろうか。
「…じゃあ、探し物よりもこの街を案内してくれないかな?」
少女は少し考えた後にそう言った。
「まあ、手伝うって言ったのは俺だし…いいか。」
そういい少女にこの街を案内したのだった。
そして、空が赤く染まり始めたころに俺と金髪の少女は海鳴臨海公園のベンチで休憩したのだった。
「なあ、この街案内したのはいいんだが、引っ越してきたのか?」
MAXコーヒーを飲んで一息ついた後にそう聞いた。
「う…うん。つい最近この街に来たんだ。それでちょっときょろきょろしちゃって。」
「そうか…。今日回り切れなかったところはどうする?」
MAXコーヒーを飲み干し聞いた。少女にもこのソウルドリンクを渡してある。今じゃ千葉県民ってわけでもないが…。
「できればその…」
彼女は少し距離を詰め上目使いで俺を見る。
「また明日もお願いできない…かな?」
「…わかった。だけど明日は午前中だけでいいか?そのあと用事があるんだ。」
「うん!じゃあ明日の9時にここで待ち合わせでいいかな?」
彼女の顔は年相応の明るさを見せる。それだけで今日案内してよかったと、声をかけてよかったと思わせてくれる。
…こんな考えは前世の俺じゃああまりしなかったと思う。今じゃあまり覚えていないがあの後輩と一緒に過ごすようになる前は誰かに話しかけるということ自体もできなかっただろうしな。
「おう、もしもなんかあったら連絡してくれ。」
とメモ帳の一ページを破り彼女に渡す。彼女は首を傾げながらもそれを受け取る。
「…俺の電話番号だ。」
「ありがとう。それじゃあ私はそろそろ帰るね。」
「おう、また明日な。」
「うん!今日はありがとう。このコーヒーも甘くておいしかったよ。」
そういい彼女は帰っていった。
俺はしばらく彼女が返っていった方を見たまま動かなかった。
『主様?私たちも帰らないとご家族の方に心配されてしまいますよ?…あるじさま?』
「おい白、あの子は最後になんて言って帰っていった?」
『えと…、今日はありがとうでしたが?』
「馬鹿野郎!そのあとだ!」
『も、申し訳ありません。このコーヒーも甘くておいしかったよ…です。』
やはり聞き間違えではなかったのか。
「コレの良さが分かる人間だったとは…。」
そういって俺は手元の黄色に黒で縞々が入った空き缶を見る。
『そういえば、主様はその飲み物ばかり飲んでおりますよね?おいしいのですか?』
「ああ、これは俺のソウルドリンクだ。」
『そうなのですか。ぜひ飲んでみたいものです。』
「刀は飲み物なんて飲めないだろ。」
『そうですね。あっ、そろそろ帰らないと怒られてしまいますよ。』
「そうだったな、帰るか…。」
そうして俺は帰路についたのだった。
―――――――やはり帰りが遅いと怒られてしまった。
――――少女side――――
母さんの探し物をしにこの『地球』という世界に来た。母さんの探し物の『ジュエルシード』を探すために今日は街の中を散策していたのだったが、突然後ろから声をかけられた。
声をかけてきたのは同い年ぐらいの少年だった。
誰かに声をかけられるとは思わなかったので驚いたが、すぐに表情を戻し、探し物を手伝ってくれるという彼の申し出を断った。
「で、何を落としたんだ?」
彼は断ったというのに一緒に手伝おうといってきた。…普通だったら断られた相手のことなど気にすることもないだろう。私も普通のことはよくわからないが…私だったら断られたら立ち去るだろう。
不思議に思った。だから聞いてしまった、
「なんで君は手伝ってくれようとするの?」
彼はこの問いにわからんと答えた。…私が寂しそうに見えたとも。
私は二度も彼に驚かされた。ただ、彼は引きそうになかったので街の案内を頼んだ。
「まあ、手伝うって言ったのは俺だしいいか。」
そういって彼は街のいろんなところを案内してくれた。
私の行ったことのない学校や病院、図書館にゲームセンターという場所、色々なお店などほんとに色んな場所を教えてくれた。
「そろそろ、終わりにするか…。ちょっとそこのベンチで待ってろ。」
そういって海の見える公園のベンチを指さした。彼は少し遠くへ行ったのか見えなくなってしまった。
私は、母さんのために探し物をしなくちゃいけないのに…、こんなことをしている余裕はないのに、なぜこんなにも胸があったかくなるのだろうか。
「待たせたな。」
そんなことを考えていたら彼が両手に黄色い缶を持ってベンチに座った。
「ほらよ。」
そういってそのうち一つを私に手渡してきた。
「ありがとう…。」
彼はプルタブを開け、その飲み物を飲むと、
「なあ、この街を案内したのはいいんだが引っ越してきたのか?」
そう聞いてきた。
「う…うん。つい最近この街に来たんだ。それでちょっときょろきょろしちゃって。」
嘘は言っていない。
「そうか…。今日回り切れなかったところはどうする?」
少し遠慮気味に彼が聞いてきた。
本当はこんなことしてる暇はないのだけれど…、
「また、明日もお願いできないかな?」
頼んでしまった。現地人とはあまり交流を持たない方がいいと思ったけど、彼とはもう少し一緒に居たいとも思った。
彼は「わかった」と了承してくれた。その言葉が嬉しくて、明日の朝早くから約束をした。
彼はそのあとポケットからメモ帳を取り出し何かを書いた後にそのページを破って差し出してきた。
私は意図が分からずについ首をかしげてしまう。
「俺の電話番号だ。」
私は彼の連絡先をもらい彼に感謝を述べた。
「今日はありがとう、このコーヒーも甘くておいしかったよ。」
そういって彼と別れ、今住んでいるマンションへと帰った。
「フェイト!今日はどうしたんだい、連絡もつかないし!」
マンションに帰ると私の使い魔であるアルフがすぐに私の所へ来た。
「え?」
…通信をオフにした記憶はない。私は愛機であるバルディッシュを見る。
『sorry master』
バルディッシュが自身で通信をオフにしていたようだった…。
「どうして通信をオフにしたのバルディッシュ?」
『マスターが楽しそうにしていたもので。』
彼はそう答えた。
「私のことを考えてくれてたんだね、ありがとう。でももうこんなことしちゃだめだよ。」
彼は私のことを考えていてくれたのだろう。
『Yes sir』
「ごめんねアルフ、でも問題ないから。」
そういって心配させてしまったアルフの頭を撫でてあげる。
「そうかい?ならいいんだけどさ…。明日はどうする?」
「明日の午前中は分かれて探して、午後から合流しよう。」
「わかったよ、フェイト。」
そうして私とアルフは眠りについた。
――――――明日、彼にまた会うのを楽しみにしながら…。
どうもゲルです。
前書きにも書きましたが、ここ二日ギ〇クラを今更ながら見ていたので投稿遅くなってしまいました。
あと、フェイトと八幡の出会いをどうするかが難しすぎました。
ぐっだぐだですが気づき次第間違えなどは修正していきます。
次話どうしようと頭を抱えながら頑張りますので今後も本作をよろしくです。
では、さらば。