4か月ぶりの投稿ですが文字数は少ないです。
これからも、ちょくちょく落ち着いた時間に投稿していきたいと思います。
では、どうぞ
「〇ランスフォーマーだなあれ…。」
ジュエルシードの発生源近くに着いた俺は今道路で悠々と歩いている鉄の塊を見てそうつぶやいた。
一軒家のの屋根の上に居ても視線が下へと行かないほどの巨体、トラックっぽいパーツやタイヤなどが人の形をしている。誰しも一回は見たことはあるだろう機械が人の姿になって戦う作品、そう!ト〇ンスフォーマーだ!
…変なテンションになってるな俺。
『主様、先程から心此処に在らずといった様子ですがどうなさいました?』
「いや、大丈夫だ。それよりも無機物もジュエルシードの影響を受けたんだな。あれは、結構堅そうだ。」
俺を心配する白を誤魔化しつつ奴をどうするかを考える。
『おそらくですが、アレに対しての斬撃は有効ではなさそうです。元々堅牢であることもありますが、魔法力によって防御力も上がっているようにも思えるので。』
白がアレ…めんどいからコン〇イでいいや。コン〇イの解析を行う。
「まぁ、一度斬ってみなきゃわからんこともあるだろ。行くぞ。」
そう言って俺は屋根から屋根に飛び移りコン〇イに近づく。
「GOOOOOOOM!」
コン〇イがこちらに気付きその大きな鋼鉄の拳で殴り掛かってくる。結界は既に張ってある。こちらも本気で行ける。
「———参の太刀…、火陀怜」
そう言い放ち、只々コン〇イの横を通り抜ける。
「GOO!?」
奴は驚いている。
——当然だろう、コン〇イからしたら確実に当たったと思っていた拳が空を切っていたのだから。
それに…、
「GOOOOOO!!!」
自分の拳に10以上の傷がついていたのだから驚くだろう。
しかし、それは八幡にとっても驚きだった。
「まさか、こんなに浅いなんて思わなかったな…。」
八幡は、コン〇イの拳を十等分にするつもりだったのだが、奴の拳は健在である。
『主様、やはり斬撃は効果が薄いのではと考えられます。』
「考えられますじゃないからね?実際に効果薄かったからね?てかお前が斬りつけたようなもんだろ。なんで気づかないんだよ…。」
こんな時でも白は少しおっちょこちょいなところを出してしまう。八幡は「こいつはアホの子だな…。」と改めて思うのだった。
「GOOOOMM!」
そんなことをしている間にコン〇イは八幡の姿を見つけまた殴り掛かってくる。
「おっと!…さっきも思ったがパワーだけはあるなこいつ。」
コン〇イの攻撃を難なくかわす八幡。しかし彼も攻めあぐねる。
それだけ相手の装甲が堅かったのだ。ただでさえ鉄でできている車を刀で切るのは難しいというのにジュエルシードといった魔力タンクから魔法で防御力まで上乗せしているのだから。
「しかし、どう攻めたもんかな。一番はジュエルシードの場所を調べてそれを封印か…。調べることはできるだろうが、その後の封印がなあ…。」
『とりあえずは、ジュエルシードの場所を調べておきませんか?主様。』
「そうだな、じゃあとりあえず…『影縫い』」
八幡がそう言いつつ、魔法で刀身が黒い小太刀を生成し、それをコン〇イの足元にできた影に投げつける。
「GO!?」
小太刀は相手の影に突き立ち、そして刀身の部分すべてが影の中へと消えた。
「よし、行くぞ。」
八幡がコン〇イの足元へ瞬動を使って近づき、触れる。
コン〇イは動かない、いや動けなかった。
「影縫い」とは、その名の通りその場に縫い付けるものである。刀が刺さり続ける限り影を持つものはその動きを封じられてしまう。
「さて…」
八幡はその女性の手でコン〇イの足に触れ目を閉じる。
「魔力の流れを探ってジュエルシードの居場所を探す…。」
時間にして十数秒だろうか、八幡は足から手を放し距離をとる。
「やっぱりというか、心臓と同じ位置か…。一番装甲が厚い部分じゃねえか…。」
彼はあきれる。装甲の薄い部分であればまだやりようはあったかもしれない、だが厚い部分となると彼の行動は一つしかない。
「装甲はがすしかないよな…。」
刺さっていた小太刀が「カラン」とお音を立て影から抜け落ちる。
そして、鋼鉄の巨人がその大きな体を小さな少女に向けて走り出した。
いかがでしたでしょうか?
私事ではありますが、ツイッターを始めましたのでフォローとかしてくれると嬉しいです→@isogeruge8
イラスト絵を投稿したりするかもしれません。てかフォロワー増えたらしたい。
あともう一つ、TS転生ものを書き始めたのでよかったらそちらも読んでいただけると嬉しいです。
ではさらば。