ポケモン×ボイスロイド ボイスポケット   作:SOD

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メガシンカは絆で進化するらしいんですけど、なんとか団って何でメガシンカさせられるんすか?



57.それぞれの守り方。

クーガ「(都合の)良い夢は視れたロト?」

 

 

爆殺数秒前。周囲は全てナツメを殺すタマタマのだいばくはつに囲まれて。

文字通り必死の状況を作り出したクーガは、目をそらすこと無く見届ける。

 

クーガ「・・・・・・・・・バカ野郎。」

 

見届ける。目をそらさない。これを作り出したのは自分だ。

 

クーガ「・・・・・・・・・。」

 

強制的に解除されたメガシンカが、既に抵抗する力が残存しないことを証明している。

それを理解出来ないお前(フーディン)じゃ無い。

分かっていたハズなんだ。

 

メガシンカしたメガフーディン。そのIQは、未来すら視るという。

同じく未来を視るエスパーのナツメは自身の勝ちを予言した。

だがそれは誤りだ。

 

お前なら分かっていたはずだ。なのに何故・・・・・・?

 

 

---ドカアアアアアアアアアアアアアアン!!!!

 

 

クーガ「何故そこまで分かっていながら引かなかった。フーディン。

何故そこまでポケモンと絆を深めながら(ロケット団)に身を堕とした。ナツメ」

 

ふわりと氷塊から移動し、目的物に向かう。

そして()()()()()ナツメを風で受け止めた。

 

クーガ「()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()くらいなら・・・・・・何故?」

 

バラバラになったタマタマ、他のナツメの手持ち、そしてナツメの切り札--フーディンの灰になった血肉が風に流され海に撒かれる。

 

 

ぽとり。ナツメの腹に何かが落ちる。

クーガがソレを視認して

 

クーガ「・・・・・・・・・。」

 

 

『・・・・・・・・・・・・・・・・・・』

 

 

クーガ「・・・・・・・・・何が、『命だけは助けて欲しい』だ。お前が護れ、バカ野郎。

 

 

ボクは絶対に守り抜く。マキを。ブライトを、ブレイズを。

エヴォル、アクア、ボルツ、ヒート、ルナ、サン、グラス、スノウ、ライトを。

 

精々見てろ死ねば護れない現実を・・・・・・あの世で悟れ。」

 

空に向けて言い放つ。

ナツメに降りた『スプーン』を、そっとナツメのポケットに忍ばせながら・・・・・・。

 

 

 

そして、クーガの背後では----。

 

 

マキ「もうちょっと、もうちょっとなのに【グレートエレキファイヤー】のエネルギーが足りてない・・・・・・っっ!!」

 

ブレイズ『きゅう・・・・・・』

 

死にかけのブレイズの方にパワーが足りず、ブライトの全力のサポートをした必殺技でも力不足だった。

 

波の威力を削いで入るが、それでも威力を殺しきる前にマキの方が先にエネルギー切れになる。

 

マキ「ぐうう・・・ブライト!!『こおりのいし』使って!!」

ブライト『分かった!あと少し頑張って!』

 

マキの服の中に入り込んで隠してある『石』を見つけてアクアに投げる。

 

ブライト『はい、アクアパス。』

 

アクア『はい、兄上殿!!』

 

ブライトから受け取ったこおりのいしを使い、姿を変える。フォルムチェンジとは隔絶された神に忌み嫌われる変化(しんか)だ。

 

『・・・・・・ふぅ。』

 

フワリと前髪を靡かせ、前を見据えるのはイーブイ氷タイプ進化形『グレイシア』。

 

『こうしてわたくし自身の目で見ると、とんでもない大きさの津波ですわね』

 

マキ「お願い、スノウ。ブライトに氷で道を作って!」

 

スノウ『お任せくださいな。お姉様。

本物の氷をお見せしますわ。準備はよろしいかしら、お兄様?』

 

ブライト『みがわり+かげぶんしん混成ワザ。【みがわりぶんしん】!』

 

ブライトから現れた『みがわり』が1体。そしてそのみがわりが分裂し、小さなピカチュウへと変化した。周囲に発動していたエレキフィールドから電気を吸収しほお袋に溜めた。

 

スノウ「ああ・・・小さなお兄様、お可愛らしいですわ」

 

ブライト『マキ、5秒後に行くよ!』

 

マキ「うん!」

 

ブライトの前に立つ3体のピカチュウ分身がバチバチと放電準備を始める。

 

マキ・ブライト「『5・・・4,3,2,1・・・・・・』」

 

マキ「ブライト!!」

 

掛け声と共に津波の威力を削いでいた【グレートエレキファイヤー】を切り離す。

 

その瞬間、波は勢いを取り戻し、マキ達に襲いかかった。

 

ブライト『行け!!』

 

ピカチュウ分身1・2・3「ピッカア!!」

 

ブライトの号令で2匹のピカチュウ分身達はそれぞれ『かみなり』を放つ。

大部分の勢いは削いだ。しかし、まだ足りない。このままではその場にいるマキ達は波に呑まれて死ぬ。

 

スノウ『行きますわよ、お兄様!!『ふぶき』!!』

 

3体分のかみなりと、スノウのふぶきが津波の勢いを殺していく。

更に、津波に届くまでの空間の水を凍て付かせていく。

 

スノウ『準備は出来ましたわ。さあ、いつでもどうぞ。お姉様。お兄様。』

 

Zリングのクリスタルを外し、別のクリスタルを装着する。

 

マキ「よっし・・・アーユーレディ!!ブライト」

 

ブライト『さあ、行こう、マキ!!』

 

二人揃って両腕をクロスして2()()()のZワザの準備をする。

 

 

マキ「雷走って天が泣き、音速越えて星が鳴く。突き進め--『ひっさつのピカチュート』!!!」

 

マキのZパワーが、ブライトに注がれる。

そして、もう一度クリスタルを替えて・・・・・・。

 

マキ「そそげ、そそげ、更にそそげ。目指すは100倍、10000%!!!

全力全壊--『1000まんボルト』!!!」

 

3体のピカチュウ分身にZパワーが注がれた。

 

 

マキ「いっけえええええええブライトーー!!!」

 

大きな津波に3体のピカチュウ分身の『1000まんボルト』が撃ち込まれる。

既に威力が殺された波は完全に拮抗し、一進一退。そこに

 

 

ブライト『うおりゃああああああああーー!!!!』

 

 

『ひっさつのピカチュート』が撃ち込まれ、厚い厚い死の水を撃ち抜いた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 




マキのチートことポケスキルを公開します。

【アルセウスメイカー】
複数存在する選択肢を両方選べるように世界のルールの方を変化させる。
対象は自身と手持ちのみだが、ブライトやエヴォルの進化退化を負担無く行える。
ただし石無しでやると負担が出るので、基本は高価取引しか無い石を借金を返しながら収集している。
(だからいくら金稼いでも一向に借金が減らない)



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