ポケモン×ボイスロイド ボイスポケット   作:SOD

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これにて、タマムシ学園侵入編のバトルシーンは全部書き終えました。
あとはなんか良い感じにブッパして、綺麗に纏めて、学園生活編書くんや…やっと書けるんや。


56.良い夢は視れたロト?【マキ登場】

マキ「グレートエレキファイヤアアアアアアアアアアアアアーーーー!!!!!」

 

マキの咆哮にも似たZワザの号令により、ねむっていたブレイズが覚醒する。

 

ブレイズ『ゴオオオオオオオオオオオーー!!!』

 

そして、準備万端にしていたブライトもまた、じゅうでんしていた電気を電気袋に集中する。

 

ブライト『うおおおおおおおおおおおーー!!!』

 

 

ナツメ「【グレートエレキファイヤー】まるで聞いたことの無いワザ名。

奴も何かしらの新ワザを開発していたか・・・さて、リザードンとピカチュウ、どちらのZワザだ?」

 

 

ブレイズの口からは『青白い火炎』がブライトの電気袋からは『青白い電光』が今か今かと解放の時を待つ。

 

大津波はマキ達を飲み込む寸前。そして--

 

ブレイズとブライトの()()()()()()()()()()()()()()()()

 

 

ナツメ「な、何?二体に注ぎ込まれた?これでは折角のZパワーも分散されてしまうだけだろうに」

 

マキ「アーユーアーレディ!!」

 

ブライト・ブレイズ『イエエエエエイ!!』

 

マキ「それじゃあもう一回!!皆で行くよおおーー!!!」

 

 

マキ・ブレイズ・ブライト『「グレートエレキファイヤー!!!!」』

 

 

再度放たれた号令の直後、二体は信じられない行動を起こす。

くるりとマキの方を向き、『だいもんじ』と『かみなり』をマキに向けて全力で撃ち抜いたのだ。

 

 

ナツメ「なんだと!?何が起きている!??」

 

 

ナツメが驚愕で声を上げた瞬間--マキのエレキギターが『だいもんじ』と『かみなり』を吸収し、そして

 

 

ギュウウウウウウウウウウウンンンン!!!!

 

マキがギターを再度鳴らす。

 

すると、吸収されたエネルギーが放出された。

 

 

大の字型の青白いエネルギー波が大津波にぶつかる。そのエネルギー同士の衝突に逃げ場を求めた余波が拡散され、海を蒸発させていく。

 

抗う為に放出される力は蓄えた限界が存在し、いずれは尽きるだろう。

だが、相手は意志無き自然現象で、一度放たれた海水のバクダンが与えたエネルギー以上の動きは起きず、弱まっていく。

 

全てを消し去る必要など無い。物理法則に従う水の暴力に対して同等、或いはそれ以下であっても、波の威力を被害を起こす力を削ぐだけのエネルギーさえぶつけてやれればそれで良かった。だが

 

ナツメ「かかったな弦巻マキ!!ここからこの攻撃を防ぐ余力は無い!!

やれ、メガフーディン【テレクスプロージョン】!!」

 

空中に漂う残ったタマタマの処理が追いつかないなら、マキ達の運命を変えることは出来なかった。

 

メガフーディンは残った力を全て使い、空中のタマタマをテレポートさせ、マキ達の足場の上に落とした。

 

フーディン「フー・・・・・・」

 

メガフーディンはメガシンカが解け、ナツメがモンスターボールから出したエスパーポケモンに乗せられる。

 

ナツメ「先ほどのようにシャワーズで打ち上げようにも、この数ではどうにもなるまい!!終わりだ、弦巻マキ!!我らの怨敵の血を持って、ロケット団復活の祝砲を上げよう!!!」

 

マキ「・・・・・・・・・」

 

マキはナツメの声に反応もせずに大津波に集中。

その様子にナツメは爆笑する。

 

ナツメ「ふはははははは!!!!せめてセキチクシティだけは助けようと言うことか?

私にとっては裏切り者のキョウが残したマチなど共に滅ぼしておくつもりだ!!残念だがマチと共に沈め弦巻!!!」

 

 

 

その時、先ほどナツメを一気にキレさせた声がした。

 

 

「ーーーーランセ地方の魔王ノブナガは、己が疎まれうつけと笑われ、されど皆の平和のため、優しさを魔と偽りて、神を納めようとイクサを勝ち進んだ。

されど破れたノブナガは、それでも願う結果に進んだ世界に喜び、姿を消したという。」

 

 

ナツメ「さっきのポケモン!?どこだ?貴様はこの手で殺してやろう!」

 

 

彼の魔王は自身の行いを償うべく自刃したと言う者もおり、一説には海を越え、人知れず生き残ったとも言われている。

・・・・・・はたしてノブナガは生きていたのか・・・・・・生きていたとすれば何処へ行ったのか・・・」

 

 

ふわり、大量のスピンロトムがナツメの前にあらわれた。

 

 

 

クーガ「ここ」

 

 

 

その数は、大体下のタマタマと同数。

 

ナツメ「な、何だこの数のロトムは・・・・・・!?」

 

クーガ「クックック・・・さっき近づいたときに、こっそりマキのリュックから拝借したまんたんのくすりを全部使って作っておいた『みがわり』ロト!!ちなみに予想が外れて無駄遣い扱いになったら殺される綱渡りだったロト!!」

 

 

 

ナツメ「ぐっ・・・だが、ロトムが何匹いようと、弦巻マキは終わりだ!!」

 

パチン。合図の代わりに指を鳴らすナツメ。

そして

 

 

クーガ「ところでロトムの代名詞的ワザを知らない?

『ボルトチェンジ』って言うんだけど」

 

 

言うと、クーガのみがわりたちが次々とナツメの手持ちポケモン達に『ボルトチェンジ』を撃ちまくる。

そしてワザの特性を利用して安全にマキのもとへ帰って行く。

ナツメのタマタマと入れ替わりで。

入れ替わったタマタマに埋もれていき逃げ場を失うナツメ。

 

ナツメ「な・・・な・・・・・・!!!????」

 

 

ボルトチェンジの特性でボールに戻るみがわりは消えていく。証拠もしっかり隠滅していく。

 

そして、みがわりの数が僅か一匹足りず、爆発寸前のタマタマが一匹。

 

ピトリと触れる。そして--

 

 

クーガ「(都合の)良い夢は、視れたロト?」

 

 

サポートわざ『トリック』により

 

タマタマと『ずん子のキーストーン』を入れ替えた。

 

 

ナツメ「なぜ・・・・・・??なぜぇ・・・・・・??????」

 

 

クーガ「ボクの名前はクーガ。直線的な攻撃ばっかなパワーバカチームの全ての弱点を埋める()()()()スターロト。

この程度の企みじゃ、イタズラは成功しないロト」

 

 

 

 

 

 

ナツメ「くそ……くそおおおおおおおーーーー!!!!!」

 




超久しぶりに手持ちポケモン紹介。
ようやく活躍した弦巻マキさんのパーティーです。 

ピカチュウ(ブライト) Lv88

リザードン(ブラスト) Lv96

サンダー(ライディーン) Lv63

イーブイ(エヴォル) Lv82

ロトム(クーガ) Lv67

フリーザー(マヒャド) Lv61


ブライト♂
マキの母のピカチュウの息子。
マキより先に生まれたお兄ちゃん的なピカチュウ。

ブレイズ♂
オーキドから貰ったヒトカゲが進化
パーティーのエース的なリザードン。

エヴォル♀
ロケット団の実験の犠牲者
全てのイーブイの進化系になったり戻ったり出来る。
進化毎に人格が異なる多重人格イーブイ。因みに名前も変わるし性別も変わる。イーブイの時は基本寝てる。
進化の度に進化の石を使うので、あまりバトルに出さない。当人もバトル好きじゃ無いので、winwinの関係(?)
それでも感謝はしてるので、どの進化系になってもマキに対して好意的である。


クーガ
マキのパーティーでは参入時期が遅く、レベルに差がある。
しかし、別にパーティーで1番強い必要も無いし、自分の力が役に立つことも知っているため、気にしていないどころか稀にレベル差を忘れる。
トラブルメーカー兼トリックスター。
出て来てから僅か3話だが既に大活躍しているので自惚れでも無い。
めっちゃ扱いやすかったけど、終盤に出て活躍した方が強キャラ感あるのでここまでガマンした。
マキの影が薄かった理由の遠因でもある。


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