ポケモン×ボイスロイド ボイスポケット   作:SOD

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ポケモン新作の内容、ちょこっと出ましたね。
何でよ…入ってないよ…メガシンカ入ってないよう………(メソメソ)


44 ロケット団はクソやわ

ロケット団員と小学生チームとの戦いが始まってから30分が経過した頃……。

 

 

葵「トリトディア、みずのはどう!!」

 

トリトディア「ぽわ~お!」

 

トリトディアのトリトドン(青)は、小さな軟体のカラダから波状の水分を放出し、敵のスリーパーとネイティオに同時に攻撃する。

そのダメージは微々たる物。だが、その後に襲う異常状態が無視できない。

 

中堅ロケット団員♀A「くっ!?私のスリーパーがこんらん状態に!!」

 

中堅ロケット団員♀B「私のネイティオやられた!だが、このこんらん状態は貴様に返してやろう!異常状態を相手に押し返し回復するワザでな!ネイティオ『サイコシフト』だ!!」

 

茜「はぁ…ハァ……エビフライっっ、『ダメおし』や!!」

 

エビフライ「ニャー!!」

 

ネイティオ「トゥートゥー!?」

 

ネイティオが翼を広げ、サイコシフトを発動する直前に、きりたんと二人で八割前後のロケット団員を倒していた茜とエビフライが攻撃してトドメを刺す。

 

ロケ♀B「バカな!?私のネイティオが!」

 

ロケ♀A「この小娘がァ!!行け!ズバット、トレーナーの方を狙え!!」

 

ウナ「そうはさせないぞ!ももんちゃん『でんきショック』だー!」

 

ももんちゃん「エモー」

 

ボールからズバットが出された直後を狙い、ウナとももんちゃんが急襲する。

こうかばつぐん のダメージを受けたズバット。だが、悲しいかなももんちゃんのレベルが足りていないのか、倒すには至らなかった。

 

ロケ♀A「相性ばつぐんのワザで倒せないなんて、なんて情けないポケモンなのかしらね!

ズバット、構わずトレーナーを狙いな!つばさでうつ!!」

 

 

葵を狙って突撃するズバット。こんらん状態のスリーパー。今ボールから出ている敵の残存勢力はコレで全て。

 

ハガネまる「ガアアアアアアアーーー!!!!」

 

その全てが今、あなをほるで地面から忍び寄っていたハガネまるのモグラ叩き式のアイアンテールでプチプチ潰されてしまった。

圧倒的な質量と物量に、声を上げる暇も無く、2体のエスパーポケモンと、ついでにそのトレーナーであるロケット団員も纏めて土に葬られた。

 

パンパンと手を払いながら、きりたんは最後まで残っていたロケット団員の男に目を向けた。

 

きりたん「さて…これでようやく、あと一人まで追い詰めましたね。」

 

男はいけ好かない笑みを浮かべながら、子ども達に向かって歩み寄る。

 

???「フフフ…まさかこんな小さな子ども達が、アレだけの数のロケット団員を倒してしまうなんてね。

 

どうだい、ロケット団に入っては?キミたちなら幹部も夢ではない」

 

 

茜「絶対おことわりや!」

 

ウナ「時給安そうだから無理ー」

葵「制服ダサいから嫌です」

 

きりたん「私に跪くなら飼い殺してあげましょう。土の下で」

 

 

「フフフ。若いというのは良いですねえ。恐れ知らずで」

 

 

懐からRのエンブレムが装飾されたボールを取り出し、ポケモンをだす。

 

 

「では、教育的お仕置きを始めます。

大人の邪魔をするとどうなるか、分からせてあげましょう。

行きなさい、エルレイド。」

 

 

エルレイド「レィアアアアアアーー!!!」

 

 

瞬間ーーエルレイドの姿が消えた。

 

きりたん「なっ!?」

 

ズドンーー!!!!

 

そして、きりたんの傍に居たハガネまるのカラダが宙に浮き、そのまま背後の校門に吹き飛ぶ。

勢いはそれでも止まらない。更に奥の氷漬けの学園まで届く。

 

近場では大きな音が響いただろう。だが、ここでは虚しい音が僅かに聞き取れるだけ。

 

きりたん「ーーっ」

 

きりたんの横に居たハガネまるに代わり、近くに居たのは敵のエルレイド。

その現実を知覚したきりたんは、頬に冷たい汗を流した。

 

「フフフ。少しは理解できましたか?

子どもと大人では、そもそも実力が違う。」

 

きりたん「ちっ…」

 

「当然の結果だ。実力とは、積み重ねた経験の数。

子どもと大人では過ごした時間が違う。」  

 

エルレイドは、ハガネまるを失ったきりたんに手を伸ばす。

 

きりたん「ぐうっ!?」

 

小さな首を掴み、カラダを浮かび上がらせる。

 

ウナ「きりたんちゃん!」

 

バシュッ!!

 

ウナ「い、痛いッッ!?」

 

捕まったきりたんを助けようと前に出たウナに、エルレイドのサイコカッターが腕を掠め、血を流す。

 

葵「ウナちゃん!!」

 

「どれだけ雑魚団員を倒せようと、アレはトレーナーと呼ぶに値しない弱者。

それで思い上がっていたのかな?

 

私は、レインボーロケット団幹部」

 

きりたん「ガ……」

 

呼吸が塞がれる。アタマが圧迫される。苦しみが襲う。

 

きりたん「ア……ア……ァ!?」

 

ウナ「きりたんちゃん!!!」

 

葵「止めて!!!」

 

 

きりたん「……………カ………」

 

 

「くびり殺しなさーー」

 

茜「つじぎり!!」

 

茜の虚を突いた攻撃指示によって、エビフライが跳びかかる。

だが、それに反応したエルレイドが、きりたんを盾にしようとエビフライの前に出す。

 

エビフライは、それに反応が間に合わず、きりたんの背中に鋭い爪を突き刺してしまった。

 

 

ウナ「きりちゃーん!!!」

 

 

「フフッ!これは悲劇。いや、喜劇か!!

まさか仲間を助けるために攻撃しておいて、自分からトドメを刺してしまうとは!!アッハハハ!!!」

 

 

茜「何がおかしいねん。」

 

「オカシイともさ!!子どもはこうやって勝手な行動を起こして、事態を悪化させてしまう。

今まさにソレを痛感しただろう?ソレが愉しいんだよ!!」

 

茜「そうか。」

 

ドンッ!!

と音がして、きりたんを掴んでいたエルレイドが仰け反った。

その拍子に、きりたんが地面に落とされる。

 

 

「何…!?」

 

軽蔑の嫌悪の目で、茜はロケット団の男を睨み付ける。

 

 

茜「ほんまに、ロケット団は根性腐っとる。クソやわ」

 

 

 




茜ちゃんに罵倒されて興奮した人はアカネチャンカワイイヤッター

ポケモンバトルに出血や打撲やら、リアルな描写を入れることで緊迫感を出したいと思っていますが、読んでみてどう思いましたか?

  • 緊迫感が出ている
  • かえってバトルに集中できない
  • その他(コメントで教えて下さい)

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