ポケモン×ボイスロイド ボイスポケット   作:SOD

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凄まじい誤字を見つけました。

何だテニスコートってwどんな予測変換なんだ


41 ガンガンいきましょう

きりたんと茜が、ゆかりのフードから『げんきのかたまり』を見つけた時。

 

 

きりたん「これ……『げんきのかたまり』?

何でこんな物を?何でポケモン用の回復道具を私達に??

自分の治療はどうしたんですかゆかり!!」

 

何故ポケモン用の回復道具をこのタイミングで?そう思いながら、茜は現状はっきり敵と分かるナツメの方を見る。

 

すると、何故かブライトが一人でバリヤードと戦っていた。

マキはどこへ?視線を泳がせると、ダークフリーザーが激突して崩壊した校門に走っていた。

 

どうやら、ゆかりが目を覚ましたことで、少し気を抜きすぎたらしいと自覚する茜。

 

 

気を入れ直す。集中する。

 

茜(…………何でゆかりさんは、回復道具を優先した?

コレを使わせるためや。

 

誰に?ゲッコウガか?)

 

茜はゲッコウガに駆け寄り、げんきのかたまりを差し出してみた。

すると

 

ゲッコウガ「…………。」

ゲッコウガはゆっくりと首を横に振り、持っていた『オボンのみ』口にし、回復する。

 

ゲッコウガ『…ゆかりは、お前達に託した。』

 

まだポケリンガルの有効範囲らしく、ゲッコウガの言葉が聞こえた。

 

茜「託す?何をや?」

 

ゲッコウガ『あのエスパー使いは、ゆかりを恐れたのだ。

故に、ゆかりが無事である内は決して姿を見せない。』

 

ゲッコウガがナツメに目をやると、バリヤードとブライトが戦っていて、フーディンがサイケこうせんを放とうとしている。

 

ゲッコウガ「ーーフッ!!」

 

それをゲッコウガは『みずしゅりけん』で牽制した。

ナツメの死角にいたフーディンは、それをねんりきで防ぎ直す。

 

一瞬とは言え、ゲッコウガが牽制したことにより、ブライトはかわらわりとワイルドボルトの連撃をバリヤードに当てて倒すことに成功した。

 

ゲッコウガ『俺は、今すぐゆかりを運ばなければならない。

 

つまり、お前達はこれから来る敵に自分たちで立ち向かわなければならない。』

 

ゲッコウガは言いながら、ゆかりの方へ歩み、ゆかりを抱き抱えた。

 

きりたん「ゆか、り……」

 

ゲッコウガ『東北きりたん。ゆかりは一目見てすぐ、お前の才能に気付いた。』

 

きりたん「え…?」

 

ゲッコウガ『ゆかりに師事を本心で望むなら、コイツと同じ舞台に立つ覚悟を決めるのだ。』

 

立ち去る直前、背中で語る。

 

 

ゲッコウガ『ゆかりはキミと同じ年の頃には、もう誰かに守られる子どもでは無かったぞ………』

 

 

きりたん「ーーーー!!!」

 

 

そう言い残し、ゲッコウガはゆかりと共に一瞬で去って行った。

 

 

 

 

時間はメガ・フーディンがテレポートでロケット団員を呼び出した頃へ戻る。

 

 

ささら「嘘……移動用の技のテレポートで、逆に人を呼び寄せるなんて……しかもあんなに沢山」

 

あれをもし、山や海の一部に使ったとしたら、この辺りは一瞬で史上最悪の災害に見舞われる。

グレン島の火山災害よりも被害が大きくなるかもしれない。

 

成人男性の平均体重は60~70㎏

 

それを宣言通り200人呼び寄せた。いや40人ずつとしよう。

 

それでも、あのメガ・フーディンは一度に2400~2800㎏の重量の物質を移動させるテレポートが使える。

しかも、触れずに遠くの物質を複数だ。

 

ささらは冷や汗を掻いた。

 

その光景を観ていたマキは立ち上がる。

 

マキ「私行かなきゃ……あそこには子ども達もいる」

 

強大な力を目の当たりにして、マキは覚悟を決めた。

 

マキ「ロケット団は、自由にさせちゃいけない。」

 

ささら「私も手伝いますよ。子ども達を避難させなきゃ」

 

マキ「お願い。ささらちゃん。」

 

ささら「はい。」

 

 

マキ「じゃあ行くよ!ブレイズ!!」

 

ささら「ピーくん!!」

 

弦巻マキと、リザードンのブレイズ。

そして、さとうささらと、ピクシーのピーくんが、今ロケット団員に囲まれた子ども達を助けに駆け出す!!

 

 

 

 

ズドーンンンンッッッ!!!!!

 

 

 

 

マキ・ささら「え?」

 

 

重くて鈍い、何かを落とした音が響いた。

 

 

土煙が上がり、視界が悪くなる。  

 

 

その場から離れていた全員の視線があつまる。

 

 

マキが、ささらが、ブレイズか、ピーくんが、ブライトが、ナツメがメガ・フーディンが、スリーパーが、そして、()()()()()()()()()()()()()()()が。

 

 

 

土煙が晴れると、そこから幼女が姿を見せた。

 

そして、巨躯なてつへびポケモン、ハガネールが。

 

そのハガネールのトレーナーの幼女の手に持っていたはずの『げんきのかたまり』は既に無い。

 

俯き加減の幼女から、鋭い眼光が光る。

 

 

 

きりたん「つまり、この大人になりきれてない悪の組織(笑)に対して無双ゲーすれば言い訳ですか。そうですか。では……

 

(ロケット団員が)サクサク逝きますよーフッ、草生えますね。」

 

何か気の抜けた感じの事を言いながら、きりたんの目はギラギラと獣のように血走っていた

 

 




次回から、ボイスロイド×ポケットモンスター ボイスポケット無双 はじまりますん

ポケモンバトルに出血や打撲やら、リアルな描写を入れることで緊迫感を出したいと思っていますが、読んでみてどう思いましたか?

  • 緊迫感が出ている
  • かえってバトルに集中できない
  • その他(コメントで教えて下さい)

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