ブライト『やっぱ無理 助けて!』
ナツメ「行きなさい、スリーパー。
やつの足止めを!!」
スリーパー「スリ~!」
ブライト「ピッカァ!!」
マキのポケリンガルの有効範囲から離れ、人間の言葉を話さなくなったブライトだが、今はメリットしか無いだろう。何故なら。
ブライト(もう無理無理無理無理無理無理無理無理無理!!!!只でさえボク種族値低いんだよ!?本来ある程度搦め手を使って戦うピカチュウだよ!?
今んとこ相手全員マジックコート使えるポケモンじゃん!!どうするのこれ?!
でんじは!?出来るかァ!!!ホッペすりすり?近づけるかァ!!!
もう限界もう限界もう限界!!!!)
既に一人で戦う限界を感じて内心号泣していたからだ。
メンタル的に弱いのは、マキもブライトもどっこいである。
ブライト(マキー!!!早く来てえええええーー!!!!)
その頃マキは
マキ「はぁ、はぁ……!!ずん子ちゃん!!」
瓦礫の山をよじ登ってずん子を探していた。
マキ「お願い死なないで、ずん子ちゃん……!」
ゆかりは原因不明(マキ視点)の瀕死。そしてずん子はねんりきで瓦礫の山に放り出される。
どっちも命の危機。
幼い頃に母を失ったマキとしては、親しい者の死が怖すぎて仕方が無い。
マキ「ずん子ちゃーーむぐっ!?」
何者かが、突然マキの口を塞ぎ、身体を屈ませる。
咄嗟にモンスターボールに手を掛ける。
ささら「落ち着いて下さい。弦巻先輩……ですよね?
私この春から高等部育成科の『さとうささら』って言います。」
マキ「………」
ささら「東北先輩なら、ギリギリ助けられました。ちゃんと生きてます。」
マキ「!!」
その言葉を聞いて、マキは抵抗を止めて力を抜き、ささらも口を抑えるのを止めた。
マキ「ずん子ちゃんはどこ?」
ささら「あそこです、この辺とても寝かせておけないから少し離れた所に運んでます。ホラ」
ささらが指差した方には確かにずん子が寝かされていた。
マキ「どうやって助けたの?」
ささら「落ちてきた所を走って受け止めました。その、ポケモンで」
マキ「そんな力が強いポケモンがいるの?」
ささら「あー……えっと、わたしこんな(清楚系ファッション)格好してますが、元はバトルメインでポケモン育ててたので……」
マキ「そうなんだ…兎に角ありがとう。ずん子ちゃんを助けてくれて。」
ささら「お気になさらず。
それよりも、今のこの状況って何なんでしょうか?」
マキ「それは……私も何て説明したらいいのか分からないんだけど。
今はまず、あそこにいるフーディンのトレーナーが、悪の組織ロケット団幹部のナツメなの。」
ささら「ナツメ…確かヤマブキジムリーダーの人ですよね……本島では悪の組織の幹部もジムリーダーになれるのか」
マキ「それは誤解なんだけど…とにかく、私はナツメを倒さなきゃいけないの。今あそこにいるブライトが足止めしてくれてるから、戻らなきゃーー」
マキが立ち上がろうとしたその時ーー
ナツメ「見るが良い!!我がフーディンを新たな境地へ導く力を!!」
ナツメが誇示するように、自身の人差し指に指した弓矢を模した金属のアクセサリーを天に
掲げた。
マキ「あれは……ずん子ちゃんのキーストーン!!」
ささら「キーストーン!?」
ナツメ「ありがとう東北じゅん子!私にキーストーンを提供してくれて!!あの世で見ていると良い!!
我がキーストーンよ!フーディンと結び合い、フーディナイトを生み出し、昇華せよ!!!
フーディン、メガシンカだ!!!」
フーディン「フウウウウーーー!!!!」
遺伝子図のような紋章が浮かび、フーディンは進化の兆しに包み込まれる。
そして……
メガ・フーディン「フーディンッッ!!!!!」
メガシンカが完成した。
ブライト「ピッカァッチュウ!!!?(畜生最悪だ!!!寄りによってメガシンカなんて!!
あのずんだちゃん何て物を渡しやがったのか!?このバトルが終わったら彼女にはずんだの代わりに擦りわさびに砂糖をまぶした餅を食わせてやる!!!)」
ナツメ「機は熟した!!
さあ、メガ・フーディンよ!!200人の同胞達を呼び寄せろ!!『テレポート』!!!」
メガ・フーディン「フーディン!!!!」
背に浮いた大量のスプーンに念力を込めて、別の場所に待機していた200人のロケット団員達が、学園前を取り囲むようにテレポートで召喚される。
その時間は僅かに5秒。1秒で40人をテレポートさせた計算だ。
ブライト「ピ……ピッカ……!(で、デタラメだ……!)」
小説欠くのは楽しい
ポケモンバトルに出血や打撲やら、リアルな描写を入れることで緊迫感を出したいと思っていますが、読んでみてどう思いましたか?
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緊迫感が出ている
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かえってバトルに集中できない
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その他(コメントで教えて下さい)