ポケモン×ボイスロイド ボイスポケット   作:SOD

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休みで予定も無かったので話を進めてみることに。
毎日少しずつ増えていく閲覧数。更新しないままひと月経ってても見て貰える。


結論、ポケモンやボイロの知名度ってすげー


18 未来を先に置いて過去を後に置いてみる

きりたんと茜を探して学園内を探索していたマキと葵のグループは、かれこれ30分近く歩き続けていた。

 

マキ「お~い、茜ちゃんーきりたんちゃんー?」

葵「おねえちゃーん」

 

ぽよんぽよんと揺れるマキの双丘に挟まれながら、手持ち無沙汰なピカチュウーーブライトは木魚を叩くようにしてマキの胸を叩いていた。

 

ブライト「ピカァ、チュピァ、チュ~チュ~ピカァ……」

 

葵「あの、マキ先輩…ブライトは一体何を……??」

 

マキ「う~ん…最近私の胸を使って遊ぶのがマイブームみたいで。昨日は太鼓だったんだけど、痛いから止めさせたの。一昨日は板チョコが何枚乗るのか試してたみたいだし」

 

葵「そ、そんなことが」

 

マキ「もしかしたら、最近バトルしてないから運動不足で暇なのかもしれないなぁ」

(本当ならさっき研究所でのバトルで運動させてあげたかったんだけど)

 

ブライト「ピ~カ………ピ?」

 

唐突に手を止めたブライトは、キョロキョロと辺りを見回し始めた。

 

ブライト「ピカ…」

 

マキ「どうしたの?ブライト」

 

ブライト「ピカチュウ!」

 

ペシペシとマキのヘッドホンを示すブライト。

 

マキ「……ちょっとまってね」

 

そう言うと、マキは首に下げているヘッドホンを外していじり始めた。

 

葵「マキ先輩?どうしたんですか?ヘッドホンなんていじって……」

 

マキ「うん…ちょっと待ってね。私機械の操作ってあんまり得意じゃなくて…………あ、出来たかな?ブライト、どう?」

 

操作を終えたのか、マキはヘッドホンを再び首に下げた。

するとブライトはピカッっと咳払いのような仕草をして

 

ブライト『…………ピカピカーただいまヘッドホンのテスト中。ピカピカ。

おっけー('◇')ゞ一発で成功なんて、今日はついてるね。マキ』

 

葵「え!?ブライトがしゃべった!」

 

ブライト『正確には、日本語を話した。ってことだね。

ピカチュウだって言葉くらい話すよ。ピカチュウ語だけど。

なんでポケモンは人間の言葉分かるのに逆はダメなんだろうね~?』

 

葵「ピ、ピカチュウって言葉だけでこんなに話してたんだ。日本語話せるなら、普段から話してくれれば良いのに。」

 

ブライト『いや、ペットって何言ってるか分からないから可愛い~とか癒される~とか言ってられる余裕があるんだと思うよ?

普段からしたい?ピカチュウに

「マキ、もう夜なんだからジュース飲んじゃダメだよ!」

とか

「食器洗うのに水を出しっぱなしにしちゃダメ」

とか日本語で言われる生活。

同じ意味を感じるにしてもピカチュウ~って言われてるのとは全然感じ方違うと思うよ?』

 

葵「な、なんか嫌かも。そんなピカチュウ。」

 

主に目の前で人間そのもののように例え話をするピカチュウを見ながら思う葵であった。

 

マキ「あう……」

 

そして私生活でピカチュウに説教喰らっていたことを暴露されたマキは恥ずかしそうに顔を背けるのだった。

 

 

 

 

タマムシ学園 特別通路ーー殿堂の間

 

 

ライディーン「ここが往年のポケモンリーグ殿堂入りを果たした者達を記録する場所か」

 

カントー伝説の鳥ポケモン、サンダー。ゆかりを運んで学園に訪れた彼は、さっさとヒト型に変化して園内を回っており、偶々足を運んでいた先で目にした場所に来ていた。

 

せっかくだからと探していたとある写真を見つけると足を止めた。

 

ライディーン「随分早く見つかった…いや、これだけ少なければ当たり前だな。」

 

 

カントー殿堂入りの3人目にして、今世紀最初の殿堂入りトレーナー弦巻マキと、かつてのパーティーの写真がそこにあった。

 

サンダー「…懐かしいな。」

 

10歳のマキがいた。手には“かみなりの石“と、ハイパーボール。

 

ピカチュウのブライトがいた。特技の“みがわり“とハイタッチをしながら写っている。

 

リザードンのブラストがいた。誇示するように“かえんほうしゃ“を天高く上げている。

 

イーブイのエヴォルがいた。寝ている。

 

そして……雷の神、サンダー。炎の神、ファイヤー氷の神、フリーザー。

 

ライディーン「かつての英傑達の姿は、今はもうこのような人間の利器によってしか見ることは叶わん……」

 

写真に写るファイアーとフリーザーの姿を手で撫でる。

 

 

ライディーン「さて…今どこで何をしているやら」

 

 

 

 

 

場所:???

 

コツン、コツン、コツン。

石で出来た階段を、緑髪の少女と共に降りるクセの無い長髪を腰まで垂らした女が一人。

タブレットでデータを閲覧する。

 

「なるほど…東北じゅん子。ホウエン地方チャンピオンリーグまで出場か。

使用タイプはじめん。そして……」

 

ずん子の右手の中指、矢を模したリングを見る。

 

「フフフ。ボスもお喜びになるだろう。」

 

ずん子「………………。」

 

「さあ、東北じゅん子よ、まずは貴様の闇を見せて貰おう。この●●●●●●●とともに。」

 

 

階段を降りきった先に広がっていた研究所は、冷凍庫のように寒かった………。

 

まるで、冷気の塊がそこに在るかのように。

 

 

「弦巻マキ。そして…………結月ゆかり。

かつての復讐と行こうか」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




紲星あかり。ギャラ子。
モチベーション保ちながら話を進められればこの二名も出したいト思います(小並)

特に紲星さんに関しましてはキャラははっきり決めてますが、ポケモンどうするかな……


ご意見・感想などお待ちしております。














ささらさんはうらおもてのないすてきなひとです
きずなさんはうらおもてのないすてきなひとです

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