ポケモン×ボイスロイド ボイスポケット   作:SOD

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タマ園編はスロースタートでお送りしております。

それにしてもそろそろバトル欲しいですも


17 揺れ始める。心と物語

ずん子「きりたんきりたんきりたんきりたんきりたんきりたんきりたんきりたんきりたんきりたんきりたんきりたんきりたんきりたんきりたんきりたんきりたんきりたんきりたんきりたんきりたんきりたんきりたんきりたんきりたんきりたんきりたんきりたんきりたんきりたん……………………」

 

皆さんこんにちは、東北ずん子です…。

今私は愛する妹を探して初等部教務員室から出てきたところです。

けど…きりたんも、茜ちゃんも、どこにもいませんでした。

 

ずん子「きりたんきりたんきりたんきりたんきりたんきりたんきりたんきりたんきりたんきりたんきりたんきりたんきりたん……………………」

 

探し人が見付からず、ゆかりには癇癪起こして八つ当たりして…私は一体なにをしているのでしょう……。

 

ずん子「…………リーグの出場権を手に入れて、強くなれば。ゆかりに追いつけると思ってたのに」

 

マキさんは凄い才能を持っていて、カントーのポケモンリーグ四天王とチャンピオンすら一目置く殿堂入りトレーナー。

でも、ゆかりにはそんな肩書きも無ければ、人には出来ない特殊な力があるわけでも無い。

 

ずん子「だから、勝ちたかった。勝てると思ってた…」

 

傍若無人。自由奔放。人間嫌い。

…………でも…尊敬出来る女性。

 

 

ずん子「……わかってますよ、格好いいことくらい。」

 

 

 

傍若無人?

あの人について行けるトレーナーがいなくて、結果一人だっただけじゃないですか。

自由奔放?

そんな人が本当にこんな所まで追いかけて来る?

人間嫌い?

 

 

ずん子「…………そんな人が、私みたいな癇癪玉と…………一緒に居てくれてるわけ…ない、じゃないですか……今度こそ、今度こそちゃんと謝らなきゃ。

今度こそ……」

 

 

 

???「フフフフ……面白い。なんと面白い、悪意とも害意とも違う--純粋悪の素質だ」

 

 

 

ずん子「え?あ…」

 

背後からかけられた声に振り返ることも出来ず、東北ずん子は、意識を手放した。

 

???「この素質、我々が、レインボーロケット団が利用させて貰おう。」

 

 

 

 

--高等部女子寮内。

 

ウナ「おまたせー。ただいまー」

きりたん「お帰りなさいウナちゃん。ゆかりは居ましたか?」

 

ウナ「それがねー結月先輩に会いに来ました!って言ったら……

『だ、ダメよそんな人のところに行っては!!【紫毒のゆかり】は小学生だって手加減なんてしない怪物よ!?近づいちゃダメ!!』

……ってめっちゃ涙目の震え声で言われてね。」

 

茜「おお~ウナちゃん演技めっちゃ上手やな~」

 

ウナ「えへへ~これでもウナ、アイドル目指してるから~」

 

きりたん「…………『シドクのゆかり??』」

 

ウナ「うん。何か、そう呼ばれてるんだって。

それでね、結月先輩のお弟子さんが会いに来てるんですって言ったらウナもそうなのか聞かれたけど、話が逸れそうだったから

『……結月先輩を待たせていいんですか?』

って悪い笑顔で言ったら、オシッコ漏らしてカギだけくれたよ。」

 

きりたん「一体ここで何してたんですかあの女は!?」

 

ウナ「う~ん、結月ゆかりは昔ロケット団を壊滅させたって聞いたことあるけど……分かんないなぁ」

 

きりたん「ロケット団……??何ですかそのスケット団みたいな名前の組織は。

ロケットでも作ろうとしてたんです?」

 

茜「Raid On the City, Knock out, Evil Tusks.(町々を襲いつくせ、撃ちのめせ、悪の牙達よ)」

 

ウナ「茜ちゃん??」

 

茜「その頭文字を取って、ロケット団。世界征服を企む悪の組織や。

七年前までカントーで活動しとったけど、ボスのサカキがマキ先輩に負けて解散したもんを作り直したやつを、ゆかり先輩がもう一度倒したんや。」

 

少しだけ大人な茜は、後輩ふたりに昔のことを語り聞かせる。

 

茜「サカキその人は、純粋に力で人を支配しようとしとって、強い人と正々堂々と戦うから、悪の組織ながら憧れる人も多かったんやけど、それでもポケモンも人も、沢山傷付いた。

マキ先輩はそんな様子を見てサカキを止めるために戦ったらしい。」

 

ウナ「マキ先輩なら知ってるよ。おっぱい大っきい人気者の人だね。」

 

茜「けど、もう一度ロケット団を作り直した次世代のロケット団は、ずる賢い奴やったらしい。

 

当時はマキ先輩がもう一度倒してくれることをみんな信じとったけど、倒してくれたのは英雄では無く、嫌われ者やったんや。」

 

きりたん「嫌われ者??ゆかりが?」

(たしかにゆかりは誤解を受けやすい性格してそうですが、嫌われ者??)

 

茜「うん。あんなぁ、きりたんちゃん。ゆかり先輩はな…」(あ、でもこれはもしかしたらウチが言わんでゆかり先輩が言い出すの待った方がいいかな……??)

 

きりたん「茜さん?」

 

茜「あ、えっとな……」

 

 

 

「あら…貴女は、東北きりたんさんではないですか」

 

きりたん「え?」

 

茜が言い淀んでいると、背後から声を掛けてくる女性がいた。

 

きりたん「………」

 

「きりたんさん?どうか致しましたか?私の顔をじっと見つめて」

 

 

きりたん「………誰でしたっけ??」

 

 

ツツジ「ホウエン地方カナズミジムのツツジですわ!

お会いしたのは三日前ですのよ!?

何で忘れられているんですか!!」

 

きりたん「???」

 

ツツジ「え??嘘ですよね、わたくしそんなに印象に残らないんですか………」

 

 

カントー地方に唐突に現れたホウエン地方ジムリーダーにより話が逸れたことで、茜は人知れず胸をなで下ろすのだった。

 

 




ずん子「東北ずん子と」
葵「こ、琴葉葵の」

ずん子・葵「後語りコーナー!」

葵「あの…東北先輩、これは一体何なんでしょうか?」

ずん子「説明しよう!このコーナーは第1話から今に至るまで、ビックリするほど出番が薄い私たちがスポットライトを浴びるために作られた苦肉の策なのである!!」

葵「余計なお世話ですよ!?」

ずん子「いや、でもさ…私、ゆかりやマキさんと比べて扱い雑じゃない?
マキさんは冒頭でこの子主人公です感出てたし、伝説持ちだし。
ゆかりは説明不要レベルで優遇されてるのに私今のところ癇癪持ちのヤバい奴ってことしか伝わってこないよ?」

葵「それは確かに不遇ですけど、私は別に自分の出番は気にしてませんよ?」

ずん子「双子の姉の茜ちゃんは
ホウオウの巫女で、ジョウト準伝三体持ちで、今まさにきりたんウナちゃんと組んでJSトリオで主人公みたいになってるのに?」

葵「う…」

ずん子「ぽっと出のウナちゃんと比べてもなお出番が薄い気がしないの?本当にしないの?
既に特技が演技、マッギョの帽子、元気キャラ、目指せアイドルとキャラが掘り下げられている中で葵ちゃんは本編に出てる設定だけ、ネタバレ無しで自己紹介出来る?」

葵「いちおう私、Zワザを本編中に初めて使用したんですけど」

ずん子「そもそも何でZリングを葵ちゃんが持ってるの?それすら描写なかったよね?」

作者「ビクッ」

ずん子「アローラ地方でしか出てこないリングを葵ちゃんが持ってるの何で?」

葵「私だけじゃ無いですよ?お姉ちゃんもきりたんちゃんも研究所で貰ってますが」

きりたん『ポーズがダッサイから研究所に置いてきた。』
茜『伝説ポケモンにZワザ使うたら大惨事やと思うから止めといた』

ずん子「こいつら先輩相手に舐めプかよ後で屋上な」

葵「東北先輩が段々と所謂クズん子に近づいてませんか?」

ずん子「本当は作者もクズん子で行きたかったんだけど…ほら、私今何か変態に襲われたっぽい雰囲気出てるじゃん?囚われのお姫様的な事になってるじゃん?
私がクズん子だと今後こういう展開でも誰も助けてくれないし悲壮感無いから出来なかった。読者的に」

葵「今も大概悲壮感無さそうですけどね。
むしろクズん子より嫌われてそうですけどn」
ずん子「そそそそんなことねーし!わたし超人気者のアイドルだし!!ゆかまきより人気者だし!」

葵「マキ先輩はともかく、結月先輩は嫌われ者なのでは?結月先輩以上の人気って、あんまり自慢出来ないような」

ずん子「タマムシ学園では人気者だもん。
男女問わず私の美貌にメロメロだもん。
お願いすればヤマブキシティまでマックのポテト買ってきてくれるもん」

葵「パシリですか…」

ずん子「かくなる上は人気投票で決着よ!」

葵「投票する人もいないのにですか?」

クズん子「だからこそ身内投票で私の勝ち。ふひっ」

葵「見下げ果てたゴミクズさんですね。」


クズん子「感想・意見・コメントお待ちしています!!」

葵「最後に、お気に入り登録して頂いた12人方々へ感謝を。
ありがとうございます。」



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