fate+DM+オリ主=大惨事   作:ヤマアラシ齋藤

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転生者ゲット君の日記 7

古より存在していた火文明最強の兵器、インビンシブルフォートレス。幾年も貯め込んでいた火山の火のマナを凝縮しエネルギーとして使う事の出来る一撃必殺の超兵器、それが今動き始めた。

 

機神装甲ヴァルカイザーは笑う。これで報復が出来ると。自分が生まれ育った大切な故郷であるヒューマノイドの里、そこに襲い掛かり蹂躙した光文明を自分達と同じ目に合わせられる。

それを考えるだけで自分の中で怒りと喜びが入り交じった感情が湧き出しそうになる。だがそれを表に出す事はない。

 

何故なら彼がヒューマノイドの頭領であり、その全ての生命をその背中に預かっているからだ。彼はこの作戦を成功させなければならない。これが失敗すれば死は確定。故にヴァルカイザーは冷静でなければならない。計画に少しでも乱れがあれば失敗は必須、故にヴァルカイザーは必死に感情を抑え冷静になる。

自分の感情を出してよかったのはあの時の宣言の時だけ、それ以外は冷静にクールにいなければならない。

 

「ふん。機神装甲の守備はどうだ」

 

「はっ、機神装甲。ヴァルディオス様、ヴァルボーグ様、ゲット様の3名。所定の位置に付いた模様。計画通りですヴァルカイザー様」

 

「ふん。ドラゴノイドとアーマードワイバーンの奴等はどうした」

 

「エグゼドライブ様率いるドラゴノイド隊準備完了。並びにクリムゾンワイバーン様率いるアーマードワイバーン隊も準備完了の模様です」

 

「良し。やるか」

 

「はっ!インビジブルフォートレス発動シークエンス残り120秒」

 

インビジブルフォートレスの発動準備を聞き自分も作戦の為に行動を始める。後ろで敬礼を取るヒューマノイドを見ずにそのまま空へと飛び立つ。これより光と火の戦争が始まる。色んな奴が死んでその責を俺は負わなければならない。

 

「全く……リーダーってのは楽じゃねぇなぁ」

 

まぁそれが俺には心地良いんだけどな

 

戦争の鐘がなった。インビンシブルフォートレスが光文明の城、シルヴァーグローリー目掛けて発射された。幾年の時溜め込まれた火のマナが凝縮された一撃は空を穿ちそのまま天空の城を崩壊させると思わせた。だが、その一撃は天空の城を壊すまでにはいかなかった。光文明も火文明と同じように古代から存在している超兵器を使用したのだ。

光文明の超兵器インビンシブルオーラ。それはありとあらゆる攻撃に対して絶対の守りをみせる光の壁を顕現させる、火文明の力を凝縮させた兵器と対極を成す守りの兵器。

光の壁がインビンシブルフォートレスの一撃を防いだのだ。だが、防ぎ切った訳ではない。光の壁は火文明の一撃により破壊されインビンシブルオーラを再度使う事が出来なくなったのだ。だがインビンシブルフォートレスももう使用する事が出来ない、幾年も溜め込んだ火のマナを凝縮した故に一撃必殺、再度撃つ事は出来ない置物となってしまった。

 

だが光の軍勢はインビンシブルフォートレスの一撃によって自分達の絶対の守りが崩壊した事に動揺が走る。そしてそれを見逃す火文明ではない。先ず最初にクリムゾンワイバーン率いるアーマードワイバーン達がシルヴァーグローリーを守ろうとするブロッカー達を殲滅する。

クリムゾンワイバーンの一撃でブロッカーは半壊し残りをアーマードワイバーンが粉砕した。

 

そして第一の壁であるブロッカー陣営を乗り越えた火文明に立ち塞がる第二の壁対火文明の殲滅兵器達。それを打ち倒すのが襲撃者エグゼドライブを主としたドラゴノイド部隊と機神装甲ヴァルディオス。そしてガトリングワイバーンやメタルウイングワイバーン等の力に自信のあるワイバーン達、機神装甲ヴァルディオスが殲滅兵器達を倒すべく死力を尽くして戦う。

 

機神装甲ヴァルディオスがその身体に取り付けた無尽蔵に等しい重火器を嵐の如く打ち鳴らし打ち漏らした敵をワイバーン達が食らいつき撃ち抜き切り裂き、隙をみせた奴等を襲撃者エグゼドライブと共にドラゴノイド達が襲い掛かる。

そして火の文明は第二の壁を突破し第三の壁と突入する。

 

第三の壁、それはかつて精霊王に率いられたエンジェルコマンドの精鋭達。

エンジェルコマンドの精鋭、これをクリムゾンワイバーンと機神装甲が殲滅していく。

ブロッカーの力を持つ存在をクリムゾンワイバーンが消し飛ばし、機神装甲達がそのパワーを持って残ったエンジェルコマンドを吹き飛ばして行く。

闇の騎士ザガーンと対等に戦える機神装甲ヴァルボーグからすれば精鋭と言えど彼からしたら有象無象のエンジェルコマンド、その手にあるハンマーとドリルを持って粉砕し機神装甲ヴァルカイザーが右腕の巨大な兵装を持って粉砕する。

そして機神装甲を纏ったゲットも彼等に追従するように持ちうる武装を持って敵を殲滅する。

 

そして全ての壁を突破し天空の城の中央である無敵城シルヴァーグローリー、それが姿を見せた瞬間火文明達に襲い掛かるのは先程の敵が塵に思える程の光の軍勢

戦いは混迷を極めた。無尽蔵とも思える光の軍勢と戦い続けて何時瓦解しても可笑しくない火の軍勢。

そんな火の軍勢を奮い立たせるように機神装甲ヴァルカイザーが奮闘し仲間を鼓舞し奮い立たせた。

激闘に続く激闘、そんな中で白色の炎が光の軍勢を包み込んだ。

伝説のドラゴン。ボルメテウスホワイトドラゴンが火の文明の危機に蘇り光の軍勢を打ち倒す為に立ち上がったのだ。全てを焼き尽くす白色の炎。それは光の軍勢を一瞬で焼き尽くし火の軍勢をシルヴァーグローリーへ進軍させたのだ。

 

そんな中乱戦広がる天空の城に一体の闇の魔獣が放たれた。ダークロードの魔術実験により生み出された超幻獣ドクザバル。それは空中都市を破壊し尽くし中央シルヴァーグローリーへと攻め込もうと火の軍勢に攻撃を仕掛けようとした瞬間ボルメテウスホワイトドラゴンの炎によって消し飛ばされる。

火の軍勢はボルメテウスホワイトドラゴンという存在に歓喜し再び戦う力を取り戻し更に奥へと進軍して行った。

 

そんな火文明を援護するように水文明は気象を操るアストラルメデューサを作り出し天候を操り火の軍勢が戦いやすい環境を作り出した。

中心部シルヴァーグローリーの破壊、それが後少しという所で光文明の必死の攻撃にあう。綺羅星の精霊ガリアル率いるエンジェルコマンドがその生命を掛けて火文明をシルヴァーグローリーから撤退させたのだ。だが、それは簡単に行った訳ではない。光文明の誇るエンジェルコマンドの精鋭中の精鋭達、シルヴァーグローリーを守る英傑達の半数以上を失った。

綺羅星の精霊ガリアルはその名の通り一人になろうとも戦い続けシルヴァーグローリーを守り夜空に輝く綺羅星の如く光り輝きながら火の軍勢を巻き込み自分の中にある光のマナを使い自爆した。

 

辛く苦しい戦いは終わり火文明対光文明の戦争は火文明の勝利で幕を閉じた。最初は光文明の圧倒だったが火文明の持つ爆発力を侮った光文明はそのツケとして無敵城シルヴァーグローリーを除く全てを焼き尽くされそのシルヴァーグローリーも戦いにより損傷が残った。

 

そして長い1日は終わり皆は自分の家へと帰る。そんな中で1人のスノーフェアリーが2人のヒューマノイドの帰りを健気に待っていたのは語るまでもない

 

ただいまお姉ちゃん。夕飯……間に合ったかな?

 

……お帰りなさいゲット。大遅刻なんだから。早く家に入って皆で食べましょう

 

 

<>月:^`日

 

今日のハンバーグは今までの中で一番美味しかった。親父の分も横からかっさらった。拳骨で殴られた。痛かった

 


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