fate+DM+オリ主=大惨事   作:ヤマアラシ齋藤

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閉話 宣言

 

<>月/日

 

【光文明】ブロッカー無しの軍勢【怒りのピルグリム】

 

光文明の哀れな撤退を見た暫く後の事、また火文明目掛けて襲い掛かってきた。流石に奴等も馬鹿じゃないのか今回の軍勢にはブロッカー持ちがいなかった。クリムゾンワイバーンさんが

 

チッ!命拾いしたなクズ野郎共が

 

とか心底悔しそうに言ってたから間違いないと思う。そして光文明の軍勢は火山基地やヒューマノイドの里目掛けて襲い掛かってきた。野郎ぶっ殺してやる!

 

<>月‘日

最近日記が書けなかったから久しぶりに書く事にする。襲い掛かってきた光の軍勢はライトブリンガー、グラディエーター、イニシエート、レインボー・ファントムと呼ばれる種族達だ。光文明が作り出した対火文明兵器とされる畜生共だった。つまり光文明はドラゴン対策だけではなく火文明の存在そのものに殺意全開であり俺達は非常に不味い状況に陥ったと言う事だ。

ブロッカーを持っていればクリムゾンワイバーンさんが何一つ問題なく皆殺しに出来るのだが今来ているのは対火文明の中でもブロッカーの力を持たない殲滅に全性能を振った無慈悲な兵器だけだ。

先ず最初にヒューマノイドの里が狙われた。機神装甲を持ってしても殲滅する事が出来ず光の軍勢に力無きヒューマノイドが一人、また一人と死んでいく。戦えば戦うほど戦力が減っていきヒューマノイドの里に絶望が蔓延していた。

対等に戦えるのは機神装甲を纏った者達とホノオさんだけ、圧倒的な数の差でヒューマノイドは追い詰められていた。

 

そんなヒューマノイドの里に救援が訪れた。フィオナの森の守護者である銀髭団。そして同じ火文明でも対立していたドラゴノイドと呼ばれる種族が火文明の危機に対立している場合ではないと助けに来てくれたのだ。

同じ文明であるドラゴノイドが助けに来てくれたのは分かるが何故、銀髭団が来てくれたのか。フィオナの森の恩は光と闇の文明が襲い掛かってきたあの時に返してくれた筈なのに、そう思っていると銀髭団は恩義で来た訳ではなく。背中を合わせて戦った奴の危機を助ける為に来たのだと言ってくれた。この言葉に親父と俺号泣。だから俺こういうの苦手なんだって直ぐに泣いちゃうんだって。

 

銀髭団、ドラゴノイド、ヒューマノイドの三種族が集まり光の軍勢を追い返す、そして光の軍勢を押し返した後、鬼神装甲ヴァルカイザーがある兵器を使って光文明に対して宣戦布告する事を決定した。太古の遺産であるインビジブルフォートレスと呼ばれる兵器を使ってだ。

 

明日はこの兵器を使って光文明の住む天空都市を撃ち落とし光の軍勢を皆殺しにする事になっている。幾ら火文明が大変な事になっても良い、どうせ戦闘狂ばっかだしそんな事気にしないだろう。

だが、家族が住むヒューマノイドの里に襲い掛かって危害を加えたのは許されない。絶対に許さんぞ光文明、全員皆殺しだ。生かしておかん鏖殺だ。

取り敢えず今日はこれで日記を終えるとする。覚えておけ光のクソッタレが

 

今日この日、ヒューマノイド、ドラゴノイド、アーマードワイバーンが集まり会合を開いていた。全員の目は据わっており何奴も此奴も光文明に対して殺意を練っていた。

 

我がマントに集まりし馬鹿共よ!俺達はどうしようもない戦闘狂で何時おっちんでも文句のない屑ばかりだ!

だか!そんな俺達にも大切な者が生まれ故郷がある!

アイツらは俺達の大切な者や大切な故郷を蹂躙しやがった!それをお前達は許せるのか!?

 

出来る訳がない!そうだ!俺達は立ち上がらなきゃならない!あのクソッタレた光の馬鹿野郎共を絶対にぶっ潰す!これは絶対だ!俺達は明日火文明最強の兵器インビジブルフォートレスを使い、あの偉そうな光の奴等が住んでる空の城を叩き落とす!

 

やるぞお前ら!お前ら全員俺に命を寄越せ!

 

マントを閃かせ宣言する機神装甲ヴァルカイザー。そしてそれに頷くドラゴノイドの特攻隊長襲撃者エグゼドライブ、そしてアーマードワイバーンの頂点。ブロッカー絶対殺すマンであるクリムゾンワイバーンが同じように宣言しこの場にいる全員が明日の決戦への決意を深く硬めた。

そんな中で俺は会合には行かず家でゆっくりとしている。明日死ぬかもしれないと思ってしまうと彼処に行くよりももっと大切な事があると気付いたから

 

「……本当に行くの?」

 

うん。行ってくるよ、俺だって小さいけど機神装甲だし。この火文明でも強い部類に入っているからね

 

「……死ぬかもしれないんだよ?」

 

死なないよ。だって俺、強いんだぜ?

 

「ゲットよりももっと強い敵がいっぱいいるかもしれないんだよ?」

 

というかいっぱいいるね。もしかしたら勝てないかもしれない

 

「……何でお義父さんもゲットも行くの?怖くないの?」

 

……親父はどうかは分からないけど俺は怖い。正直明日が来て欲しくない、震えが止まらない

 

「……じゃあ!行かなかったら良いじゃない!何で怖いのに行くの!?何で!」

 

……家族に危険な目にあったから、その報復かな?

 

「そんなの……ッ!望んでなんか……死んじゃったらどうするの!?」

 

だから死なないよ

 

「そんな保証が何処に……ッ!」

 

明日の夕飯はハンバーグが良いな

 

「……いきなり、何?」

 

明日は夕飯までに帰ってくるからハンバーグが食べたいな。駄目かな?姉さん

 

「……分かった。絶対に帰って来なさいよ。少しでも遅れたら帰らなかったら御飯抜きなんだから」

 

俺が夕飯に遅れた事あった?

 

「……ホノオさんに遊んでもらってて良く遅れる事があるわね」

 

うっ……それを言われると

 

「……帰って来なかったらお姉ちゃん泣いちゃうから。ワンワン泣くから、それが嫌なら絶対に帰ってきなさい」

 

姉さんを泣かせる訳にはいかないなぁ

 

「だったら帰ってきなさい。約束よ」

 

約束する。絶対に帰ってくる


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