オリ主にはオリジナルのスキルがありますが、特筆して変わっているものはありません。エヴァンゲリオンを知っていれば、なんとなく想像がつきます。
とりあえず、玉座の間の一幕です。
それではどうぞ!
sideゼルエル
おかしい。私は超ギリギリで玉座の間にたどり着いて、強制ログアウトと同時に、ハリウッドダイブしたのだ。つまり、目を開けたら自分の部屋で倒れてるはずだ。
なぜ、玉座の間で倒れているんだ?
目を開けたら、そこには赤い絨毯がある。私の家にはそんな高級品ないぞ。ここはナザリックの玉座の間?なぜログアウトしていないんだ?
頭の中に?の文字が浮かんでいたら、突如、
「大丈夫でございますか⁉︎ゼルエル様!」
(えっ?)
モモンガさんの声じゃないし、一体誰が?
顔を上げるとそこには……
ナザリック地下大墳墓の執事、セバス・チャンがこちらに駆け寄ってきていた。
(えぇぇぇぇぇぇぇ‼︎?)
side out
sideモモンガ
モモンガは困惑していた。
最初はサービス終了の時間になってもログアウトされず、ナザリックの玉座の間にいたこと。そして、そこにゼルエルさんが倒れていたこと。
しかし、モモンガが最も驚いたのはNPCであるセバスが
通常、NPCは決められた動作しか設定していない。しかも、今セバスには『待機』の指令を出していたはずだ。与えた命令を無視して動くことは無いし、ましてやゼルエルさんを
「セバスよ。」
ひととおり、ゼルエルさんを起こしたセバスに向かって、言葉を発する。
「はっ!」
「なぜ、ゼルエルさんを助けようとした?」
瞬間、あたりの空気が豹変する。プレアデス達は驚きの表情でこちらを見ているし、隣にいるアルベドは天使のような微笑みを豹変させ、憤怒の目でセバスを見ている。当のセバスは姿勢を固くして、ひれ伏している。ゼルエルさんは…顔が変わらないからわからん。
「はっ、至高の御方であらせられるゼルエル様が床に倒れ、動かなかった為、手助けをさせていただきました。」
「ふむ…」
定められている命令以外の事をして、それに対する答えも返してきた。こんな事は通常のAIでは不可能だ。つまり、これはNPCが自我を持って動いてるという事か?
「セバス、モモンガ様のご命令を無視して行動した罪は重いわ。恥と知りなさい!」
(えっ?)
いきなり、隣のアルベドが言葉を発する。
(なんで、怒る必要があるんだ?)
「待て、アルベド。セバスの行動は我が友ゼルエルさんを助けようとして、起こったこと。別に私は気にしていないぞ。」
「っ‼︎申し訳ございません、モモンガ様。その深き慈悲に感謝いたします。」
周りの雰囲気が一気にほころんだ。なんか、大丈夫そうだ。
そういえば、ゼルエルさん、何も喋ってないけど、どうしたんだろう?
ふと、ゼルエルさんを見ると、なんかすごいオロオロしてた。
(⁇)
またモモンガに?が増えた。
side out
sideゼルエル
私、ゼルエルは一瞬触発な空気の中で、一人、困惑していた。それもそうだろう。なんたって………
喋れないのだから!
なんで喋れないの⁉︎というか、呼吸もしてないんだけど!なんでなんでなんでなんでなんで⁉︎
めっちゃオロオロして周りの状況確認をしていたら、頭に何かが入ってきた。
〔ゼルエルさん、聞こえますか?〕
〔うおっ!びっくりした!ん?その声はモモンガさんか?〕
〔はい、今、《伝言/メッセージ》使って話しかけてます。どうしましたか?〕
〔あー、うん、なんか言葉が喋れないんだよね。呼吸もしてないし。〕
〔えっ、それってまずくないですか?〕
〔うーん…、大丈夫だと思うよ。なんか元気だし。〕
〔悠長なことを…、まあこれからどうします?NPCは私達に忠誠を誓っているようですけど……これから地表付近の探索に行かせますか?〕
〔いいんじゃないですか?見た感じ、ユグドラシル2って感じじゃないですしね。〕
いうが早いか、モモンガさんはセバスとプレアデス、そしてアルベドにそれぞれ指示を出した。いきなりモモンガさんがアルベドの胸を揉み出したときには、頭を叩こうかと思ったが、しばらくしたら冷静になったらしい。なんか緑色に光っていたが、なんだったんだろう。後、アルベドがなんかヤバイ。
アルベドに階層守護者全員に第六階層に集合するよう命じて、玉座の間に二人っきりになった。
〔さて、モモンガさん。いろいろ聞きたいんだけど、これからどうする?〕
〔とりあえず、魔法の実験をしたいですね。この世界でも魔法が使えるか試したいですし。とりあえず、スキルは問題なさそうですよ。〕
〔マジか。じゃあ俺は大丈夫だな。〕
〔そうですね。でも、他のNPCはどうなんでしょうか?注意して行きましょ。〕
〔了解〜〕
話せないので《伝言/メッセージ》を使って会話する。はたから見たら、無言で顔を合わせるガイコツと黒い繭だ。
とりあえず、リング・オブ・アインズ・ウール・ゴウンで第六階層へ転移するために、人型になる。これで装備ができる。
さて、第六階層守護者はダークエルフのアウラとマーレか。どうなることやら……
この小説では伝言を〔〕で表しています。ご了承下さい。
ゼルエルで人型っていったら…ねぇ(ニヤニヤ)
次の話でオリ主のスキルをいくつか紹介します。そのあと、キャラ設定を書きたいと思います。
それではありがとうございました。