オーバーロード 最強の拒絶タイプ   作:なと〜

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プロローグをオリ主視点で書いてみました。オリ主、ゼルエルのステータスやプロフィールは別の話で書きたいとおもいますが、見た目はまんまエヴァ新劇場版の第10使徒を小さくした感じです。

それでは、どうぞごゆっくり


使徒、復帰 sideゼルエル

 私の名前は(いかり) レイ。男性だ。間違っても女ではない。よく、名前が女性っぽいとか、話し方が女性っぽいとか、言われるが、男だ。

 私は今、全速力で走っている。目的の場所は勿論、自分の家だ。ただし、帰る目的は少し恥ずかしいが…

 

「クソ!あのクソ上司が!」

 

 怒っている理由は言わずもがな、自分は仕事をほとんどしないくせに、有休中の部下にまで仕事を出してくる、最低の上司だ。

 そう、本当は今日は有休を取っていたのだ。ユグドラシルのため、アインズ・ウール・ゴウンのため……

 しかし、朝に上司から「来てくれないか」と言う名のお願い(命令)をされ、朝から夜遅くまで働かされていたのだ。

 どうやっても解放してくれない上司を「大切な人(ユグドラシル)死にそう(サービス終了)なんです!」と嘘のような本当の事(ウソです。)を言って、残業を丸投げして、家に帰っているのだ。

 

「ああもう、早くしないと!」

 

 ここ数年、遠い場所に転勤になって、全くログインしておらず、最後の日に有休を使って、一日中、ユグドラシルに籠っていようと思っていたが、上司のお願い(パワハラ)のせいで、サービス終了直前まで引き伸ばされてしまった。

 

「早く早く早く早く早く早く早く‼︎」

 

 溜まっていたアップデートが完了し、懐かしのアバターが出現する。

 

 黒い繭に仮面を付け、肩の部分は黄色い丸い物が付いている、『エヴァンゲリオン新劇場版』の第10使徒だ。プレイヤー名は「ゼルエル」

 種族は天使の上位種族『使徒』だ。

 

 

 

 

 

 種族『使徒』は異常なまでのビルド構成の難易度とPK時の獲得ポイントの多さゆえに、異業種狩りの代表格であり、私も最初は異業種狩りに頻繁にあった。その時にギルド《アインズ・ウール・ゴウン》に出会い、私がLV.100になるまで、数え切れない支援を受け、いまや《アインズ・ウール・ゴウン》では2番目に強いプレイヤーとして名を馳せている。

 えっ、1番強いのは誰だって?たっち・みーさんです。ワールド・チャンピオンはチートだよ。(泣)

 

 

 

 

 

 

 とりあえず、アップデートも終わって、円卓の間に出た。久しぶりのナザリック地下大墳墓だ。

 

「うおおおおお!間に合ったーー‼︎」

 

 思わず叫んでしまった。しかし、仕方のないことだ。私にとって、ナザリックはみんなとの思い出の結晶であり、守るべき場所なのだから…

 

 ふと、周りを見ると誰もいない。思わず、コンソールを開いてログイン状況を確認したら、我らがギルド長:モモンガさんがいるではないか。

 

「あっ、モモンガさんお久しぶりです。遅くなり、申し訳ありません!」

 

 まったくだろう。ギリギリでログインして、危うくモモンガさんを一人で終わらせるところだった。

 

「ゼルエルさん!もう時間がありません!私は今、玉座の間にいます!」

「マジか!やべえ、すぐそっち行きますから待っててください!」

 

 しまった!つい、久しぶりのナザリックにうかれて、時間の事を忘れていた!なんでモモンガさんが玉座の間にいるのか気になるが、とりあえず移動だ。『使徒』は常に《浮遊》しており、決してスピードは速くない。

 

「ゼルエルさん!こっちでも移動します」

 

 モモンガさんが移動を開始しようとしているが、玉座の間に移動したのには考えがあるのだろう。ならばこちらが最速で行く必要がある。

 アイテム《最速の星/スピード・スター》、使った対象のスピードを一時的に限界まで引き上げるアイテムだ。

 

「大丈夫ですよ!今、アイテム使って、そっちに向かってますよ!」

 

 今出せる最速のスピードで玉座の間に向かう。流石課金アイテム、あっという間に玉座の間の大扉についた。

 

 おもきっきり、扉を開ける。

「モモンガさーーん!」

「ゼルエルさーん!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

(ありがとう、モモンガさん…)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 玉座の近くにいるモモンガさんを見て、思わず感謝の言葉が出る。そして、ハリウッドダイブで飛び込んだので、もうすぐ顔をぶつけるだろう。

 しかし、私は幸せだ…本当に楽しかった………

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ドサッ!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 玉座の間に音が響いた。そして私は顔の痛みに襲われた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

(えっ)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 私、ゼルエルは床に倒れていた。




オリジナルアイテム:《最速の星/スピード・スター》
対象のスピードを限界まで引き上げる課金アイテム。ただし、効果時間は約10秒であり、レア度も高いアイテム。今後、多分登場しない。


オリジナルアイテムの説明入れてみましたが、多分出てこないので、忘れても構いません(^_^;)

感想を頂きました。初めての作品に感想を頂けるとは夢にも思いませんでした。本当にありがとうございますヽ(;▽;)ノ
それではありがとうございました。

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