オーバーロード 最強の拒絶タイプ   作:なと〜

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書きたいことがふえる→時間が無い→僅かな時間に構想を考える→最初に戻り、以下ループ

誰か止めてくれ

物語としては進みませんが、これからこんな感じで展開していくという序章です。
ではどうぞ


使徒、決定

 第九階層・執務室

 

「冒険者になろうと思うんですよ。」

「ほう…」

 

 いきなりの発言をしたのはナザリックの主であり、いまやギルドの名を冠するアインズだ。

 それに答えるのは同じくナザリックの主でアインズの友であるゼルエル。

 

「やっぱり、人間の街に直で情報を集めたいんですよ。」

「ほうほう。で、真の目的は?」

「…息抜きしたいです。」

「やっぱり。」

 

 アインズは日頃重なる守護者の羨望の眼差しと、支配者ロールがどうにも疲れるようだ。

 

「パンドラと話したりしてます?私はラミエルと話して、ストレス解消してますよ。」

「へぇー。パンドラは…だってな〜」

 

 NPCは創造主に似る。したがって、創造主はNPCの考えがなんとなくわかり、NPCも自分の創造主の事はなんとなく理解できる。

 しかもゼルエルのNPCは同じ『使徒』の種族。ゼルエルからすればこれ以上の相談相手はいないだろう。

 

「黒歴史なんですね。わかります。でも一度話してみたらどうですか?言動はアレですけど、話は理解してくれますよ。」

「う〜ん、考えときます。それで冒険者になる事なんですけど…」

「いいんじゃないですか?この世界のレベルは低そうだし、モモンガさんの魔法なら楽勝でしょ。」

「いや、それなんですがね。この世界のレベルに合わせて、戦士で行こうと考えてるんですよ。」

「なぬ⁉︎」

「あんた喋り方安定しませんね。」

「まぁいいじゃん。それで戦士職とな。あんた魔法職しか取ってないでしょ。」

「LV.100にもなると、LV.30程度の戦士職の筋力はあるんですよ。鎧や剣は魔法で作れば使用できますしね。」

「へぇー。俺は盾役(タンク)だったから無理だな。持てても盾だけだわ。」

「あんたは特殊すぎるんですよ。スキルで盾を出すんだから、何も持って無い盾役(タンク)なんてあんただけでしょ。」

「持って無いんじゃない、持てないんだ。ベルトアーム使うと捨てちゃうから、下手に神器級(ゴッズ)の盾とか持てないんだ。」

「そうでしたね。最初に盾捨てちゃって、それ拾われた時は爆笑ものでしたね。」

「「はっはっはっは!」」

 

 

「…話戻しましょうか。」

「そうですね…」

 

 

「んで、戦士職で行くのはいいとして、まさか一人で行くんですか?」

「まさか。誰か共を付けますよ。」

「誰?」

「人型は最優先です。普通に人間になれる容姿を持っている必要がありますね。」

「だろうね。それに少なくともプレアデス以上の戦闘力は欲しいですね。」

「そこで提案なんですけどね…」

「ほう。」

「ラミエルを貸して「駄目です。」早っ!」

「あいつのあの姿は可愛いけど、駄目です。確かに乙女チックで可愛いですけど、駄目です。おしとやかで可愛いですけど、駄目です。」

「…自慢ですか?」

「ははは、ソンナワケナイデスヨ」

「はぁー。結構いいと思うんですけどね。後衛職だし、人間を悪く見てないから、潜入にはいいと思うんですけどね。」

「人間についてですか?」

「えぇ。基本、ナザリックはみんな人間を下等生物と思ってるでしょう。人間に絡まれても、殺さないとか怪我をさせないのは難しいんですよ。その点、ラミエルは一貫して無視しますからね。有難いんですよ。」

「なるほど、で、本音は?」

「…なんのことです?」

「とぼけないでくださいよ。ラミエルの攻撃方法はレーザーですよ。そんな未知の攻撃をしてくる奴を人間の街のお供とか、不自然ですよ。」

「…やっぱそうですよね。バレますよね。」

「なんでそんな危険なことしてまで連れて行きたいんですか?」

「あのラミエルの考えって、ある意味、私の求めてる考えと同じなんですよ。ギルド存続のためなら、何が何でもするあの考えが。他のNPC達はどちらかと言うと、私達に対して忠義を向けてるじゃないですか。ラミエルはいざとなれば、ナザリックに対して忠義を発揮します。他のギルドメンバーの事を忘れない考え方が気に入ったんです。」

「…」

 

 アインズは自分一人よりも、ギルドメンバーの方を大切にする。だから、一人で長い間、ナザリックを維持できたのだ。

 それに対して、多くのNPCは今いるアインズとゼルエルに忠義を尽くそうとする為、現在いない他のギルドメンバーに対しての忠義は少ない。今現在存在するギルドメンバーと、いるかどうかわからないギルドメンバーの違いは大きいのだ。

 しかし、ラミエルは違う。彼女にとって、いるいないの差はほとんど無い。全てのギルドメンバーを等しく大切に思っている。たとえこの場にいなくとも、それは変わらない。

 

「…わかりました。だけど、私達だけでは決められません。守護者やプレアデスにも聞きましょう。」

「…わかりました。」

「あと、そうだ。モモンガさんって、ラミエルの事どう思う?」

「いや〜、普通に好きですよ。まともな容姿で大人しいから、アルベドやシャルティアやアウラと違って、親しみやすいというか…なんというか…」

「…把握した。」

 

 

 

 ーーーーーーーーーー

 

 アインズとゼルエルが呼びかけると、五分たらずで、守護者全員とプレアデスが集結した。

 

「アインズ様、ゼルエル様。一体どのようなご用件で御座いましょうか?」

 

 守護者統括であるアルベドが代表として問いかける。

 

「うむ。これからの活動に関することでな、お前達に相談したいのだ。」

「私とアインズさんだけじゃ決められ無い、重要なことだ。」

 

 シモベは全員、仕事モードに切り替わる。

 

「さて、議題だが今後、人間の街で情報収集を行う際、私が冒険者となり、街に行く。誰が共になるか、というものだ。」

「まずは私達の考えを聞いてもらいたい。これはあくまで私達だけの考えなので、他に案があれば遠慮せず言ってくれ。」

 

 シモベは驚き、歓喜する。

 

「ではまず…冒険者になる際、当然、人間に偽装する必要がある。そのため、容姿が人間の姿を取ることができない者は残念だが、対象外だ。」

 

 最初の条件でコキュートスをはじめとする異業種の姿を持ち、偽装の手段を持たない者が肩を落とした。

 

「次に任務を頼みたい者を発表する。私達とは別の方面から情報収集をしてもらいたい、セバスとソリュシャン。武技の使い手の探索にシャルティア。カルネ村の連絡役にルプスレギナ。ナザリック周囲の調査にアウラとマーレ。羊皮紙の作製にデミウルゴス。ゼルエルさんの護衛兼補佐にシズ。そしてナザリックの運営にパンドラとアルベドだ。」

「お待ち下さい‼︎」

 

 アルベドが声をあげ、異議を唱えるがアインズが手で制する。

 

「アルベド、気持ちはわかる。だがもう少し待て。」

「…かしこまりました。」

「さて、残ったのはユリとナーベラルとラミエルだが、もう一つ条件がある。私は人間の戦士として街に行くため、後衛職が好ましいということだ。」

「私達からは以上だ。アルベド、発言を許す。」

「かしこまりました。では…アインズ様の護衛となれば、それ相応の実力が必要です。ならば前衛職の者、さらにLV.100相当の実力は必要です。ならば、私を!」

「アルベド!ずるいでありんす!ならば私だって!」

「あなたは武技の使い手の捜索でしょ!」

「アルベドだって、アインズ様からの任務があるでしょ!」

「私の任務はパンドラがいるわ。ならば問題無いでしょう!」

「大ありでありんす!ナザリックの運営をおろそかにするでありんすか!」

「ナザリックにはおそらく、ゼルエル様も残られるわ。ならば私が抜けても問題無いでしょう!」

「静粛に‼︎」

 

 アインズの言葉で二人は静まりかえる。

 

「お前達、もう少し頭を冷やせ!お前達の任務は全て大切な事だ!それを投げ出すな!」

「もっ、申し訳ありません!」

「失礼いたしました!」

「はあ…デミウルゴス。いつもこんな感じなのか?」

「はい…全く学習しておりません。」

 

 アルベドとシャルティアはアインズの事でいつも喧嘩している。

 

「デミウルゴスはどう思う?」

「非才な私などでよければ...私はナーベラルが適任かと思います。」

「ほう...続けてくれ」

「はっ。あの三人の中で後衛職はナーベラルとラミエルの二人で、この世界で人間に最も近い能力は魔法職のナーベラルかと。」

「なるほど、さすがだな私達と同じ(・・・・・)考えだ。」

「!!」

 

 守護者全員に電撃走る

 

「アインズさん。どうしますか?」

「...」

「私達もデミウルゴスと同じ考えだ。ナーベラルがアインズさんの共に相応しいと思ったが、もう一つ(・・・・)条件があるんだ。」

「もう一つ、でございますか?」

「ああ、それはアインズさんの好みだ。」

「!?」

 

 再び守護者に(アルベドやシャルティアには特大の)電撃が走る。

 

「アインズさんの意思は全てにおいて優先される。そうだろ?」

「はっ!その通りです。」

「だそうですよ、アインズさん。」

「...」

 

 アインズに視線が集まり、次の発言を待つ。

 

「...決めたぞ。ナーベラルとラミエルの二人を連れていく。」

「はぁ!?」 「なっ!?」

「魔法職のナーベラルがいれば戦闘の幅が広がりますし、LV.100のラミエルがいればいざという時も安心ですからね。」

「ちょ、おま、二人共?マジですか?」

「マジですよ。別に一人とは言ってないし、私の意見は最優先なんでしょ?」

「はは...してやられたな。」

「さて、皆もこれで満足か?」

 

 守護者とプレアデスは次々と賛同の意を示すも、一名だけ反論し続けていた。

 

「どうしても納得してくれないか?」

「アインズ様。どうしても、私を連れていっては頂けませんか?」

 

 こんな調子で五分間粘っているのはやはりアルベドだ。

 

「アルベド。少し...」

「何、デミウルゴス?」

 

 デミウルゴスがアルベドに何かを耳打ちする。

 

「わかりました。いってらっしゃいませ。」

「「ええ!?」」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ______________________

 

「デミウルゴス、何を言ったんだ?」

 

 先の魔法の言葉を聞きたいゼルエルはデミウルゴスに聞きに行く。

 

「いえ、なに。『良妻たる者、家で夫の帰りを待つ者では?』と言ったまでです。」

「ええ~」

「しかし、どうか無礼をお許し下さい。」

「へ?」

「あの場を凌ぐためとはいえ、アインズ様の伴侶を勝手にアルベドにしてしまう発言をしてしまいました。やはりアインズ様の伴侶は同等の存在であらせられる、ゼルエル様こそが相応しいでしょう。」

「え?」

「今回の一件も、ゼルエル様がアインズ様の伴侶となるために、あえて御二方が別行動をとり、より良い関係を築くためになさるのですね。さすが至高の御方。そこまで先の事を考えておいでとは。」

「...」

「ゼルエル様?」

「...」

「はっ!気絶しておられる...」

 

 あまりにも突拍子も無い話に現実逃避を通り越して、気絶してしまったゼルエルだった。

 

 

 その後、ゼルエルがアインズにこの事を相談して、アインズが精神の沈静化を起こすのは承知の通り。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




ありがとうございます。

冒険者のメンバーにラミエルが加わります。だけど、冒険者の設定どうしようか…ガバガバ設定だからもっと考えないと…
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