オーバーロード 最強の拒絶タイプ   作:なと〜

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カルネ村中編です。
短いですが、次は長めにするので、ご了承を。
早く陽光聖典と戦わせたいな~

はっきり言って、ここは原作と変わりません。しいて言うなら、ゼルエルの対応の違いにご注目下さい。

それではどうぞ。



使徒、散策

 カルネ村

 

 

 モモンガ、もといアインズとゼルエルはカルネ村の村長の家を訪問していた。この世界の情報を入手するためである。

 因みにゼルエルはアインズが生み出した天使という体で通っている。

 

 

 

<村長説明中~>

 

 

 

((なんだこの世界!?))

 

 〔リ・エスティ-ゼ王国?バハルス帝国?スレイン法国?聞いた事ない国ばっかですよ、ゼルエルさん!〕

 〔...実は私達の教育がなっていないだけとか?〕

 〔何言ってんです!現実見てください!〕

 

「どうかなさいましたか?」

「い、いえ、何でもありません。続けて下さい。」

 

 その後、村長との話で、アインズは色々考えて、何度もゼルエルが現実逃避しかけたのは、また別の話...

 

 

 

 ________________________________________

 

 

「村長、葬儀の準備が整いましたが...」

「構いませんよ。葬儀は大切ですからね。」

「あ、ありがとうございます。それでは」

 

 

 カルネ村・墓地

 

 この世界ではきちんとした埋葬をしなければ死者はアンデッドとなるため、死体は野に放置というわけにはいかず、それなりに埋葬される。といっても地面に埋めて、石の墓標を設置するだけだ。

 

 ゼルエルは『神の子(ロゴス)』や『使徒』という非常に宗教に関連する種族を取っているため、この世界の宗教に興味があったのだが村人がそれほど宗教に関心がないとわかると、どうでもよくなった。

 アインズが木の下で『蘇生の短杖(ワンド・オブ・リザレクション)』を弄り回しているのを発見したゼルエルはアインズに伝言(メッセージ)を送る。

 

 〔アインズさん、『蘇生の短杖(ワンド・オブ・リザレクション)』なんか弄ってどうしました?〕

 〔うお!びっくりしたゼルエルさん、驚かせないで下さいよ。〕

 〔ごめんごめん。まさかとは思いますけど、村人を蘇生させようなんて考えてませんよね。〕

 〔...もちろんやろうなんて思ってません。無駄にリスクを増やす様なことはしませんよ。〕

 〔ならいいですよ。さすがモモンっと、今はアインズさんですね。〕

 〔ゼルエルさん、思ったんですけど個人ではモモンガで良いですよ。いきなり変えるのは大変で...〕

 〔いやあ、ありがとね!いきなり呼び方変えるの大変だったんですよ。〕

 〔遠慮無いな、おい!〕

 

 アインズとしては自分には分不相応なギルドの名前で友人に呼ばれるのは結構抵抗があるし、ゼルエルは今までギルドを維持してくれたアインズに感謝してるし、ギルドの名前に改名しても何の問題も無いのだが、何年も「モモンガ」と呼んでいるのだ。そう簡単に呼び方を変えるのは難しかった。

 

 

 

 

 

 

 ___________________________

 

 

 夕方になってしまった。葬儀も終わり、村人が村の復興に着手していた。

 アインズとゼルエル、アルベドは村の中を歩いていた。(正確には二人歩いて、一人浮いてだが...)

 

「アルベド、人間は嫌いか?」

「はい、脆弱な生き物。下等生物。虫のように踏み潰せばどれほど綺麗になるかと。」

「...なるほど、ゼルエルさんはどうですか?」

「私は人間を嫌いじゃありませんけど、好きでもないです。どうでもいい存在と感じますね。モモ...アインズさんは?」

「私は...嫌悪感はありませんけど、無視はできない...虫みたいな感覚ですね。」

 

 そうこうしていたら、村の中心に人が集まってきた。なにやら慌てている。

 

「どうしました、村長」

「アインズ様、実はこちらに武装した集団が向かっているらしいのですが...」

「ふむ...」

 

 こちらにやってくる集団。シモベの報告によれば装備は統一性が無く、内一人はこの世界では高いレベルらしい。

 

 〔殲滅するか?モモンガさん。〕

 〔いや、ここは様子を見ましょう。一応ゼルエルさんは私の後ろへ。〕

 

 ゼルエルはそのスキルビルド上、接近されるのは非常に危険だ。少なくとも、A.Tフィールドが十分に展開できる距離は欲しい。そのためわざわざ魔法詠唱者(マジックキャスター)であるアインズに前に出てもらったのだ。

 

「わかりました。生き残った村人を村長の家に。村長は私達と来てください。今回は無償でお助けしますよ。」

「おお!ありがとうございます!」

 

 

 しばらくして、集団が村に入って来る。

 

「私はリ・エスティーゼ王国、王国戦士長ガゼフ・ストロノーフ。この近隣を荒らしまわっている帝国の騎士を討伐するため、王の御命令を受け、村々を回っている者である。」

「王国戦士長...」

「知っているので?」

「は、はい。以前、王の御前試合で優勝したと、旅の商人から聞いた事があります。」

「この村の村長か?この者達は誰なのか教えてもらおうか。」

「こ、この御方は...」

「それには及びません。初めまして。私はアインズ・ウール・ゴウン。隣にいるのは部下のアルベド。後ろにいるのはゼルエル。この村が襲われていたので助けに来た者です。」

「そうか...ゼルエル殿は何者だ?まさか人では無いだろう?」

「ええ、彼は私が特殊な召喚をした天使です。」

「なるほど。差出がましいようだが、ゴウン殿の仮面を取っては頂けないか?」

「お断りします。あれ(デスナイト)が暴走すると危険ですから。」

「なるほど、取ってくれないほうが良さそうだ。質問に答えて頂き、感謝する。そしてこの村を救って頂き、感謝の言葉も無い。」

 

 ガゼフが馬を降りて頭を下げたことに少なからず驚いた。王国戦士長という少なからず、高い地位にいそうな人間がこうも簡単に頭を下げたのだ。現実(リアル)ではほとんど見られない光景に驚くのは仕方のない事だろう。

 

「いえいえ、私も報酬目当てで助けたので、お気になさらず。」

「それでも感謝する。よく村を救ってくれた。本当にありがとう。」

 

どこまでもいい人柄に二人が関心していると、後ろから一人の兵士がやってきた。

 

「戦士長!村を囲むように人影が!周囲を囲みながら接近しています。」

 

 




ゼルエルは人間に対する感情が皆無なので、人間との触れ合いも皆無です。しいて言うなら、自分やナザリックに直接関するものでなければ、興味がわきません。


短いですが、ありがとうございました。

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