ピナの心 part1
此処は何層か分からないが、今は森にいる、……一体何処の森なんだろう?……一人の女性が危ない!?助けに行こう!!俺は走って女性にの所に向かった3体のサルをピックでサルに投げる、それなら怒りでターゲットは女性より俺に変わったようだこれなら本気で戦える
俺は黒いタガーで瞬殺でサルを撃破して、女性の方を向いた
「……ピナっ…!!」
どうやら、間に合わなかったようだ。すまない
「……ごめん。もう少し、俺が早く来てれば助けられたのかもしれない」
「…いえ、これはあたしのせいですから」
俺は女性の手を見た、それは魔物の羽だった。これは、魔物の羽?だったら心と言う名前が入っていたら蘇生はできる筈
「その羽、アイテム名、設定されているか?」
シリカは、地面に落ちている水色の羽に目を向けた。確かに心が入っているこれなら
「まだ諦めるのは早い、君の仲間を生き返らせる方法はある」
俺はシリカにできるだけ役に立つ武器をシリカにあげた。それでシリカはシュウが何故そこまで自分のためにしてくれるのか分からず、警戒していた
「笑わないないなら言うよ」
「笑いません」
シリカは真剣な顔でシュウを見ていた
「…1人の友達に、よく似ていたから」
その言葉で思わず笑い堪える事が出来ず、シュウを信じてみようと思っていた
シュウは一時的なパーティを組むことになった。目的は、使い魔蘇生用アイテムの取得
ちなみに現在はシリカが教えてくれた店に足を運んでいる
「ここのチーズケーキが結構いけるんですよ」
宿に入ろうとした時、ふと隣の道具屋からの一組のパーティーが姿を現す
その集団の中、一人の女性プレイヤーの瞳がシリカを捕えた
「あら、シリカじゃない」
その顔を見てもシリカの顔が曇った
「……どうも」
「へぇーえ、森から脱出できたんだ。良かったわね」
ピナが死ぬ前、喧嘩していた女性プレイヤー、ロザリアだった
「でも今更帰ってきても遅いわよ。ついさっきアイテムの分配は終わっちゃったわ」
「要らないって言ったはずです!ーーー急ぎますから」
会話を切り上げようと、シリカは歩を進めようとする
だが、向うは一つ気が付いたようで、再び声をかけた
「あら?あのトカゲ、どうしちゃったの?」
思わず口をつぐみ、悔しさで唇を噛む
「あらら、もしかしてぇ……?」
「死にました……。でも!」
キッっとロザリアを睨み付ける
「ピナは、絶対に生き返らせます!」
「へぇ、てことは≪思い出の丘≫に行く気なんだ。でも、あんたのレベルで攻略できるの?」
「そろそろ行くぞ、長居している暇は無い」
その一言を言って、俺は宿に向かうが、シリカは、ハッ!っとビックリしてシュウについて行った
「ま、せいぜい頑張ってね」
宿屋へ向かうシュウ達にロザリアの笑い声を含んだ声が背中を叩いたが、振り返ることは無かった
――――――
そう言えば、先程まで沈みきっていた気持ちが、ゆっくり溶きほぐされているような感じがした。
だけど、その暖かさを惜しむようにシリカは視線をテーブルに落とし、ポツリを呟く
「……なんで……あんなに意地悪言うのかな……」
その一言でシュウは真顔になる、カップを置き口を開いた
「どんなオンラインゲームでも、キャラクターに身をやすやすと人格が変わるプレイヤーが多いんだ。でも、このSAOの場合ははっきり言って異常だと思う。プレイヤー全員が協力してクリアを目指すのは不可能かもしれない。でも……」
シュウは息を一瞬止め、言葉を切るとシリカに目を向けた
「他人の不幸を喜ぶ奴、アイテムを奪う奴、――殺してしまう奴が多すぎる。俺は、ここで悪事を働くプレイヤーは、腹の底から腐った奴だと思える」
吐き捨てるように言ったシュウの目は、怒っていた
「…俺だって、人の事を言えた義理じゃない。人助けなんてろくにしなかったこと無かった、それに……」
ギリっとシュウは唇を噛み締める
「……どんな世界でも、腐った奴が多くいる、ってことだ」