サブタイ全く関係無いですけど頑張ります。
今日は朝から変なのを見たせいで胸糞悪い俗言う夢見が悪いである。だが、真選組の鬼の副長様が「悪い夢を見て気分が悪いです」なんてアホみたいな事など言えるはずがない。
近藤「トシ!!」
土方「ふぇ!?」
考え込んでいた頭にいきなり大声で話しかけられ思わず変な声が出てしまった。それと同時に顔を赤くして口に手を当てる。
近藤「大丈夫か?何度呼んでも返事が来ないから…
具合悪いなら休んだ方が良いんじゃないか?」
土方「いや良い…それに今は休んでる暇なんて無いだろ?」
近藤「確かにそうだが……」
心配そうな顔をする近藤にまた大丈夫と言って安心させる。本当は吐き気がするくらい気持ちが悪い。何処か靄が晴れない…気分…何かが足りない……
--血ガ欲シイ--
土方「っ!」
一瞬あの夢の言葉を思い出した。何を考えてるんだと改めて正気に戻り新たな煙草に火をつけそれを吸うがそれでも気分は落ち着かない…
そう言えば総悟はどこだ?
聞いてみるか。
土方「近藤さん総…」
近藤「総悟お前も来てたのか」
そこには探していた人物が居た。
沖田「丁度今きやした。」
土方「おせぇぞ」
俺はいつものようにそう呟いた。
すると総悟は何処か俺を怪しむ様に見つめる。
その奥の深い瞳にゾクリとした感覚を覚えるがそれを押さえ込んでなんとか「どうした」と口を開く。
総悟が事件の死体の方を見つめ俺から目を離す。
近藤もつられてその死体を辛そうに見つめる。
ニヤリと一瞬口が緩んだ気がした。
今日の俺はどうかしているらしい…
直ぐ隣から聞き覚えのある高い声が聞こえた。
神楽「あっ」
お妙「あら」
近藤「あ…お、お妙さぁぁぁぁぁんん!!!」
飛び込む様に眼鏡の姉お妙に抱きつこうとする。が…お妙は女とは思えない凄技で近藤さんを蹴り飛ばした。
近藤「ごふぁぁぁっっ」
お妙「あらぁ?こんな所に害虫がぁ…危ないわねぇ」
ぐりぐりと近藤さんの顔をコンクリートの硬い地面に押し付ける。
土方「おい、近藤さんは害虫じゃねぇ」
お妙「そうね。それじゃあ害虫に失礼だわ」
そう言う意味で言ったんじゃねぇよ!
神楽「姉御こんな奴らほっといて行くアルよ!」
土方「……」
そこには夜兎族の少女神楽が居た。
不意に神楽に目をやると体の奥からぞわぞわとした感覚が湧き出てくる。この小さな体の中にも赫く流れる物が詰まってるのだろう。その皮膚を斬れば赫は流れる。血…
この感情は一体なんだろうか?
今まで何の感情も抱かなかった少女に今感じたことのない不思議な気持ちを抱いている。
斬りたい
一瞬でもそう思ってしまい、はっとなった俺はそれを首を振る。本当に何を考えているんだ自分は、だが不思議とこの感情は少女に反応しる。それは俺が俺じゃない様にパッと出て来た物だった……。
土方「……」
神楽「マヨ…?」
神楽「お前…どうしたアルか…?」
不思議そうに聞いてくる神楽に何でもないといつもの様に伝えたつもりだ。
ああ、落ち着かない。
何かが足りない…
ナニガ?
次回は神楽ちゃん視点