軽文ストレイドッグス   作:月詠之人

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 難産でした……。一回一回の執筆時間が短く間も開くせいで、思うように書けなかったり、文章に対する自信の喪失(もとより強い自信はありませんでしたが……)などが原因で中々書けなかったです。一番はやはり活字に触れる時間が減ったのが原因でしょう。さて、誰も私の言い訳など求めてはいないでしょうし、本編をどうぞ。



拾玖章

「なんでお前が此処にいるんだよ」

 

 翌日の放課後、高等部の校舎を出た僕の目の前に仁王立ちする谷河流がいた。腕を組み、少し不機嫌そうな表情をしていた谷河は、僕を見据えて人差し指を向けた。探偵が犯人を告発する様な、若しくは幽波紋(スタンド)使いの高校生の様な、将亦(はたまた)若しくは特徴的な髪型の弁護士が異議を申し立てる時の様な格好(ポーズ)を取った彼女が其の儘口を開く。どうでも良い事なのだが、あの電脳遊戯(ゲーム)の世界の警察は何故ああも杜撰な捜査で赦されているのだろうか? 世界的に見ても優秀である我が国の犯罪検挙率は殺人や放火等の所謂凶悪犯罪に限って言えば八割を越えるし、更に殺人に到っては其の検挙率は九割を越える程だ。僕の両親は警察官と言う話を何時かだか話したとは思うが、家でゆっくりしている所を見掛けるのが珍しい位には其処此処と忙しなくしているので、もう少し優秀な所を見せ場として作ってあげて欲しい物である。飽く迄も創作(フィクション)の中の世界の話に長々と突っ込んでも仕方がないので、此処いらで閑話休題としよう。

 

「遅い。罰金」

 

「遅いも何も待ち合わせとかしてないだろ」

 

 呆れた様に返す僕に彼女の表情の不機嫌さが更に増したようだった。眉間に寄った皺が深くなり、目付きが鋭くなる。柳眉倒豎(りゅうびとうじゅ)と言う言葉があるが、女性が、()してや谷河の様な美人が怒りを顕にすると僕達男にとっては特別に畏怖を覚えると言う事は大昔から変わっていないのだろう。其の結果、思わず気圧されてしまいそうになってしまうのも仕方の無い事だろう。

 

「じゃあ、死刑ね」

 

 目が游ぎそうになるのを必死に抑える小心者の僕に対して、白く冷たい視線と、それと同じ位に冷めた声で谷河が告げる。

 

「刑罰重すぎるだろ!」

 

 思わず突いて出た大声で周囲の視線を集めてしまう。其の視線に居たたまれなさを感じた僕は、咳払いを一つしてから、少し声を抑えて谷河に話し掛けた。

 

「それで、結局何で此処にいるんだよ?」

 

「あんた、昨日言ったことも覚えてないの?」

 

 はて、昨日の話と言うのは何だろうか? 等と白化(しらば)っくれる心算(つもり)はないが、其れと彼女が今此処にいる事が今一繋がらない。昨日はあの後、夜も更けてきたので帰宅する事になった。送っていくと言う僕の厚意を断った彼女は、替わりにと言う訳では無いが連絡先を交換する事を提案してきたのだが、其の時の僕は携帯電話を家に置いてきていたので谷河の携帯電話に直接入力する羽目になったのだ。此処数年程連絡先を交換する機会など無かった僕は自分の携帯番号すら疎覚(うろおぼ)えであり、苦心惨憺(くしんさんたん)し乍ら宛先(アドレス)を打ち込んだのだったが、肝心の谷河の連絡先に関しては、帰宅し妹に怒られている時も寝る前も、其れ処か今此処に到る迄僕の携帯電話が鳴る事が無かった為に登録されていない。怪訝な表情を浮かべた儘で彼女を見ると、膨れっ面で僕を睨み付けていた。

 

「昨日、付き合ってやるって言ったのは嘘だったわけ?」

 

「いや、確かに言ったけど、連絡も無しに急に来るなよな。僕にだって都合ってもんがあるんだ」

 

 実際には予定など無かったのだが、相手に言われるが儘と言うのも癪に触るので、ついつい当たりが強くなってしまうのだった。すると、過熱(ヒートアップ)加熱(ヒートアップ)を重ねた彼女が、掴み掛からん(ばか)りに僕に詰め寄って来て怒鳴り付ける。

 

「何よ、その言い種は! あんたには誠意ってもんがないの?」

 

「なんだよ誠意って、そんなもんが必要な話か?」

 

 僕の物言いに呆れ半分落胆半分と言った表情で溜息を吐いた谷河は、首を軽く振ってじっとりと半眼で僕を見ると、少し表情を歪めて見せた。くるくると変わる表情に辟易とし乍ら言葉を待つ僕に彼女は、不満を隠す事なく口を開く。

 

「呆れる程の甲斐性の無さね」

 

「誠意の次は甲斐性無しと来たか、大体だな……」

 

 其処で言葉を区切ったのは態とでは無い。周囲からの視線に気付いて言葉が止まったのだ。視線を谷河から外し周囲に向けると、其処にいる人間の殆どが足を止め此方を見ていた。総じて、僕達を奇異な物を見る様な視線を向けており、心做しか其の視線には侮蔑の色が混ざっている様に思えた。

 視線が合うとさっと逸らされる。そんな遣り取りを数回行ってから、思い当たる節を考えてみる。

 

『付き合ってやるって言ったのは嘘だったわけ?』

 

『あんたには誠意ってもんがないの?』

 

『呆れる程の甲斐性の無さね』

 

 さあっと自分の血の気が引く音が聞こえた気がした。可笑しい、此れでは僕が年下の女の子を(たぶら)かした上に、態々(わざわざ)会いに来た其の娘を粗雑(ぞんざい)に扱う屑男の様ではないか。少し青褪(あおざ)めた顔で谷河を見ると、彼女は肩を震わせて俯いていた。周囲の人間から見れば、悪い男に騙されて落胆、若しくは涙する少女に見えただろう。然し、僕は見逃してはいなかった、俯いた彼女の口角が、ニヤリと上がっていた事を。嫌な予感を覚えて彼女に向き直ると、彼女は顔を上げて今にも泣きそうな表情を()()()()()。止めなくてはならない、そう頭の中で警鐘が鳴るのを聞きながら彼女に声を掛けようとしたが、僕の行動は今一歩彼女に及ばなかった。

 

「あの夜の事は遊びだったの!?」

 

「分かった! 僕が悪かったから!!」

 

 誤解を招く様な言い方に、遊びだっただろうがと言うツッコミも入れられず、慌てて謝罪をする羽目になった。其の時の彼女の勝ち誇った様な表情を、僕は未だに忘れてはいない。

 

 

 

 

 

 (さて)、周囲の異質な視線に堪え切れなくなった僕は、谷河を連れて山の麓にある公園に来ていた。道中にある自然公園でも良かったのだが、そちらでは人目に付きやすく、先程の騒動を眼にした人間に再び見られてしまう可能性があった為、通学路を外れた此の公園に来たのだが、別に悪い事をしている訳でも無いのに人目を避けなくてはならないと言う現状が酷く虚しく、惨めであった。

 煤けて汚れた真鍮か何かの金属で造られた名板(プレート)に書かれた「浪白公園」の読み方は、『なみしろ』で良いのか、将亦『ろうはく』と読む()きなのか判別は着かないが、掠れた文字の読み仮名を読み取る事が出来ない以上正解は解らないし、此れから語る内容には()して関係が無いので脇に置いておく事にする。

 僕に打ち勝ったのが嬉しいのか先程より少々機嫌の良い谷河を見ながら、僕は公園の隅に設置されている鞦韆(ブランコ)に腰を掛ける。ぐるりと周囲を見渡して見ると、隅の方に小さな砂場がある位で、僕の腰掛けている鞦韆以外の遊具は見当たらなかった。余りの遊具の少なさに物悲しさを覚えたが、きっと此の話が動画(アニメ)にでもなれば桔槹板(シーソー)雲梯(うんてい)等が建ち並ぶ賑やかな公園に描き換えられている筈なので気にする事はないだろう。

 

「で、結局僕に何の用があるんだ?」

 

 そんな僕の台詞に谷河が呆れた様な視線を送ってくる。まるで馬鹿を見るかの様な冷やかな眼の儘で谷河が口を開いた。

 

「そんなんで我がSOS団団員ナンバー002番が良く務まるわね」

 

「そんなもんになった覚えはねえよ」

 

 何だよ其の怪しげな一団は。名前に救難信号(SOS)を掲げてる団体になんて入りたくないし、そんな研究所員番号(ラボメンナンバー)みたいに言われても有り難みは皆無である。

 僕の返答が気に食わなかった様子の谷河だったが、直ぐに得意気な表情に変えると腕を組んで鼻を鳴らした。

 

「探しに行くのよ、宇宙人や未来人や超能力者を!」

 

 倒置法である。倒置法ーー文章等において、通常の語順と逆に語句を配置し修辞上の効果をあげる表現方法、と辞書にはある。印象としては、とある一定の年頃の少年少女ーー所謂中二病と呼ばれる病を発症する年齢ーーが好んで使うと言う偏った見解が僕の中にある。扨、思わず倒置法の説明をしてしまう程度には困惑してしまった訳だが、詰まる処は昨夜話した()()の話だろう。

 

『あたしの目的はね、この世界の何処かにいる宇宙人、未来人、超能力者を探し出して一緒に遊ぶことよ!』

 

 眼を輝かせて、そう語った昨夜の彼女を思い出す。然し乍ら、其れには問題が少なからずある。先ずを以て第一に手懸かりである。宇宙人やら未来人やら超能力者と言った類いの所謂空想科学(SF)小説に登場する様な(ともがら)が、何処にいるのか等と言う事は僕にはとんと見当も付かない訳で、言うなれば彼女に其の宛てが有るとも思い難い。問題は多岐に亘るが、目下其の問題が解決しなければ進展も何もあった物ではないので其処を直接訊いてみる事にした。

 

「どうやって探すんだ? 何か宛てがある訳でもないだろう」

 

「そうねえ……、まあ、適当にそこら辺にある物でも掴んでふりふりしたら出てくるんじゃない?」

 

「ゆけゆけ!!トラ○ルメーカーズかよ。と言うか良く知ってるな、そんな古くてマイナーなゲーム」

 

「あたしの中ではメジャーなのよ。複数人数でプレイするゲームが多い中、一人用ゲームって言うのも評価が高いわね」

 

「いやいや、一人用ならヨッ○ーストーリーとか色々あったろうに……」

 

「私、友達あんまりいなかったから流行りのゲームとか分かんなかったのよねえ」

 

 随分と悲しい事を言ってくれる。然し、確かに()の機体の作品は複数人数で遊ぶ事を推奨している物が多い。制御器(コントローラー)が四つ付けられるのが大きい処だろう。僕も昔は妹達と遊んだ物だが、携帯機が主流の昨今では肩を並べて仲良く遊ぶ、なんて事はしなくなった。そもそも、最近は余り電脳遊戯(ゲーム)自体をしなくなった気がするな……帰ったらやってみるか、等と考えながら谷河を見遣ると谷河が何かを差し出してきていた。

 黒い箱形に緑を基調とした色彩豊か(カラフル)な紙製の表裝(カバー)と控え目に光る鏡玉(レンズ)、安っぽい作りをしたそれは一般的に簡易写真機(インスタントカメラ)と呼ばれる物だった。因みに此の類いの写真機(カメラ)を簡易写真機と呼称するのは実は誤用で、簡易写真機とは撮影した直後に写真を現像してくれる写真機を指す言葉で、今僕の目の前で差し出されている物は鏡玉(レンズ)付き感光膜(フィルム)と言うのが正式名称である。然し、残念乍ら此方の名称は余り一般的には普及しておらず、誤用の方が広まっている。そんな安価な写真機を受け取ると同時に僕は首を傾げて見せる。何故其れを渡されたのかが理解出来なかったからだ。

 

「何だこれ?」

 

「使い捨てカメラよ」

 

「それくらい分かってるよ、僕が訊きたいのはそれを渡してきた理由だ。あと、その呼称はメーカー側は推奨してないぞ」

 

「細かい男ね、呼び方なんて何でもいいじゃない。……理由ね……それを使って怪しい物を撮りなさい、宇宙人とか未来人が写り込むかも知れないわ」

 

「心霊写真じゃああるまいし……」

 

「それはそれで面白いからアリね」

 

「アリなのかよ……」

 

 (まさ)しく何でも有りである。抑々(そもそも)、心霊写真だってそうそう簡単には撮れやしないのに、宇宙人や未来人を撮るのは容易では無いだろう。とは言え、宝籤(たからくじ)は買わなければ当たらないし、虎穴に入らなければ虎児は得られない。世の中には少なからず幽霊や宇宙人の目撃談があるのだから、下手な鉄砲数打ちゃ当たる方式に撮り続ければ、一つ位は奇妙な物が写り込むかも知れない。要は挑戦してみる事が肝要なのだ。挑戦無くして成功は掴めないのだから、谷河のやろうとしている事は(あなが)ち間違いと言う訳でも無いのだろう。

 そんな事を考え乍ら谷河から写真機を受け取ると、彼女の少し冷やりとした指先に触れた。末端冷え性なのかも知れない。と言った様な益体も無い事を考えている僕が、初めて彼女の身体に触れた瞬間だったと気付くのは数分後の事だった。兎も有れ、谷河流との二度目の邂逅は、勢いの着いた炭車(トロッコ)の様に性急で危なっかしく、尚且つ到着点(ゴール)の解らない物になったのだった。

 

 

 

 

 

 結論から言ってしまえば、僕達の探索は空振りに終わった。谷河は何処で調べて来たのかも解らない、市内の怪しげな場所(スポット)へ僕を連れ回した。廃工場に廃病院、廃校等の如何にもな場所を巡っていく。真剣に、けれども愉しそうに探索をする彼女と、本当に幽霊でも出そうな雰囲気にビクビクしながら彼女に着いていく僕は対照的で、傍目からは(さぞ)や滑稽に映ったであろう。そんな懦夫(だふ)と化した僕は谷河の指示で様々な写真を撮った。如何にも怪しげな物品や物陰から、何の変哲も無い瓦礫や野良猫の写真まで脈絡も意義や奇異の有無も無く、感光膜の残数が許す限り彼女の指示通り撮り続ける専属写真家(カメラマン)になっていた。そんな折、不意に気になり何の変哲も無い物を撮る理由を訊いてみた所。

 

「そんなことも分かんないわけ? いい? アイツらだってバカじゃないわ、如何にも撮ってやろうっていう奴らの前にのこのこ出てきたりしないわけよ。実際、古今東西の心霊写真やUMAの証拠映像なんかの撮影者は口を揃えて『何となくカメラを回してたら』何てことを宣っているわ。だけどね、私からするとなんてことない物を撮り続ける行為が既に怪しまれると思うのよ。だから、怪しげなものとそうでないものをバラバラに、不規則に、ランダムに撮って奴らの不意を突いてやるって作戦ね」

 

 と言う長文で返された。突っ込み所は多々あれど、成程と思わなくもない。言う為れば、道端の小石を蹴って側溝の穴を狙った所で中々入るものではないが、何となく蹴った小石が穴に入る事は間々あるものだ。谷河の言い分は其の状況を意図的に作り出そうと言うものだろう。更には、相手の心理面も考慮して不意討ち(フェイント)を仕掛けると言う二段構えである。けして成功率が高いとは思えないが、彼女なりの理論を持って導き出した答えを対案も無しに否定は出来ない。其れならばと僕は撮影係の仕事に勤しんだのであった。然し、先にも述べた通り、僕達の第一回不思議探索(命名は谷河)は空振りに終わる。別に特別な事があった訳ではない、其の日は何も見付からず、後日、谷河が現像してきた写真を見ても何も映っていなかっただけである。結局は何も見付からなかった事に谷河は不服そうではあったが、『風見鶏』で主人(マスター)お手製の洋生菓子(ケーキ)を奢ってやると、少しは機嫌が良くなった。主人に谷河との関係を訊かれたが、友人だと短く告げておいた。其の際彼女は少し驚いた様な表情を見せた後、意味有り気な、然し優しい笑顔を浮かべて店台(カウンター)の向こうに戻って行った。彼女の性格からして揶揄(からか)われるとばかり思っていた僕は少し肩透かしを食らった気分に為りつつも、其れが彼女なりの気遣いだと気付き、感謝の念と共に洋生菓子を食べる。ふわりと広がる凝乳(クリーム)の甘味と生地(スポンジ)の間に挟まれた果実(フルーツ)の甘酸っぱさが心地好い。何より作った人物の人間性を再現したとも言える、包み込まれる様な安心感を覚える味だ。

 

「……諦めないわよ」

 

 菓子に舌鼓を打っていると唐突に谷河が呟いた。少し俯き加減だが、確かに強い意思を感じる声と表情だった。

 無意味とも思える事に全力を尽くせるのが学生の特権であると、何かの小説で目にした記憶がある。然し、彼女の其れは、そう言った前向きで愉しげな物とは違った雰囲気を持っていた。何か追い詰められた様な必死さに違和感を覚えつつも、僕は其の理由を訊ねる事は出来なかった。

 其れは、少なくとも『一緒に遊ぶ』と語った彼女の愉しげな表情とは全く違うものだった。屹度(きっと)何か、彼女の中で二律背反の様な何かがあるのかもしれない。『宇宙人や未来人や超能力者を()()()()()()()()()()()』と思う気持ちと『宇宙人や未来人や超能力者を()()()()()()()』と思う気持ちが彼女の中にあって、其れは自分の中でも整理が着いていないのだろう。だから、彼女は良く表情が変わる。愉しげな表情も辛い表情も直ぐに顔に出る。ともすれば顔に出過ぎて、複雑な表情に為りがちな訳だが、そうなってしまえば其の感情は逆に読み取りにくくなる。其れは今、此の瞬間もそうであり、彼女の其の強い意志が何に基づく物なのかを僕は理解が出来なかった。

 口の中を甘くする菓子も、空気を甘くする事迄は出来ず、黙々と口を動かすだけになった。

 

「……次は、何か見つかるといいな」

 

 明らかな気休めである僕の言葉に谷河は少し不機嫌そうに頬を膨らませるだけだった。どんな言葉を掛けるのが最適解だったのか、僕は未だに解らないでいる。長かった独りでの日常が彼女の内面に踏み込むのを躊躇わせたのだろう。そして、僕は其れを今なお後悔している。では、踏み込めたから何だと言うのか、彼女を救えたとでも言うのか。当然ながらそうではない。そうではないのだが、何も出来なかった事にも、何もしなかった事にも未だに後悔しているのだから、一つくらいを軽減しておきたいと言う只の我が儘だ。其れが彼女に対して不実であると知りつつもそう願わずにいられないのは僕の持つ歪みなのだろう。

 ただ、此の時の僕は未来にそんな思いを抱くとも知らず、居心地の悪さを感じながら珈琲を啜るだけだった。




 そろそろ恒例と言ってもよろしいでしょうか? 謝辞の時間です。

涅槃にるゔぁーなさん最高評価ありがとうございます!
astarothさん、byakheeさん、ねじまきドラゴンさん高評価ありがとうございます!
セリヌんティウスさん、ハーフシャフトさん評価ありがとうございます!
 また、新たにお気に入り登録してくださった方々、本当にありがとうございます!
 日々の生活で荒みそうになる気持ちが、皆さんのお陰で救われています。大袈裟ですかね? でも、これがあるから書くことを辞めないんだと思います。本当にありがとうございます!

 しかし、今回は本当にクオリティーが酷いですね……文章も構成も雑と言うかなんと言うか……つ、次こそは皆様の期待に添えるものを! それでは、また次回とか!

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