軽文ストレイドッグス   作:月詠之人

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捌章

 

 

 灰色狼を名乗る金色の少女――桜場一樹を正面に見据え、僕は言葉を失っていた。

 ――『灰狼』桜場一樹。其の人物の事を僕は少しだけ知っていた。とは言っても、昨日の夜にインターネットで調べた時に入ってきた知識ではあるのだが。

 曰く、冷酷の知恵者――灰色狼の化身であると。其の人物が人前に姿を見せる事は少なく、捜査は部下に任せ、部下の持ってきた情報を基に推理し事件を解決する安楽椅子探偵(ロッキングチェア・ディテクティヴ)なのだと。其の姿は醜悪な老婆であるとか、老獪な怪紳士であるとか、将亦(はたまた)病床の旧華族子息だとか、二足歩行の獣等という巫山戯た物迄大小様々な噂があり、其の中に絶世の美少女と言う物もあるにはあった。しかし、インターネット上では誰も信じてはいなかったし、僕自身も眉唾物だろうと一笑に付していたのだが……正か、其れが正解だったとは……。

 先の騒がしさとは打って変わり、静寂が支配した部屋の中。窓から降り注ぐ暖かな陽光を掻き消してしまったかの様な冷たい空気が満ちる。其のひやりとした空気の中で『灰狼』――桜場一樹は退屈そうに小さな欠伸をした。此のあどけない少女が巷で名探偵と呼ばれている事に、僕は少なからず動揺していた。見た目だけで判断してしまえば有り得ないと断じてしまうだろう。しかし、其の身から発せられる威圧感が、存在感が、そして威厳が信じるに値すると僕に訴えてくる。

 

「しかし、社長か……もしかして、僕より歳上だったりするのか?」

 

 僕の質問に対して、桜庭は眼を瞑った儘で小さく首を横に振った。

 

「いや、私は鷹橋君と違って見た目通りの年齢だよ」

 

 其の顔に浮かぶ表情は『退屈』、其の一点のみだった。先程の欠伸も其の『退屈』から来ているのだろう。しかし、其の歳で社長とは畏れ多いな。因みに、起業に関して年齢制限はなく、本人の意思能力と親権者の同意があれば未成年者でも起業は可能である。とはいえ、やりたいから出来るという程簡単なものではないし、資本金等用意する物も少なくないのでやはり未成年では容易ではないものである。だが、容易ではないというだけで実際に僕より年下で在学中に起業したという人間もいなくはない。ただ、小学生でというのは聞かないが。

 

「小学生で起業というのも珍しいな」

 

 僕のそんな何気無い一言に、桜場は不機嫌そうに頬を膨らませた。何だろうか、控え目に言って超可愛いな、抱き締めて頬擦りしたくなる。

 

「私は今年で十四だから、この国の教育課程に則れば小学生ではなく中学生なのだがな」

 

 おっと、小学生ではなく中学生か。十四という事は二年後には結婚できる年齢なんだな……いや、別に他意はないぞ。しかし、鷹橋といい桜場といい、成長に難がある奴らだな。少しは蒲池さんを見習った方が良いぞ。特に鷹橋だな。桜場は十四という年齢上まだ伸び代があるが、鷹橋は成長期を過ぎた十九歳だ。せめてもの救いは、胸の大きさなら二十歳過ぎても成長の余地があるという事位だろうか。胸だけ成長した鷹橋……何故だろう、一周回って犯罪臭がするな。

 

「……ねえ、今あんたからすっごい不愉快な視線を感じたんだけど」

 

「気のせいじゃないか? それより桜場、少し話があるんだが」

 

 鷹橋の疑わしげな視線を向けながらの質問を、華麗に流しながら僕は桜場に言った。そんな僕を睨み付けて無言で抗議をする鷹橋と、鼻を鳴らして呆れたような視線を向ける桜場。二者二様の視線を受けている僕に向けて、其の目に宿した呆れは其の儘に、桜場が口を開く。

 

「依頼かね」

 

 一応は疑問文の(てい)を成していたが、確信を持った物言いだった。

 

「よく分かったな」

 

「探偵社で探偵に向けて話があると言ったら大抵は依頼だよ」

 

 確かに、其れもそうだな。瞳の中の呆れの色を濃くしながら、桜場は西洋煙管(パイプ)に口を付け、吸って吐く様な仕種を見せる。火は着いていないし、抑々(そもそも)煙草の葉が入っていない可能性もあるので、当然煙も立たなければ臭いもしないのだが、其の姿は妙に様になっていた。其の行為の意図は分からない。抑々意図など無い気もしてくる。

 

「それに、元々君は私のこの探偵社に用があって来たのだろう?」

 

 自分の心臓が大きく跳ね上がり、そして、其のまま停止してしまったかの様な錯覚に陥る。数秒、ほんの数秒程だが、全身の細胞が停止したかの様な感覚を覚えた。そして、身体が機能を取り戻し、全身に血が巡る感覚と共にぶるりと身震いをする。

 

「待て待て! 何でそんな事が分かるんだ?」

 

 思わず声を上げた僕に、桜庭が()可笑(おか)しそうに口許を歪めて見せた。

 

「そんなものは、少し頭を使えば分かるというものだよ。この辺りには目立った商業施設も観光名所も史跡や寺社仏閣の類もない、ただの閑静な住宅地だ。そんな場所に学生である君が居たとなれば、八割方我が探偵社に用があるということになるだろう。ぶらりと散歩に出て辿り着いたという可能性を考えるよりは確率が高い」

 

「僕が学生という根拠は?」

 

「それこそ愚問というものだ。君くらいの年齢で、平日の昼間(こんな時間)から私服で出歩いている人間が学生なのか社会人なのか、どちらの方が可能性が高いと思う?」

 

 そう言って真新しい布切れを取り出した桜場は、手に持った西洋煙管を磨き始める。何となく分かってはいたが、どうやらあの西洋煙管は、彼女のお気に入りの様である。其れは其れとして、流石は探偵と言った所だろうか、少ない情報を見逃さず、聞き逃さず、状況と組み合わせて解を出してくる。確かに彼女の言う通り、()()()()()()()()()()なのだろうが、其れを当たり前の様に出来るという事だけでも称賛に値する。僕の考えが足らない事を差し引いても、桜場の洞察力、推理力は素晴らしい物だと言える。

 

「まあ、話が早いのは助かるな。察しの通り、依頼をしたい」

 

「内容は?」

 

「僕の護衛……に、なるのかな?」

 

 迷った末に、結局は正直に全て話す事にした。課題の話、街の占い師に占って貰った結果等、部分的に端折った所はあるが包み隠さず、嘘偽り無しに、虚飾をせず、虚偽を加えず、虚構を用いず、虚勢を張らず、虚言を吐かず、純然で客観的な事実のみを伝えた。それが今現在、僕が見せる事の出来る唯一の誠意だと思ったからである。しかし、返ってきた反応はあまり思わしくはない物だった。

 

「占いねえ……」

 

「申し訳無いが、信憑性に欠けるな。いや、君が嘘を言っていると言っている訳ではない。だが、所詮は占いだ。そもそも、その占い師が真実を言っているとも限らないだろう?」

 

 反応としては大凡(おおよそ)予想通りの物で、だからこそ其れ以上の一手を打ち出せない物だった。詰まる処は投了。お手上げ状態だ。

 志蔵の言っていた事を思い出してみれば、共に行動をしなくても、何かしらかの利になる行動を取ってくれるらしいので無理に依頼をする必要は無いのだろうが、僕としては、どうせなら連携を取っていきたいと思っている。別に美少女達と行動を共にしたいと思っている訳ではなく、状況を把握して効果的に動きたいからである。なので、依頼を承諾してもらい、情報の行き交いを円滑(スムーズ)にするのが最善手だと思っていたのだが、依頼を受諾して貰えないのではどうしようもない。

 

「そうか、だったら仕方がないな。長居しても悪いし、僕はこれで……」

 

 御暇(おいとま)しよう。と続けようとした僕の言葉は勢い良く開かれた扉に遮られた。扉の向こうに居たのは、先程の服装から着替えて事務員服を身に付けた蒲池女史であった。

 

「その依頼、受けませう!」

 

 開口一番、蒲池さんがそう宣言する。其の一言に、僕は腰を浮かした儘で阿呆面を晒し、桜場と鷹橋の二人は呆れた様な視線を向け、山田さんはそんな様子を見ながら只々苦笑していた。

 今一、状況が呑み込めないのだが、どうやら蒲池さんとしては僕の此の依頼に乗り気の様である。少年の様に眼を輝かせながら部屋に入ると、何故か僕の隣に腰掛けた。戸惑う僕に気を留めず、蒲池さんは真っ直ぐに桜場を見詰める。其の姿を横目で盗み見ると、湯上がりである為か頬はほんのりと上気し、つんつんと尖らせた髪も湿り気を帯びて洗髪剤(シャンプー)の良い香りが鼻腔を(くすぐ)った。出逢い方が衝撃的過ぎて気が回らなかったが、彼女も相当な美人である。男性の様な言葉遣いや仕種格好は、逆に彼女の見た目(スタイル)の良さを強調し、女性としての魅力を引き出している。何より、其れを狙って行っている様子が無いのが特に男心を擽るのだ。そんな事を意識してしまったからか、どぎまぎしながら彼女を見ていると、其れに気付いた彼女が片瞬き(ウインク)を一つ此方に寄越して、親指を立てた。何今の!? 超素敵なんですけども! 抱かせて下さい! いや、いっそ抱いて下さい!

 

「彼は俺の恩人です。どうか彼の依頼を聞き入れて貰えませんか?」

 

 真剣な表情で頭を下げる蒲池さんに二人共気圧されているようで、困惑した表情を浮かべて押し黙っている。ただ、困惑しているのは僕も同じだ。僕がした事等精々馬穴(バケツ)を引っこ抜いた位な物で、本来なら恩人と呼ばれる事すら烏滸(おこ)がましいのだ。僕が手を貸さなくても、何れ彼女自身の力で、若しくは僕以外の誰かに手を貸して貰い助かっただろう。僕程度が誰かを助けられる等と思うのは烏滸がましい。最終的に人は自分で勝手に助かるだけで、僕が他人に出来ること等は高が知れているのだ。

 そんな恩人とも呼べない僕に、蒲池さんは感謝の念を覚え手を貸そうとしてくれている。嬉しくはあるが、何処と無く居心地の悪さも感じてしまっていた。

 

「蒲池さん、そこまでしてもらわなくても大丈夫ですよ。断られる事は予想してましたし、僕一人でも何とかしてみせますから」

 

 そう言った僕に対して蒲池さんが向き直り、其の儘真っ直ぐに僕を見詰めながら腕を掴んできた。

 

「でも、危険かもしれないだろ」

 

「その危険に、無理に人を巻き込むわけにはいきませんから」

 

 此れは本当の事で、依頼として、仕事として手を貸してくれるのなら多少の危険は仕方がない事だと思う。しかし、仕事では無く、善意で手を貸してくれる人間を危険に晒す訳にはいかないのだ。ならば、依頼を拒否された僕が食い下がる訳にはいかない。()してや、探偵社員である蒲池さんの手を借りて迄も依頼を受諾させるのは間違っている。

 僕の言葉を受け、顔を伏せて数秒黙っていた蒲池さんだったが、顔を上げると上目遣い気味の視線を向けてくる。

 

「俺、今朝みたいなツイてない事が日常茶飯事で、何時も不幸な目にあってるんだ。助けて貰った事も殆どなくて……だから、今朝は西緒さんが助けてくれて本当に嬉しかったんだ。だから、今度は俺が貴方を助けたい。俺、頭は良くないけど、腕っぷしには自信がある。危険な事にも慣れてる。だから……」

 

 蒲池さんは其処で一度言葉を切ると、深呼吸をするように大きく息を吸った。

 

 

 

「俺に、貴方を守らせて欲しい」

 

 

 

 ――不覚にも、ドキッとしてしまった。

 真っ直ぐに僕を見詰める瞳は少しだけ(うる)んで見え、上気した頬と艶やかな唇から洩れる吐息が、大人の女性の色香を醸し出していた。台詞としては、男女が逆なのが情け無い限りだが、漫画や小説に出てきそうな一文に胸が高鳴るのを感じる。感極まってしまったのか、腕を掴んでいただけの筈が、何時の間にか抱き付く位に密着していた。唇同士が触れ合いそうな距離感で、腹部に至福の感触を覚えながら僕は彼女の長い睫毛を見詰めていた。ふと、何かの音が大きく響いたと思うと、其れが自分が唾液を飲んだ音だと気付かされる。きっと僕の顔は紅く染まり、表情はだらし無く弛んでいるだろう。自分の心音が段々と強くなっていき、爆発しそうな程に高鳴った時、急に強い力で僕と蒲池さんが引き剥がされた。

 

「……いちゃつくんなら余所でやって貰えないかしら……?」

 

 ――般若の形相の鷹橋がいた。其の迫力に気圧されて、僕と蒲池さんは腰掛けていた寝椅子(ソファー)の両端まで距離を開く。名残惜しさを感じながらも何処か安堵しながら鷹橋を見ると、機嫌を直したと迄は言わないが、先程よりは幾分かは落ち着いた表情をしていた。確かに自分の同僚と客人が、目の前で密着している所は余り見たくは無いだろう。

 

「べ、別にいちゃついてなんか……」

 

「あれをいちゃついてたと言わないで何をいちゃついてたと言うのよ。あんた完全に女の顔してたわよ」

 

「し、してない! 絶対にしてないぞ! ……してないよな?」

 

 いや、僕に確認されても……。しかし、真っ赤になって否定している蒲池さんは其れは其れで可愛らしいものだ。

 

「だいたい、あんたもあんたよ! さっきは私にけ、けけっ、け……ん……とか、……てた、……せに……」

 

 勢いよく振り向き、僕を怒鳴り付けたかと思えば、尻すぼみになっていき最後の部分は殆ど聞こえなかった。昨今の大衆文芸の主人公に代表される、突発性難聴ではなくとも聞き取れないだろう声量である。あれって謎だよな、一人称小説で、読み取れる文として書かれている以上は主人公の耳に届いている筈なのに聞こえていないだなんて。某小説の主人公は聞こえない振りをしていたが、其れであるならば理解は出来る。共感は余り出来ないがな。

 其の儘俯いてしまう鷹橋と、紅くなった儘で狼狽えている蒲池さん。そして、そんな二人にどう声を掛けたら良いものかと思案する僕とで奇妙な三角形を形成していた。三竦み……とは一寸(ちょっと)違うな。余談だが、三竦みと言えば、僕は未だに理魔法が光魔法に強いのが納得いっていない。光魔法は神の力の代行な訳だから、神が造り出した自然の理に負ける道理は無いと思うのだが……。詳しい人に是非解説をお願いしたい!

 閑話だらけの僕の話に於いて、此の言葉を何度使えば良いのだろうか、幾度目かの閑話休題。そんな膠着状態を脱する切っ掛けは桜場の小さな咳払いだった。

 

「蒲池君。君が其処の彼に入れ込むのは別に構わないが、『横浜連続暴徒事件』に関しては彼個人の依頼としては受ける事はない。あの事件は既に軍警も市警も動いているからな」

 

「どういうことだ?」

 

 僕の疑問に対して桜場は少し考えるような仕種を見せたが、直ぐに返答をくれた。

 

「……君が持ってきた事件の黒幕の噂だが、彼等もその可能性があると踏んで捜査をしているということだよ。ウチも情報提供を頼まれていてね。だから、君に此方から情報を流すことは出来ないのだよ」

 

 守秘義務という物に近い何かだろうか。兎に角、警察と情報を共有している以上は、一般市民である僕に情報を渡す訳にはいかないのだろう。

 

「警察が動いているということは、あの噂には信憑性があるということか?」

 

 僕の問いに対する返答は無かった。眠そうな眼で僕を一瞥すると、小さな欠伸を一つして、目を閉じて西洋煙管に口を付ける。話す事はない、若しくは、話す事は出来ないと言った態度だ。

 

「……それなら、この依頼は、俺個人が受けます」

 

「……勝手にしたまえ。その依頼を受けている間は欠勤扱いだぞ」

 

 蒲池さんの言葉に興味無さ気に桜場が返答する。しかし、其の言葉とは裏腹に、表情は何処か不服そうである。部下が自分の指示で無く、初対面の人間を優先したのが面白く無かったのかもしれない。桜場に対し無言で頷き、其れを返答とする蒲池さん。そんな二人を鷹橋が不安そうな表情で見ていた。僕の心中としても複雑である。僕の持ち込んだ依頼のせいで仲違いが発生しているのだから。

 

「……良かったんですか?」

 

「良いんだ。俺は、俺に出来ることをやるだけだから」

 

 強気な返答をして見せる蒲池さんだったが、彼女の顔には少しだけ寂し気な表情が浮かんでいた。其れだけで二人が……いや、此の探偵社の面々が仲が良い事が伝わってくる。桜場も蒲池さんも、当然鷹橋や山田さんも、そして僕だってこんな結果は求めていなかった筈だ。けれども、僕にはどうする事も出来ない。桜場の事情も、蒲池さんの決意も無下にする事は出来ず、折衷案も思い付かない。そんな自分がとても不甲斐なく、歯痒かった。

 

「……とにかく、もう一度その占い師に話を聞きに行きませう。何ていう占い師なんだ?」

 

「ああ、えっと、志蔵千代丸という女性の占い師です」

 

 其の名前に反応したのは蒲池さんでは無く桜場だった。驚いた様に眼を見開き、此方を見ている。

 

「……志蔵千代丸といったかね?」

 

「え? ああ、知っているのか?」

 

 僕の問い掛けに返事はなく、桜場は暫く考え込んでいた。そして数分後、上げた顔にはにやりとした笑みが浮かんでいた。

 

「良かろう。蒲池君、そして西緒君、前言撤回だ。君達に協力しようではないか。当然、欠勤扱いも無しだ」

 

 先程迄の退屈そうな表情から一変。愉しそうに笑いを堪える桜場に、僕と蒲池さんは怪訝な視線を向けるのだった。






 ヒョウカガアガッテル‼ ……失礼、取り乱しました。何時の間にかお気に入りしてくれている方も20人を超え、評価もしてもらって、合計UAも1500を超えていて驚くばかりです。そして、深く感謝してます。一人一人名前を挙げて感謝の言葉を述べたい所ですが、長くなりそうなので手短に。皆さんありがとうございます!

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