咲-saki- 四葉編 episode of side-M 作:ホーラ
「ちょうど、呼びに行こうかとおも……」
「あら深雪可愛いわ、フェアリーダンスのコスチュームね、それにお揃い」
兄は自分をまじまじと凝視し、姉は私の頭についている羽の髪飾りと姉自身の金色の翼を指差しながら言った。
原村和
主人公チーム清澄の一年であり去年のインターミドルチャンピオン。名言、そんなオカルトあり得ません(通称SOA)から分かる通りデジタル麻雀を得意とし、ネトマ界では運営が送り込んだコンピューターなどと言われ知らない人はいないほどである。現実で打つと牌の感じなど現実のいろいろな情報に惑わされることにより上手く打てずミスをしていたが、エトぺんを試合中抱くことによりミスが少なくなった。
咲がこの能力をこの世界に落とし込むと、どの場合でも教科書通り基本に忠実な魔法を使うことができるようになるのと金色の羽を生やし空を飛べるという能力になる。なぜ空を飛べる能力がついたかというと長野1回戦で競技中、空を飛んでいたからだ。むしろそっちの方がオカルトであり、あり得ない。お前が言うなレベルである。だがこれにより咲は空を飛ぶことができるのだ。
「お姉様ありがとうございます。お兄様どうでしょうか?」
「とても可愛いし似合ってるよ、そしてナイスタイミングだ」
「ありがとうございます…?」
兄が褒めてくれることは確信していたが最後のフレーズが理解できなかった。座っている達也をよく見るとそこにあるべき椅子がなかった。
「深雪にもこのデバイスのテストをして欲しかったのよ」
「汎用型飛行術式、常駐型重力制御魔法が完成したんですね!おめでとうございますお兄様!」
それは兄と姉が協力して研究していた魔法だ。
「ありがとう深雪。まあ咲の術式をいじっただけでズルしたようなものなのだがな」
「翻訳して、意味を理解して、いらない部分削って新たに要素付け足したのならもう私の術式関係ないと思うんだけど」
姉の神依中に使う術式はそもそも魔法式の言語が違うらしく姉もその神の神依中以外には使えなく、翻訳が必要らしい。それを一から兄は解読したとのことだ。
咲がエイスリンの神依の力のように神依なしでも使えるようになっているのはこの言語を感覚的に理解しているからである
「そうですよ、お姉様の魔法は神の魔法なのですし、お兄様の飛行術式は必要な魔法力を満たしていれば誰でも使えるのでしょう?」
「一応そういう風に作ったつもりだ。俺と咲はテスト済みだから深雪にもテストして欲しいのだが」
「喜んで!」
深雪は長年の夢の1つが叶うのが間近と知り顔を輝かせた。
飛行術式のCADはいつも使っているCADの汎用型ではなく、特化型であった。姉はCADが必要な飛行術式は片手がふさがるから使いにくいとぶつくさ文句言っていたがそれは多分姉だけであろう。姉は別次元なのだ。
「始めます」
深雪はたくさんの感情が入り混じっていた。なにせこの魔法は尊敬している姉の神の力の中の1つであるからである。自分が使ってもいいのかという葛藤と姉が見ている世界を見たいという誘惑と失敗したらどうしようという恐怖。様々な感情を持ち実験をスタートした。
兄が作った魔法は綺麗な魔法であった。魔法演算領域にほとんど負担をかけず、吸い取られるサイオンは余剰サイオンの流量に毛が生えた程度にすぎない。徹底的に無駄をなくした魔法であった。
空を飛ぶ気持ち良さと姉の見ている世界を見たことにより、姉のように大空を自由に飛んで見たいと思った。
「起動式の連続処理が負担になっているとかはないか?」
快感に溺れていた自分に気づき自分を叱りつけ質問に答えた。
「大丈夫です。頭痛や疲労感などもありません」
「それじゃあ水平移動して思うように飛んでくれないか?」
深雪は自由に飛んだ。ターン、スピン、宙返りなど自由自在に舞い踊る。
「その術式すごい綺麗よね、それに改良版は神依無しで神依と同じ力得られるしすごいわ」
「改良版ですか?」
「その話はまた今度。咲も一緒に飛んだらどうだ」
「そうね、飛ぼうかしら」
姉は本を机の上に起き浮かび上がる。深雪の夢の1つは姉と一緒に空を飛ぶことであった。夢を叶えてくれた兄に深雪は心から感謝していた。
原村和
咲原作のヒロイン枠+おっぱい枠 母親が美人 ボケが多い咲原作や咲日和の数少ないツッコミ要員でもある
のどっちエトペン持ったら強くなったり空飛んだり発情したりどう考えても自分オカルト側だろ…
それはそうと今日発売の本編の照が可愛すぎる、冬服ロング照の破壊力は見てもらわないとわからない。照-Teru-白糸台編のスピンオフ始まってくれ…