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さて、俺は現在非常に困っている。
原因は、この仮面に宿る霊、カシャリアに、認めさせろと言われたからだ。
が、よく考えて見ろ?
どうやってカシャリアに俺の事を認めさせればいいのか、わかるか?否、わかるはずがない。
駄目元でカシャリアに聞くも、自分で考えろの一言のみ。
仕方がなく、早すぎるが、こっちの事を俺は早々に諦めた。
どうすればいいのかわからないのに、あれこれ考えてもわからないものはわからん。
なら、今俺が出来ることをすればいい。
その一つは、体を鍛える事。
まずは、それだ。
俺は、早速仮面をほっぽいて、筋トレを始めた。
一時間後、一通りの筋トレをし終わり、仮面を持って家に走って帰る。
学校から帰って、その後筋トレを開始した事もあり、辺りは真っ暗だ。
俺はその風景を不気味に感じ、猛ダッシュで帰った。
「ただいま。」
「あら、お帰りなさい。刀。こんな遅くまでなにをっ……」
母がいつものように言っていたが、俺が持っていた仮面を見て、顔が青ざめた。
「……母さん。俺…」
「刀。あなたは……それをどうするの?」
母は体を震えさせ、極力仮面を見ないように、俺を見た。
無理もない。
俺に記憶がなくとも、母には、家族には俺が仮面を被っている間の事を知っている。
特に、母は傷を負っていた。
「克服する。二度と大切な人を傷つけさせないように。」
にっと笑顔を見せ、仮面を母に見せないように隠す。
そのまま、部屋に入り、ベットに横になる。
「大切な人か……」
母に言った、自分の言葉なのかと疑うその言葉にを噛みしめながら、仮面を手に取る。
「昔なら、大切な人も、人の為に何かをすることもなかったのにな……」
俺は、疲れていたのだろうか。
そのまま、眠りに落ちた。
風が強く吹き、大地などとうに枯れたその地で、剣を振る音が響く。
“やぁ!たぁ!うりゃあぁぁぁ!”
その音の持ち主は、銀色の髪の、まだ年端も行かない少年だった。
しかし、その剣の太刀筋は素人丸出しで、なっていない。
“カーナ!そんな太刀筋ではいつまで経っても人間に太刀打ち出来んぞ!”
その傍には、彼の叔父なのか、四十代半ばの男性がいた。
“むぅぅ……人間に太刀打ちって…僕らも人間…”
“カーナ!我々は今は人間の姿をしているも、もとは人間の種族よりも高位種!あのような愚かな者どもと同じにするな!”
少年、もといカーナと呼ばれる彼の反論を、否定するかのように、大声で言う。
“へぇへぇそうですかい。”
“また空返事をしおって!そんなんではお前に与える仮面は与えられんぞ!”
“そ~んな危険な物、誰が欲しがるんだか。”
剣を地面に突き刺し、剣から手を放す。するとたちまち剣は砂のように消え、男性はさらに激怒した。
“こ、こら!カーナ!まだ稽古は終わっとらん!”
“直感でしか教えられない人に用はありませ~ん”
手をひらひらと振り、男性の元を去る。
“たくっ……なんで俺はこんなことしなくちゃならないんだよ”
“そりゃあ、僕達がこの一族に生まれたんだから、仕方がないよ。”
カーナの年より、上だろうと思われる、こちらも銀色の髪の青年はカーナの頭をポンポンしながら言った。
“……仕方がないって……はぁ…”
“それより、俺はカーナが無事に仮面を使えるかが心配だな。”
ため息をつくカーナに、にやにやしながら、見る青年に苛つきつつ、カーナは質問した。
“そういやさ、思ったんだけど、なんで皆は仮面を欲しがるんだ?この世の大罪人共を閉じ込めた仮面なのによ。”
“ん?あ~……それは、その仮面に宿った霊の力が使えるっていうからだよ”
“へぇ~なるほどな。それは欲しがるわ。”
“けど、それを使うにはその仮面に宿る霊に認めさせる必要があるし、なによりも覚悟がないとあれは使えないからね。だから、今はまず、強くならないと。お前がしたい事も出来ないぞ。”
その言葉を最後に、
「覚悟……か。」
“んん?なんだぁ?どうした?真剣な顔してよ?”
カシャリアは俺の顔が見えるように浮遊して近づいてきた。
“そういやぁ、お前、寝る前にお前の母親に『二度と大切な人を傷つけさせないように。』って言ってたな。”
「ん?ああ。……俺、昔大切な人ってのが良く分からないで戦って、血まみれになって、覚悟ってのもわからずじまいで終わっちまった。」
天井の方を見ながら、さっきの夢の事を思い出す。
「だけど、今は大切な人、というより、守らなきゃいけない者、見守っていたい者も出来た。なら、それを守れるぐらい強くなりたい。自分がどうなってもいい。自分にとって、守りたい奴が出来たから、お前に認められるよう、お前を、カーリアを超えるぐらい強くなる。」
自分の目の前で浮く仮面を見つめながら、真剣な顔で言った。
「それに、俺の友人が教えてくれたんだ。力なんてなくても関係ない。俺の過去なんて、それは過去だ。俺は今を生きる。過去に縛られず、まっすぐと。昔、俺がしたかったことを、ここで実践したい。そして、人を守る仕事もしたい。誰もを助けるヒーローに。俺はなりたい。」
カシャリアは無言で、何も話さず、ただ、浮いていたが、何を思ったのか、突然笑い出した。
“ハハハ!いい心掛けじゃねぇか!刀!気に入ったぜ!”
「え…?」
“お前を俺の相棒と
俺は、なんとかカシャリアに認めてもらった。
あとは、こいつの力を使いこなす為の特訓のみだ!