デート・ア・無限サバイブ・鏡像の戦士外伝・神衣・ライフ   作:にゃはっふー

4 / 4
神崎家の日常回、ゆっくりしてしてください。


オーディン・ライフ

 全てをことを話してしまい、隠すことが無くなった今日この頃。

 

 神崎神衣、異世界で時間を操り、蘇生実験の協力者だった男。現在来禅高校の高校生になり、精霊と言う存在の真相、世界の真相を知る為に暗躍する。

 

 現在、多くの肩書きを持ちながら資金を集めたり、半精霊となった者達と共に住む。

 

「………布団に何かいる」

 

 目が覚めると、すぅすぅと寝息を立てている娘とも言える存在。園神凜緒。ピンクのパジャマ姿で、静かに寝かせたまま、起きあがる。

 

 最近寒いと思いながら、リビングに出向くと、或守鞠奈が、エプロンを付けて作っている。今日の当番は彼女のようだ。

 

「ああ神衣おはよう、凜緒知らない? 凜祢に聞いても知らないのよ」

「私の部屋で寝ている」

「………最近神衣の部屋ね」

「あっはは………」

 

 苦笑する凜祢と、少し部屋から抜け出す子にどうするか考える万由里。別に気にすることではないだろうと思いながら、椅子に座る。

 

「十二月の始まりであのバカが余計なことしなければ、もう少し平和だったんだが」

「どうしたの?」

「少しね………秘密主義なもんだから」

「言う気がないのならベーコン一枚渡さないわよ」

「鞠奈ちゃん、神衣の場合、それ意味無いよ」

 

 そんな話の中、コーヒーが淹れられたためそれを飲もうとした際、その手を止めた。

 

 そして、

 

「か、神衣っ」

 

 五河士道。精霊の希望とも言える彼が慌ててやってきた。

 

「どうした」

「な、七、七罪がいないんだ!! 知らないか!?」

「七罪はミラーワールドにいるぞ」

「そうか知ら、って知ってるのかよ!!」

 

 その場に座り込み、凜祢が水を手渡し、それを飲ます。どうも七罪がいなくって驚いていたらしい。

 

 だが、ミラーワールドにいるので安全だ。

 

「だがどういうことだ?」

「ん? どうしたのよ」

「いや、きちんと連絡はしろと言っていたはずだが………少し見てくる」

 

 そう言ってミラーワールドの研究室、七罪がいる部屋に出向くと、

 

『拝啓お兄ちゃん、私はこの世界の住人になります』

 

 変な手紙が置かれていました。

 

「………マジか」

 

 

 

「というわけで全員で着ました」

 

 精霊達は鏡あわせの世界に驚きながら、ポーズを取る耶具矢はくっくっくと笑う。

 

「ここが鏡像成る世界か、その名の通り、左右が真逆の世界よ」

「解説、耶具矢のツボらしく、気に入ったようです」

「まあいいが………」

 

 そう言いながら、指を鳴らすと共に、無数のモンスターがあらゆる場所から出てきて、全員が驚き、琴里は呆れながら聞く。

 

「これ全部?」

「眷属モンスターと言う、ゴルトフェニックスの羽根から創り出した使い捨てだ。数は揃えた。施設関係を探せ、見つけた場合、報告のみしろ」

 

 そう指示すると、咆哮を上げて飛び立ち、去るモンスター達。その様子を見ながら、耶具矢が目を輝かせている。

 

「ここが、ドラグブラッカーさん達の世界ですか?」

『静かだね~』

「当たり前だよ四糸乃、よしのん。ほら」

 

 手をかざすと、お店のウインドの向こう側が見える。こちらが見えないため、お~と言う声が挙がる。

 

「………これ使って情報集めたりしてたのね」

「ああ」

 

 気にせず、妹に返事する。これだから彼らオーディン派閥は情報戦に置いて、一つ上を行く。常に鏡、鏡面に気を付けなければいけないが、それが何が条件か分からない以上、ただ精神が削れるだけだ。

 

 故に仮面ライダー正義派とも言える者達は、多く活動するし、犯罪をする者達は簡単に食いついた。

 

「鏡面世界であるミラーワールドは、簡単に知ることができる、隣の世界。そこからの驚異に誰も気づかないからこそ、正義感から戦う者も居れば、悪意で使用する者もいる。なにより、鏡はモンスター達にとっては出入り口だが、獲物にとっては壁なんだよ」

 

 一人の仮面ライダーを思い出す。彼は巨万の富を求め、仮面ライダーになるが、たまたま戦いが終える前に叶ってしまう。

 

 だがらと言って、戦いから下りることは許されず、契約モンスターの所為で戦うことは余儀なくされ、

 

「結果、ミラーワールドでデッキを壊され、出入りする権利を失った」

「出入りできないとどうなるのだ?」

「いまのミラーワールドは現状、エネルギー変化や蓄える法則は無いから起きないが、ミラーワールド外からの者は、ライダーですらタイムリミット付きで長く存在することは許されない。いずれエネルギーに返還されて死ぬ。彼は届かぬ声を鏡越しの人々に叫びながら、リミットが尽きて退場した」

 

 それに全員が青ざめたが、気にせず歩く。

 

 鞠奈はあきれ果てた顔で見る。

 

「よくもまあ、んなとち狂った実験してたわね………笑えないわ」

「それほどまでに、神崎士郎は、妹の蘇生に執着していたと言うことだ。私からすればどうでもいいが、人の蘇生ができるのかには、興味はあった」

「興味があったってだけで、自分の肉体を他人に渡して、精神だけになって研究し続ける………じゅうぶん狂気の沙汰よそれ」

「褒め言葉として受け止めよう」

 

 それと全員、オーディン口調の彼に戸惑いながら、この世界、現時点のいまについて聞くと、

 

「一部の施設は電気、水道などを使えるようにしている。研究用にな」

「疑問、家だけじゃないんですか?」

「家のはカードとデッキの調整などしかない。顕現装置の実験施設、サーバー保管庫のような施設をいくつか。七罪がいるのは、そこのビルなどのどこかだな」

「なぜだ神衣?」

「そこ以外に食料は愚か、トイレなどの施設が利用できない」

 

 まさか、ネット廃人の極みがするような………

 

 考え込もうとして首を振る。そこまでしないはずだ。数名同じことを考えて、同じことをしているが、ぐっひひと微笑む人がいた。無視する。

 

 そしてモンスターの咆哮が響いた。

 

 

 

「やべ、顕現装置施設だ」

「なんかあるのお兄ちゃん?」

「可愛い琴里のために、顕現装置のミサイルやら拳銃やら砲台とかあるから、下手すると」

「危険なのか!?」

「いや、七罪が使用して反撃される」

「そっちかよッ!!」

 

 ちなみに素人でも町一つ制覇できるように武器貯蔵は完璧だと親友に言うと、あのなと呆れられていた。

 

 ちなみに、

 

「来るなぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ」

 

 すでにモンスター達にライフルを発砲している七罪を発見して、ほぼ全員があ~と言う顔をしていた。

 

「よしまず交渉する人決めて行くか」

「では私が」

「すまん誰か美九を羽交い締めしてくれ」

「ご褒美なので問題ありません」

 

 される準備しているため、十香に頼み、話し合う。

 

 

 

「な、七罪さ~ん~」

『七罪ちゃん、立てこもって無いで出てきてよ~』

 

『ぐっおおぉぉ卑怯よお兄ちゃんっ』

 

 早速切り札を切ることにした。とりあえず十香に抑えられた美九を見ながら、静かに説得を開始して、結果早くも折れる。早いな。

 

「念のために先に入るぞ、四糸乃やよしのんを入れた瞬間、また動き出すぞ」

「ええ行きましょう」

 

 

 

 部屋の中はすでに勝手に改造されていて、ルーム化している。

 

 下手人はとりあえず猫のように持っておく。

 

「お兄ちゃん、なにがいけないの? 私はお兄ちゃんの妹よ? なんでこんな、なにが足りないの、お風呂とか入って背中流したりすればいい?」

「せんでいいせんでいい」

「お願いしますっ」

 

 美九は外に出すかと琴里に話しつつ、ここの兵器類や武器類に呆れる。戦争できるレベルでそろえてる。

 

「こんなんどうして用意してるんだ?」

 

 友人の言葉に、

 

「趣味」

「おい待て」

 

 そんなことを言われても、

 

「精霊の研究も、顕現装置の武装研究も、エネルギー研究ももはや趣味だ。私と言う生き物は何かを創り続けることが呼吸のようなものだ」

「だからって」

「安心しろ、戦争する気も無い。もう戦いは面倒だからな」

 

 理由もあれだが、真実しか言わないため、呆れられる。

 

 そう言えばと、

 

「そう言えば、琴里の方に色々手貸してるわね」

「正確には鞠亜だよ鞠奈」

 

 それを驚く、琴里も少し得意げに微笑みながら、まあ待てと言っておく。

 

「ともかくもう出よう。七罪、ここはこのままでいいから、勝手な行動しないでくれ」

「お兄ちゃん………あれ、なんとかして」

 

 ただ無言で見つめる美九に対して、ここに来れないから問題ないとしか言えない。

 

 最近もういいと言わんばかりに、隠そうともなにもしない。

 

 

 

 とある戦艦のルームで、機械をいじり、調整なりなんなりしている。

 

「これでどうだ?」

 

 そして一人の、白い衣類を着こみ少女が目の前にふわりと現れた。

 

「身体に違和感は無いか?」

「………問題ありません、フラクシナス内のカメラ並び、私自身の目が視界として機能してます。神衣」

 

 そう言って微笑む少女は、映像装置を使った、この船のAIである『マリア』だ。

 

 それに微笑むと、ふわりと抱き着いてくるため、受け止める。

 

「感触並び、嗅覚などの五感も問題ないようです。私の感触はいかがですか?」

「普通の女の子に抱き着かれたようなものかな? 私からすれば娘のようなものだが」

「………」

 

 その時、目からハイライトが消えたような気がしたが、瞬間、蹴り飛ばされる。

 

 そこには同じように目から光を失った妹琴里と、武器を構えた鞠奈がいた。

 

「鞠亜、なに抜け駆けしてるのかしら?」

「いえ、チャンスと思いましたので」

「お兄ちゃん、そう簡単に女の子に抱き着くのはいかがかしら?」

 

 そんな様子を見ながら、文句なりなんなり言われつつ、まだまだ調整しなければいけないと伝えておく。

 

「お願いします神衣、私のことをお願いします。隅から隅まで」

「おいっ」

「お兄ちゃん?」

「私がなぜ怒られる?」

「もうここまで知られたからには、責任を取っていただかないといけません。私は神衣の物ですから………」

 

 頬を赤くして言うと、琴里に首を絞められながら、淡々と仕事する。

 

 鞠奈はソードベントで出した剣を地面にかん、かんと時間を置き叩くなど、まるで王蛇のようだった。

 

 

 

 色々なことを知られ、知り、行動に移る中で、けして変わらない。

 

 仮面ライダーオーディン、神崎神衣は、精霊の真実を知る。

 

 いまはただそれだけである。




外伝的な物語はここまでにしておきます。ネタが少なすぎたぁぁぁ。

それではこれで、お読みいただきありがとうございます。

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。

評価する
※目安 0:10の真逆 5:普通 10:(このサイトで)これ以上素晴らしい作品とは出会えない。
※評価値0,10についてはそれぞれ11個以上は投票できません。
評価する前に 評価する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。