デート・ア・無限サバイブ・鏡像の戦士外伝・神衣・ライフ   作:にゃはっふー

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少し話の少なさを見て、二亜と六喰の話をやるべきか考えてます。

もし見てみたいと言う方がいれば、この二人の物語に、神衣くんをぶち込んだものを作るつもりです。

正直、アンコール風にやってみましたが、ネタが少なすぎました。

それでは、この話はこの辺で。ではどうぞ。


真那・サポート

 それは美九の事件が終わった日のことだ。

 

 町にはなっていた従者モンスターが反応、町に出ると、

 

「お、お腹が減りやがりました・・・」

 

 友人の実妹がそこにいた。

 

 

 

 私の名は神崎神衣、仮面ライダーオーディンであり、この世界で精霊研究をしている者である。

 

 我が家には居候半精霊が二人居るが、いまは外出中、フラクシナスで身体検査で帰れない。そんなことを考えながら、ご飯を食べさせていた。

 

「助かりましたっ、とてもありがてーです」

「君の日本語がおかしいが、まあいいよ」

 

 そう言いながら軽い物を食べさせた。彼女の方は琴里経由で、兄の友人と知り、嬉しそうにご飯を食べている。

 

 彼女は高宮真那、年齢は琴里くらいだろうと思われる、我が友にして、利用対象、五河士道の実妹らしい。

 

 本人も当人もよく分からず、本人に至っては記憶がすっぽり無いらしい。だがペンダントに士道の幼い頃の写真がある。

 

 だが、それに首を傾げながら、見せてもらい返す。確か、この頃にはすでに五河家に引き取られていたはずだ。この写真はおかしいのだ。

 

 それでも問題はそこではなく、彼女の元所属先。彼女は精霊を撃墜する組織と銘打っているが、怪しさ満載の機関に所属。その上、違法、限界突破の肉体改造されている。そのおかげで実力者であるが、かなり身体はボロボロだ。

 

 確か色々な事柄があり、琴里が手を打っているはずだが、そんな彼女に聞く。

 

「で、なんでフラクシナスで保護されているはずの君が町中でお腹を減らしていた?」

「いっや~DEN時代の口座が凍結されていやがりましてね、無一文だったんですよ」

 

 それはそうだ。君は裏切り、その上、人権無視した違法薬剤使用による、強化戦士である以上、裏切ったら消すのが当たり前だろう。

 

 だが彼女は悪い顔でにやにやと、「これで借金も無くなりやがりましたよ」と言う。気にしないでおこう。

 

「それなら琴里に」

「あーーーあーあーーーー琴里さんには言わないでくださいですっ。その」

 

 突然食べるのをやめ、携帯を持つ手を掴む。その様子に、

 

「………まさか検査放棄してるんじゃ」

「あーーあーーあーーあーー」

 

 耳を押さえ、わめくが、それは仕方ないと考えつつ、時間帯を見る。実はいま夜だ。もう遅い時間帯だ。琴里は寝ている可能性があるし、変に押さえつけて、自分から逃走されても困る。

 

「なら、とりかく今日は泊まれ。友人の妹を、無一文で出す気は無い。出ていったら琴里にこのことを言うからな」

「ううっ・・・身体が目的でいやがりましたか」

「いま携帯で保護者を呼ぼう、隣だからすぐに来る」

「すいませんごめんなさいですのでそれだけは」

 

 ご飯を食べて満足して、自分の身体を抱きしめる真那に対して、そんな反応で返すのならこちらもこちらで対処する。

 

 ともかく、泊めて、今日はこのまま放置するが、

 

(だからと言って、この子の身体は劇薬使用している・・・)

 

 それに対してどうしたものかと思いながら、客室に案内しつつ、兄の昔を、知り得る限り話してあげた。

 

 

 

「………ったく」

 

 いつの間にか居間で眠りだし、寝間着には替えられないが、そのまま布団へと運ぶ際、俗に言うお姫様だっこしておく。

 

「兄様………」

 

 嬉しそうな顔の少女だが、

 

 

 

 身体が軽い。

 

 

 

(これであの機器を運用できるはずがない、脳への負担も高い………全く)

 

 精霊と言う、巨大なエネルギーの固まりと対峙する武装をするにしては軽すぎる肉体。筋肉もそんなにない、ただの女の子。

 

 歳相当の少女を布団に運び、静かに考え込む。

 

「………はあ」

 

 嬉しそうに寝言を言う少女、服は仕方ないので男物で悪いが、昔の服をいくつか置いておく。まあ着替えないだろうが念のためだ。

 

 見た目健康そうだが、明らかに寿命を削ってるのだろう。そんな子を見ながらため息をつく。

 

 やることは一つだが………

 

 

 

 朝日と共に起きる真那。すぐに行動に移る。

 

「それではおいとまさせていただきますです」

 

 そう言いながら、静かに出ていこうとするが、自分の靴がちゃんと揃えられていて、財布が置かれている。

 

「? なんでいやがりますか?」

 

『これを持っていかなかったら琴里に話す』と言う手紙と共に、大金が入ったお金が置かれていて、あわわあわわする。

 

「これは………ううっ………」

 

 しばし葛藤する様子を見せながら、しかも軽い軽食も置かれていて、渋々財布を懐にしまい、それを食べていく。

 

 複数用意されていた衣類を着ていた。さすがに着替えたかったのだろう。着ていた物も持っているが、これで準備万端と言う顔で出ていく。

 

 その様子を鏡の中から見ていた。

 

 

 

「さて、これからどうナイトメアを探し出しやがりますか」

 

 休みの日とはいえ早朝、男物の服装の少女は、スキップはするものの、人目を気にして移動する。

 

 だからか、すぐに気づく。

 

「………」

 

 妙な視線を感じる。

 

 真那は正直気分がよかったのだが、一気に不機嫌になった。

 

 顔色は変えないが、スキップはやめて、すたすた歩く。

 

「………」

 

 仕方ないので、町の人気のない道を選び、誘い出す。妙な輩なら叩きのめし、ナイトメアなら返り討ちと考えていた。

 

 だが、

 

「はい?」

 

 人気が無くなると共に、自分を囲むのは怪物だった。

 

 鏡、窓ガラス、何かに映る全てから、それらが現れる。

 

「これは………オーディンでいやがりますか?」

『そうだ、崇宮真那』

 

 仮面ライダーオーディン。この世界以前、ある世界で膨大な実験、人の蘇生のため、多くの命と人生を狂わせ、利用した研究者のもう一つの顔。

 

 この世界に置いては、完全な異物として活動。精霊研究と言う命題のもと、精霊事件に関わる研究者。

 

「なにかようでいやがりますか? 正直、気分良かったのが台無しでいやがります」

 

 不機嫌に頬をふくらます真那は、内心どういう意図だ?と考え込む。彼は敵でも味方でも無いだろう。

 

(兄様達を利用する関係から『味方』でいやがりますが、ナイトメアを殺そうとする自分は『敵』と認識してもおかしくねぇですからね)

 

 正直な意見、琴里からも話を聞き、裏表無いと言う評価をしているため、正しく彼を見る。

 

『そうか、そんなに彼と関わるのが楽しかったのか?』

「………のぞき見とは悪趣味ですね」

 

 訂正、敵だと言う印象で睨む。

 

 そんな不機嫌な少女を無視して、鏡から出てくる。

 

『私は商談しに来たんだが』

「この身体が目的でいやがりますか?」

 

 と、ぶっきらぼうに冗談で言うが、

 

『ああ』

 

 即答した。

 

「………」

 

 そして真那は顔を真っ赤にして、すぐさま壁際に移動して、少女らしい、震えながら、いまでも悲鳴上げそうにこちらを見ている。

 

『正確には、DEMが君にした薬剤などのデータが欲しい』

 

 それに、へっ?と言う声をもらす真那。こちらはこちらで彼女をからかう。

 

 くっくっと笑いながら、からかわれたと言うことに気づき、憤慨しそうになるが、周りにはモンスターがいて、静かに睨む。

 

「どういうことでいやがりますか?」

『こちらはこちらで、君らが普段使う装置の技能は知らない物が多いのでね。色々と試験者が欲しい。人材不足と言うものさ』

「ああ、そうでいやがりますか」

『時給は一週間で10万でいいか?』

「ブッフォ!?!?!?!!!」

 

 あまりの高い給金に吹き出す真那。私は別に金に困っていない。ぶっちゃけ何年口座を使い分けて、株だのなんだので資金を稼いでいると思う?

 

 使い分けたり、海外戸籍もあったり、色々大金を所持できるよう、この世界に来てから手を回しに回している。何人存在しない人間が、大きな会社から、小さな会社を経営している。権利などもある。

 

 その為、いますぐ億単位の資金が必要になっても、少し時間があれば用意できるし、金や宝石類に変えたりして保管もしているため、できる。

 

 無論、悪い方には手を出してはいない。それは面倒と言う意味合いが強い。変なところで法を守るのは、自分でもよく分からない。

 

『無論、住処も用意する。装備の方は、まだ待って欲しいが』

「えっ、えっ、えっ!? えっ!?」

 

 混乱している、相手がこうなれば、こちらのものだ。

 

 大金一つでここまで動揺するのは、少し心配だな。

 

『後は君の身体の治療だね、五河士道の情報も流そう。無論、ナイトメア、時崎狂三の情報も』

 

 彼女はすぐに食いついた。

 

 本当に私としてはいいが、俺としては少し不安だよこの子。

 

 

 

「………このマンションでいやがりますか?」

 

 ブレスレットに話しかける。それはなんも変哲もない、その辺にある、『銀の』ブレスレット。

 

『ああ、ここは私が買って運営しているマンションだ。なにも問題ない』

「マンション事態があんたのでいやがりますか………」

 

 高級マンションであり、セキュリティーなどちゃんとされていて、真那はマスターキーを受け取りながら、ここで過ごす。一人暮らしにしてはあまりに広すぎる部屋だ。

 

 家具ぐらいは用意できていたため、それにもう開いた口がふさがらない様子だ。

 

『一応君の年齢考えての配慮だ、あと、連絡用の通話機だ。警護は中は何もしない、外でモンスターは配置してるが、プライバシーぐらいは保証する。後は前金だ、これで消耗品や衣類関係を自分で買ってくれ』

「カード!? カードで問題ないんでいやがりますか!!?」

『問題ない口座だから好きにとは言わない。君自身の年齢で使っても問題ないよう、払う金額は気を付けるように。中身はまあ、かなりあるとは言っておくよ』

 

 その辺りを踏まえていれば、好きに使うと良いと言うと、顔が晴れやかになっていく。

 

「優遇過ぎる………DEMやめて本当に良かったです」

 

 そんなこと言いながら、後は血液サンプルを取りながら、ともかくデータを取る。後はこれから治療などの方も視野に入れる。

 

『隣の部屋がそう言った薬剤研究しているから、後で、宅配便で大型の鏡を送る。問題ないときは布を外してくれ。そこ以外から部屋を覗くことはしない、一部屋は交流用にしておくよう』

「了解です、あっ、後は」

『無論、このことは話せる奴には話しても構わない。では』

「交渉成立です」

 

 そう言って、今日は終わる。

 

 

 

『というわけで、携帯など色々便利になりやがりましたので、心配しねぇでください』

 

「………そうか」

 

 俺に電話する真那は、ウキウキしながら、向こうで何か食べたりしている。

 

 電話番号教えていないのだが、まあいい。

 

『いっや~あの後すぐに服とか買ったり、フラクシナスの方にも連絡しやがりました♪ あとはご飯も美味しいでいやがりますから、病院より気楽でいやがります♪♪ 琴里さんには悪いですが、しばらくはオーディンのもとですね』

 

 その話を聞きながら、フラクシナスにも連絡している辺り、村雨さん辺りかと考えながら、後は武装なども届けるかと思う。色々と私として考える中、俺として、

 

「けど無理はしないでくれよ、真那ちゃん」

 

『はいっ、それじゃ今日はこれくらいで』

 

 そう言って切る通話。しばらく研究所で血液サンプルから、ワクチンなど、むしろ薬を使わずに、スペックを落とさず、彼女が戦えるようにする。

 

「私としても有意義だよ、真那」

 

 そう言いながら、私としても俺としても、静かに彼女用に色々作り出す。

 

 

 

「ふ~………しょ~じき琴里さんには申し訳ねぇでいやがりますが、ここにいればまだ戦えやがりますし、しばらくはいますかね」

 

 そう言えばと、

 

「連絡できるようになって私、なんで神衣さんの番号聞いたんでいやがりましょうか?」

 

 そう思うと、少しだけ考え込む。フラクシナスに連絡した後に聞いて、その時についでに。確かに迷惑かけたのでそうすれべきだろう。そして手を叩く。

 

「そうかっ、兄様と同じような方ですからね~だからです、そうで違いありませんっ」

 

 そう満面の笑みを浮かべながら、一人にしては大きく、ふかふかなベットに倒れ、静かに目を閉じる。

 

「しばらく豪華に過ごしますか………お休みなさい兄様、神衣さん………」

 

 少女はそう言い、幸せそうに眠りにつく。

 

 

 

 翌日、帰ってきた居候精霊達を出迎えると、

 

「「なぜか漠然と殴りたくなった」」

「何故だ?」

 

 半精霊の同居人にそう言われて、私は殴られた………




倫理観が滅茶苦茶屈折してますこの子。まあオーディンとして、ライダー達に殺し合いさせていたのだから、おかしいのは当たり前ですね。その辺り、未だに残ってます。

これから神衣は真那へ、オーディンとしても神衣としても接する回数をこそこそ稼いでます。本人は悪気はないです、琴里に黙って欲しいと言われたので、人に話さないように気を付けていました。

まあその後、色々発覚後どうなったのか、地獄を楽しみなな状態です。

それでは、お読みいただきありがとうございます。

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