さて、束さんに色々教えたり、教えてもらったりして一月ほどたった
俺は一月で束さんの技術をほとんど記憶した
束さん曰く
「いやー、はーくんも私ほどじゃないけど天才だね〜。教えたこと全部覚えてるんだもん」
と言っていたが、束さん、俺は天才ではなくチーターなだけだからな
まあ、そんなこんなで束さんの手を借りながらエクストルーパーズの技術を一新することができた
さらにはISとVSを合わせたIVSを設計した
まあ、設計図だけだがな
だがギンギラはIVSとして改良している
他にも原作にはない機能をつけたりもした
それにしてもギンギラに搭載したISコアの人格が元々ギンギラにあったAIと統合されて同じになるとは
あ、ちなみにギンギラのISコアは俺が作ったものだから
コアNo.000だから
後、俺の作ったコアはコアネットワークには繋がってない
そのせいか男でも動かせるコアになっている
まあ、セーフティロックかけて俺か俺が許可したやつにしか反応しないようにしてあるが
そして先日、ついに束さんがISを発表したが
「あー!もう!むかつく!あの有象無象ども!」
「落ち着け、兎。こうなることは予想できた事だろ」
「だからってこの大天災の束さんだよ!本っ当にむかつく!」
テレビ電話で話しているが原作通り小娘が作ったものなんて認められるわけがなく束さんはムカチャカになっていた
「認めないのはまだマシだよ!それよりもISの技術を一部盗んで自分で開発しましたみたいにするなんて!」
「…まあ、仕方ないさ」
「こうなったら!!」
そう言って束さんはキーボードをたたいていく
「ん?おい!?兎!!何してやがる!?」
「ふふふふ、ISの凄さ見せて上げようじゃん!」
「おい!?話を聞け!!ちっ、ウィズ!!」
「お呼びでしょうか」
「兎が何してるか探れ!」
「了解しました。ハック開始。解析中…。解析完了。束様は世界各国のミサイル管制装置をハックしています。目標は日本首相官邸」
ミサイル…目標は日本…ISの凄さ…
白騎士事件かよ!?
自暴自棄なってやらかしたのかよ!?
「くそ!やりやがった!あのだ兎!ウィズαいるか!?」
「お呼びでしょうか」
キリッとしたβと違い、おっとりとした感じのウィズ、αが、出てきた
「各国の首相官邸の様子を探れ!βはミサイルを抑えろ!」
「了解しました」
「了解…。…マスター、申し訳ございません。既に発射体制になっております。抑えることは不可能です」
「くそったれ!!!!」
「フハハハハ!見るがいい!世の中の有象無象ども!これがISだ!!」
「兎!!いい加減目ぇ覚ましやがれ!!」
「ハハハハハハ!!!」
「ちっ!」
完全に正気を失ってやがる!
かと言ってギンギラは今は調整中だから出せない
「マスター、各国首相官邸はパニック状態です!」
「だろうな。ご自慢のシステムが簡単にハッキングされればそうなるさ!」
仕方ねぇ
「βはミサイルの発射時間伸ばすなりなんなりしてサポート!α!姉貴に連絡を入れろ!俺は兎のとこに向かう!」
「了解」「了解しました」
そうして俺はヘッドホンマイクをつけたまま外に向かって走り出す
勿論改良したハーモナイザーも起動させる
姉貴は今、剣道の帰りか?
ともかくでてくれ!
「もしもし、春也か?」
「姉貴!」
「大声出すな。どうした?」
「兎がやりやがった!ISを認めないからってミサイルを日本にぶっぱなしやがった!」
「なっ!?あのバカは!というか何でお前が知っている!?」
「その話は後だ!兎のとこに急いでくれ!日本が壊滅するぞ!!」
「ちっ!」
「束!」「兎!」
俺と姉貴は束さんの研究室に駆け込んだ
「はーくん!!ちーちゃん!!どうしよう!!私ついキレちゃって」
「このバカが!お前はいつもいつも面倒事を持ってくる」
「姉貴!兎を叱るのは後だ!兎!白騎士は動くか!?」
「えっ?あ、うん!大丈夫だよ!」
「なら、姉貴、乗れ!」
「わ、私か?」
「兎や俺よりも姉貴の方がIS適性が高い!だから早く!」
そう、前にこっそり調べたが姉貴の適性はSなのだ
流石未来のブリュンヒルデ
ちなみに普通のコアに対する俺の適性はない
俺が作ったコアだとSだけどな
「いつ調べたかは後で聞かせてもらうからな。束、早く案内しろ!」
「う、うん。こっちだよ!」
そして姉貴は白騎士を纏い出撃した
俺と束さんは研究所でサポートにまわっているが
「流石としか言えねぇな」
「流石ちーちゃん♪私たちに出来ない事を平然とやってのける♪そこにシビれる、憧れる〜♪」
やっぱりうちの姉はチートだった
だってほぼサポート無しでミサイル落としてるんだぞ
これをチートと言わずしてなんという
「ウィズ、戦闘データは?」
「取れています。今お見せしましょうか?」
βにはミサイルを抑えることから姉貴のデータ取りの方にまわってもらっている
「いや、事が片付いてからでいい」
「マスター」
「どうした、α?」
「各国がISを捉えようとしていますがいかが致しましょう?」
「だそうだが、どうする、兎?」
「そりゃ勿論、ちーちゃんに任せよう♪」
『…束、私に放り投げるな。ミサイルは迎撃し終わったから逃げるぞ』
「そうはいかないみたいだぞ、姉貴」
『?どういう』
「マスター、千冬様、在日米軍が既にスクランブルしています」
「ということだ。死者だけは出すなよ、姉貴」
『はぁ、これだからお前に付き合うのは疲れるんだ、束』
「えっ、私のせい?」
「ともかく頼んだぜ、姉貴」
『ああ』
そして白騎士は次々と戦闘機を落としていく
死者は出さずに
「さて、兎、話をしようか」
「何?はーくん」
「こんなことになった以上ISはこれから兵器として見られるだろう。しかも女にしか動かせない兵器だ。世界は変わっていくだろうな。勿論、お前の周りの環境も。兎、これからどうする?」
「…とりあえず最低限の備えはしていこうと思うよ。これからどうなるかはわからないけど。でも、多分雲隠れするかな。私にしかコアは作れないからいろんなとこから作れって言われるだろうし。あ、はーくんも作れるか」
「…まあ、現状がわかっているならいい。俺もできる限りは手を貸そう」
「ありがとね、はーくん」
『束、春也、終わったぞ』
「りょーかい。ルートを指定するから光学迷彩使って帰ってきてくれ」
『わかった』
さて、これからが大変だな
世界は変わっていく
ISによって
俺も動き始めないとな
後日、束さんはISを世界各国に向けてもう1度発表した
流石に白騎士の操縦者であった姉貴のことは伏せさせたが
世界はISを掌を裏返すようにすぐに認めた
そして束さんに研究所を提供し、コアを作らせ始めた
まあ、ひねくれ者の兎をそう簡単に扱える訳がなく、苦労したみたいだが
そしてこのミサイルを撃墜した事件を
【白騎士事件】という
しかし、世界は知らない
この事件にはもう1人のコアを作れる大天災の弟子が関わっていたことを、世界はまだ知らない