IS:織斑家の長男   作:ロック・ハーベリオン

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サブタイがいいの思いつかなかった・・・
適当だけと問題ないよね?


大天災と会った日

案の定帰りが遅くなったため既に姉貴は篠ノ之神社に行ってしまったようだ

そのため一夏を俺が送る羽目になってしまった

 

「ちっ。めんどくせぇ」

 

「春兄!早く!」

 

「わーたよ。たくっ」

 

俺は自分の手首についているブレスレット型の装置の起動させる

これはエクストルーパーズの技術であるハーモナイザーである

これはT-ENG(サーマルエナジー)というエネルギーを体内に浸透、循環させることにより驚異的な身体回復能力を持たせるものである

さらにこのT-ENGを一定期間体内に循環させているとEX-T(エクスサーマル)という驚異的なパワーを持つエネルギーが身体に生まれる

俺のつけているハーモナイザーは改良版である

T-ENGを常に浸透、循環させ、さらにEX-Tを制御するものである

まだ試作品のためたまに自身のEX-Tが漏れたりするが

しかしT-ENGは原作では惑星に住む原生生物AK(エイクリッド)から獲得できるエネルギーである

なら、俺はどうやってT-ENGを浸透させているか…

それはこの地球にはT-ENGが溢れかえっているからである

何故かこの地球にはAKなしでT-ENGが溢れている

しかし今現在はT-ENGは俺しか知らないものであるしハーモナイザーがない限りEX-Tに目覚めることもない

まあ、数年もすればどこぞの天災が発見するかもしれんが…

そんなことは置いといて俺はハーモナイザーを少しだけ解放しEX-Tを身体に行き渡らせ身体能力を上げた

理由?

篠ノ之神社に行くのに長ったらしい階段をクソ真面目に登るのが嫌だったからだが

 

「よっ、ほっ、はっ」

 

「ちょ、春兄!早いって」

 

「知るか。さっさと走ってこい」

 

「つーか、どうやって階段ぴょんぴょん飛んでるんだよ…」

 

「自分で考えろ、バ夏」

 

それにしてもやっと見えてきた

篠ノ之神社

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「遅かったな、春也」

 

「悪ぃな、姉貴。ちとバ夏がトラブってたもんでな」

 

道場の方に行くと姉貴が竹刀を持って素振りしていた

 

「そうか。まあ、あいつのことだ。大丈夫なんだろ?」

 

「そう簡単にくたばる様な奴でないことは俺らがよく知ってるだろ」

 

「ふっ、そうだな」

 

素振りしながら微笑み、答える姉貴はイケメンすぎた

…これだから女の方に良くモテるだろな

 

「春也、今度余計なことを考えたらわかってるな」

 

「へいへい」

 

相変わらず察しがいいことで

おっ、一夏がやっと来たか

 

「ぜぇぜぇ、つ、着いた」

 

「遅かったな、一夏。さっさと着替えてこい!遅刻した分厳しく行くぞ」

 

「げぇ、そりゃねぇぜ、千冬姉」

 

「やれやれ。それじゃ、姉貴、俺は帰るぞ」

 

「待て、春也。1本だけ付き合え」

 

「はぁ?俺は剣道はやんねぇぞ」

 

そう、俺は織斑家の中で唯一篠ノ之神社に通ってない男だ

理由は剣道はしょうに合わんからだ

クソ真面目な剣道なんてひねくれ者の俺ができるわけないだろ?

まあ、EX-Tのおかげで剣術はできるがそれも我流の適当なやつだからな

使える手はなんでも使うのが俺だし

ほら、どこぞの究極生物も言っていたじゃん

最終的に勝てばよかろうなのだぁぁぁ!って

 

「お前のやり方でいい。お前には真っ当な勝負など求めても無駄だからな」

 

「やれやれ…。1本だけだぜ」

 

「ああ」

 

そう言って俺は壁に立てかけてあった竹刀を持つ

そしてハーモナイザーを起動させる

ハーモナイザーの本来の機能によりT-ENGが身体に浸透していく

そしてそれがEX-Tへと変換され身体能力を極限まで上げていく

ちなみにEX-Tを限界以上扱うことも出来るがそれはしない

流石にそれをしたらチートすぎるからな

まあ、今の姉貴ならこのくらいでいいだろうが…

 

「やはりそれを使うか」

 

「使えるものは使うのが俺だからな」

 

姉貴にはEX-Tのことをほんの少しだけ言ってある

まあ、人にある力を最大限かつ安全に引き出すもの的な感じで伝えてるが

 

そして俺は姉貴の前に立つ

竹刀を片手で持ち、脱力した状態で

姉貴は剣道の構えをしている

 

「行くぞ」

 

「ああ」

 

姉貴が踏み込んでくる

一般人から見たら神速のような速さで

しかし俺には見える

 

「はあ!」

 

上からの振り下ろし

俺はそれを竹刀で受け流し、横に移動する

姉貴は俺を追いかけるように回転をし、横払いに振るう

俺はそれを後ろに下がり避ける

 

「ちっ」

 

攻めきれてないからかイラつきから舌打ちをする姉貴

俺はそれを見て口角少しだけ上げた

 

「ふっ」

 

「っ!」

 

姿勢を低くしての突進

姉貴はそれに対応しようと方竹割りの用量で竹刀を振り下ろす

それを見た俺は体を捻り、それを避ける

その勢いのまま持っていた竹刀を振るう

 

バシッといい音がした

 

「胴、1本だな」

 

「ああ、ふっ、また負けたか。私もまだまだだな」

 

「いや、素の身体能力でついてこれるあんたがおかしい」

 

実際そうなのだ

身体能力を俺が出せる通常の限界まで底上げしているのに姉貴は素の能力でついてくるのだから

EX-T無しだと俺は姉貴には勝てない、絶対に

 

「そうか?」

 

姉貴は姉貴でポンコツなところがあるよな

家事もできないし

おっと、余計なことは考えないようにしないと

 

「一夏がもう来るだろ。俺は帰る」

 

「ああ、付き合わせて悪かったな」

 

「へいへい」

 

そう言って俺は道場を出ようとしたが

 

「久しぶりだな、春也くん」

 

「ん?なんだ柳韻さんですか。お久しぶりです。姉貴と弟がお世話になってます」

 

篠ノ之柳韻

篠ノ之家の大黒柱にして道場の主

俺ら織斑家の身元責任者になっているため本当にお世話になっている方である

 

「ああ、それにしても珍しいな。君が来るなんて。一夏君の付き添いかな」

 

「ええ、あのバ夏が遅れたせいで」

 

「そうか。春也くん、やはり」

 

「悪いっすけどやっぱり俺は剣道はしませんよ。ひねくれ者の俺には合わないですから」

 

柳韻さん自体はとてもいい人なのだが俺が強いからと言って自分の門下生にしようとしてくる

 

「そうか…。まあ、無理には誘わない。やりたくなったら来るといい」

 

「そうさせてもらいます。んじゃ、お邪魔しました」

 

今度こそ俺は帰路に着いた

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

家の近くに来たがなんか気配がする

まあ、予想はつくが

 

「出てこいよ、兎。バレバレだぞ」

 

返事がないただの屍のry

そうか、出てこないなら

 

「さっさと出てこないと姉貴に言「や〜、や〜、初めましてかな、はーくん」そんなに嫌か」

 

どこからともなく現れたのは自称大天災の篠ノ之束

まためんどくせぇやつに絡まれたな

 

「で、何のようだ。姉貴や一夏から話には聞いていたがこうして会うのは初めてだからな」

 

「んー、初めはちーちゃんの弟だからそのうち顔を合わせには行こうと思ってたけどいろいろ見てたら気が変わったよ。その腕輪のことや今日の学校で君から出てた光とか色々と聞きたいことがあるからねぇ」

 

やはりな

なんかたまに視線を感じるのに気配を感じないと思っていたら案の定か

つーか、学校で俺から出た光?

あれか、キレた時にEX-T覚醒状態になってたのか

あれは感情の起伏で起こりやすいからな

帰ったらハーモナイザー改良して制御できるようにしないと

それよりも

 

「一ついいか」

 

「ん?いいよー!はーくんなら私のスリーサイズも教えてあげるよー」

 

「どうでもいいわ。それよりもこれが聞きたいと言っていたな?」

 

そう言って俺はハーモナイザーを見せる

 

EXACTLY(その通り)!この束さんでも解析できないものがあるなんて思わなかったよ。さあ、それを教えるのだ!」

 

「はぁー、やれやれだぜ」

 

しかし、タイミング的にはいいのかもしれない

そろそろ俺ひとりじゃ改良に手間どってたしな

 

「まあ、いいだろう。だが、あんたにも教えてもらうぞ、篠ノ之束」

 

「ん?いいよー。何が聞きたいの?」

 

「あんたの開発しているマルチフォーマットスーツ、IS(インフィニット・ストラトス)について洗いざらい話せ。コアの開発方法、シールドバリアや絶対防御、量子変換技術、そしてなぜ開発したか、全て話せば教えてやる。これについても、それ以上のものも」

 

「…なんでISについて知っている」

 

おー、怖い怖い(棒)

 

「はっ、覗き見はあんただけの専売特許じゃないんだよ、兎」

 

正しくは原作知識だが

 

「知ってどうするつもり。ふざけた理由ならいくらちーちゃんの弟でも消すよ」

 

「それはあんた次第だ。開発者の元々の目的を蔑ろにするほど俺は腐っちゃいない」

 

「・・・」

 

「さあ、どうする、兎」

 

「…いいよ。仮にもちーちゃんの弟だし。ただ、先にそれについて話して欲しいかな」

 

「…いいぜ、ついてこい」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

・織斑家1階春也の部屋・

 

兎を連れて俺の部屋まできた

 

「先に言っておく。ここから先は誰にも話してない場所だ。姉貴にもな。だから」

 

「オッケーオッケー。つまり、ちーちゃんにも言っちゃだめってことね!」

 

「ああ。さて」

 

俺は自分の机の裏にあるボタンを押す

ちなみにこのボタンはEX-Tで人を判別するもので登録者以外には反応しない

そして床が空き、地下へと続く階段が現れる

 

「案内してやろう、俺の研究所に」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

・春也の研究所・

 

「とりま、歩きながら話してやろう。この腕輪について」

 

そうして俺はハーモナイザーとT-ENG、そしてEX-Tについて束に話した

 

「まあ、見つけたのは偶然だった。見つけたというよりはたまたま見えたと言った方が正しいかもしれんが」

 

「へー、面白いね!こりゃ束さんの研究意欲にドンピシャなものだよ。この壁とかもT-ENG使ってるの?」

 

「正確にはハーモナイザーやEX-Tを運用するためのものの副産物だがな」

 

うん、間違っちゃいないよな

チート(エクストルーパーズ)にあった技術のおまけみたいなものだからな

ちなみに壁はテックベースのものを採用している

 

「ここだ」

 

若干長い通路の先には扉があった

ここから先が本格的な研究室だ

 

「兎、あんたにはこっち(ハーモナイザー)なんかよりも見せたいものがある。ただ、ここから先を見るにはあんたに一つ答えて貰う必要がある」

 

「ん?何かな?」

 

「何の為にISを作ったか、答えてもらう。しょうもない理由ならここから先には行かせられないぞ」

 

「いいよ、答えてあげる。束さんは、私は宇宙について知りたいの。地球よりも面白そうだし。宇宙を見てみたい。ちーちゃんや箒ちゃん、いっくんたちと宇宙(そら)を飛んでみたいんだよ。勿論はーくんともね。まさか地球にこんなとんでもエネルギーがあるとは思わなかったけど」

 

今のこいつは嘘を言ってはいなかった

真っ直ぐな目をしていた

宇宙に魅了された兎

そんな

 

「そんなあんただからこそこれを見てほしい」

 

「?」

 

「入れ」

 

扉を開け、束を中に入れる

そこは真っ暗な部屋だった

 

「ウィズ、明かりを」

 

「了解しました」

 

「え?何これ?」

 

目の前に出てきた人型のホログラム

これは

「ここの管理AI『W.I.Z-β(ウィズ-ベータ

)』通称ウィズだ」

 

「β?てことはαも?」

 

「ああ、あるにはある。今は研究所の管理じゃなくてネットワークの監視をしてもらっているが」

 

「明かりつきます」

 

部屋が明るくなる

そこには

 

「なに、これ…」

 

「宇宙開発用バイタルスーツ通称VS(ブイエス)。その最新機、ウッドベルネクストだ。まあ、ウットベルネクストはコードネームだかな。俺はギンギラと呼んでいる」

 

「ギンギラ…」

 

「さっきも言ったがこいつは宇宙開発用だ。つまり、ISと似通ったものでもある。まあ、こいつはEX-Tで動くものだがな」

 

「俺は特に宇宙に興味はない。そこらでカフェでも開いて静かにすごすほうが理想的だ。ただ、こいつを作ったからには空を飛んではみたいがな」

 

「…だからISの技術を?」

 

「ああ、あんたはいずれISを表に出すだろう?でもな、俺はVSを表に出す気はさらさらない。だがな、いずれ出さないといけない時が来る、絶対にな。その時、こいつをISの一種と誤魔化すためにも知りたい」

 

「…いいよ、教えてあげる。何から何までね」

 

「…恩に着る」

 

「ただ束さんにもいろいろとやらせてほしいかな?こんな面白いもの見逃さない手前はないし」

 

「最初からそのつもりだ。正直、これ以上は俺ひとりじゃ限界でな。そのうちあんたには手伝いを頼もうとは思ってた」

 

「オッケーオッケー。まかせてちょうだい!あ、そのかわり束さんの手伝いもはーくんにはしてもらうからね!」

 

「できる限りな。ウィズ!」

 

「お呼びでしょうか」

 

「束さんにいろいろ教えたれ。現状わかっている資料全て開示して構わない」

 

「了解しました。束様、こちらへ」

 

「はいはいー、今行くよー」

 

これで大天災には認められたしISの技術も手に入れることが出来た

あとは

 

「亡霊の動きを気にしておかないとな」


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