IS:織斑家の長男   作:ロック・ハーベリオン

11 / 13
久々の投稿
そして、異様に長い…
その割りにはオチが微妙…
そして、相変わらず戦闘シーンは苦手です

こんな駄文でよろしければこれからもお付き合いください










第一次NEVEC VS IS学園

ドイツでの仕事を終え、日本に戻ってきた

VRは問題なく稼働したし、ラウラも「これはいいものだ」と言ってくれた

今やドイツ軍ではシュヴァルツェ・ハーゼ以外の部隊でも訓練に使われている

お陰で俺らNEVECはドイツと連携をとることになった

どちらにもプラスになるのでありがたかった

ラウラのIS、シュヴァルツェア・レーゲンに搭載する武装も共同開発になったしな

あと、姉貴のお陰で束さんが持ち直した

いつもの元気を取り戻し、前向きになっている

その後から束さんはNEVECの日本本社で過ごすようになった

特別技術開発顧問として受け入れてはいるが政府には報告してない

まあ、面倒だからな

その後、箒と電話だが話はしたそうだ

内容は聞かなかったが束さんが泣いているのが見えたので拒絶されたのかと思ったが、ありがとうとごめんねを繰り返し言いながら泣いていたので今の自分を受け入れてもらったのだと言うことがわかり、詳しい話は聞かなかった

 

そんなこんなで色々あったがドイツ軍のVRのデータが来たことにより本格的にVRのゲームを作り出した

機器はSA〇のナーヴギアをモデルにして作り、世界感は色々なものをごちゃまぜにして作った

ゲームの名前は『Another World』にした

VRはもう一つの世界の様なものだからな

まあ、安直だが別にいいだろう

スコールに公表と購入者の抽選募集を頼んだらめちゃくちゃ睨まれた

俺、なにかしたか?(←ドイツの件がスコールに回ってきた事を知らない)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そして、ドイツの件から約1年がたった

 

『Another World』は人気No.1のゲームになったし、フォーゼもパワーライザーとスーパーロケットスイッチを使うことによって、月まで行くことができるようになった

現在はその下位互換『なでしこ』の制作兼量産を行っている

三つほど完成はしたのでフォーゼと共に月まで行き、月面基地を作成中だ

 

個人的な事としては姉貴がIS学園の先生になったことと、一夏とOHANASI☆をしたことぐらいか…

マドカに泣きながら何とかしてくれって頼まれるなんて思っても見なかったぞ…

 

そして、俺の高校生活最後の夏休み、姉貴から電話がかかってきた

 

「代表候補生と模擬戦?」

 

『ああ、NEVECの代表と今、IS学園に所属する代表候補生との、な』

 

「あー、流石に俺の一存じゃ決められん。それに俺は無理だぞ。世間一般的には俺はISを動かせないからな」

 

『ああ、それはわかっている。だからそっちのお前以外の専属パイロットとの試合をお願いしたい』

 

「んー、許可が取れれば多くて3人が限界か…。とりあえずスコールに聞いてみるわ」

 

『すまん、頼んだ』

 

代表候補生か…

今学園にいるのは更識とダリル・ケイシー、フォルテ・サファイアぐらいか?

とりあえずスコールに電話しないとな

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

千冬said

 

春也経由でNEVECとの模擬戦を組むことができた

こいつらは休みを潰されて少し不貞腐れてるが、最近たるんでいるからな

今日の模擬戦がいい影響を与えるといいが…

む、見えてきたな

 

「あれがNEVECの本社っスか…」

 

「でけぇな…」

 

「ふーん」(NEVEC。世界最大の企業で様々な分野に力を入れているけど軍事関連だけは手を出さない企業。ISも開発しているけど目的は宇宙開発のため…。更識の暗部を送り込んでも情報が何一つ手に入らない謎の組織…。警戒はした方が良さそうね)

 

三者三様の反応だな

さてと、着いたから降りるか

 

「さっさと降りるぞ」

 

「おう」「はいっス」「はい」

 

さて、迎えが来るはずだが

 

「遠路はるばるお疲れ様です、千冬様」

 

「クロエか。迎えはお前でいいのか?」

 

「ええ」

 

「先生、知り合いですか?」

 

「ああ。私はNEVECに少し関わりがあってな。それで少しは顔が知れているのさ」

 

「そうなんスか」

 

「NEVEC所属開発部門副主任兼テストパイロットのクロエ・クロニクルといいます。以後お見知りおきを」

 

「アメリカの代表候補生、ダリル・ケイシーだ」

 

「ギリシャの代表候補生のフォルテ・サファイアっス!」

 

「ロシアの代表候補生、更識楯無よ」

 

「よろしくお願いします。それではこちらへ。社長がお待ちです」

 

む、あいつが?

 

「クロエ、あいつが私たちに用があるのか?」

 

「いえ、模擬戦の前に少し挨拶がしたいとのことでして」

 

「そうか…。わかった。案内してくれ」

 

「では、こちらへ」

 

 

 

 

 

私たちはエレベーターに乗り、最上階までやってきた

その奥に、社長室と書かれた扉があった

 

コンコン「社長、IS学園のお客様方をお連れしました」

 

『入っていいわよ』

 

ガチャ 「失礼します」

 

そこには書類を見ているスコールの姿があった

私たちが部屋に入ってからはこちらを見たが…

 

「久しぶりだな、スコール。少し痩せたか?」

 

「ええ、久しぶりね、千冬。痩せたというよりもやつれたと言った方が正しいのかしら…」

 

「…苦労してるんだな」

「お蔭さまでね。さて、ようこそNEVECへ。私たちはあなた方代表候補生を歓迎するわ。それと久しぶりね、ダリル」

 

何?

ダリルと知り合いなのか?

 

「…ああ、久しぶりだな。スコール叔母さん」

 

「叔母さんはやめなさい。これでもまだ若いのよ」

 

「まさか、あんたが社長とはな…」

 

「あら、ここに来るとわかってから調べたとでも思ったから既に知っていると思ってたけど…」

 

「私がそんなことをするように見えるか?」

 

「いえ、全然見えないわね」

 

「…ったく」

 

ふむ、親族と言ったところか?

 

「せ、先輩?どういうことっスか?」

 

「ん?そこの社長は俺の叔母なんだよ」

 

「え、えー!?初耳っスよ!?」

 

「そりゃそうだろ。滅多に連絡を取らない人だったしな。俺も今知ったし」

 

「私はあなたが代表候補生だったのは元から知っていたけどね」

 

なるほどな

これは春也も知っているのか?

あとでそれとなく聞いておくか

 

「スコール、そろそろ」

 

「ええ、そうね。演習場は地下にあるわ。クロエに案内させるからついて行ってね。私は見ることはできないけどこちらのテストパイロットも負ける気はサラサラないのでそのつもりで。クロエ、よろしくね」

 

「はい。では皆さん、ついてきてください」

 

 

 

 

 

 

 

 

クロエに再び案内されて着いたのはIS学園よりも大きな地下演習場だった

 

「すげぇな、こりゃ」

 

「ひろいっスねぇー」

 

「…」

 

更識が先程から黙っているな

大方、暗部関連で警戒してるのだろうが

 

「更識」

 

「はい、何でしょう?」

 

「警戒するだけ無駄だ」

 

「っ!?」

 

「お前が思っていることはけして無いから安心しろ」

 

「…わかりました」

 

やれやれ

 

「皆さん、更衣室はあちらです。ISスーツに着替えたら一人づつ模擬戦を始めます」

 

「わかった。お前ら、早く着替えてこい」

 

 

 

 

 

 

 

 

生徒たちが着替えを終えて出てきた

 

「それで私たちの相手は誰なのかしら?」

 

そう、更識がクロエに質問する

 

「私とあと二人です。もう来ると思いますが」

 

その時、後ろの扉が開いた

 

「全く、久方ぶりの休みだったてのに」

 

「諦めろ、オータム。こんな日もある。本当なら私だって蘭たちと買い物に行く予定だったんだからな」

 

「はあ、仕方ねぇか」

 

そう言い合いながらオータムとマドカが入っていた

 

「オータム、マドカ、休みのところすまないな」

 

「よぉ、千冬。まあ、いいさ。偶にはうちのやつら以外とも戦ってみたいしな」

 

「姉さんは気にしなくていい。買い物くらいまた行けばいいだけだしな」

 

「2人とも、代表候補生の方に挨拶を」

 

「おう。オータム・プライム、NEVECのテストパイロットだ」

 

「織斑マドカ。NEVECのテストパイロットで織斑千冬の妹だ。来年はIS学園に入学する予定なのでよろしく頼む、先輩方」

 

そう言えばそうだったな

となると、マドカは私の生徒になる訳か

 

「え、えぇ!?織斑先生、妹いたんですか!?」

 

「む?言ってなかったか?」

 

更識なら知っていると思っていたが

 

「弟がいることは知っていましたが妹までいるなんてきいてませんよ!?」

 

「まあ、そうなるか」

 

マドカは少し特殊だからな

まあ、私の家族には変わりないがな

 

「さて、誰から始める?」

 

「では私から」

 

NEVECからはクロエか

 

「うちが出るっス!」

 

こちら側はフォルテが出ることになった

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

三人称視点

 

演習場内には既にフォルテが専用機『コールド・ブラッド』を纏って待機していた

そこに動きやすい服装に着替えたクロエが出てきた

 

「機体はどこっスか?」

 

「今の見せますから安心してください」

 

そう言うとクロエの腰に金色のベルトが出てき、手には黒いパスが握られていた

そして、

 

♪〜♪~♪〜♪〜♪〜♪〜♪〜

 

軽快な音楽がなった

 

「変身」

 

クロエはパスをベルトの前に持っていき、

 

『Strike Form!』

 

変身した

 

仮面ライダーNEW電王へと

 

「はぁぁ!?なんスか!?何なんスか!?その技術!?カッコイイじゃないっスか!?」

 

『かっこいいだけじゃ無いですよ。テディ、モモ、ジーク』

 

クロエがそう言うと、マチェーテディとモモタケンが手に、そしてウイングフォームを模写した翼、ジーウィングが背中に装着される

 

『それではフォルテ・サファイアとクロエ・クロニクルの模擬戦を始める』

 

千冬の声が響き、カウントダウンが始まる

 

そして、カウントが0になった瞬間

 

『っ!!』

 

クロエが突っ込んだ

 

が、

 

「甘いっスよ!」

 

フォルテの作り出した氷壁によって阻まれる

しかし、その氷壁は

 

『はっ!』

 

炎を纏ったモモタケンによって溶かされながら切られる

 

「マジっすか!?」

 

フォルテは驚いた

今まで氷壁を破ったISはそんなにいなかった

だからこそ、まさか剣で焼き切られるとは思っていなかったのだ

しかし、そこは代表候補生

すぐに後ろに下がるが

 

『逃がしません…!』

 

マチェーテディに内蔵されている仕込み銃が放たれる

 

「ぐっ!」ガン!

 

フォルテは1発は食らったがすぐさま氷壁を作り出し、追撃を防ぐ

そして、空に飛び上がった

 

「やるっスね。今度はこちらのばんっス!」

 

そう言うと、フォルテの周りに氷柱が作り出され

 

「行くっス!」

 

発射された

それをクロエはジーウィングで飛び上がり、避けていった

 

『デネブ!』

 

クロエは氷柱を避けながらマチェーテディとモモタケンをしまい、新たにデネビックバスターを取り出す

 

『喰らいなさい…!』ガガガガガガ!

 

いつまでも飛んでくる氷柱を避けながらデネビックバスターのトリガーを引く

 

「うぉぉぉ!?マシンガンっスか!?それにしては威力おかしいっスよ!?」

 

氷壁を出し、その場を離脱する、ということを繰り返しながらフォルテはクロエの攻撃を避けていた

それでも氷柱による攻撃は止めなかった

流石に打ち出せる数は減っていたが…

 

「(このままじゃジリ貧っスね。なら)奥の手スよ!!!」

 

そう言うとフォルテは高く飛び上がり、『コールド・ブラッド』の氷を作り出す能力をフルに使い、巨大な氷塊を作り出した

 

『…なら』

 

それに対し下の方にいたクロエはパスを取り出し、ベルトに当てた

 

『Full Charge!』

 

ベルトから音声がなるとデネビックバスターにエネルギーが溜まっていく

 

「喰らうっス!!!」『バスターノヴァ!!』

 

氷塊と高熱のビームがぶつかりあった

そして、氷壁は溶けながら砕け散ったがバスターノヴァもそれだけで止まってしまった

 

(どこっスか!?)

 

しかし、大量の水蒸気が発生したせいで上空にいたフォルテはクロエのことを見失っていた

 

『Full Charge!』

 

「!」

 

フォルテは上から音がしたのでそっちの方を向くが

 

『はぁぁぁぁ!!』

 

そこには大斧、キンタオノを握りしめたクロエの姿があった

急いで氷壁を作り出すが

 

『はぁ!!!』

 

振り落とされたキンタオノに簡単に破られ

 

「グァァァァ!!!」バギバキバキ

 

そのままの勢いで自分にも当てられた

胴体に当たっていたので絶対防御が発動し、ゴリゴリとSEが減っていった

そして、二人はそのまま落下していき、

 

「ぐはっ!!」

 

フォルテは地面に叩き付けられ、クロエはキンタオノを構えたまま着地した

 

『…ダイナミックチョップ』

 

そして、試合終了のブザーがなった

 

 

クロエ・クロニクル

『NEW電王』

VS

フォルテ・サファイア

『コールド・ブラッド』

 

ダイナミックチョップによりクロエの勝利

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「すいません、先輩。負けてしまったっス」

 

試合終了後、フォルテとクロエは皆がいる観戦室に戻って来ていた

 

「まあ、仕方ないさ。敵は取ってやるよ」

 

「うぅ〜、先輩〜!!」

 

若干百合ぽい雰囲気がするが放っておこう

 

「ふふ、久しぶりに楽しめました♪」

 

「いや、クロエ。ダイナミックチョップはやりすぎだろ」

 

「こいつ、戦闘には容赦ないからな」

 

オータムがクロエにそう言い、マドカはどこか遠い目をしていた

 

「…さて、次は誰が行く?」

 

変な空気になりかけていたので千冬が次の模擬戦を開始を促した

 

「俺が行きますよ!」

 

「先輩!頑張るっス!」

 

学園側からはダリルが

 

「なら、次は俺が出るか」

 

NEVEC側からはオータムが出ることになった

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

さて、再び場面は演習場内に移る

既にダリルは専用機『ヘル・ハウンドver2.0』を纏い、待機していた

そこに『アキレスD9』を纏ったオータムが出てきた

 

『待たせたか?』

 

「いや、そうでもない。…NEVECでは全身装甲(フルスキン)が流行っているのか?しかも随分と細かいし…」

 

『開発者の趣味でな。うちのは基本的にこうだ。息苦しいとかはないからいいけどな』

 

「そうか…。よく、スコール姐さんが認めたな…」

 

『まあな。これはこれでカッコイイから俺は気に入っているがな。それにしても久しぶりのアキレスだ。テンションが上がるな!』

 

オータムなそう言うとアキレスD9の目が光る

 

『それではダリル・ケイシーとオータム・プライムの模擬戦を開始する』

 

再び千冬の声が響き、カウントダウンが始まる

カウントが0になると

 

「オラっ!」

 

ダリルがオータムに向かって火球を放った

それは

 

『甘ぇよ』

 

オータムが展開したソード、オートクレールによって切り捨てられた

 

「ま、そのくらいは、そうなるか…」

 

『今度のこっちから行くぞ』

 

そう言ってオータムはレイピアである、デュランダルも展開し、二刀流でダリルに襲いかかる

 

「ちっ!」

 

ダリルはそれを避けようとして空に飛び上がるが、

 

『俺の方が早ぇよ!』

 

ヘル・ハウンドよりもアキレスD9の方がスピードが早く、追いつかれてしまう

 

『おらっ!』

 

「グッ!」ガキン

 

オータムが振り下ろしたオートクレールはダリルに当たるが

 

「捕まえたぜ」

 

それはダリルに掴まれてしまい、オータムは

 

「喰らいやがれ!」

 

肩の犬頭からの火炎放射をまともに喰らってしまった

 

『どわっ!』

 

このまま火炎放射を喰らい続けるのもマズいと思ったオータムはダリルに蹴りを入れ、距離をとった

 

『唯の飾りかと思ったがそうでもなかったって訳か』

 

「そういうこった」

 

『なら、こうするか。ソードビット展開』

 

オータムがそう言ったらアキレスの背部にある発生装置からエメラルド色の剣が8本出てくる

 

『行け!』

 

「まじかよ!?」

 

ソードビットは縦横無尽に飛び回りだし、ダリルを攻撃し始めた

 

「うぉ!?くっ、がっ!?」

 

いくつかは避けることはできたが次第に被弾率が上がっていった

 

「っざけんな!」

 

しかし、ダリルは被弾しながらもひとつ叩き落とした

落とされたソードビットは消えていった

 

「はっ?」

 

『俺のソードビットはエネルギーを固めたものだ。落とせば自然消滅する。そして、』

 

再びオータムの背部からソードビットが飛び出す

 

『エネルギーが続く限りまだまだ出せるぞ』

 

「クソったれ!制御どうなっているんだよ!?この数の制御なんて」

 

『俺が制御してる訳では無いからな。それはAIによる自動追尾だ』

 

ソードビットは次に数を増やし、一斉にダリルに襲いかかる

 

「グッ、がっ!?」(くそっ、SEが…!)

 

『そろそろ終わらせようか!必殺ファンクション!!』【コスモスラッシュ】

 

そして、ソードビットにより動けなくなっていたダリルにオータムは青色のエネルギーを纏った斬撃を放った

 

「がはぁっ!?」

 

そして、ブザーがなった

 

 

 

 

 

オータム・プライム

『アキレスD9』

VS

ダリル・ケイシー

『ヘル・ハウンドver.2.0』

 

ソードビットの数の暴力によりオータムの勝利

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

場面は再び観戦室に移る

 

「せ、先輩、大丈夫っスか?」

 

「…どうやって勝てってんだよ、あんなの」ズーン

 

ダリルは数の暴力を受けたせいで若干落ち込んでいた

 

「オータム、やりすぎだろ。クロエよりもたちが悪いぞ、あれは」

 

「対処法を知っている私たちならまだしも彼女たちにとっては初見殺しもいいとこですよ!」

 

「すまん、正直やりすぎた。いやー、最近フォーゼばかり使っていたからな。つい、テンションが上がっちまって、な」

 

マドカとクロエに言われてオータムはバツの悪そうな顔をしていた

 

「なあ、マドカって言ったか?あれ、対処法あるのか?」

 

ダリルがそうマドカに質問する

 

「ん?ああ、あるぞ。ソードビット自体は速さはあるが耐久力はないからな。全て叩き落とせばいい。エネルギーが切れればもう出せなくなるしな。それか背部の発生装置を壊すかだな。どちらにしろ、あの速さを見切る動体視力が求められるぞ」

 

「…今の俺じゃどちらにしろ無理だな」

 

「どちらかといえばフォルテのほうがオータムに相性がいいだろうな。氷壁で守ればソードビットは防げるからな」

 

そんな話をしつつ、千冬が最後の模擬戦を促す

 

「ふむ。さて、最後だな。更識、マドカ」

 

「はい。マドカちゃん、負けるつもりは無いわよ♪」

 

「それはこちらも同じだ。胸を借りるぞ、先輩」ニヤッ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「やっぱり全身装甲(フルスキン)なのね…」

 

場面は三度演習場内に移る

そこには『ミステリアス・レイディ(霧纏の淑女)』を纏った更識と、

『ダブルオークアンタ』を纏ったマドカがいた

 

『始まりのIS、白騎士は全身装甲(フルスキン)だった。その理由はIS本来の目的である宇宙に行くためにそれが最適だったからだ』

 

「…だからNEVECのISは全身装甲(フルスキン)だとでも言うの?」

 

『まあ、それが主な理由だ。後は開発者の趣味だそうだがな』

 

「そんな理由!?」

 

『デザインなんてそんなものだろ』

 

「…そういう割り切っている性格は織斑先生そっくりね」

 

『それは私にとっては褒め言葉だな』

 

そんなことを言っているところにクロエから声がかかる

 

『マドカ、兄、こほん、開発顧問から連絡があります』

 

『ん?なんだ?』

 

『T-システムは使ってもいいが、それ以上はするな、との事です』

 

『ほう、了解した』ニヤッ

 

その通信を聞いた楯無は警戒をした

 

(T-システム?何かはわからないけど気をつけた方が良さそうね)

 

『それでは更識楯無と織斑マドカの模擬戦を開始する』

 

そして、千冬の声が響き、カウントダウンが始まる

 

0になった瞬間、ふたりはぶつかりあった

 

『ちっ!槍か!』

 

しかし、楯無はガンランス、マドカは剣だったため間合いが不利と思い下がった

 

「あら、下がっていいのかしら?」

 

しかし、楯無はガンランスに内蔵されているガトリングガンを放った

 

『効かん!』

 

だが、マドカはその水圧の弾を切り裂きながら後退をした

 

「やるわね。さすが、織斑先生の妹ってわけね」

 

『そちらもな。もう少し様子見をしたかったが仕方がない。出力を上げるぞ!』

 

マドカがそう言うとクアンタから出ていた緑色の粒子の量が多くなった

 

「…まだ本気って訳じゃ無かったって訳ね」

 

『行くぞ!ソードビット!』

 

「あなたも!?」

 

そして、6基のソードビットと共に楯無に攻撃を仕掛ける

楯無は先程のオータムの戦闘を見ていたため驚きはしたが冷静に対処していた

しかし、

 

『はぁ!』

 

「ぐっ!」(さっきよりも速さも威力も段違い…。それにソードビットとの連携。強いわね)

 

マドカも攻撃に加わっているため少しづつではあるがダメージを受けていた

だが、マドカも楯無が隙を見て放ってくるガトリングガンによりダメージを受けていた

 

 

そして、ふたりは一旦距離をとった

 

(そろそろいいかしら…)

「ねぇ、今日はやけに蒸し暑いとは思わない?」

 

『…なにが言いたい』

 

「ふふ、こういう事よ。【清き熱情(クリア・パッション)】!!」

 

ドカァァァァァァァン!!!

 

楯無は自分の操るアクアナノマシンによる水蒸気爆発を起こした

 

(?想定より爆発が小さかったけどこれで勝っ)『どこを見ている…』「えっ、ぐはっ!!」

 

勝ちを確信していた楯無の背後に現れたマドカは容赦なく、楯無を斬った

 

「どういう、こと、なの?」

 

そこに居たマドカは、ダブルオークアンタは赤く輝いていた

 

『【TRANS-AM】。機体の性能を3倍にまで引き上げるダブルオー特有のシステムだ。多少喰らいはしたが、避けたのさ。最も制限時間付きでそれが過ぎれば3分の1まで性能は落ちるがな』

 

「T、-システム…」

 

『そうだ。さて、更識楯無、終わらせようか』

 

「くっ!」(もう1度清き熱情(クリア・パッション)を使うほどアクアナノマシンは残っていない。かといってミストルテインの槍を使うのは無理ね。隙を見せることになって負けるわね…。可能性としてはトランザム?が終わるまで耐え切ること!)

 

『はぁ!!』

 

マドカの猛攻が始まる

先程と同じ、ソードビットとの連携攻撃だが、スピードは3倍

楯無がそれについていける訳がなく、攻撃を喰らい続け、SEが枯渇してきた

 

(あぁ、流石にこれはもう無理ね)

 

『終わりだ!』

 

そして、マドカは剣とソードビットを合体させた大剣を振るい、

 

 

そして、試合終了のブザーがなった

 

 

 

 

 

 

織斑マドカ

『ダブルオークアンタ』

VS

更識楯無

ミステリアス・レイディ(霧纏の淑女)

 

TRANS-AMが決め手となりマドカの勝利

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そして場面は三度観戦室に移る

 

「負けちゃった…」

 

「はははは。更識、来年からは生徒会長交代かもな!」

 

「先輩、ものすごく悪い顔してるっス」

 

学園生徒最強=生徒会長であるため、楯無に勝てないダリルは暫くこのネタでいじることを決めたのだった

 

「ふう、久々にTRANS-AMを使ったがやはり疲れるな」

 

「稼働限界は三分ですか…。もう少し伸ばせるように改良が必要ですね」

 

「だな。後はマドカにかかる負担をどれだけ軽減できるか、か」

 

NEVEC組はダブルオークアンタの改良を考えていた

 

「ねぇ、マドカちゃん。少し気になったんだけど私の思っていたよりも清き熱情(クリア・パッション)の爆発が小さかったんだけど何か知らない?」

 

「む、それは「それはダブルオークアンタのGN粒子の影響だ」兄さん!?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

さてさて、昼飯を差し入れしようと思ってきたが色々と話をしているようだな

 

「あんた、誰っスか?」

 

「俺は織斑春也。織斑千冬の弟でマドカの兄だ。ついでに言えばNEVECで技術開発部門の顧問をしている」

 

「えっ?」「はっ?」「えぇ!?」

 

お、驚いているな

まあ、こんなガキが顧問ってのも信じれないか

 

「ちょ、ちょっと待って。織斑先生が言ってた関わりってマドカちゃんだと思っていたけど」

 

「はあ、そうだ。どちらかといえばこいつの方がでかい。それよりも言ってよかったのか、春也?」

 

「まあ、このくらいはな。それよりもGN粒子の話だったな」

 

「え、ええ」

 

「ダブルオークアンタの動力源にもなっているものだ。特殊な装置を使って発生している。これには電子機器を阻害する効果がある。その影響でナノマシンのいくつかが反応しなかったんだろうな」

 

「そんなものが…」

 

実際はT-ENGを使ってGNドライヴを再現しているだけだがな

 

「それにしても、阻害率が悪いのは相変わらず、か。設計から見直した方がいいかもな」

 

束さんに1度相談してみるか

 

「な、なあ、聞いてもいいか?」

 

「ん?なんだ、ダリル・ケイシー」

 

「こいつらの機体、全部お前が作ったのか?」

 

「製造は俺一人という訳では無いが、設計は俺がやったぞ」

 

「ISの設計を1から作ったんスか!?ありえねぇっスよ!?」

 

「ありえない事なんてありえない。なんせ俺は篠ノ之束の一番弟子だからな」

 

「「「ええぇええええぇぇえええええ!!!!????」」」

 

むっ、もうこんな時間か

 

「食堂に昼飯を作っておいた。食ってくるといい」

 

「すまないな、春也。お前ら!いつまでも狼狽えてないで行くぞ!さっさと着替えろ!」

 

さてとダブルオーの改良案を考えますか

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

(どういうこと!?織斑春也が篠ノ之束博士の一番弟子!?流石に私でも動揺するレベルの情報よ!?上、上に伝えないと!)

 

ちなみに更識楯無は動揺しすぎて飯の味がわからなかったそうです




次話からは遂に、!
原作に!


入れるといいなぁ…

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。