超次元ゲイムネプテューヌ~闇夜の円舞曲~   作:KeyMa

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皆様お初になります、KeyMaと申します。

初投稿ながら、二次創作として「超次元ゲイム ネプテューヌ THE ANIMATION」の小説を投稿させて頂きます。初投稿及び初小説の為、至らない点等あるかと思いますので、生暖かい目で見守って下さると助かります。


*文章を一部変更修正


Prologue
Scene00 滅亡からの生存、異世界へ~Out World~


 

 

 

 

 

惑星“地球”にて、とある遺跡の採掘調査により、人類を遥かに凌ぐ技術が発見された。人類は高等技術を手に入れ、更に人類は超能力を手に入れ、超能力は日常的になりつつある。しかしながら同時に、超能力による犯罪も増え、軍隊や自衛隊等から最も優れる者を選抜し、対超常現象特別部隊Special Tactics Opposition Paranormal…通称S.T.O.P.が結成され、各国に配備され比較的落ち着いた状態となった。

 

それから数年後、人類は地球外生命体による無差別攻撃が地球に起こる。人類は、黒い翼を持つ事から、地球外生命体を「ニグーラ」と名付け、軍隊や自衛隊、更にS.T.O.P.により侵略者との攻防が始まる。

数年の攻防を行ったが、人類は日に日に追い込まれ滅亡までのカウントダウンが迫っているが、古代遺跡から発見した技術を用いて作成した「タイム・ポータル」で選ばれた人物を転送し、そこで地球を救う為に一人の戦士を送る事を決めた。…解明が完璧じゃないため何処に飛ぶかはわからないけど。

 

 

 

 

 

――――――――――――――――――――

 

 

 

 

 

地球のとある海上にある大型タンカー…そのタンカーは目標地点へタイム・ポータルを輸送する為に進行していたものだった。だが、周囲の街並みは炎に包まれており、タンカーも炎の海状態であった。そのタンカーの甲板に、S.T.O.P.と印字されている防弾チョッキを身に着けているボロボロの軍服の青年2人、その目の前には、ガーゴイルのような、ニグーラの親玉の化け物が満身創痍状態で、青年達に告げる。

 

 

 

 

 

「無駄だ、我を倒したとしても、貴様らに勝利など無いのだ…。」

 

銃を両手に持つ男は、それを聞くと軽く息を吐き、躊躇いなく銃を化け物に向ける。

 

「その時は、まだ俺達がいる。安心して寝ていろ。」

 

男はゆっくりと引き金を引き、銃声が周囲に響き渡る。男の持っていたリボルバーから放たれた弾丸が、ニグーラの眉間に当たり風穴を開け、ニグーラが仰向けに倒れこみ、ピクリとも動かなくなる。

 

「これが、地球流だ。…覚えておけ。」

「エース、奴が言った事が本当なら厄介ですよ。」

 

男が銃を下したと同時に、目元に布を巻いた相棒が話かけてきた。エースとは銃持っている男のコードネームだと思われる。そして、その男の相棒と思われる男は、盲目の念動力のエキスパートで、コードネームはケンシと言う。

 

「相棒…だからこそ、犠牲になった仲間の為にも、タイム・ポータルの転送に全てを掛けるんだ。不安要素は払いきれてはないが…。」

 

男二人は既に起動してあるタイム・ポータルに目を向ける。空に向かって光り輝く柱が装置の真ん中に出ている。しかし、彼らには鋼の精神力があろうとも、少なからず不安もある。起動方法と転送されるのは解明済みだが、実のところ、これに入ったら何処に転送されるかは彼らは知らないのだ。

 

 

 

 

 

その時、周辺から爆発が起きる。

 

 

 

 

 

「…危ない!」

 

爆発と同時にエースはケンシによって吹き飛ばされる。直ぐに体制を整え直すと…。目の前には、爆発と同時に落ちてきた大型コンテナに、下半身が下敷きになって動けないケンシの姿があった。

 

「相棒…!!今助けるぞ…!」

 

エースはすぐにケンシの元へ駆け寄り、大型コンテナに隙間を作るようにと思い持ち上げる。だが、コンテナは想像より重く、少しも上がらない。ケンシも念動力で持ち上げようと試みたが、この長い戦いで消耗しきっているのか、コンテナは全く持ち上がらない状態である。その間にも、彼らの周辺から爆発が激しくなっていく。このままでは二人とも木っ端微塵になってしまうその時、突如エースの体が宙に浮く。

 

「な、テレキネシス…!!お前…!!」

 

本来、テレキネシスは生物に対して効果を発揮するのは難しいのだが、ケンシは念動力のエキスパートであり、生物に対しても念動力を発動出来る体質になっている。エースはケンシが何をしようとしているのか分かり、。

 

「私はもう無理だ…。だからこそ、お前に全てを託す…!!」

 

そして、ケンシの念動力によりエースは弾き飛ばされ、タイム・ポータルへ吹き飛んだ。転送装置に入ったエースの体が、遺伝子レベルに分裂し転送が開始され、意識が途切れてしまうのだった―――――

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

――――――――――――――――――――

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

目が覚めると、そこは真っ暗だった。目と口、声は出せるが、体、首すら動けない。だが、目の前に誰かがいるのは見える。銀色に近い白い長髪で、黒のロングコートを纏っている人物が背を向けて立っている。目の前にいる人物に問いかけてみたが、こちらに気づいていないのか見向きもせず、俺と同じように固まっている。

 

「…転送は、失敗したのか…?」

『いいえ…貴方は、彼ら…いえ、獣にとっては反逆者、彼女らにとっては希望となるかもしれないでしょう。』

 

突如、頭の中から声がした。まるで語り掛けられているように…。しかも、彼ら、彼女らって誰のことだ…?そんなことを考えていると、目の前に光る玉が現れる。如何やら語り掛けてきているのはこの球体らしい。

 

『貴方のいた世界は滅びてしまいましたが、貴方にはまだやるべき事があります。』

「俺は…死んだのか…?それとも、転送に失敗したのか…?」

『安心して下さい。貴方は生きています。今は、転送している最中の貴方をこの世界に呼びました。しかし、目的地の設定もせずにあのような行動をするのは、無謀にも程があります。もし私が手を出していなければ、貴方は永遠に転送世界を彷徨うことになっていました。』

「どちらにしろ、失敗に終わっていたのか。妙なところで借りができたな。…ところで、貴方と、目の前にいるあの人物は誰だ?差支え無ければ教えてくれないか?」

『今はそれを説明する事は出来ません。もう話せる時間が少なくなってきましたので…。ですが、貴方には未知なる力が宿っています。願わくは、その力を、ゲイムギョウ界を救う為に使ってください。』

 

ゲーム業界?いや、ゲイムギョウカイって言ったな。そっちでも何か起きようとしているのだろうか。

 

『さぁ、御行きなさい。例え目を背けたくなるような事があっても、立ち向かって下さる事を願っております。』

 

声が徐々にフェードアウトしていく中、真っ黒な空間から徐々に水色に変わっていく。また別の場所に来たようだ。周りを見渡すと、どうやら青空のようだ。ここがさっき言っていた、ゲイムギョウカイなのか?それにしても、雲が同じ高さにあるな。

 

 

 

 

 

………ん?

 

 

 

 

 

下を二度見、一瞬で体が凍り付く感じがした。

 

「これは…。」

 

理解した時には時既に遅かった。ふわっと体が下に落下していく感覚、紐無しバンジーが始まってしまうのだった。

 

徐々に落下速度が上がっていく。少しでも速度を落とす為にスカイダイバーと同じ感じに手と足を広げた状態になる。これで速度は200kmになるが、下に水面が見える。…まぁこの落下速度じゃコンクリートに激突するのと変わらないだろう。…と、冷静に解析している場合では無い。幾ら体が頑丈だと周りから言われてとはいえ、流石に無傷で着水する自信はない。最悪潰れたトマトみたいになる…それは御免だ。だが、俺には前々から出来るのではと思っていたことがあり、それを実行することにする。

 

「…うまくできるかわからないが、試す価値はあるだろう。」

 

超能力、エアロキネシスを両手両足に纏う感覚で発動し、ホバリング、グラインドするように扱ってみる。…なんとか減速はしているものの、かなりの速度での水面落下は免れそうにない。結果、それなりの勢いで水面に着水し水中へ潜っていく。結構痛いが、まだ生きているし、手足とかはもげていない。流石に“どざ〇もん”になるのは御免だ。直ぐに上を向き、光が差している方向へ泳ぎ水面に出る。

 

「ぶはぁ…!!」

 

水面に出て、直ぐ近くにあった手すりによじ登り、倒れこむように中に雪崩れ込む。ボロボロの軍服がずぶ濡れで、防弾チョッキも重い。幸先嫌になる…。あの語り掛けてきたのが何者かを探る必要があるな…文句を言いたい気分だ。だが、不思議なことに服はボロボロだが、さっきまでニグーラと争って傷ついていた体は癒えているし、疲労もなんか取れている。…文句を言いつけるのは後回しだな。

 

 

 

 

 

「あ、あのぉ…?」

 

 

 

 

 

声に反応して目の前を見ると、黒い長髪で黒いワンピースのようなのを来た女の子が、驚いた表情で立っていた。

 

 

 

 

 

 




ここまで読んでいただき、ありがとうございます!

最初は、空中からスタートか、水中からスタートのどっちにしようか悩みましたが、定番の空中からバンジーに決めました。また、物語のスタート地点も変えてみました。今後、ちゃんとキャラの性格を反映した上で書けるかが不安ですが…。

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